【資料】
祖父・寮佐吉は、大正末期から昭和初期にかけて、科学ライターとして活躍していました。本業は府立四中の英語教師であり、科学アカデミズムに属することはありませんでしたが、科学を一般人にわかるようにやさしく説き、その心髄を伝えることに情熱を燃やしていました。
祖父は、わたしが生まれる10年前に亡くなりました。昭和20年、終戦を待たずに肺結核で逝ったのです。その祖父の翻訳した本が、宮澤賢治の蔵書にあったことを最近知り、それをきっかけにいろいろと調べてみました。理想に燃え、広く人々に科学の心髄を伝えようとした祖父を偲んで、ここにその資料を掲載します。
2003年2月14日 寮美千子