「物語の作法」雑談板 (0016)

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古内旭　ソダーバーグは一体何がしたいのか～『ソラリス』瞥見と『イベント・ホライゾン』　2003年06月25日(水)20時57分25秒

先日、『ソラリス』を観てきました。
スティーブン・ソダーバーグ監督、ジェイムズ・キャメロン製作、ジョージ・クルーニー主演と発表された時には、一体どういうことだと思いました。
言わずもがなレムの『ソラリスの陽のもとに』が原作です。恥ずかしながら、僕はこの原作を読み通していません。今も手元にある（さっき久々に本棚から出した）のですが、場面場面をぱらぱらと読んだだけです。なので、原作との比較ができないのが残念ですが、やはりこのリメークにおいて最も重要な比較対照はアンドレイ・タルコフスキーの『惑星ソラリス』（1972年）だろうと思います。
だいたいから、リメークが発表された時点で誰もが思ったのです。越えられるわけがないリメークをわざわざやって無能監督のレッテルを自ら貼るのは愚かだ、と。

僕はタルコフスキー（以下慣例に従いタルコ）が好きなので、この授業に書いた自作品にも度々名前が出てきます。『渇きと吐き気』とか『るりえの帰還』とか。何でタルコを観るようになったかと言うのは野暮ですが、中学生ぐらいの頃には『エイリアン』とか『ブレードランナー』といった有名ＳＦ映画にハマりこんでいました。で、ＳＦ映画雑誌とか本を読み漁ったわけですが、どれを読んでも『惑星ソラリス』は「ＳＦ映画の金字塔」とか「バイブル」とかエライ賞賛の言葉が並んでいます。誰もが口をそろえて『2001年宇宙の旅』と『惑星ソラリス』を二大傑作ＳＦ映画にしているのです。そこで、それならこの２つの映画を自分なりの解釈を持っていないと「ＳＦ映画好き」を名乗ることはできないだろうと、挑戦したわけです。
まずキューブリックの『2001年～』を観て撃沈。これは訳が分からん、という。それでも「やっぱＳＦなら『2001年』だよね」とか言ってカッコつけていたわけですが。
続いて『惑星ソラリス』ですが、これは何度挑戦しても途中で睡魔に襲われ見通すことができませんでした。だって最初から、水の中にモがゆらゆらしているだけの場面が延々と続いているんですよ。あるいは、ただの１つのセリフもなく、首都高をぐるぐる走っているだけのシーンが１０分（たぶん）も続くのです。
これは、ちょっとＳＦ愛好家を気取っただけの中坊にはキツイ。それで、何度も何度も、それこそ１周間のビデオ・レンタル期限全てを使って『惑星ソラリス』を観たのです。観ては寝て、観ては寝て、を繰り返しながら。かつて、「１日１時間しかファミコンしちゃダメ」と母ちゃんに言われていて、『ドラクエIII』を３ヶ月もかけてクリアした頃のように。それだけ時間をかけてやるともう世界観に嵌り込んですっかり洗脳されてしまいます。数年前の『ドラクエVII』がクリアに９０時間以上のプレイを要するのに数週間で終えてしまったのに比べると、『ドラクエIII』は何と世界観に浸れたことか。そんなわけで、『惑星ソラリス』は『ドラクエIII』のようなのです。僕はすっかりタルコフスキーの眠くてタルい世界観に洗脳されてしまいました。
当時は、「あのモが最高なんだよ」とか「半分寝ながら観ることに意味がある」とか平気で言っていましたが、それはカッコつけではなく本気だったのです。

それはさておき、『惑星ソラリス』は要約すれば、主人公クリス・ケルヴィンが、宇宙ステーションで死んだはずの妻に出会うという「幽霊もの」ともとれる話です。全てはソラリスの海（やはりタルコ版は水の描写に満ちていて、すぐにソラリスの海がぐるぐるぐるぐる渦巻いているえ映像になって延々と続く）が、人間の意識下の願望やら何やらを実体化させているというわけなのです。ネタバレですが、最後には世界そのものが全部ソラリスの一部であるという衝撃的カタルシスを迎えます。これはもう、ホントに衝撃的なのです。悪夢のようなソラリスから帰還した主人公が、こぢんまりした自宅でお父さんに抱きつくと、カメラがどんどん地表から離れていきます。そして、その家とか周りの道とかが全部ソラリスの海の中に浮いている映像となって終わるのです。

で、そういう偉大なタルコ様様の『惑星ソラリス』を、何でハリウッドがリメークする必要があるのか、と憤慨したのです。まあ、ブラッカイマー製作とかじゃなくて良かったのですが。キャメロンは基本的に『殺人魚フライング・キラー』（ランス・ヘンリクセン最高）から好きだし――もちろん最高傑作は『エイリアン２』（ランス・ヘンリクセン最高）と『ターミネーター』（ランス…以下略）だと思いますが――、監督のソダーバーグもオシャレ系の評判の良い人ですし。『セックスと嘘とビデオテープ』の頃にはあまり知られてませんでしたが、『トラフィック』や『オーシャンズ１１』の頃になると、ソダーバーグは誰もが知る有名監督になっていました。『オーシャンズ１１』（もリメークですね）では、噴水の前でバラバラとドビュッシーを鳴らし、とてもハイ・センスだな、と思ったものです。ドビュッシーを映画に使っても、あまりに安直なので失敗している人はかなり多いかとは思いますが、ソダーバーグの場合は美しい。彼の映画はストーリーはありきたりで全然面白くないのですが、なぜか渋い男臭さとかと相俟って独自の極めてライトな世界観を作っています。主演のジョージ・クルーニーもカッコいいですね。

しかし、彼らの『ソラリス』なんて想像できない。
甘く切ないラブ・ロマンスにでもするのか。それともＣＧをばりばり全開に駆使してＳＦ大作系にするのか。
と、思いきや、ソダーバーグ版のリメーク『ソラリス』は極めてアート映画指向なのです。

映画の長さはタルコが３時間とまではいかないもののそれぐらいの長さ（タルコの映画は長い）。ソダーバーグ版は１００分ぐらい。だいぶ縮まっています。まあ、当たり前の話なのですが、モがゆらゆらのシーンが全くないし、首都高をぐるぐる走るシーンもない、水がびちゃびちゃするシーンがとにかくなくなっているのです。で、話は同じなのに短くなったのです。いや、むしろ話は増えています。ソダーバーグ版では、主人公クリスと妻の恋愛話が異様に盛り込まれているのです。出合った時とか、結婚にいたる流れとか。ちょっと不器用な男が繰り広げる切ない感じの恋愛話、これはもうソダーバーグ節ですね。
あとは、ほとんど同じです。キャラクターが何人も減っていて話もスッキリ整理されていますが。
違うのは、ラストです。
ラスト、タルコ版では主人公はほとんど自分の意思とは関係なくソラリスに飲み込まれていたわけですが、ソダーバーグ版ではハッキリと選択する場面が描かれているのです。つまり、地球に帰還するよりもソラリスの幻想に浸る方を選択するのです。それから、その選択は意識的に行われていたはずであるのに、それに気付いていない主人公の日常的な風景となります。となると、これはタルコ版の解釈の１つです。というわけで、多義的な『惑星ソラリス』を一義的に解釈しなおしたのが『ソラリス』とも言えます。

いわゆるハリウッド的な経済映画とも言えないし、これはソダーバーグの趣味だと思います。きっとソダーバーグは大のタルコ・ファンで、最近売れて金もできたし、ついに夢の１つを敢行したのでしょう。

しかし、ソダーバーグ版にはモとか水が出てこないのに、眠さだけはタルコに匹敵していました。

ところで、『惑星ソラリス』にはもう１つリメークがあることをご存知ですか。
それは、何と！ハリウッドのＢ級（的）ＳＦホラー『イベント・ホライゾン』です！

『イベント・ホライゾン』は確か９７年の映画。
「ぴあ」に「超ハードＳＦ」とか「サスペンス」とか紹介されていて、ホラーであるとか『ソラリス』のリメークであるとかは全く書かれていないのです。で、これは知的なＳＦかと思い、当時バーホーヴェンの『スターシップ・トゥルーパーズ』に大満足してＳＦに再び浸かっていた僕は、『イベント・ホライゾン』を見に行ったのです。それでびっくり。

今はもう無くなってしまいましたが、ホラー・ＳＦ専門誌『日本版ファンゴリア』にポール・アンダーソン監督のインタビューが掲載されています。

『惑星ソラリス』をアメリカのアクション映画に作り変えたら、『イベント・ホライゾン』になるのさ――ポール・アンダーソン（『マグノリア』とか『ブギー・ナイツ』のポール・トーマス・アンダーソンとは別人です。念のため）

はあ。そこまで言うほどのものかは分かりませんが、設定はほとんど『ソラリス』です。イベント・ホライゾン号という宇宙船からの救難信号をキャッチして、サム・ニールとかローレンス・フィッシュバーン（結構いい役者が出ていますね）がそこに乗り込んでいきます。すると、そこでは主人公たちが抱えているトラウマ的なものが実体化するのです。
主人公には死んだ妻があります。それがカミソリで風呂場で自殺しているのですが、それが出てきます。非常に怖い。他にも、乗員の死んだ息子とかが、死んだときのままの姿で出てきたりします。『シックス・センス』の幽霊出現演出は、『イベント～』を大いに参考にしているんじゃないか、とも思います。
そもそも『ソラリス』にもホラー的な要素があります。その部分をつきつめて極めて怖いホラー映画に仕立てたのが『イベント～』です。
やはりラストは多義的で興味深いです。また、内臓とか残虐シーンがやたら出てくるので、そういうＢホラが好きな人にもお薦めです。

これはソダーバーグとは違って、大胆なリメークですね。そして成功していると思います。

滝　夏海　まとめ作業が現在進行形なんです　2003年06月25日(水)18時28分48秒
▽滝夏海作品合評のその後／舟越桂展／求む！　情報＆評論への応答

考えながらまとめている最中なので、もう少し待ってくださいっ。
文字にしたら気になる部分が出てきて、頭の中を整理しながら書いているもので。

寮美千子　滝夏海作品合評のその後／舟越桂展／求む！　情報＆評論　2003年06月24日(火)12時19分59秒
▼掲示板：滝　夏海作品2A「タイトル未定/プロット1（あらすじのみ）」への応答

▼滝夏海作品２プロットのその後
前回の授業では、滝さんのプロットについての合評を行いました。ファンタジーとＳＦの入り交じった設定。ＳＦの詰めが甘く、矛盾点がいくつもありました。授業時間内では解決しきれなかったその矛盾点を、昼食と午後の時間を使って五十嵐舞さん、室橋あやさんなど居残り組？とともに引き続きブレーン・ストーミングした結果、合理的な解決方法が見つかりました。

滝さんには、ぜひその新アイデアをまとめてアップしてくださいとお願いしましたが、まだです。よろしくお願いします。

せっかくみんなが合評した作品。今後、ぜひ合評された本人からのまとめなり意見をアップしてもらいたいと思います。やりっ放しというのでは、もったいない。よろしくお願いします。

▼舟越桂展へ
前回は、昼食ブレストの後、杉作くんと松永といっしょに、東京都現代美術館に舟越桂展を見に行きました。木彫の人物像の展覧会です。感想をアップしたので、みてください。杉作も、簡単なものでいいから、感想、アップしてくださいね。

review0007.html#review20030620012410

▼文学以外のものにも興味関心を持とう！
文学以外の興味関心といえば、まず恋愛かもしれないけれど、ほかにも、音楽、美術、映画など、恋愛以上にエキサイティングなものが世の中にはごろごろ転がっています。「これはいい！」と思った展覧会やイベント情報、その感想など、どしどしアップしてください。

徒然なるエッセイ風の感想もいいけれど、いっぱしの評論も歓迎。

文学をやりたい人は、文学にだけ閉じこもっていては世界が狭く浅くなります。さまざまな異ジャンルに興味を持ち、風通しをよくして、世界をより深く広く掘りさげましょう。

寮美千子　「るりえの帰還」いよいよ明後日！　2003年06月24日(火)11時53分26秒
▽いよいよ来週２６日は「るりえの帰還」への応答

古内くんの作品「るりえの帰還」の合評会が、いよいよ明後日となりました。これだけの大作になると、読む方も大変でしょうが、それだけに評論にも力が入ります。わたし自身も、わくわくしながら読みました。いまから、みなさんの合評が楽しみです。がんばって読みこんで、ぜひ事前に評論ないし感想を掲示板にアップしてください。

短い作品一つ二つではわからない作者の資質も、これだけ長いと見えてくるところがあります。古内くんは、昨年から引き続き作品を発表しているので、その流れのなかで「なるほど。古内くんは、こういうことに興味があるんだな」とわかるのも興味深いことです。時間の流れのなかで、じっくりつきあっていくと、なんだか主治医？のような気分。その成長も見えて、大学でこういう授業を持つということは、こんな楽しみがあるんだなあと、しみじみ感じています。

わたしも、合評会の一員として参加させてもらいたいと思っています。では！

松永洋介（アシスタント）　いよいよ来週２６日は「るりえの帰還」　2003年06月21日(土)00時00分31秒
▽教務課で『るりえの帰還』を受け取って下さい！への応答

さきほど■課題９／古内旭作品１「るりえの帰還」の批評を掲示しました。

ともかくみなさん読破して、感想批評をどんどん投稿してください。
２６日だけじゃ終らせないぐらいの勢いで。

投稿された課題は、このリンクで一覧表示できると思います。⇒課題９投稿一覧

夏休み前の授業は、来週を含めてあと３回です。
（授業全体では、夏休み前に１２回、その後年内に１２回、年明けに１回で全２５回）
欠席ぎみの人も、がんばって出てみてください。

古内旭　『るりえの帰還』まだ教務課にあります↓↓　2003年06月20日(金)05時45分56秒
▽教務課で『るりえの帰還』を受け取って下さい！への応答

２週間連続で欠席された方、まだ教務課に『るりえの帰還』が置いてあります。来週合評になりますので、取りに行ってやって下さい。あわせて作品２Ａ『姫』も置いてあります。

ところで前回の授業のあと、室橋さんが「るりえ」の絵を黒板に落書きしていて、とてもシュールで可愛いかったです。ありがとう。今度、紙に書いてください。

古内旭　教務課で『るりえの帰還』を受け取って下さい！　2003年06月17日(火)07時35分58秒
▼掲示板：古内旭作品2A「姫」への応答

松永さんから連絡があった通り、１B『るりえの帰還』を教務課に預かってもらっています。前回の授業を欠席された方は、お手数ですが取り行っていただければと思います。

掲示板に、私の作品を２つ投稿しました。
1B「るりえの帰還」は教務課に預けたものと同じで、２６日の合評作品となります。
2A「姫」は、昨年に書いたものを手直しした短編です。『るりえの帰還』の合評にあたり、何らかの関連性があり解釈を助けるものになるかと思い、投稿しました。『るりえの帰還』は『姫』のリメーク作品というわけではありませんが、いくつか同じような場面もあります。

昨年の『姫』関連の文書

●　昨年度の6A『姫』本文（5Aは誤表記）
●　宣伝文
●　奥野さんの感想
●　宮田さんの感想（ネタバレ有り）
●　東條さんの感想（ネタバレ有り）
●　武井さんの感想

『るりえの帰還』はさらに長いので、時間をかけて皆さんに読んでもらうのは大変恐縮ですが、どうか読んでいただけたら幸いです。感想が投稿されるか不安です（笑）。
『るりえの帰還』も『姫』もURLをクリックしてプレーン・テキスト形式で表示するだけでは、おそらく改行されず読みにくいと思います。なので、URLからファイルを保存してもらって、ワードパッド等で読んでもらえればと思います。
また、メールをいただけたらワードや一太郎のファイルをお送りします。
メールといえば、先日私のパソコンがウイルスに感染しました。バッドトランス系のものだったのですが、ウイルスを駆除したあとも後遺症があり苦労しています。トゥルータイプ・フォントがどこかに行ってしまい、MSゴシックしか使えない状況です。他のは全部文字化けしています。再インストールもなぜかエラーが出て出来ません。いっそのこと、パソコン買い替えも考えています。皆さんもウイルスには注意してくださいね。

長文投稿に際して、松永さんが準備を進めてられています。松永さんには頼りっきりですが、本当に感謝しています。ありがとうございます。

松永洋介（アシスタント）　課題８の投稿は「課題と連絡」からお願いします　2003年06月16日(月)13時44分10秒
▽課題８：滝夏海作品２（プロット）についてへの応答

雑談板での告知をしていませんでしたが、課題８についてはすでに「課題と連絡」に掲示してあります。
⇒■課題８／滝夏海作品２（プロット）へのコメント
滝さんの作品２のみを抽出表示するリンクも書いてありますので、利用してください。

提出期限は高橋さんから「授業前日の午後１０時」と指定があったので、みなさん遅れないように書いてくださいね。
投稿は「課題と連絡」のページからお願いします。

投稿された課題は、このリンクで一覧表示できるはずです。⇒課題８投稿一覧

高橋阿里紗　課題８：滝夏海作品２（プロット）について　2003年06月16日(月)13時01分55秒

こんにちは。
今回滝さんの作品の評論代表者になった高橋です。
現在滝さんからは、三つのプロットが提出されてます。

作品2A「タイトル未定/プロット1（あらすじのみ）」
作品2B「タイトル未定/プロット2（世界観：概要）」
作品2C「タイトル未定/プロット3（主要登場人物）」

上記のことを踏まえた上で批評・感想・提案などを、１８日（水）の２２時までに、掲示板の方に「課題８」として提出してください。
連絡が遅くなってすみません；
よろしくお願いします。

松永洋介（アシスタント）　「るりえの帰還」のファイルをアップロードしました　2003年06月16日(月)03時03分28秒
▽２６日の合評作品を教務課で受け取ってくださいへの応答

▼
２６日の授業で扱う古内くんの作品「るりえの帰還」の電子ファイルを
大学のサーバに置きました。

作品１Ｂということで、以前の投稿からは改稿されているとのこと。
「るりえの帰還　the Return to R'lyer」
http://www.wako.ac.jp/~ryo/2003-00n068-01b.txt
批評を書くとき、引用する箇所を「プリントを見ながら自分で打ち込む」などということはせず、
このファイルからコピー＆ペーストしてください。

あと、こちらは作品２Ａです。
「姫」
http://www.wako.ac.jp/~ryo/2003-00n068-02a.txt

どちらも、「プレーン・テキスト形式」のファイルです。マックでもウィンドウズ機でも、どのワープロ・ソフトでも読めます。

ウィンドウズ機ならいわゆる右クリック、マックなら［control］＋クリックで、コンテキスト・メニューを表示し、
「ディスクにダウンロード」とか「名前を付けて保存」といった操作で保存してください。

▼長文投稿の手順について
いま、ファイル・アップロード・プログラムを準備中です。
それが動くようになれば、投稿者が自分で、大学のサーバにファイルを入れることができます。
そうしたら、作品の概要とかの紹介文を書いて、投稿欄の下の「参考リンク」に
ファイルのＵＲＬを書いて、掲示板に投稿すればいいわけです。

今回は、古内くんのパソコンがコンピュータ・ウィルスの被害に遭って、掲示板の閲覧もままならない状態なので、暫定的にこういう形で告知しました。（ファイルはフロッピー・ディスクで受け取りました）
古内くんは、パソコンが使えるようになったら、上記ＵＲＬを「参考リンク」に入れて、掲示板に作品として投稿してください。

寮美千子　瓜屋さん短歌パワー炸裂！　すごい！　2003年06月15日(日)22時50分00秒
▼掲示板：瓜屋香織作品１Ａ・短歌「ひとりぼっちで目隠ししてお食事」への応答

「毎日一首ずつでも書いてみたら」と先日の授業の後アドヴァイスしたら、いきなり怒濤の如く作品提出。すごいね、瓜屋さん。それだけ、内圧が高かったというか、内側にパワーがあったというか、心の内にぎっしりと詰まった表現したいものが出口を求めてひしめいていたのでしょう。

＞私が本当に書きたいことは、普段友達とはおしゃべりできない「本当のこと」です
自己紹介でそう本人が述べていたように、おそらくこの短歌は瓜屋さんの中で「本当のこと」であり、あまり作品としての装飾はしていないのではないかと思われます。

という杉作くんの批評、ズバリだと思います。

しかし、この「本音」がとても新鮮。瓜屋さんは、先日の課題４／コイノウタで短歌に初挑戦。それまでは、短歌を読んだこともあまりなかったとか。それが却って功を奏したように感じられます。「短歌はこうあるべき」みたいな既成概念に汚染されることなく、ズバリ、自分の心の内を自分自身の言葉まっすぐにぶつけてきた。それが、こちらにもまっすぐに届いてきて、すごくパワフルな作品になっているのだと思います。

作品としての洗練はあまりされていません。しかし、荒削りなところもより剥き出しの感情を伝える味になっていて、僕は好きです。

これもまた、杉作くんのいう通り。確かに「表現」としては、あまりに率直で身も蓋もない、というものも見られます。そこがまた「剥き出しの感情」を思いっきり叩きつけられたみたいで、快感。

しかし、このなかに「率直」「剥き出し」だけではない、ほんとうに光る表現もいくつか混じっていて、河原の石にいきなりダイヤモンドが混ざっているようなまぶしさを放っています。例えば、この一首。

いつだって　君がくれるの　キスじゃない　憐れみに似た　人工呼吸

これは秀逸。すばらしい。「憐れみに似た　人工呼吸」なんていうフレーズ、ふつうとても出てきやしない。それなのに、とても普遍的。わかるわかる、その気持ち、っていうふうに、みんなに思わせてしまう力があります。「人工呼吸」から連想される「息も絶え絶えの人」という感じが、切実です。キスじゃない、哀れみに似た人工呼吸みたいなもの。でも、それなしでは呼吸も途絶えてしまいそうなほどぎりぎりのわたし、という気分が、とてもよく表現されている。

この作が優れているのは、極めて具体的な言葉を持ってきたからだと思います。瓜屋さんの作品をよく見れば、このような具体性のあるものが、他にはほとんど登場してこない。観念的な言葉の連なりになってしまっている。それはそれで確かに剥き出しで強いけれど、観念には手触りがない。それが具体的な手触りと一緒になったときに、その剥き出しの感情は、突然光り輝きだす。

もうひとつ、具体的なものがありました。タイトルです。

ひとりぼっちで目隠ししてお食事

このタイトルにも、並々ならぬ才能を感じます。「ひとりぼっち」も「目隠し」も「お食事」もごくごく普通の単語なのに、このように連ねられることで、がぜん輝き出す。

瓜屋さん。「本音」を「具体的な事象」に結びつけて、もっともっと短歌を作ってみてはどうでしょう。抽象的な感情を、具体的なものに託す。人工呼吸とか、目隠ししてお食事とか、そんなものに。そうすれば、さらにすばらしい作品になっていくと思います。期待します。また書いてください。

杉井武作　荒削りな「本当のこと」　2003年06月14日(土)22時14分54秒
▼掲示板：瓜屋香織作品１Ａ・短歌「ひとりぼっちで目隠ししてお食事」への応答

瓜屋さんの短歌、とてもおもしろかったです。

＞私が本当に書きたいことは、普段友達とはおしゃべりできない「本当のこと」です

自己紹介でそう本人が述べていたように、おそらくこの短歌は瓜屋さんの中で「本当のこと」であり、あまり作品としての装飾はしていないのではないかと思われます。言葉の反復、「ね」と「よ」の多様など、組み立て方が稚拙なとこが見受けられ、作品としての洗練はあまりされていません。しかし、荒削りなところもより剥き出しの感情を伝える味になっていて、僕は好きです。

＞めんどくさい　好きな気持ちは　少しも無い　とっととはやく　よろこばせろよ

これなど、かなり最悪な感情を綴っていますが(笑)稚拙でストレートな言葉で紡がれているからこその「にくめなさ」「かわいらしさ」があると思いました。

＞発酵を　してたつもりが　いつのまに　ただの汚物だ　腐ってるだけ

シンプルで笑えました。

＞誰にでも　好きになる権利　あるなどと　思わないでね　鏡をみてね
＞どこなのよ　セールスポイント　おしえてよ　どう考えても　見つからないけど

殺意を通り越して清々しさすら覚えました。

＞胃が痛い　正露丸飲め　違うから　胃腸でないし　薬じゃ治らん

なんだかわかりませんが爆笑しました。

剥き出しの素直な言葉がここには並んでいます。偏見混じりの解釈かもしれませんが、若い世代のギャル独特の「痛ましさ」「残酷さ」「ばかさ」が感じられました。飾り立てた文よりも、僕には伝わってくるものがありました。

これからも「本当のこと」を書き続けて欲しいです。

滝　夏海　プロットの提出　2003年06月14日(土)01時57分55秒

プロット3まで提出しました。

作品2A「タイトル未定/プロット1（あらすじのみ）」
作品2B「タイトル未定/プロット2（世界観：概要）」
作品2C「タイトル未定/プロット3（主要登場人物）」

課題は現在提出しているこの3つでお願いします。

松永洋介（アシスタント）　２６日の合評作品を教務課で受け取ってください　2003年06月13日(金)22時14分08秒

昨日の授業で、再来週２６日の授業で扱う「るりえの帰還」の
プリントを配りました。（古内くん印刷お疲れさまでした）

授業に来られなかった人の分は、教務課に預かってもらっています。
教務課の窓口へ行って、物語の作法の受講生です授業の配付物を受け取りに来ました、
といって出してもらってください。

Ｂ５判で６０ページあります。ちゃんと読んで批評を書くには
それなりの時間がかかります。
できるだけ早く入手して読みはじめてください。

滝　夏海　来週（6/19）の課題についてのお願い　2003年06月12日(木)22時30分55秒

プロット繋がり、ということで来週は私の作品を取り上げていただく事になりました。
現在「作品2A（あらすじ）」と「作品2B（世界観）」が掲示板上にありますが、今日明日中に「作品2C」を提出する予定です。
申し訳有りませんが、課題の提出は土曜の朝以降ということでお願いします。

松永洋介（アシスタント）　来週１２日は高橋阿里紗さんのプロット／今後の予定　2003年06月05日(木)23時45分55秒

さきほど「課題と連絡」に■課題７／高橋阿里紗作品１（プロット）へのコメントを掲示しました。

来週１２日の授業は室橋さんが進行役で、この高橋さんのプロットと、
もし余裕があれば滝さんの作品2A「タイトル未定/プロット1（あらすじのみ）」を扱います。
なので、課題に出した高橋さんのだけでなく、滝さんのプロットも読んでおいてください。

課題の投稿一覧はこのリンクで出ると思います。⇒課題７投稿一覧

２６日には東條くんの進行で、古内くんの大作「るりえの帰還」をやります。
改稿版を準備中とのことで、来週、印刷したものを配布する予定です。

このあとも、先の予定をどんどん決めていければ、作品を読んで批評するのにも
余裕ができて、授業の質が上がってみんなにプラスになると思います。
読んでほしい作品がある人は、先に投稿したほうが得だよ！

寮美千子　先週の爆弾発言！？　2003年06月05日(木)00時30分37秒

先週、授業終了後、久我さんが「この授業をとるのをやめたい」と爆弾発言。
いつも鋭く的確な批評をしてくれる久我さんが抜けては一大事。
びっくりして、教室に残っていたみんなで、事情を聞きました。

第一の理由は、自分の作品がなかなか書けないこと、と久我さん。
毎週毎週、新しい作品を合評していくペースも速くて、
自分の中で焦りだけが増幅していってしまうそうです。
自分が何を書きたいのか、何を書いたらいいのか、それがわからないことも、
フラストレーションだということです。

すると、その場にいたみんな。
「わたしだって、わからないよ」
「だから、ここに来てるんだよ」
といっせいに励ましの言葉。

わたしも、その通りだと思います。
「物語の作法」は、単なる文章技法上達教室ではない。
何を書くのか、なぜ書くのか。どうして書きたいのか。
まず、その根源を問うことを忘れないでいたいと思うのです。

文章を書くことは、本当の自分に近づくことだと、わたしは思っています。
もちろん、そうでない文章、売り物の文章も世間には満ちあふれています。
そういうものがあってもいい。
楽しむための、楽しませるためだけの言葉があってもいい。
でも、それだけじゃつまらない。

ほんとうに届く言葉。必要な言葉。真実に近づく言葉。心の迷路にわけいる言葉。
そんな言葉がほしいと思います。

それを見つけるのは、大変なことです。
すぐにぱっと見つかるものじゃない。
だから、互いに照らしあいながら、自分を探していく。
「物語の作法」はそんな授業でありたいと願っています。

そんなわけだから「書けない」ことをそんなに気に病む必要はありません。
「書きたい気持ち」があるなら、それを大切にしてほしい。
そして「書けないフラストレーション」があるなら、それをずっと抱えてほしい。
逃げずに抱えつづけることで、抱えながらみんなと学んでいくことで、
いつのまにか「心の筋力」が鍛えられて、
自分の言葉で表現できるときがくると思うのです。

だから、久我さん、がんばってね。
無理せず力を抜いたとき、ふっとこぼれる言葉があるかもしれないよ。

高橋阿里紗　外島さん、圓山さんごめんなさい；；　2003年06月04日(水)03時48分27秒

先週欠席した上に、忙しくて今日やっとパソ開きました；；
水曜１０時が提出期限と勝手に思い込んでいました～。
締め切り破って本当にごめんなさいm(_ _;)m
以後気をつけます；；；；

短歌、久々に考えた上、率直に書きすぎてかなり恥ずかしいです。（笑）
投稿してしまったからには、腹を括ります…；
あ～恥ずかしい…！！！∑(≧⊿≦)

奥野美和　ごめんなさい　2003年06月03日(火)03時45分15秒
▽来週の授業への応答

今週の授業、でした。

奥野美和　来週の授業　2003年06月03日(火)03時22分32秒
▼掲示板：奥野美和課題６／移り気な大空の下　勇ましく立っていてほしい詩への応答

就職活動の為、お休みさせて頂きます。
よろしくお願い致します。

外島さん
……というわけでごめんなさい！
授業に出れないぶん？というのもなんですが、
気合い入れて感想書きました。
よかったら授業外でもお話したいです。
よろしくおねがいします！！

外島理香　課題６の詩について　2003年05月31日(土)21時03分13秒

　課題６の詩の投稿がすべて終わりました。今回は２５作の予定でしたが、１７作ということにしたいと思います。遅くなり申し訳ありません。
　それからスレッドを作っていただきありがとうございました。
　それではよろしくお願い致します。

松永洋介（アシスタント）　課題６の作品と批評を一覧するのためのリンク　2003年05月31日(土)12時48分35秒
▼掲示板：圓山絵美奈課題6/ 評論代表者からのお願い。への応答

さきほど「課題と連絡」に■課題６／外島理香作品１～２５の詩の批評を掲示しました。

外島さんの作品は、現在１３まで投稿されています。
本日中に２５ぐらいまで投稿されるとのことですが、そのままでは読みにくいことと思います。
以下のリンクで、外島さんの作品のみ、投稿順に一覧できるようにしました。ぜひ利用してください。
⇒外島さんの詩の作品１～２５ぐらい

課題６の批評を投稿順に一覧できるリンクも作成しました。これも利用してください。
⇒課題６投稿一覧（ただし、題名の頭に「課題６」と書かれていない投稿は表示されません）

今回の評論代表は圓山さん。がんばってください。

なお、■課題４／恋の歌三首も来週が締切りになっています。
みなさん忙しいとは思いますが、ともかく書いてみて投稿してください。

外島理香　課題６の詩について　2003年05月30日(金)21時59分02秒

先ほど、掲示板に詩を投稿いたしました。まだ１３作しか投稿できていませんが、明日までにはおそらく２５作程度、投稿します。今パソコンに詩を打ち込んでいるところですが、なるべく早い時間までに投稿できるようにがんばります。
評論代表者になってもらいました圓山さんから、掲示板にてお知らせがありましたので、今日などお暇がある方は、つたない詩ですがあきれることなく・・・どうか目を通しておいてもらえればと思います。よろしくおねがいします。

古内旭　長文投稿／しばらくお待ちください　2003年05月24日(土)15時04分11秒

長文投稿に関して、大学のサイトの一部を借りることになりました。その手続きは済んでいますが、まだ利用可能な状態にはなっていません。月曜以降に作業が始まる予定です。なるべく早めに使えるようにしたいと思いますが、もうしばらくお待ちいただければと思います。作業が進み次第、ご連絡いたします。

寮美千子　掲示板閉鎖解除のお知らせ　2003年05月24日(土)14時15分56秒
▼掲示板：寮美千子掲示板閉鎖解除のお知らせへの応答

５月２２日の授業での話し合いによって、掲示板及び雑談板の閉鎖を解除することにしました。掲示板、雑談板上での、活発な討論を期待します。

寮美千子　掲示板閉鎖のお知らせ　2003年05月15日(木)23時48分00秒
▽長文投稿による掲示板損壊の件への応答

物語の作法掲示板、雑談板ともに閉鎖することにしました。

▼掲示板の意義
きょうの授業で、この掲示板を作った理由をお話ししましたが、もう一度繰り返します。ひとつには、創作合評で力をつけるためには、授業だけではとてもおぼつかないからです。合評するためには、予め作品を読んでもらう必要があります。ただ読むだけではなく、批評をきちんと書き込むことも、能力を伸ばすためには大切なことです。この事前討論のおかげで、授業がどれだけ充実したものになっているか、また、ただでさえ足りない時間をどれだけ節約することになっているかは、みなさん自身がおわかりのことと思います。

このような形で、互いの作品と批評を読むことができ、そこから討論を積みあげていくことができるという形式も、能力を磨く上でたいへんな貢献していると思います。

このような記録が逐一残されることの重要性については、今日の授業で力説しました。いつでも、だれでも過去の作品や批評を体系的にたどることができるものを構築する。それは、文化の蓄積であります。文学を志す後進の人々が、大学に通わずとも、その気になれば「物語の作法掲示板」の過去ログからかなりの情報を得られ、考える手だてとできるのです。この教室で行ったさまざまな試行錯誤を、ただこの場だけのものにせず、万人が共有できるものにできるのです。

そして、それはとりもなおさず、学生諸君自身の便宜のためでもあるのです。今年からは批評にリンクした形にしました。そのため、自己の作品をもう一度見返し、その足跡をたどりたいときにも、このシステムは絶大な威力を発揮するようになりました。

はっきりいって、掲示板なしでは、その場限りの表層的な合評しかできない。それは、火を見るよりも明らかです。それは、諸君もよくわかっていると思います。

▼掲示板を運営するためにかかる労力と時間について
では、だれがどこで、このような掲示難を作成し、運営しているのか？　ちょっと考えてみればすぐにわかることです。記録が残るこのような形式の掲示板をつくるためには、そのためのプログラムが必要です。プログラムを組む技術も、組むための時間も必要です。掲示板を置くサーバーもなければなりません。サーバーを借りるための資金も必要です。さらには、授業時間以外も掲示板をチェックし、諸君の作品や批評を読むという時間外労働も加わってきます。

そのような労働や資金はすべて、わたしが自腹を切って支えています。大学から支払われているのは、一週間に一時限の時間労働手当。一ヶ月、わずか二万八千円余に過ぎません。そこには、このような掲示板運営のための一切の手間や時間に関する対価は含まれていないのです。掲示板運営は、とても割の合う仕事ではありません。

それでも、その仕事を買って出てしているのは、そのほうがずっと効果の高い授業ができるからであり、短期間に諸君の力を磨くことができるからです。社会人という足枷のない貴重な時間、諸君に少しでも多くの可能性を開いてほしいと願うからこそ、このような時間外労働を引き受けてきました。

そして、それが時間外労働であることぐらい、ちょっと考えればバカでもわかるはずです。大学生にもなって、わからないというはずがありません。もし、わからないのなら、それはあまりにひどい想像力の欠如です。文学の想像力以前の問題です。だれかにサービスされることに慣れきっているお子さまの戯言であります。そのサービスがどのような犠牲の上になりたってるのかも考えもせず、サービスが不十分であるとわめきたてるようなガキを相手に、わたしはもうこれ以上このような時間外労働をする気がなくなりました。

この授業をとっている学生全員がそのような甘さを持っているとは限らないと思います。しかし、今日の授業できちんと伝えたにも関わらず、面と向かって疑問点を投げかけるでなく、掲示板を通じて非難がましいことをしたり顔でいうような者のために、これ以上頑張るつもりがなくなりました。

▼
以上のような理由で、掲示板は閉鎖することにしました。今後、学生諸君が自力で掲示板をつくり、運営し、授業に生かしたいというのであれば、その方式を採用することはやぶさかではありません。しかし、文句をいわれてまでわたし自身が運営することはもうやめます。

掲示板なしの授業の運営方法については、アイデアを募ります。どうしたらいいか、よく考えてください。来週の授業は、まずそれについて討論することにします。

外島理香　お詫びと伝えておきたいこと。　2003年05月15日(木)16時38分06秒

　昨日は、課題３の提出が遅れてごめんなさい。どうも昨日から体調が悪く、今日の授業も欠席してしまいました。
　今日の奥野さんの短歌の授業、楽しみにしていたのですが、本当に残念です。今度また個人的にでも、奥野さんに短歌の感想をいろいろと話をしたいです。ではまた。

東條慎生　長文投稿による掲示板損壊の件　2003年05月15日(木)15時01分19秒
▽杉作へ／「物語の作法」の作法への応答

えー、蒸し返すようですが、ここで事実関係を確認しておきたいので聞きます。
20枚を超える作品は適宜別ファイルとしてメールするようにという指示って、授業で言われましたでしょうか？
私のおぼろげな記憶では松永さんのレスで初めて聞きました。枚数制限であるとか。
確か食堂だったと思いますが、そう言う話が松永さん、寮先生との会話のなかに出てきたことは確かに
覚えています。が、それが正式な方針として決定周知されたような覚えがないのです。
個人的なやりとりでしたし、私は勝手にそのうち掲示板で正式な通達があるだろうと
思い込んでいました。
（作品ができていたら、私も嬉々として長文を書きこんでいたかも知れません）
ですので、松永さんの結構厳しい書き込みにおかしいな、と感じたのです。

この件、俯瞰的に見るならば相互の認識の食い違いのようにも思えるのですが。

その後、古内さんに聞くところによると、「るりえの帰還」をつい投稿してしまい、
失敗したと思って、松永さんに、これで大丈夫ですか、と確認のメールを送ったところ、
それには返信がなかったということでした。
不思議なのはそれと別に、「るりえの帰還」の英語タイトルに定冠詞[the]をつけてもらいたいという
メールを送ったところ、それについてはちゃんと訂正がされていたというのです。
古内さんの認識としては、つまり「220枚程度のものであれば大丈夫なのだな」ということに落ち着いた
らしいのです。（今でも「るりえの帰還」は残っています）
なので、「森乙女と呪い」「姫」は大丈夫だろうということで投稿したところ、あのような事態に
なったという訳です。

そのため、

＞以前古内くんから長い作品を投稿したい旨、相談があったときに、長いものは掲示板には不向きなので、
＞別途ファイルをつくってそこにリンクするようにします、と伝えました。その意向を無視しての
＞古内くんの投稿でした。

という発言には疑問があります。メールが届いていないのでしょうか。

「森乙女と呪い」などは、七十枚くらいでしょうか。わたしも五十枚前後のものは何度か投稿した
覚えがあるので、このクラスの長さの書き込みが掲示板を破壊しかねないということには驚きました。
この程度の長さならば私も気にせず投稿していた可能性があります。その場合はどうなったのでしょうか。

以前、字数に制限はないと言うことを聞きました。
枚数に制限を加えるならばその点は周知徹底して貰いたいですし、それ以前に投稿された古内さんの作品
について、一方的に禁を破ったかのごとく言い立てるのはわたしには不思議に思われます。

古内さんはその後も、メールを松永さんに送っているようですが、それについて返信がないとも言っていました。
また、掲示板の管理者が、寮先生なのか松永さんなのか、よくわかりません。
メールを送るとして、先生に送るのか松永さんに送るのか、作品はまた誰に送るのか、その点も整理しておいて
欲しいです。

あと、削除された古内さんの二作ですが、それについてはどうなっているのでしょうか？
気がついたら掲示板が壊れていたので、「姫」改稿版を読み損ねています。
古内さんは松永さんにも誰に作品を送ればいいのかメールを出したそうですが、それについても返信が
ないといっていました。

どうも、話を聞く限り連絡の行き違いがあるようです。それが結果的に松永さんの強い調子の
投稿に結実してしまったように思われてなりません。

私としても他人事ではないので、事実関係を確認しておきたいと思っています。

奥野美和　明日は……　2003年05月14日(水)23時57分59秒

わたし、奥野美和の短歌を取り上げて頂くことになりました。
皆さんの感想に、思わずぐっと、そしてぎゅっとなってしまいました。

とても嬉しいです。

しかもわたしも気持ちを汲み取ってくれている方や、
あたらしい世界を広げて下さっている方もいます！
詠んでもらうのは勇気がいるけれど、客観的に見ることが出来ます。

明日はみなさんの感想にわたしもお返事できたら、と思います。

これからもがんばるぞー！

みなさま、なるべくお休みなさらずに……。

よろしくお願い致します。

松永洋介（アシスタント）　「機種依存文字」に注意！　2003年05月14日(水)11時07分00秒

「③」「②」「①」という字は、ウィンドウズ機では「丸囲みの数字」に見えているかもしれませんが、マックでは「(火)」「(月)」「(日)」のように見えています。曜日の記号です。ウィンドウズ機でもマックでもないコンピュータ／インターネット端末では、なにも表示されていないかもしれません。ＪＩＳで規定されていない字だからです。
こういう字を「機種依存文字」などといいます。
丸囲み数字のほかに、ローマ数字がそれぞれ一文字に収まっているやつなんかも、ウィンドウズ機を使っている人がうっかり使ってしまいがちな「機種依存文字」です。

掲示板への投稿では、丸囲みの数字は（１）（２）（３）としたり、ローマ数字はアルファベットを並べて表現する（I、II、III、IV、V、VI、VII、VIII、IX、X）などして、「機種依存文字」を使わないようにしてください。

以下のリンクは明治大学のサイトにある注意書きです。わかりやすく書かれているので、参考にしてください。
「ホームページ作成上の注意－機種依存文字について－」

http://www.meiji.ac.jp/homepage/knowhow/code/code.html

杉井武作　なるほど　2003年05月13日(火)03時26分13秒
▽杉作へ／「物語の作法」の作法への応答

申し訳ありませんでした。
兜の緒を締め直して頑張ります。

寮美千子　ネット・リテラシーについて／タグの使用法　2003年05月12日(月)22時51分12秒

掲示板上での討論をより有効なものにするためには、掲示板上の情報を読者と共有する必要があります。より共有しやすい形で提示することが、インターネットの基本的なリテラシーといえます。いくつか、大切なことを提示します。

▼引用文があるときは、引用元をはっきりさせる形で引用する
　引用の原典をはっきりさせることは、いつの場合にも大切なこと。デマや噂を安易に流布させないためにも、常に自分が発信する情報に責任を持つことが大切です。

　引用元がリンク可能な場合は、できる限りリンクをいれてください。リンクを入れる場合は「タグ」と呼ばれる記号を使います。

<a href="リンク先のURL">リンク先</a>

また引用文の頭を下げて、引用であることを表示するために、引用のタグを使います。

<blockquote>引用文</blockquote>

▼時を経た後にも情報を共有できるよう配慮して書く
　タイトルなど、気分でつけている人も多いと思います。ダベリのための掲示板ならいざしらず、作品の内容に踏み込んだ批評であったりする場合、そのような気分のタイトルでは、役に立ちません。あとでタイトルの索引だけみても、中に何が書いてあったのか、簡単に思い出せるような形できちんとしたタイトルをつけることが大切です。

また、掲示板では「課題１」「作品１」などを、必ずタイトルの頭につけるよう指示してあります。これも、あとで文章の整理を簡単にするため。ずっと後でも、例えば水落さんの作品１「かっこわるい恋とか愛」の批評が読みたいと思ったら、「課題２」で検索すれば、すぐに全員の批評が読めるようになっているわけです。このようなことは、情報を活用する上で、とても大切なことです。

ゴミのような情報が際限なく蓄積していくネットのなかで、いかに有用な情報を提供し、しかも、時が経ても使える形で保存していくか。これは、この掲示板上の問題であるばかりでなく、これからのネット・リテラシーの大きな課題です。みなさんがネット上で発表したこと、批評しあった内容が、文化として蓄積していくものだという自覚を持ってください。

寮美千子　杉作へ／「物語の作法」の作法　2003年05月12日(月)22時21分47秒
▽松永さんへへの応答

甘ったれるのもいい加減にしなさい。

以前古内くんから長い作品を投稿したい旨、相談があったときに、長いものは掲示板には不向きなので、別途ファイルをつくってそこにリンクするようにします、と伝えました。その意向を無視しての古内くんの投稿でした。

壊れたファイルを復旧するのには、膨大な手間がかかります。それでも、復旧できたからいいようなものの、場合によっては復旧不可能なこともあります。そのようなことになっては「物語の作法」全員で共有している情報を失うことにもなりかねません。

アシスタントの松永は、午前４時までかかって復旧作業をしていました。

そのような背景があっての松永の書き込みであり、いま読んでみても古内くんに失礼になるところはありません。

また、古内くんが文中で触れた『収斂するスパイラルに穿たれた穴』は、こちらで検索して見つからず、探したところ、タイトルが間違っていました。松永は、その元となる原稿を探しだし、親切にリンクまでつけています。

このようなことは、本来、古内くん自身がしなければならないことです。作品を共有し、みんなで検討するためには、引用文のタイトルを正確に記したり、きちんとリンクをつけたり、また自分が作品を提出するときも、後にみんなが討論することの便宜を考えて、きちんと定められた形式で提出してもらわないと困ります。

そのようなこともきちんとできずに、みんなが勝手につけたタイトルを、いちいちこちらで訂正しているような事態です。つまり、こちらにそれだけの不必要な手間がかかっているということです。

教師側としては、まずは生徒が作品を提出したことへの評価が先に立つべきだと思います。

などというのは、余りに甘い。「長い作品を提出したのね。えらいわねえ。がんばったわねえ」などといってほしいのでしょうか？　それでは、かえって作者を馬鹿にしていることになるとわたしは思います。作品を提出すればいいとか、長ければすごいとか、そんな低レベルできみたちを評価するつもりはありません。物を書く者として、ある意味、同等の存在であると思っています。であるからこそ、敬意を持って作品に対したいと思っています。いまのところ、みんなの方がわたしより圧倒的に「甘い」ので、わたしが勝っているだけです。わたしの批評を軽々と超え、作品をよりよい方向に導く批評を、諸君に期待しています。

だいたい、あなた方は生徒ではない。学生です。大学は、学生諸君に手取り足取り教えてあげる場所ではありません。「物語の作法」は、みんなが作品を共有して互いに合評し、磨きあう場です。わたしは、その水先案内人に過ぎません。そのことは、講義要目にも明記してあります。

この授業では、講師は水先案内人にすぎません。学生間の合評を中心に授業を進めます。書き手としてだけではなく、読み手としてのセンスも要求されます。作品は、インターネットの専用掲示板で提出、事前に掲示板で討論、さらに授業で合評を行います。

そのためには、きちんとルールを守って投稿することが第一に大切なことであり、松永の指摘は、それに関することでした。松永の書き込みは、充分に誠意を持った書き方であったと思います。

以上のようなわたしの指摘を理解した上で、もう一度、松永の投稿を読んでみてください。

古内くんが投稿したことをまず評価すべきであると思うのなら、杉作くん自身が、まずそのことを評価する書き込みをすべきです。ここでは、あなたは傍観者ではありません。

杉井武作　松永さんへ　2003年05月12日(月)10時37分23秒
▽古内くんの投稿削除しました／長い作品はメールで！への応答

下の書き込みに不快なものを覚えました。
教師側としては、まずは生徒が作品を提出したことへの評価が先に立つべきだと思います。
誠意を持った書き方にして欲しいです。

古内旭　失礼しました　2003年05月11日(日)06時19分08秒
▽古内くんの投稿削除しました／長い作品はメールで！への応答

失礼しました。
掲示板のことをよく分かっていなかったようです。以後、気をつけます。

松永洋介（アシスタント）　古内くんの投稿削除しました／長い作品はメールで！　2003年05月11日(日)04時09分36秒
▽剣・魔法・魔物・ロマンス！『森乙女と呪い』＆『姫』改稿版への応答

さきほど「物語の作法」掲示板が、へんなことになっていました。
トラブルの進行を防ぐため、原因と思われる古内くんの投稿作品『森乙女と呪い』『姫』を削除しました。いくらなんでも、掲示板に投稿するには長すぎます。
授業の掲示板に支障があれば、不利益を被るのは一人ではありません。配慮してください。

以前授業でも連絡したと思うのですが、概ね２０枚を超えるような長い作品については、別ファイルで掲載したいと考えています。
無理に掲示板に投稿せず、テキスト形式のファイルを添付したメールを送ってください。こちらでＨＴＭＬファイルにしますので。
（「マイクロソフト・ワード」や「一太郎」、あるいはＰＤＦ形式の印刷用ファイルがあるなら、それも送ってください）

あと、古内くんが、

これについては東條氏の詳細な「姫」論『収斂するスパイラルに穿たれた穴』が２００２年度の過去ログにあります。そちらもぜひ。

と書いてありますが、これはどうも昨年１２月に雑談版に投稿された「スパイラルが収斂するテクストに穿たれた穴」のことではないかと思うのですが違いますか。違いませんね。
掲示板か雑談版かの案内もなく、標題が間違っていて、リンクもないのでは、たどりつくのは困難です。もうすこし読者のことを考えて投稿してください。よろしく。

■一つ前の過去ログ：「物語の作法」雑談板 (0015)

[古内旭] 剣・魔法・魔物・ロマンス！『森乙女と呪い』＆『姫』改稿版 (2003/05/10 02:26:55)
[杉井武作] 奥野さんおめでとうございます☆ (2003/05/08 01:55:54)
[奥野美和] たびたびすみません、すみません (2003/05/08 00:30:31)
[外島理香] 祝☆奥野さん！ (2003/05/08 00:09:22)
[奥野美和] 五十嵐さん　久我さん　東条くん　ありがとうございます (2003/05/08 00:03:24)
[奥野美和] ありがとうございます！ (2003/05/07 23:44:56)
[古内旭] 『ワンモア～』比較 (2003/05/07 18:55:15)
[古内旭] 感想ありがとうございます (2003/05/07 17:58:33)
[東條慎生] お祝いとか (2003/05/07 16:56:07)
[久我真紗子] 奥野さん受賞おめでとうございます！ (2003/05/07 16:45:45)
[五十嵐　舞] 奥野さん！！受賞おめでとうございます。 (2003/05/06 11:50:05)
[大長老] 奥野さんおめでとう。 (2003/05/04 02:50:33)
[奥野美和] そしてありがとうございます (2003/05/04 00:29:03)
[奥野美和] お詫びと訂正 (2003/05/04 00:17:56)
[寮美千子] 奥野美和さん　フーコー短歌賞受賞おめでとう！ (2003/05/03 20:46:58)
[古内旭] おめでとうございます！ (2003/05/03 00:49:45)
[越智美帆子] 飲み会中止のお知らせ (2003/05/03 00:33:35)
[奥野美和] ご報告 (2003/05/02 22:14:42)
[古内旭] オカルト初恋小説『るりえの帰還』 (2003/04/30 23:39:33)
[水落麻理] 五十嵐さん、それが (2003/04/28 20:37:08)
[越智美帆子] 飲み会の告知 (2003/04/28 19:42:16)
[奥野美和] お返事など…… (2003/04/26 22:36:15)
[古内旭] 『ナチュラル・ボーン・キラーズ』とオリバー・ストーン (2003/04/26 11:39:58)
[天野　慶] 「テノヒラタンカ」イベントおこないます！ (2003/04/24 17:03:13)
[川村彩乃] 自己紹介のこと (2003/04/24 02:50:49)
[寮美千子] 明日２４日の授業 (2003/04/23 18:43:51)
[越智美帆子] 破片 (2003/04/23 10:24:19)
[寮美千子] 三人三様恋愛小説 (2003/04/22 21:03:31)
[寮美千子] ポップでスピード感溢れる暴力系恋愛小説 (2003/04/22 21:01:25)
[五十嵐　愛] 4月24日（木）欠席します。 (2003/04/21 18:37:43)
[水落麻理] 焦ってたらもう朝がきます。 (2003/04/21 04:09:43)
[奥野美和] そしてお知らせです (2003/04/20 20:49:42)
[奥野美和] なるほど (2003/04/20 20:17:18)
[寮美千子] 水落麻理化ける！　恋愛小説の王道に突入か？ (2003/04/20 18:05:53)
[奥野美和] 水落さんの (2003/04/20 12:15:45)
[奥野美和] 恵比寿　ニューズデリ　彼女の痣　恋の痣 (2003/04/20 10:30:43)
[西村　和（にしむら　わたる）] 本日はすみません・・・ (2003/04/18 01:08:16)
[寮美千子] 新しき年度のはじまりのための言祝ぎ (2003/04/03 10:53:41)
[松永洋介（アシスタント）] 今年の授業 (2003/04/03 00:56:50)

管理者：Ryo Michico <mail@ryomichico.net>
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