「物語の作法」課題提出板の検索

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課題6|課題6 の検索結果(ログ24-27)


圓山絵美奈 課題6/ 評論代表者からのお願い。 2003年05月30日(金)14時46分44秒

今回担当することになった圓山です。
さっそくですが、皆さんにおねがいがあります。
授業でもお話したとおり、私は家にパソコンが
ないので作業が全部学校でしかできません。
なので、土曜日までに作品が掲示板に載ることになって
いるので、評論、感想を月曜日までにお願いしたいのです。
そうすればなんとか火、水曜日を使ってまとめる事ができるので。
急がせて申し訳ないのですが、ご協力おねがいします。

東條慎生 課題6/孤絶の光景−外島さんの詩について 2003年06月02日(月)21時11分26秒
▼課題と連絡:課題6/外島理香作品1〜17の詩の批評 への応答

詩を読むのは余り慣れていないので、全体の感想を書くにとどめます。

外島さんの作品で目立つのは、強い孤絶感だと思います。
この世界から
人が消えてしまったような妙な快感
「群集劇」(群衆でないのは何故ですか?)に書かれているのが典型的なもので、これが高じたものとして、「大都会の喧騒〜27階の非常階段〜」に書かれているように、自己の鼓動だけを聞きながら自殺するという方向に向かいます。恋人との関係を描いたらしいいくつかの詩を見ても、その孤独、孤絶した感覚はいつでも底流していて、ともすると自らの内に籠もりきってしまう印象を与えます。これらの詩の中で書き手が描こうとしているのは、自分の存在の揺らぎが一体どこへたどり着くのか、というものではないでしょうか。いくつかの孤独を強く匂わせる作品群を主に念頭に置いて書きますが、詩の中の人物達は、上に挙げたいくつかの作品でも、それ以外のものでも、自らの位置の揺らぎに気を取られているのではないでしょうか。離人症的な描写が描き出す光景は自らの存在の揺らぎを照射します。
私は測りに会いに行く
という特徴的なフレーズが印象に残る「体温計」という作品では、その関係が体温というものに置き換えられていて、自分の体温を測るには相手を必要とする(体を重ねることの暗喩でしょう)という新たな関係を描いています。
揺らぎが誰にも関係することができず、内に籠もって外部と切断された状況を、「都会の喧騒」は描き出し、外の何ものかと手を伸ばすことによって安定を得ようと言うのが「体温計」だと整理できるかも知れません。
外島さんの詩は、ともすると自滅に向かいかねない揺らぎを抱えた存在、それがどのようにして他人と関係しうるか、そのような問いを含んでいるのではないでしょうか。
また、それが詩の言葉の断片的、散発的な感じをもたらしているようにも思えます。
改行の単位が短く、一つ一つの言葉それ自体を浮かび上がらせようとしているようにも見える言葉は、饒舌さからは程遠く、ギリギリの印象が強く感じられます。

室橋あや 課題6/外島理香作品批評。 2003年06月02日(月)22時56分30秒
▼課題と連絡:課題6/外島理香作品1〜17の詩の批評 への応答

目で追って読んでいて、詩はもしかしたら本人に読んでもらう方がずっと意味をくみ取りやすくなるかも、と思ったので、ぜひ当日本人の朗読を希望します。

「群集劇」が一番印象に残りました。

神様か 巨人かが
地球から人をほうきで掃いて
まっくろのごみ箱に
捨てるという喜劇

神様か 巨人かが
天国から人をほうきで掃いて
地球というごみ箱に
捨てたという悲劇

というフレーズは口の中で転がしても心地よく、「ヘドウィグアンドアングリーインチ」という映画を思い出しました。言葉は少しずつ変わっていてもテンポが乱れていないので引っかからずに読めました。喜劇と悲劇はまったく別のものでありながら同じ孤独ともの悲しさを持っているものだと思いました。

昨日の葛藤が嘘のように溢れる群衆

の群衆の部分はちゃんと漢字は正しいのに、タイトルで違うのは書き手自身の視点の違いなんでしょうか・・(自分がその場にいるかいないか)。

全体的に、自分を世界から孤立させている作品が多く見られたと思います。

滝 夏海 課題6/さびしいイメージが強く残る詩達 2003年06月02日(月)23時53分42秒
▼課題と連絡:課題6/外島理香作品1〜17の詩の批評 への応答

他の方も言っているように、外島さんの詩は全体的に孤独・孤立を感じさせます。
とっても個人的な事ですが、一時期マイナスの要素が溜まると詩を書いていた事があり、それを思い出しました。

一番印象に残った作品は作品2A/「大都会の喧騒〜27階の非常階段〜」 です。
詩でありながら1人芝居やモノローグを思わせる文章なので、声で聞いても面白いと思います。
ただ一つだけ気になったのは3段落目
こんな音
聞き続けていたら
僕は気が狂ってしまうであろう

ここで「であろう」という言葉を使ってますが、音の流れとして「だろう」の方が良いのではないでしょうか。

奥野美和 課題6/移り気な大空の下 勇ましく立っていてほしい詩 2003年06月03日(火)03時17分59秒
▼課題と連絡:課題6/外島理香作品1〜17の詩の批評 への応答

まず縦書きに出力して読んでみました。

なぜだか硬い塊を読んでいるようで、
たまに喉につかえたり、うまく飲み込めなくなってしまったりしました。
それは、「孤独」という内面へむかった言葉たちを
読み手であるわたしが受け入れることが難しかったのかもしれません。

最近わたしは「曖昧な表現」「雰囲気だけの言葉」に対して
考えています。それは、前の発表から始まり、
今月のユリイカの特集、
「Jポップの詩学」を読んでよりいっそう考えてしまったのです。
読み手のイマジネーションに頼りすぎてしまう危険性を感じています。
(良かったら読んでみて下さい)

外島さんの詩には、この詩を書くことによって作者が
生きているというところ、気持ちを内面に向いつつ外に出しているところが
良いと思います。作者にとって詩を書くことがとても
大事だと言うことがわかります。これからも、勇敢に(今年の私のテーマでもあります)
書きつづけて欲しいと思います。


ただ、作者にとって「詩」とどういう付き合いかたを今後
していこうと思っているかはわからないのですが、
これを「作品」としていくには、やっぱり言葉のフックや印象が欲しいような
気もします。

いちばん好きなものは
作品9A/「Varialbe wind」です。

「願い」を空に「投げる」という軽快さが良いと思いました。

私の「願い」とは、また違う「願い」をだれかがしているのですよね?
あれ?でも「また空へと投げる」とあるので誰かが、同じ「願い」を持っているのでしょうか?
それとも最後は、第三者(?)の言葉で「誰か」=「私」となるのかな。
「誰か」と「だれか」と「私」の関係が知りたいところです。
いろんなイメージを持てるのが詩の良いところだと思います。
こんな質問はナンセンスかもしれません。……でも、この詩を良いなあ、と思ったので
知りたくなってしまいました。

あと、「Varialbe wind」は「Valiable wind」
かな?::移り気な風::と言うような意味でいいかな?

そして雑談板で詳しく書きますが
来週お休みします。(詳しくは雑談板で)



瓜屋香織 課題6/外島理香さんの詩について 2003年06月03日(火)12時05分01秒
▼課題と連絡:課題6/外島理香作品1〜17の詩の批評 への応答

私は、あまり詩を読んだことがないので、外島さんの作品全体の印象について感想を書こうと思います。

ひりひりするな。
私が作品達を読んではじめに感じた気持ちです。

外島さんの作品達を読んで、誰の目も届かない、誰もいない場所で、目隠しをして、ぎりぎりの崖っぷちを、ひとりぽっちで走っているようなイメージが浮かびました。崖を走っているけれども、その人間を見る人はいない。だから、危ないところを歩いているのか、だれにもわからない。誰も助けない。そんなイメージです。
孤独と一言でいうには、ちょっと違う世界観がある気がします。

五十嵐 舞 課題6/ 外島理香さんの詩について 2003年06月03日(火)12時36分41秒
▼課題と連絡:課題6/外島理香作品1〜17の詩の批評 への応答

 まず作品全体からいうと何か虚無感にも似た寂しさがそこはかとなく漂ってる感じをうけました。皆さんがいう孤独というか孤立という感じもこの作品群にはあると思います。しかしそれとは別にこの作品から受ける作者の印象は何かに飢えている感じがします。それは喜びや感動などというものか、人の温もりなどに対する憧れや執着のようなものも見受けられるような感じもします。(間違っていたらすみません!!不愉快に思うかもしれませんが・・・)
私の中では気に入った作品は、作品17A「Vanity」です。
特に気に入ったフレーズが
「本当は感情なんて要らないのでしょう?」という部分。
このフレーズは逆のことを言っている感じを受けます。感情があるからこその欲であり、また孤独感や寂しさという名の負の感情も人は皆抱くのだと私は思うのですが・・・まあ、これは疑った見方をしているかもしれません。
また、
 >  海に映る月はどこまでも無情で
    人間はその海の中をゆらりゆらりと泳ぐように
    ただ呑み込まれて行くだけ

というフレーズは世界(=海)に対する人間という個の存在がいかに無力であるかが無情(ではなくて無常かもしれませんが)や呑み込まれて行くだけという言葉に現れているような気がします。そして視点はどう見ても第三者的な位置で見ているというか感じているんだなという印象がしました。
この作品と全体を通して思うのはほとんど作品には巨大な無情な世界に対する個の存在の小ささと力のなさに絶望しているというか虚しさやあきらめが出ている感じがします。
もしそうなら、それはある意味世界というものにかなり依存しているからこそ孤独を感じるのだし、自分が孤立した(させた)見方になるのかもしません。
 またこの作品にも全体にも言えるのですが、はっきりとしたビジョンというかインパクトが見えてきません。もっと作品の世界観を描いていくまたは掘り下げてみたほうがいいと思います。そうすればもっと作品に磨きがかかり個性というか味わいが出てくると思います。これからも創作頑張って下さい。
私もご本人の朗読を希望します。また、違う印象を受けるかもしれません。






圓山絵美奈 評論代表者から・・・ 2003年06月03日(火)15時44分32秒
▼課題と連絡:課題6/外島理香作品1〜17の詩の批評 への応答

皆さん忙しい中、評論ありがとうございました。
とりあえず五十嵐さんの批評までを対象にプリントを
作ったので、授業でお渡ししたいと思っています。
私の感想、批評はこの掲示板にのせるか考えたのですが、
長くなってしまうので当日プリントにてお渡ししたいと
思っているのでよろしくおねがいします。

高橋阿里紗 課題6/外島さんの詩の批評 2003年06月04日(水)03時28分40秒
▼課題と連絡:課題6/外島理香作品1〜17の詩の批評 への応答

印象としては、かなりキツイものがありました。
落ち込んでる時に読むと、更に墜ちそうです;;
墜ちるというより、沈む感覚かな?

読んでる時、映画のフェルムをバラバラに切って繋げたような印象を受けました。
感情の動きに合わせて移り変わるシーンについていけなくて、気づいたらひとりぼっち。
何だかそんな錯覚に陥りました。
思考の迷宮??


作品として気になったのは、作品10A「Kill」です。
この中の、「今を消費するだけの私達」というフレーズが二回出てきますが、二回目を「今を浪費するだけの私達」とかにしてみてはどうでしょう?
類似語で言葉遊びしてみても楽しいかもしれません。

それと、作品11A「GAN」を見て、THE BLUE HEARTSの「TRAIN-TRAIN」を思い出しました。
「見えない自由が欲しくて/見えない銃を撃ちまくる/本当の声を聞かせておくれよ」
かなり大好きな歌です。(笑)
「私」も「誰か」も許してくれているのに、「未来」だけは「拒絶」なんですか?
かなりズキンときました。
もう少し信用しようよ〜。色々。とか言いたくなりました。(笑)

個人的に好きなのは、作品9A「Varilbe wind」です。
理由は、一番イメージが浮かびやすいから。
何で人って、願いは空にいくと思うんでしょうね?不思議だ。
でも、写真のように情景が浮かび、童話のような優しい印象を受けました。
それと、世界が広がったような解放感を感じました。


熱い感情を押し殺している自分を、客観的に眺めるもう一人の冷めた自分。
全体的に、そんな映像が浮かびました。
言葉の欠片ひとつひとつはすごい綺麗で好きです。
でも、それらが集まって痛い印象を受けてしまいました。
硝子の欠片でゆっくりじわ〜っと切られているような…;;
ジリジリしているモノを、必死に押し殺しているような感じがしました。
少し息苦しいかもしれません。
でも、何かある。気になる。という詩ばかりです。
言葉を少し整理してみたら、すっごく良い作品になっていくと思いました。






菊池佳奈子 課題6/外島さんの作品批評 2003年06月04日(水)08時30分22秒
▼課題と連絡:課題6/外島理香作品1〜17の詩の批評 への応答

なんだか共感できたり、ずきりとする詩が多かったです。
言葉の言い回しとか、表現の仕方がとても鋭いと感じました。
特に作品2A、作品11A、作品17Aの3作品がとても心に響きました。

詩というものは形態が自由なのだけれど
もっと韻を踏んだり、言葉の字数を考えてみたり、段落のつけ方に工夫してみたり、言葉を対比させてみたりしたらもっと読みやすくなるんじゃないかなと思いました。

私も詩を書いたりするので
とても勉強になりました。

http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Apricot/1583/

杉井武作 課題6/言葉の喚起力不足 2003年06月04日(水)21時09分35秒
▼課題と連絡:課題6/外島理香作品1〜17の詩の批評 への応答

詩とは読み手によって受け取り方が変わる感覚的なものですが、
僕には伝わってこないものが多かったようです。
レトリックを弄んでいるだけで、
言葉の喚起力が決定的に不足しているように思えるのです。
意味の繋がりが見えない詩もありました。
意味がわからなくても、言葉の持つオーラで
訴えかけるタイプのものであれば、
自分とは肌が合わなかったようです。
無機質すぎる言葉遊びに感じられるのです。
また、意味がはっきりしているものでも、
そこに「趣」を感じることができない、
言い換えれば「そういうのあるよね、その感じわかるわかる」
というものがなく、「だから?」と一言で終わってしまうような
感想を抱いてしまうものが多かったです。

意味性の欠落という点において甚だしいのは、作品4「Madness⇔Sence」です。
状況を描きたいのか心象風景を描きたいのか、
単語の鏤め方が半端で、見えるものがありませんでした。
逆に「うまいこというなあ」と感心したのは、作品12A/「群集劇」です。
少ない単語の書き換えでテーマを浮き彫りにしています。
風景で見せるという点でとても好きなのは、作品5A「CHILD HOOD」です。
短い詩ですが、自然の静けさや暖かさが浮かんで、
なんだか懐かしい気持ちになりました。
また、作品13A「one−piece dress」は、
「愛のないセックス」をテーマにしていると読み取りました。
だとすれば、僕が書いた、「tears’Ring」という詩と似ています。
これは、身体を重ねる描写で出会いと別れの無常観を
浮き彫りにしている(つもりの)詩です。
よかったら読んでください。

越智美帆子 課題6/感想・言葉の難しさ 2003年06月05日(木)00時08分45秒
▼課題と連絡:課題6/外島理香作品1〜17の詩の批評 への応答

私は一時期、詩を書いていた時期があるのですが、短い中に凝縮して思いを入れなくてはいけないことが、とても難しいなと思いました。かっこつけたらかっこ悪くなってしまうし、小難しい言葉を使ってしまったら相手にその思いが伝わらない。そういうセンスは努力や練習でどうにかなるものではないと思うので、落ち込んだこともあります。

外島さんの詩は、全体的に悲壮感が漂っていて、雨や曇り、人との繋がりの空しさが読み取れます。しかし、言葉の前後の意味が読んでいてわからなかったり、矛盾している箇所が気になりました。多分、なるべく短くしようとして、重要なところを省いてしまったために、意味不明になったり抜けていたりするのだと思うのですが、せっかくいいことを言っていてもアレ??と思ってしまうため、その良さが半減してしまうのが残念です。

作品7の題名が、私はいいなと思いました。ただ、4行目の「クルクル」というのは、レコードを想起させます。クルクル、まではいいのに、その後にMDウォークマン、と続いてしまうので、これは多分音楽が頭の中、もしくはその音が部屋の中で回っている、ということを書きたかったのだと思うのですが、そこがいまいち抜けていてわかりません。

作品8の題名もDESIREとしたところがいいと思います。欲望への願い、求めるものを意味する単語を持ってきたのは、技あり、と思いました。ただ、英語が苦手な人(私を含めて)が読むと、英単語の題名の詩は意味が伝わりにくいので、そこも工夫が必要だと思います。

読んでいて思ったのですが、かっこよさをかなぐり捨ててみてはどうかな、と思いました。

管理者:Ryo Michico <mail@ryomichico.net>
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