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圓山絵美奈 作品8A/詩 2003年06月24日(火)16時32分31秒
もしも今 私がすべての糸をたち切ってしまえば
何もつながらない そこには誰もいない
フタを開けてみればそんなもの 私は一人でしかないもの
でも私がちゃんとこの手を離さずに糸をたどれば
君がいる あの人がいる
普段そんなことは見えていないから
時々痛い目にあって これを知るのもいいかもしれない
圓山絵美奈 作品7A/詩 2003年06月24日(火)14時44分24秒
水たまりに映し出された世界にいってみたかった
でも飛び込んでみれば 待っていたのは泥だらけの現実
違う世界がそこにはある 夢みたいな扉だと思ってたんだ
圓山絵美奈 作品6A/詩 2003年06月24日(火)14時36分44秒
ありふれた言葉 ありふれた人間
最近では壊れてしまったほうが強いように見える
いらないもの 不愉快なもの
すべて捨ててしまえば満足かい?
君がごみ箱に捨てたものにも感情はあるのにね
いつもパパはパパであって欲しい
男の顔なんて知りたくない
いつもママはママであって欲しい
女の顔なんて見たくない
君はそういうのと同時に僕は王子様でいて欲しいんだろう?
君が君でしかないように僕は僕でしかないんだ
君が壊れているのか僕が壊れているのか
結果なんてだした所で君はそれをゴミ箱へ
圓山絵美奈 作品5A/詩 2003年06月24日(火)14時28分29秒
もう立ち止まれないんだ
すべては私しだい
進まなければすべてが崩れ落ちる
それを知っていても立ち止まるのは
ある意味の「自殺」
圓山絵美奈 作品4A/詩 2003年06月24日(火)14時24分01秒
喜びを誰かと分かち合おうとするから
いなくなった時執着するんだ
一人でかみ締めることを覚えればいいのに
甘えようとするから離したくないんだ
一人で解決できるようになればいいのに
圓山絵美奈 作品3A/詩 2003年06月24日(火)14時19分17秒
君はそれをリンゴだと言う
赤くて甘い味のする果物だと
でも僕はそれを赤いボールかもしれないと考える
投げられたら体に痛みを残す 赤いボールだと
まっすぐに見たものを信じる君と
ゆがみを見つけられないと一歩踏み出せない僕
圓山絵美奈 作品2A/詩 2003年06月24日(火)14時15分18秒
子供は大人が嫌いだと言う それは大人が現実を知りすぎているから
ただ逃げているだけなんだ 知らないでこの世界にとどまっていたいだけ
圓山絵美奈 作品1A/詩 2003年06月24日(火)14時11分38秒
答えなんてとっくにでているんだ すでに見つけたから
なのに見つかってないふりをして 答えを探そうとしている
東條慎生 課題9/評論代表より 2003年06月23日(月)17時37分20秒
今回の合評では、「るりえの帰還」の感想や批評だけでなくある程度の長さを持った作品の「構成」についても議題にしたいと思っています。
プロットを立てる際に注意しなければならないことや、全体のバランスについてや、語り方の問題などなど、提言や、気づいたところなどを書いて欲しいと思います。
せっかくこれだけの長さですので、私としては作品の合評以外に一回分まるまる使って、長篇を書く場合の参考例の討議をしたいと思っています。
なお、レジュメに投稿を反映させる場合は、水曜の夕方くらいまでに投稿するようにしてください。それ以降になるとちょっとむずかしくなります。
東條慎生 課題9/「るりえの帰還」―認識論的オカルトホラー(青春小説風味) 2003年06月23日(月)17時29分44秒
▽古内旭 作品1B「るりえの帰還」 への応答
●作品
全体の構成を二部に分けることができるようです。
最初は、るりえを好きだった蓮田の元に余暮が現われ、その関係が次第に三角関係へと発展していく様を、「後日談への序章」からは、小学校を卒業した後からるりえを取り戻すために余暮と儀式の準備を行なう様が中心となり、結末となります。
古内さんの作品の特色は、恋愛小説にノイズを持ち込み、それによって奇怪さを強調するところにあると思うのですが、今回もやはり、
「姫」の発展型という形でそれは通底しています。
序盤は、小学生であった三人の関係を描いていますが、語り口は冷め切っています。ここでは主に後半への伏線を張っているところでもあります。線路の置き石や、コンクリに埋めたカギなどがそれで、「ぞう」も象徴的に意味を持ちます。これらの伏線は伏線であると同時に反=伏線とでもいうようなものであることが後に明らかになります。
今作での作品構造の特徴的な点は、世界の認識という主題を小説世界において表現する際に、ふたつの世界を導入していることです。ただ、単にふたつの世界を往還するというようなものではなく、そこにはネジレがあり、繋がっているようでねじれていて、ねじれているようで繋がっているという、繋がり方の不可解さがあり、またそれこそが作品の主題でもあります。
(ごく最初の導入を除いて)助走であるとも言える前半部分では、世界のネジレは現前せず、三人の関係の描写に費やされていますが、前半結部の儀式の場面からネジレは始まっています。しかし、ここの場面はラストになってその意味を逆転させられてしまいます。
世界から消えたのは誰か。もうひとつの世界へ入ったのは誰か。これが逆転するのです。
通読した人なら、タイトルとサブタイトルの関係がここに現われていることに気づくでしょう。
「るりえの帰還」とは、るりえが帰ってくる、と理解されるのが普通ですが、サブタイトルは、るりえへの帰還という意味になります。
後半の展開は、ごく普通に物語が進んでいるように思えるのですが、最後まで読んだ後に読み返してみると、実は決定的な矛盾が存在することが分かります。後日談への序章以降の物語は、もうひとつの、それまで余暮と蓮田が存在しなかった世界で展開しているのですが、ここで蓮田と余暮は、小学校の時にコンクリに埋めたカギを発見します。普通に読んでいくとごく当たり前の、いわばご都合主義的な展開ですが、カギを埋めたのは元居た世界であってこの世界ではありません。また、置き石がミカを殺す事件がありますが、あれは明らかに蓮田の「置き石の不確かな効果」の章でなされた行動を反映しています。そのようにして別であるはずの世界はここで繋がりを示すのです。そして、登場人物達が、今いる世界に対して特に疑問を抱かないところが、この作品の特徴の一端でしょう。
これは作品の矛盾か。そうではなく、元々このような矛盾が矛盾でない奇妙さを示すためにこの作品の構造はあります。世界を移動したとして、自分自身ではそのことに気がつかないという現象です。存在した瞬間、ただちに世界はその人間が存在していた世界を作り出すのですから。われわれの世界は数多ある世界のうちの一つに過ぎず、気がつかないうちに平行世界に落ち込んだり、戻ったりしているのかも知れない。
この作品は認識論的なホラー小説、と言えるでしょう。われわれの認識の限界を描こうとしていると言えます。われわれを見下ろす、超越的な、メタ的な視点を持つのでなければ、そのことは証明できないのです。
結末はそれまでの二人の行動を嘲笑するような、少年少女の淡い恋愛場面で終ります。幸せそうな場面ですが、この背後には蓮田の裏切りがあるせいで、文字通り受け止めることはできません。また、蓮田は無事帰還したように見えますが、本当にそうであるのかは分かりません。そもそも、世界を移動する時には移動する人の意識(歴史)は保たれていたはずなのに(蓮田と余暮)、最後の場面では、蓮田は時間が戻っています(歴史の消失)。移動の仕方が非対称になっているのか、それとも、るりえのいる世界が基幹の世界であるということでしょうか。それとも作者の不用意なのか。
●感想
上にはだいたい分かった範囲で「るりえの帰還」の構造をまとめてみました。
以下はいくつかの批判感想質問になります。
まず、この作品の語りですが、おそらく全体を語っているのは二十過ぎの蓮田なのだと思いますが、その語り口と登場人物である蓮田少年の台詞や行動に違いがないように見えます。つまり、蓮田は今も昔も二十代の蓮田であるような等質感があるのです。台詞の硬さは、古内さん風のユーモアにも思えるのですが、作中に「小学校」と出るたびに何か違和感を感じます。なぜ、これが小学生の話でなくてはならないのか。それが一つの疑問です。
古内さんの語りでは、小学生を描くには不適当な気がするのです。現在によって過去を塗り込めてしまっているようにも見えます。それは作品の語りの仕掛けなのかも知れないのですが。
また、るりえが異世界に行ったのではなく、自分が異世界に来たのだ、と気づくのですが、なぜ、蓮田だけがそれに気づくことができたのか、ほとんど書かれていないですよね?
だから、最後の展開が唐突になってしまっていると思います。また、これは小説の構成を崩してしまうのではないですか? 異世界に入ってもそれを認識できないと言う前提があると思うのですが、唐突に蓮田がその前提に違反している。私の読みが間違っていなければ、ここは重大な欠陥になります。
世界観や小説の主題は何となく分かるのですが、以上のような部分から、それが鮮やかに焦点化されていないようにも思います。「姫」は長さのせいもありますが、奇妙なねじれを抱えた関係が中心にあることは了解できるのですが、「るりえの帰還」にはちょっとぼやけたところがあるような気がします。うまく言えないのですが、ふたつの世界を行き来する時の、時間の経ち方など、不思議な部分があります。蓮田が帰還すると、二十代後半の蓮田とるりえが付き合っているもしくは結婚しているという風にすると、一応蓮田の時間の経ち方は保持されるので、その点は一貫性を持たせられると思うのですが、どうでしょうか。
上記の感想と食い違いますが、蓮田が「たこやきはとてもいい」とか小学生の癖に妙に大人びた表現をするのが笑ってしまいます。前半の最後の部分「二人の男の生き方を狂わせるには十分だ」35Pとあって、「お前、小学生だろ!?」とつい突っ込みが。語っているのは二十代の男ですが、伊高博士のこれはないだろうというような喋り方など、飄々とした顔をしてボケをかましているみたいな気分になるところがあります。ただ、こういう部分は、ユーモアなのか単なるミスなのか判然としない部分でもあると思います。伊高博士のところだけ展開が変で、明らかに浮いていると感じるのです。
●形式
語りについてですが、この小説の全体は帰還直前の蓮田の回想であると思うのですが、その点はもうちょっと詰めてみても良いのではないでしょうか。なぜ、蓮田はここで回想しているのか。ということです。小説において、語りの問題は避けて通れないものですが、これを詰めておくと、全体の印象をより強めることが出来ると思うのです。
たとえば、漱石の「こころ」では後半は全部「先生」の遺書という形式になっています。それを「私」に向かって書いているという部分が「こころ」にあっては特に重要です。論理を全部端折って言えば、「こころ」が強烈な印象をのこすのは、「先生」の話が「私」に宛てた「遺書」だからです。「私」と「先生」との関係や、血という言葉を意識して読むとそうだと思います。じっさい、漱石の構想では遺書を受け取った後の「私」の行動を書く予定だったということです。漱石の意識は「先生」と「私」の関係にあったはずです。
今はその話はおいておいて、形式はすなわち中身であり、中身はすなわち形式を規定するのだと思うのです。先生の「ノスタルギガンテス」がなぜ一人称でなければならないか。それは作品の主題と不可分です。それは
私が書いた感想で少し触れています。
「るりえの帰還」でも、回想という形式をもっと生かすことが出来るように思えます。そもそも、今作には私の認識と他人の認識との相違という観点があり、蓮田と余暮はその点で食い違っている部分があります。そこにこの回想を手記なりの形で小説のなかに嵌め込んでみれば、(余暮への置き手紙として、とか)何か面白いことが出来るのではないかと思います。
五十嵐 舞 課題9/古内旭作品1B【るりえの帰還】の読んで 2003年06月23日(月)13時03分32秒
▽古内旭 作品1B「るりえの帰還」 への応答
とても読み応えある作品だと思います。でも、所々語尾や文章がオカシイのかツマズクところがありますが、それはご本人が手直しすればいいところなのでここで指摘しません。
まず、全体通していうと男性から見た女性はこんな見方で見えているのかと感じたのが、るりえなどの女の子の表現だった。(やはり女性が書くとは違うかな、微妙に・・・)また、物語の重要な伏線やキーワードがいくつか引いている感じを受けた。例えば、鍵や振り子時計の音、象や踏切の置石の事件(特にこれは余暮と僕が飲み込まれたとする世界ではミカを死なす事件と関わりがあるのか)などが挙げられるなと私は思った(間違えでなければ…)。これがどれか欠けてもあの儀式の事件に行きつかないと思うし、この世界で起こる出来事はすべて色んな偶然や行動が重なりあって引き起こされるもの、そうなってしまうものだと考えるから、あの3人が巻き込まれるあの事件でさえも色んなキーワードや行動が重なり合わなければ起きなかったことだろうと思うし、これは物語だから故意に作り出されている伏線であることは判っているのにこれがなければ〜と思うところに、古内氏の巧さが出ているし、魅力だと思う。
作品の傾向としては、青春小説なのだろうと思うが、1人の女の子めぐる恋愛関係の駆け引きがあると同時に何が影を落としているのか解らないが少し薄気味悪いホラー的なタッチを感じさせるものがある。
内容で疑問があったのは、2ページの最後のほうの「僕はそんな空想をした。」という部分のある意味が解らないし、そんな空想って何を指すのでしょうか。また、主人公が作り出した作り話や妄想が実際に起きてしまっている時点で彼の周りの人間が異世界というか何かに巻き込まれているんじゃないかという疑問も残る。そして、あちらの世界でなぜか彼の周りでやたらと死人が出る展開にしたのは何故でしょうか、彼に違和感を出すため、その世界に留まらせる理由をなくすためでしょうか。
しかし、最後の展開を見て思ったことは本当はどちらが現実の世界か疑問を感じるが、どちらにしろ主人公にとって、るりえという存在がいる=認識される世界こそが彼にとっての現実の世界なのであることは間違えもなく言えることだろう。
個人的に気にいったのは世界を支える象の話は古代インドの世界観(宇宙)の表現が書かれていることでした。(昔のアニメにあったような…記憶が定かではないので自信がないが…)
あまり、批評というか感想になってしまってすいません。授業ではどんなことがでるのでしょうか、楽しみです。これからも頑張って投稿して下さい。
菊池佳奈子 作品4A/自殺の理由 2003年06月21日(土)19時50分35秒
足の裏に冷たいコンクリの感覚。嗚呼世界は酷く暖かいものなのかもしれないね。僕はよくわからないけれど。眼下に小さな人々の列なり。嗚呼世界は酷く醜いものなのかもしれないね。僕はよくわからないけれど。だからこうして此処にいるのだけれど。
近所の『コーポ藤原』の屋上の扉をこじあけてから、何時間がたつのだろう?頑丈だと思っていた扉の鍵の鎖は、赤茶色に錆びていて家から持ってきたパパのトンカチですぐに壊れた。こんなんで大丈夫なのかなぁ。『コーポ藤原』もいいかげん無用心だと思う。パパの大事なトンカチはちょっと凹んで、鎖の塊と一緒にそこいらにおいてあるんだけれど。あいつらもこのコンクリの冷たい感覚とかわかるのかなぁ?だったら少し可哀想だったかもしれない。こんな真冬…だよねぇ。もう12月も半分過ぎようとしているものねぇ。…に勝手に破壊され勝手に寒い思いさせられて。僕のせいだよね?僕のせいだよね?ほら、責めなよ。責めたてなよ。僕のせいだって。ほら。…何か違うって。そうじゃない。そんなことを考える為に此処に来たんじゃない。でも…ちょっと…なんだか可哀想だね。ごめんね。あははははは。ごめんねぇ。あははははは。
笑ってどうする。
いい加減寒いな。だって僕ワイシャツ1枚にジーパンにママのサンダル。このワイシャツ真白くて綺麗でお気に入りだった。だのにだんだん汚れていって。なんとなく部屋着にしたんだっけ。でも着心地良いから結構今でもお気に入り。ジーパンはユニクロで買った。あの頃ユニクロはやったよね。でも結構ユニクロって高いんだよね。デザインへぼいくせに。だからすたれたのかなぁ。でも未だにいるよね。全身ユニクロの人。あれって恥ずかしくないのかなぁ?僕だったら嫌だな。恥ずかしくてしょうがなくてすぐに家に帰って部屋のベッドに洋服ならべて悩むんだろう。でも決してオシャレってわけじゃないよね。むしろださいかも…。うざいよねぇ。だっさぃ僕。皆うざいって思ってるんだ実は。うざいんだよ、お前。さっさといなくなっちゃえよ、お前。うざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざいうざい!!!
うざいって言い過ぎて「うざい」って文字がうざい。
あ、あのオヤジ、僕のだいっきらいな斎藤のオヤジだ。ここからトンカチ投げてやろうか。隣のクラスの斎藤君。万年クラスの学級委員。皆言ってる良い奴だって。でも僕知っているんだ。本当は皆良い奴だなんて思ってない。良い奴って言っておいてめんどうくさいこと全部押し付けてるだけなんだ。それを知ってか知らずか、斎藤君はいつも顔をめいっぱい歪めて笑うんだ。だから僕は斎藤が嫌い。斎藤君のふりしている斎藤。その歪んだ顔に右ストレートくらわせたいって何回思ったことか!あのオヤジは斎藤君のふりしている斎藤のオヤジだから、やっぱり斎藤さんのふりした斎藤なのかな。
あ、いつのまにかいなくなってるや。つまんないの。
いやいや人殺しはやばいでしょう?いくら僕がこれから死ぬからって…。死ぬ?そういえば死ぬんだっけ?僕。そうそう死ぬんだった。ここから飛び降りて死ぬんだった。そのために遺書も書いたし、靴は後ろに脱いでそろえて置いてある。
でもこわいな。少しこわいな。此処から飛び降りるなんて。
死んだらどうなるんだろう?ワイドショウとかにとりあげられたりして。僕っていちやく有名人?なんだかわくわくするな。それで東海林のりことかがマイク持って『コーポ藤原』の前とか僕の学校とかに来たりするの。クラスの皆はどんな顔するのかな?僕の葬式で泣くのかな?「良い奴だったのに…。」とかのおきまり文句言って顔くしゃくしゃにして泣くのかな。なんとなく切ない気分にひたってみるのかな。「クラスメイト亡くした自分」の悲壮感に少しひたってみるのかな。近所のおばさんは何て言うのかな。いつも原さん家の前の電信柱にむらがっているおばさん達は。「若いのに可哀想ね」とかいうのかな。あのむらさき色のめがねの向こうで笑いながら。
なんだかむかついてきたな。なんで僕死ななくちゃならないんだ?
そうだそもそもなんで死のうと思ったんだっけ?そうだ。明日のテスト、80点以上とれないの確実だからだ。80点以上とらないと、担任の吉田もパパもママも困った顔して僕に言うんだ。「もう少し頑張りなさい。」って「あなたはできる子なんだから。」って。別にできるこなんかじゃないのにね。頑張ってるのにね。もう頑張ることに疲れたんだ。僕、もう頑張ることに疲れたんだ。
でも死んだらやっぱり、担任の吉田も、パパもママも、困った顔して言うのかな。「私のせいなんです。」って。
それって少し可哀想だな。担任の吉田は僕の自殺の責任とって学校辞めたりするのかな?吉田、奥さんと子供がふたりいるんだっけ。でも学校辞めたら奥さんとか子供とかどうするんだろう。世間の悪意の目にさらされて。ひとつも悪くないのにね。僕に関わり無いし。そうしたら家庭崩壊?僕のせいで吉田の家庭崩壊?楽しいかもしれないけれど、少し可哀想だな。
パパやママはどうするんだろう。どう思うんだろう。
責任感の強いパパのことだもの。きっと「私がわかってやらなかったから。」とか勘違いしちゃって、あの後ろの方に転がってるトンカチで頭かちわるかもしれない。世間体の大事なママのことだもの。きっと「私が押し付けたから。」とか言って、世間の目から隠れ隠れ残りの人生生きていかなくちゃならないんだろうな。
それってそれって可哀想かもしれない。
それってそれって少し嫌かもしれない。
。嗚呼なんかいい加減『コーポ藤原』の屋上から見えるこの景色にもうんざりしてきた。だいたい、此処から飛んで死ねるのかな?無事死ねたら良いけど半身不随とかになったらすごい嫌だな。パパやママにも迷惑かけるし、好きなバスケとかもできなくなっちゃうもん。
嗚呼なんかめんどうくさくなってきたな。いい加減、めんどうくさい。遠くでチャイムが鳴っている。もう5時だ。空気も冷たくなってきたな。寒過ぎて感覚麻痺してきたかも。帰ってコタツに入ってみかん食べたいな。そういえば今日のTV「TRICK」あったっけ。先週の続き、楽しみなんだよねこの続きは今度考えようか。今度ちゃんと死ぬ時は『コーポ藤原』の屋上じゃなくてもっとベストな場所にしよう。そうしようそうしよう。ところで明日のテストどうしよう?まぁいいや。もし80点以上とれなくて担任の吉田やパパやママに困った顔されても。黙ってとりあえず言う事聞いてやろう。僕が死のうと思ってたなんてわかったらどんなに困った顔されるかわからない。あれ以上くしゃくしゃの顔されたら見てるこっちが嫌になる。
とりあえず今はコタツとみかんが欲しい。
チャイムが鳴り終わった。はぁ。一息ついて。さぁ帰ろうか。くるっと振り向いて。バランス崩す。
「あっ」
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古内旭 課題8/いかに典型の中にオリジナルを作るか〜滝作品2 2003年06月19日(木)05時22分27秒
▼課題と連絡:課題8/滝夏海作品2(プロット)へのコメント への応答
あらすじを一読した印象では、あまりにもありふれた感想となるかも知れませんが、『千と千尋の神隠し』を想起せずにはおけません。少女こだまと、その分身たるエコー、鍵を握る少年、という3者のキャラクターがそれぞれ近しいことと、異世界ファンタジーであること、最後に帰還が訪れ成長物語となっているところなど、物語の核心となる部分での類似が多いです。『千と千尋〜』において、千尋は異世界で「千」という名前(源氏名)を与えられ湯屋で働かされます。この千という名前は、千尋の「チ」であるに違いありません。千尋になるには「尋」が足りないので、ここでは不完全な存在となりますが、両者とも同じ「1000」を背負っています。滝作品においては「こだま」と「エコー」ですから、どちらかが不完全というわけではなく、対等の名前を持っています。補完し合う関係性があるのかも知れません。そのあたりで、『千と千尋〜』との差異を作る可能性があります。
こだまの世界への認識はどのようなものなのでしょう。現実世界と異世界との違い、あるいは退屈な現実世界を戻るべき場所と考えを改める認識の変化には、どのようなきっかけがあるのでしょう。『マトリックス』の中で、メンバーを裏切りマトリックス世界の中で贅沢に暮らすことを選ぶ人物が現われますね。また、村上春樹の『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』で、最後に主人公がとる選択は。2つの世界のどちらか一方を選ぶ、というラストはしばしば見受けられますが、それには相当な説得力が必要だと思います。
最も重要と思えるのは、以前にこだまが「すでに選択していた」という部分です。この部分への説明がプロットの段階ではほとんどなされていないので、合評を待ちたいと思います。非常に興味深い部分です。
細かいSF的設定がなされていますが、私は個人的にはとても好きです。この設定は文章としてはほとんど書かれないということですが、こういうある種のどうでもいい細かさ、というのはものによってはとても魅力的になります。うまく使ってほしいと思います。ところで、SF作家・小林泰三はSFとファンタジーはイコールだというようなことを『海を見る人』(ハヤカワSFシリーズJコレクション)のあとがきの中で言っています。科学的説明(あるいは解決法)を試みるものがSFとなり、それを説明しないものがファンタジーとなる、というようなことです。
異世界(に迷い込む)ファンタジーということでは、すでに多くの作品が世に出ていますし、エンデのような純ファンタジーから、SFに至るまで名作と謳われるものも多くあるだろうと思います。しかし我々にとって馴染み深いのは、やはり『千と千尋〜』しかり日本のアニメです。日本のアニメにおいて、異世界に飛ばされるファンタジーというのはそれはもう完成された典型なのです。最近ではTVでアニメ化された『十二国紀』がなかなか人気を博しているようです。なぜかセーラー服とかを着たまま向こうの世界で戦うなんていうものが多いですね。既出の感想にもありましたが『天空のエスカフローネ』もそうです。少し古いかも知れませんが、富野由悠季(先日、和光にも来ました。私は富野氏のファンなのでぜひ行きたかったのですがかないませんでした。残念…)の『聖戦士ダンバイン』を始めとするバイストンウェル・サーガもそう。私の個人的な思い出によれば、小学生高学年頃に流行った『魔神英雄伝ワタル』とか『魔道王グランゾート』なんていうのは非常に印象深い。『ドラえもん』にしても大長編(映画)はほとんど異世界SFファンタジーとなっています。
室橋あや 課題8/滝夏海作品プロットコメント。 2003年06月18日(水)21時57分45秒
▼課題と連絡:課題8/滝夏海作品2(プロット)へのコメント への応答
プロットを読んでいるとどうしても「ドラえもんのび太のアニマル惑星」が浮かんでくるのはなぜでしょう。前回のプロットが少年少女向け小説が浮かんできたのに対し、こちらは絵本や、物語、青い鳥文庫などのイメージがあります。
しかしプロットだけですと、やはりその人個人の表現方法が読みとりづらく、批評するにはとても難しいと思います。滝さんの使うアイテムはそれを聞いただけだとどこにでもあるなんでもないもので、あまり圧倒的な恐怖や言いしれない不安といったものを感じません。でもそれはあくまでプロット段階のことで、そのなんでもない扉に生々しい変化が現れたりすれば突然魅力のあるものになるのかもしれません。
彼女の話を聞いていると、空間の移動という展開が多くあって、本人もそれにこだわっているようです。その空間の移動を単なる異世界ものだととらえてしまうのは勿体ない気がします。
ところでキャラクターですが、あまり目立った特性を持っていないようなので、場面が平坦になってしまうのではないかと思います。こだまや少年の顔や姿がどうしても浮かんでこないので、
特徴など知りたいのですが・・・
東條慎生 課題8/滝さんの「プロット」について 2003年06月18日(水)18時40分21秒
▼課題と連絡:課題8/滝夏海作品2(プロット)へのコメント への応答
プロットの段階で気になったのは、こだまが現実世界に帰るべき理由が説得的には書いてないことです。
おそらくこの物語は、現実に対するつまらなさ、退屈、不機嫌な日常的気分を、異世界を見ることで解消するという物語を志向しているのだと思われます。いわば「ハレ」と「ケ」という言葉があるように、日常を更新し再生する非日常の場を現出させることを目的としている物語です。
それはそれで強力な物語類型の一つですが(だからこそ、類型に陥る危険もあります)、現われた異世界=「こだまが「エコー」として存在する世界」の現実との関係がそれに対するノイズになりかねないのではないでしょうか?
つまり、われわれがディズニーランドに行って「楽しかった」と思い「明日から頑張ろう」というのが、このプロットが志向する物語の乱暴な要約ですが、「こだま」が「エコー」であったという「本当の自己の発見」という展開は、その物語と相容れないのではないかという疑問です。ディズニーランドで一生暮らしたいという人だってどっかにはいるでしょうし。
これでは、非日常の世界こそが「本当」の日常であるという逆転が起こってしまい、そうであるならば「こだま」としての自己=退屈さ、に帰還すべき理由がなくなってしまいます。(非日常世界から日常に帰還する物語が、いわば「夢」の物語であるとすれば、今までの日常=現実が虚偽のものであったという物語は「悪夢」の物語です。)
こだまが異世界の眼で現実の自分を見つめ直し、今度は現実を拒否することなく頑張ろう、という方向なのだと思うのです。それならばこだまのなかで「エコー」という存在(イコール異世界)が何であるかについての突っこんだ分析が必要なのではないかと思います。実作のなかでどのようにしてこれを説明/解決するつもりなのかは分からないのですが、プロットを見る限りその問題については書かれていません。
考えられるのは、以前の自分の選択を想起することで、もう一度その選択の意味を考え、なお現在また選択するという形で、自己決定による意思を強調するというものなのでしょうか?
結末についてですが、元の世界に帰ってきて、何だか分からないけれども前向きになった、というのは、読者としては納得できる(ふたつの世界のことを知っているのは作者と読者だけですから)かも知れませんが、「こだま」としては、単に「洗脳」されたことと何ら変わらないのではないですか? (常道の物語であるならば、夢の世界と現実との小さな繋がりを持たせて、「非日常の夢の世界」が嘘ではなかった、と思わせることでそれを解決します)日常への嫌悪も理由不明であるなら、日常への積極性も不明であるというのは、物語として何ともすわりが悪いのではないでしょうか。
また、SF的設定がなされていますが、何の為にあるのかちょっとよく分からないです。
異世界と現実とをどう対比するか、がこういった作品での大切な部分であると思います。死なない人々と、時間の止まったような世界から、なぜエコーが抜け出したのか、そして「こだま」となった「エコー」が異世界に帰って何を見たのか、また何故、「エコー」は再び「こだま」となることを選ぶのか。
ところで、こだまを追ってくる少年は
最後は記憶を持ったまま彼女を追って同じ世界に旅立つ。
とありますが、プロットにその後の展開は書かれてないですよね? この人物とこだまとをどう描くかでまたまったく印象は変わってくると思います。異世界と現実の両方を知る人物であるのなら、決定的に物語に影響を与えるはずです。そしてそれはまた、滝さんがこだわっている「ふたつの世界」の邂逅に繋がるものを含んでいるのだと思います。それを詰めていくのであれば、それは非常に興味深いものになるのではないでしょうか。
瓜屋香織 課題8/プロットについて 2003年06月18日(水)12時26分09秒
▼課題と連絡:課題8/滝夏海作品2(プロット)へのコメント への応答
現実に退屈していた女の子が、不思議な世界を知ることで
自分のいた世界を再確認するという話は、よくあると思い
ます。「現実に退屈する」人が多い中で共感を呼ぶ部分が
あるのかもしれないけれど、ありふれていてつまんない気が
しました。意外性が欲しいです。世界観的には、どんな世
界が出来上がるのか楽しみでした。登場人物の中にもっと
パンチの効いた人がいるとおもしろいと思います。そういう
人物がいると気になって先をずんずん読みたくなると思うか
らです。
菊池佳奈子 課題8/滝夏海作品2(プロット)へのコメント 2003年06月18日(水)04時18分00秒
▼課題と連絡:課題8/滝夏海作品2(プロット)へのコメント への応答
まず思ったのが主人公、こだまとエコーの関係性があやふや。このまま作品を作っても勢いで終わってしまう気がします。物語の冒頭部分から、こだまの進んでいく物語と、エコーの過去の物語をわざとバラバラに書き、最終的にそれがエコー→こだまの事実が明らかになる、という風に書いていったら、読み手を結構のめりこませるものになるかもしれません。と思います。かなり独断的な意見かもしれませんが…。
あと、物語の中で1つのキーとなる「扉」の設定、背景などが他の設定などに対してあいまいかもしれません。他の、世界観、背景などわりと細かく書かれているところは書かれているのですが、全体にむらがあると思います。その中でも「扉」についてはもう少しつっこんで細かい設定を作っても無駄じゃないんじゃないかなぁ。
キャラクターについて。現在プロットに出てくる登場人物が、こだま、エコー、少年、青年、他に2〜3人とありますが、登場人物がほとんど、こだまよりなのは、その『世界』を理想郷にみたてるような形にするのでしょうか?そうでなく、別の1つの『世界』として独立させるなら、こだまに敵対的なキャラクターを一人、二人、描いてみてはどうでしょうか?そうすることでこだまの、『世界』と『元の世界』との間での葛藤がより深まる気がします。
個人的にはかなり読みたい!と思いました。
この作品をつくっていくにはかなり大変だろうと思いますが、
頑張って完成させてみて下さい。
きっとおもしろい作品になると思います。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Apricot/1583/
圓山絵美奈 課題8/ 2003年06月17日(火)14時33分19秒
▼課題と連絡:課題8/滝夏海作品2(プロット)へのコメント への応答
ファンタジーは皆そうかもしれませんが、作品を作るにあたって
皆が分かってるきになって文章を作ったり、自分だけがもってるかも
しれない世界観があるということを気をつけて作ったほうがいいんじゃ
ないかと思いました。プロット自体がそうだと言うのではないのですが、
これから作品を作るにあたってそういう危険性が秘めているような
気がしたので。
あらすじや全体的な印象としては、先生の小惑星美術館に似ている部分が
あると思いました。
五十嵐 舞 課題8/滝さんのプロットについて 2003年06月17日(火)12時11分54秒
▼課題と連絡:課題8/滝夏海作品2(プロット)へのコメント への応答
内容自体は別にちょんとあらすじを書くぐらい出来ているので私はあまりふれませんが、安易に扉という形で異世界(異空間)とこのこだまがいる世界をつなぐものを作らないほうがいいとも思うし、ワンクッションをおくような形で「不思議の国のアリス」みたいな演出をさせて知らず知らずのうちに吸い寄せられるように行くほうがいいんじゃないかと思いますが。だってエコー(こだま)を思う少年の気持ちがあった異世界(異空間)にきたと書いてあったと思うので、その少年らしきと遊んでるとか誰かが自分を呼ぶような夢をみるというような演出や現実世界でその少年の影らしきものを追うというようなかたちで扉のある方向にいくというような感じのほうがいいと思う。ふだってこだまはもといた世界にあまり未練らしきものは持っていないような気がするので、あまりにも神隠し的に原因なく異世界(異空間)にいくよりはいいような気がしますがどうでしょう??また、特に異世界(異空間)との仕組み(世界観というか概要)が今一歩理解しにくい部分があるのでそれは授業のときに説明をお願いします。
また、似た感じ話で異世界に飛ばされてしまって活躍するRPG的な話で丘野ゆうじ「ハイランディア」シリーズがありますが、この場合はトラックによる交通事故の瞬間に異世界に飛ばされたというような記憶があります。あと、異世界に飛ばされるというかいってしまう話では「天空のエスカフローネ」(題名がアイマイです)や篠田真由美の「根の国の物語」シリーズや荻原規子の「これ、王国のかぎ」(題名がアイマイです)などがあります。これも参考にしてはいかがでしょう。では、授業で。
(参考文献のタイトルが違うかもしれませんのでレジメを作る方は一応調べて見てくださいまたは書かなくて結構です。)
もうちょっと細部にふくらみをもたせたら、どうでしょう。
古内旭 作品2A「姫」 2003年06月17日(火)06時49分31秒
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古内旭 作品1B「るりえの帰還」 2003年06月17日(火)06時48分26秒
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瓜屋香織 作品1A・短歌「ひとりぼっちで目隠ししてお食事」 2003年06月14日(土)12時41分29秒
誰にもね いらない気がする やっかい者 いていいのかな いたいんだけど
どこにいても ずっとあたしは 変わらない 築けないしね 気付けないのよ
ホントはね 投げやりになんか したくない すごくすごく 生きていたいよ
楽しいこと 楽しむまえに 自分がね 無いものばっか 目にはいるのさ
誰にでも 好きになる権利 あるなどと 思わないでね 鏡をみてね
勘違い 充実した日々だとね 思っていたけど 忙しいだけ
ムカつくわ みせつけないで 幸せを 私に映して はからないでよ
もういいわ 期待なんかは してないし 我慢しないで 食べればいい
金だけが 腐るほどあり もてあます 愛人がいい 奥さんよりも
いつだって 君がくれるの キスじゃない 憐れみに似た 人工呼吸
僕の手で おびえていてよ うらんでよ そういうことで いちばんになる
世界はさ 僕なんかには 無関心 なのに僕は 責め立てられる
死にたいよ そう言ったのは 関心を ひきたかったの 見てほしかった
あなたがね 生れた訳は 主役を 引き立たせるね 脇役なるため
旅行はね どこに行くかで ないんだよ 誰と行くかだ いないんたけど
めんどくさい 好きな気持ちは 少しも無い とっととはやく よろこばせろよ
がんばった そのぶんだけさ やさしくしてよ こっちむいてさ やさしくしてよ
卒業式 泣いてみたけど なんかヘン 泣くものだって 刷り込まれてたの
きづけない それはないのと 一緒だよ きづかれないの いないのと同じ
発酵を してたつもりが いつのまに ただの汚物だ 腐ってるだけ
いくらもさ 本読んだって 意味ないさ 誰も相手に してないのだから
飛び込みたい 人が詰まった 電車の中 飛び散る私を 見せてやりたい
誰かをね 物差しにして はかってる 幸せだとか 不幸だとか
背中をね まるめてうずくまってても 注意されない 気にもとめない
つまらない 生き物だよね 他人のさ 不幸をみては 幸せを知る
欲しいもの 欲しいと言えず ひねくれた だってこわいの 手に入らない
気づいてさ 欲しいけれどね でもあたし 気づいて欲しい ひとがいない
最初だけ 楽しかったよ 好かれるの でも今はただ 重いだけだよ
きこえるかい いつでも刻む 胸のおと このままだとさ 爆発するよ
どうせなら ぜんぶママゴト さいごまで 大人にならず 逃げ続けてさ
この人は ここまでやると 限界と 神様みてて 手加減してよ
普通をね 絵に描いたらさ 君になる ありふれている つまらないやつ
刺激って 求めてしまうの 若いから だから許して おまわりさん
抱きたいと 思って入った わけじゃない かっこ悪いよ さびしいなんて
どろどろと 汚い思いと 比例して どんどん濃くなる 私の化粧
隠すのは 興奮するため あけすけじゃ ゾクゾクしない 気持ちよくない
別にいい 誰だっていい そばにいて 撫でてくれたら なついてあげる
馬鹿だって 嬉しすぎるよ 褒めないで 真面目は嫌い つまらないから
キレイなら ゆるせちゃうよ なんだって それだけだって 生きる価値あり
どこなのよ セールスポイント おしえてよ どう考えても 見つからないけど
やぶれてる そんな人ほど 挑戦者 しかけないとね 相手にされない
大変も 笑い話で すませるわ 向き合いたくない 認めたくない
胃が痛い 正露丸飲め 違うから 胃腸でないし 薬じゃ治らん
真面目に やっているほど おかしいよ 笑っちゃだめよ でも出るククク
待ってろよ そう言ったから 待ってたよ なのにひどいよ 重いんだって
ついてこい ミュールで足が 痛くても 見た目重視よ 私のからだ
滝 夏海 作品2C「タイトル未定/プロット3(主要登場人物)」 2003年06月14日(土)01時47分00秒
<主要登場人物>
・こだま
15才、中学3年(6年制私立で受験生ではない)
3人家族(父、母)ひとりっ子
いろいろ考えていて行動がワンテンポ遅れる為に、とろいと思われがち。芯はしっかりしているが、決断力に欠ける。
現実に退屈していたが、不思議な世界を知る事で自分のいた世界を再確認する。
・エコー
10代半ばの少女。不思議な世界の住人(以下、住人)。
街ではなく1人で森に住む。
好奇心旺盛で、旅人や彼らのいた世界の強く惹かれる。
結局住人だった時の記憶を消し、旅人達の世界に行き「こだま」として暮らし始める。
・(名前未定)
10代前半の少年。住人。管理者の補佐役。物事をすぐに忘れる住人とは違い、比較的長く(記憶力の良い人間程度)記憶を持ち続ける。
やんちゃ。時々大人びた表情を見せる。
エコーの事が好きで、こだまにもしつこく付きまとう。
こだまを住人に戻そうとするがこだまと過ごすうちに考えを変え、最後は記憶を持ったまま彼女を追って同じ世界に旅立つ。
・(名前未定)
20代後半の青年。世界の管理者。
普段は塔に住み【扉】を管理する。【扉】がどこかと繋がった場合は、旅人の案内役も務める。他に住人の記憶を【本】として保管、管理したり、世界の隅々を監視し補佐役に指示を出す。
物静かな印象を与える容姿や行動、しゃべり方。感情の起伏が少ない。
記憶を消すということに疑問を持っているが、管理する為の他の方法も見つからず半ば諦めている。
他に迷い込んだ人々の中でこだまと仲良くなる人を2〜3人。
越智美帆子 課題7/オリジナリティが欲しい 2003年06月12日(木)00時53分04秒
▽高橋阿里紗 作品1/「記憶の空の果て(仮)」プロット への応答
読んだとき、いろんな漫画や小説が思い浮かんで、どこかで読んだことある、と思ってしまいました。登場人物も、「パソコンの天才」というのは本当にいろんな作家さんたちがこれでもかってほどに使っていて、もっと工夫が欲しいところです。
バッドエンドの中のハッピーエンド、というのは説明が足りないと思います。もっと詳しく、どういうバッドエンドでどういうハッピーエンドかということを明確にしたほうがいいと思います。
プロットを出すということは、ちゃんとした小説にするからだと思うのですが、できあがった小説を是非、読んでみたいと思いました。楽しみです。
室橋あや 課題7/作品1/「記憶の空の果て(仮)」プロット レジュメ 2003年06月12日(木)00時47分05秒
▽高橋阿里紗 作品1/「記憶の空の果て(仮)」プロット への応答
今回皆さんの批評で多かったのが『ありがちな設定』ということです。登場人物の年代が10代(正確には分かりませんが)であること、主人公が暗い過去(トラウマ)を背負っていること、軍隊というリアリティのない暴力の介入などがあげられます。また、似た設定を持った作品もたくさん出てきました。
漫画/大友克洋「AKIRA」、高橋しん「最終兵器彼女」、結賀さとる「E’s」、
CLAMP作品、江ノ本瞳「シェハキムゲート」小手川ゆあ「アンネフリークス」、
アニメ/新海誠「ほしのこえ」、ガンダムシリーズ、ガンパレードマーチetc・・・
小説/鷲田旌刀「放課後戦役」、本沢みなみ「東京ANGEL」、
須賀しのぶ「キル・ゾーン」etc・・・
挙げていくときりがなく、また確かにそんなような作品があったけれど思い出せないということが多く、扱うキャラクター、小道具、時代設定などが一度は使われてしまっているアイテムであることが分かりました。話し合いは、そこからいかにオリジナリティのあるものを作り出せるかに焦点が置かれると思います。
またこのプロットだけでは分からない、疑問点、欠点もあげられました。
舞台設定1『携帯メールが更に発達し、離れている人同士があたり前のようにメールでやりとりする』について。
・日本とアメリカの緊迫した状況の中でメールのやりとりは可能なのか。
・携帯メールではありふれている。
・メールだけが唯一のコミュニケーションツールである理由は何か。
舞台設定2、3『日本はアメリカからの独立を図り、密かに核の製造を試み、軍事教育にも力を入れ始めている』『アメリカは、日本側の不穏な空気に気づきつつも、日本の豊かな経済援助が無くなるのを恐れ、中々手を出せず、慎重になっている』について。
・現実的に日本がアメリカの優位に立つこと(経済面において)は無理な設定ではないか。
・アジア圏への視線がない。日本の武装独立はあり得ない。
ここで疑問を感じた人のほとんどが、詳細な書き込みがなければ、リアリティがなく説得力のないものになってしまうと述べていました。
そこで別の形でリアリティやオリジナリティを書き込んでみたらどうかという提案が数多く挙げられました。
・現実の歴史、事実に沿ったものではなく、
パラレルワールド的日本とアメリカの設定にする。
・細かい設定は外に置いて、主人公達の心理のリアリティを書ききってしまう。
・近未来「学園都市」として設定する。
その他にも肉付けとして新しい提案がたくさんありました。
・若い設定年齢を活かしてその世界の流行のファッション、文化を考えてみる。
・言葉遣いや一人称に特徴を持たせる。
・メールは旧世紀時代の通信手段で、主人公達がそれを発見し使用するという設定で、
メールの特異性を際だたせる。
・近未来、異世界的な雰囲気を出すために、勝手な造語を作り、意味づける。
このようにいろいろな提案、疑問が挙がるということはそれだけ想像力を刺激する設定が詰まっているということだと思うので、高橋さんがこれからどうやって深く掘り下げてオリジナリティのあるものにするか、とても興味があります。当日は進行方法としてブレーン・ストーミングのようなものができたらいいとありました。なので、プロットを批評するのではなく、新しい案や、イメージをより鮮明にしていくことのできる話し合いになればと思っています。
ブレーン・ストーミング=多くの人が自由に創造的アイデアを述べ合い、
つぎつぎに連想を促進・発展させていく、集団思考開発法。
またその会議形式。(講談社日本語大辞典より)
菊池佳奈子 作品3A/日光欲 2003年06月11日(水)21時42分29秒
どうして此処はこんなに寒いの
かたかたかたかた
骨が震える
君がいないよ
太陽がないよ
温もりがないよ
どうして僕はこんなに醜いの
がたがたがたがた
君が揺らいでく
手を伸ばしても
手を伸ばしても
君には届かない
もし届いたとして
この汚い手で
君に触れることができようか
嗚呼どうして
どうして此処はこんなに寒いの
どうして僕はこんなに醜いの
それでも君だけが太陽
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Apricot/1583/
菊池佳奈子 作品2A/ラ・ラ・ラ♪ 2003年06月11日(水)21時36分11秒
ラ・ラ・ラ♪
くちずさむ
公園をスキップして
噴水に沈んだら
お日様にてらされて
お月様が微笑んだ
ラ・ラ・ラ♪
たゆたう
夢の中
甘いお菓子をいっぱい食べて
君と手を繋いで
螺旋階段のてっぺんで
蝶々が飛んでた
ラ・ラ・ラ♪
ベンチに座って
くちずさんで
うたた寝していたら
今日も一日終わってた
ラ・ラ・ラ♪
明日もまた
キラキラ光るモノ何か
この手にいれられたら
お月様に笑いながら
ブランコゆらしてた
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Apricot/1583/
菊池佳奈子 課題7/「記憶の空の果て(仮)}プロット 2003年06月11日(水)21時20分00秒
▽高橋阿里紗 作品1/「記憶の空の果て(仮)」プロット への応答
ぱっと読んだ感じだと、どこかのSF小説で誰かが書いていそうなものだなと思いました。
でもだからこそ、この設定や背景に興味を持つ人が多いのではないかと思います。
ここからの物語の発展の仕方によっては、大衆にうける良い作品にも、そこら辺に転がっている他愛もない作品になってしまうのではないでしょうか。
プロットを見た感じで、これだけの設定だけだとまず、主人公のキャラがはっきりしてないですよね。
もっともっと主人公のキャラ設定を深く掘り下げていったらどうでしょう。
まず、父親のキャラや父親とのエピソードを考えてみたり、どうやって殺したのか、母親は、家族は…。
そこから、そんな状態で施設で育った女の子ってどんな言動をするだろう?とか考えてみたり。
あとは言葉遣いや一人称などに特徴を持たせたり、身体的特徴(例えば父親の暴力の痕の痣が残っていたり。)
女の子にとって父親を憎むということは=男性そのものを憎む。大人の男性を憎む。などに繋がっていく可能性がありますよね。
でも友達とかに男の子が多かったりするじゃないですか。
そこで男友達とのやりとりでトラウマがフラッシュバックしたり。
そんなエピソードがあるとおもしろいと思います。
物語の中でキーとされる「メール」に関しても、近未来、さらに日本対アメリカなんて設定だと科学も大分進んでいると推測できます。
ならば「メール」にしても、今動画メールが出来始めているってことはそこからさらに進んだ機能設定が必要かと思います。
考えていく過程で「メール」という名称、形態そのものに変化を起こしても楽しいのではないでしょうか。
確かに興味がひかれる設定であるから、ここからどんな作品に仕上ていくか。
とても作者の手腕が問われるところだと思います。
頑張って下さい。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Apricot/1583/
瓜屋香織 課題7/プロットについて 2003年06月11日(水)14時13分00秒
▽高橋阿里紗 作品1/「記憶の空の果て(仮)」プロット への応答
プロットだけ読むと、登場人物の性格がどこかで見たような
性格のような印象を受けました。 けれど、どこかで見た感
じだからこそ、人物の容姿とか、その世界の中での流行だと
か、今のリアルとかけ離れていないんだけど、ちょっと違う
世界ができたらオリジナリテイがでて、いいとおもいます。
ただ、世界設定も今のままだと不安定なのではっきりさせた
ほうがいいと思います。そして、そういう世界設定があるな
ら、その世界だからこそこういう感情が生まれたんだ、とい
うことが書いてあると読者も納得できるのではないかと思い
ます。でも、想像力を駆り立てる内容なのでどういう作品に
なるのか完成が楽しみです。
五十嵐 舞 作品1A/「世界はここにある」 2003年06月10日(火)12時24分19秒
天空には太陽と月 大地には山と川
果てしない海は母なる揺り籠 それがこの世界
そして僕がいる 君がいる それが僕のすべて
世界はここにある 僕も君も世界という意識に組み込まれている
世界は誰のためにある それは僕と君のため
世界は僕と君 僕と君は世界
本当は僕と君だけじゃない 無数の個も世界に存在する
でも 僕と君は 世界だけれど個だ だからすべてとリンクすることはない
だから世界は僕と君だけじゃないんだよ だけど世界はここにある
そう 僕の意識に世界は組み込まれている 存在する ここにある
君にも世界があり 無数の個にも世界がある すべて世界 そして個である
色んな世界が存在する そして世界はどこかでリンクする
媒体は君 僕 そして名も知らない無数の個 それで作り上げる世界
世界は僕 でも君も世界 名も知らない無数の個にも世界が宿る
すべてに世界は存在するのだ
滝 夏海 作品2B「タイトル未定/プロット2(世界観:概要)」 2003年06月09日(月)23時48分56秒
【住人が認識している世界】
・世界
時空の狭間を漂っている。塔に世界の管理者が住み、秩序を守る。外と繋がる【扉】が存在し、そこから外の人が迷い込むことがよくある。同じ場所に【扉】が開いている期間は一巡り(一年)で、四季の最後の「嵐の月」が来ると【扉】は閉まり移動を始める。
・地形
塔を中心とした円形で、端に向かうと霧が濃くなる。外へと歩いていてもいつの間にか内側へ戻ってしまう。森や低い山、川、湖が存在するが、高い山や海はない。丸一日歩き続ければ円の直径を端から端まで行ける広さ。
・時間
時間はあり日本のような四季が存在するが「年」という感覚が無い。季節が一巡りして嵐の月が来たら、また始めに戻る。「年」単位で積み重ならない。
・住人
人数は分からず、いつの間にか増えたり減ったりする。「居なくなる」けど「死」なない。
・旅人
迷い込んだ人々。持てなすのが礼儀。
・住居、街
多国籍な雰囲気の街が一カ所。他は森や草原に一二件ずつ。
【実際の世界(小説内であまり使わない設定)】
・場所
遥か未来。スペースコロニー(もしくは星)に建設されるが途中で放置された、癒しを目的としたテーマパーク。本星(地球)とはだいぶ離れている。ドーム型。本来は【扉】が本星とを繋ぐ役目をするはずだったが、バグによりパークとは時代の違う本星とを繋いでしまう。
・住人
人工知能を組み込み人に近い要素で造られた機械仕掛けの人形。パークに来た客を持てなすための存在。学習はするが外見的な成長はしない。
*現在は機械の体に乗り替えた人間達が「住人」となっている。外から来て住み着いた人間がほとんどだが、管理者などパークにとって重要な役割を持つ者は、元研究開発スタッフ。
滝 夏海 課題7/「記憶の空の果て(仮)」を考える 2003年06月09日(月)19時50分35秒
▽高橋阿里紗 作品1/「記憶の空の果て(仮)」プロット への応答
この作品のプロットからリアリティのある世界観を作る時、いくつかの方法が考えられます。
1つは、島本君の言うように「日本が破綻している」など徹底した近未来にしてしまう方法。
1つは、五十嵐さんの言うような近未来でも「学園都市」のような世界にしてしまう方法。
私は他にパラレルワールドを挙げておきます。近未来の日本のようで、プロットにあるものなら教育システム自体がどこか違う。その世界では日本がアメリカから離れようと試みている。現在の社会を見て、将来を考えるよりも造り替えちゃいたい人にお勧めします。
プロットを読んで気になったのはメールの扱いです。
軍の関係者と外の人とのメールって、平気なんですか?虎視眈々と独立を狙っているような状況なら、軍事関係は厳しくなっていて、メールは盗聴されるか検閲がかかってるように思うのですが。主人公達はそれを分かっててメールしているのでしょうか。(この疑問は新海誠の「ほしのこえ」というメールと遠距離恋愛と宇宙戦争を使ったアニメ作品でも思ったんですが、あれは読まれていても問題のない内容でした)
もしメールを小道具として使いたいのであれば、こんなものを考えてみました。例えばメールの形だけではなく送信方法(今なら電話回線なんでしょうか)も今とは違っていて、現代有る送信方法が旧時代の物として忘れ去られていたが、主人公達はその方法を知り扱う為の道具も手に入れる。ちょっと無理がありますね。
少しきつい事を言うと、このプロットだけだと、どうしても「軍や親殺しやトラウマが格好よくって使ってみました」というだけの背景設定の薄い少女小説にしか受け止められませんでした。
この作品はきちんと設定を作り込んで書けば、読み応えのあるものになります。けれども設定があまくなってしまうと、上に書いたようなものになってしまいます。物語上「キャラがしっかりしていれば多少設定が甘くても面白い」といった作品にはけしてなりません。便利そうでいてなかなか難しい小道具ばかりなので、頑張ってください。
管理者:Ryo Michico
<mail@ryomichico.net>
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