寮美千子の意見発表の場です。ご意見ご感想はCafe LunatiqueまたはCafe Lumiereへ。
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Sat, 12 Jul 2003 17:04:40
Sun, 29 Jun 2003 14:52:39
Fri, 20 Jun 2003 01:24:10
Thu, 05 Jun 2003 01:22:58
「その国に生まれたというだけで、その国が他国より優れていると信じ込むこと」。愛国心のことをそうからかう皮肉屋もいる。だが、もっと控えめの愛国心もあるだろう。「他の国よりそれほど見劣りはしないと信じたい」。そんなささやかな「愛」である。6月3日の朝日新聞「天声人語」 はこうはじまっていた。話はエビアン・サミットにつながり、日本代表の小泉首相が「少なくとも表向きは無難に振る舞っているようで『控えめな愛国心』を傷つけてはいない」と続く。その評価に同意できるわけではないが、さらに、その後に続く文章を見て、わたしは己が目を疑った。
伝統工芸展50年を記念する「わざの美」展を見た(東京・日本橋の三越本店で8日まで。以後、全国巡回)。日本工芸の多様さと美しさとを改めて教えてくれる。繊細な技能を駆使した「控えめの美」が「控えめな愛国心」を満足させてくれた。「愛国心」と「伝統工芸」が、いったいどんな関係があるというのだろう。朝日新聞は、頭がおかしくなったのだろうか。
愛国心をあおるような政治家発言や、教育基本法をめぐる「愛国心」論議などを聞くにつれ、思う。日本の伝統が育んだ「美」を見る方が「愛国心」にはどんなに効果的か。
Tue, 03 Jun 2003 02:56:36
Mon, 02 Jun 2003 20:36:43
Mon, 02 Jun 2003 18:59:19
Mon, 02 Jun 2003 14:28:43
Tue, 27 May 2003 18:57:09
2000年に新聞小説の挿絵の仕事をした。〆切のある仕事に追われ、あるスピードのなかで短期間に集中することを要求された。その体験を経てみると、自分のなかのリズムが変わってきていることに気づいた。エングレーヴィングだと、一枚の制作に2カ月から3カ月がかかる。それが、ある意味まだるっこしくなってきてしまった。新境地開拓の門坂氏。百歳まで仕事をしてもらうとして、ちょうど折返し地点でしょうか。これから、どんな作品を生みだしてくれるのか、ますます楽しみです。
そこで、今回、ドライポイントに挑戦してみた。小池真理子さんの短編小説のために、3カ月で8点を制作。短期間に集中していくつもの作品を仕上げることができた。エングレーヴィングに比べ、やわらかい雰囲気をだせた。また背景の黒も、エングレーヴィングに比べてずっと濃くなり、表現の幅も広がったように感じている。(談・要約)
Tue, 20 May 2003 02:51:49
Tue, 20 May 2003 02:24:09