▲2010年01月の時の破片へ


■14 Dec 2009 奈良の町家を救え!


2009-12_matiya0.jpg奈良の映画界をリードした著名な興行師・谷井友三郎氏の生家である
北京終町の町家が売りに出ている。

【福屋工務店サイト】

わが家のすぐそば、前から気になっていたきれいな町家なので、見に行った。
町家の定番で、通りに面した部分はそんなに広くない。
しかし、奥にずっと続いている。百坪を越える長細い敷地。
玄関を入ると、昔ながらの土間が奥に続き、そこは吹き抜けの空間。
古いカマドがそのままあるのには驚いた。
これなら、薪でご飯を炊くこともできる。
土間を抜けると、小さな空間があり、井戸があった。
この井戸も生きている。
石灯籠のある坪庭もあり、渡り廊下があり、その奥に隠居部屋のような
小部屋があり、さらにその奥には60坪の日当たりのいい庭!
建物の延べ面積は130平米を越える。
りっぱな梁のある、しっかりと作られた、すばらしい町家だ。
3680万円。
東京でマンションを買うことを考えたら、安い。

その界隈には立派な町家が軒を並べている。
そのなかの1軒だ。

不動産屋に聞くと、ご近所の資産家が、これを買って
「更地」!にしようとしているという。更地だよ、更地!

文化遺産とも呼べるほど立派な町家を更地にして、
玩具のような小さな建て売りを3軒ほど建てようという計画だそうだ。
なんてことだ!

北京終は、かつて市場があった商業エリア。
山からの産物をロープウェイで運び、ここから出荷されたという。
それだけに、立派な家を構えた商家も多く、い町並みが残っている。
いま注目の奈良町の延長にあるエリアで、新たに、
町家を利用したゲストハウスが誕生したりと、町家と町並みを利用した
新たな町おこしが見込まれるエリアだ。
町の人々も「北京終」を盛りあげようと張り切っている。
町に住む多くの人が、この町家がこのまま残ってくれることを強く望んでいる。

だれか、買う人いないかな。
昔ながらの典型的町家。骨組みが実にしっかりしている。
場所も奈良町エリア。これから発展が見込める京終地区だ。
町家のまま改装して使いたい人、いないだろうか。
住むにも便利だし、商売にも向いている。
谷井友三郎氏に因んで、「映画博物館」でもできたらいいのだが。
町家、ほしい人、いたらぜひ、声を挙げてほしい!

連絡先 福屋工務店 浜田 090-7458-8266


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