寮美千子/軽い話題の掲示板
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寮美千子
朗読ライブ「小惑星8304」いよいよ明日17日!
2004年01月16日(金)23時32分23秒
▽お久しぶりです へのコメント
ムー大陸さま、久しぶり。弁理士登録おめでとう! 風来坊のわたしとわたしの友だちが無責任にも背中をぐいと押して、新たな道を歩み始めたムーちゃん。どうなることかと固唾を飲んで見守るなんていうことはなくて「見ろよ、青い空、白い雲。そのうちなんとかなるだろう」式に暢気に見ていましたが、なんとかなってよかった! 明日は、思い切り楽しんでください。わたしも楽みます!
今朝の朝日新聞【さがみ野版】で写真入りで紹介してもらったこともあって、明日は混みあうかもしれません。開場は午後6時。早めにいらしていただければ、席も確保できると思います。プログラムは以下の通り。初演の楽曲が3曲。新作の詩が一編あります。(★印)
第一部 お人形ポエジィ 朗読 Jun Jun
第二部 水の時 朗読 寮美千子
ギター 本多信介
第三部 星の時「小惑星8304」
天使―パウル・クレーに ★
Merry Christmas ★
ピアノ 佐藤美保子
フルート 齋藤佐智江
音の万華鏡
地球はラジオグリーン
朗読 寮美千子
ピアノ 高橋喜治
小惑星Ryomichico ★ ピアノ 高橋喜治
遠くを見たい ★ 朗読 寮美千子
ピアノ 高橋喜治
命名記念額贈呈 黒田武彦
(兵庫県立西はりま天文台長)
星の魚 朗読 寮美千子
ピアノ 高橋喜治
planets0005.html#planets20040104221200
寮美千子
朗読ライブ「小惑星8304」いよいよ本日!
2004年01月17日(土)14時37分38秒
17日、いよいよきょうになりました。
発表予定の新作「遠くを見たい」のミニ本の制作に血道を上げてしまい、
朝まで起きてしまった馬鹿なわたしです。
こちら、粉雪ちらちていますが、積もるほどではありません。
夕方にはどうなるだろう?
足許、悪いんで、みなさん滑ったり転んだりしないよう、
気をつけて来てくださいね。
会場は混雑が予想されます。
席は早い者勝ちになるかも。
開場は6時です。お早めにお越しください。
さあ、どきどきしてきたぞ!
planets0005.html#planets20040104221200
寮美千子
ラシエットへの地図
2004年01月17日(土)14時40分00秒
▽朗読ライブ「小惑星8304」いよいよ本日! へのコメント
会場のカフェレストラン「ラシエット」は小田急線相模大野下車徒歩3分。
地図はこちら。
コンクリ打ちっぱなしの、前庭のあるおしゃれなお店です。
http://www.lassiette.jp/map.html
寮美千子
みんなありがとう! 朗読ライブ「小惑星8304」無事終了
2004年01月19日(月)00時00分47秒
朗読ライブ「小惑星8304」無事終了しました。みなさん、ありがとう。
粉雪のちらつくなか、なんと83名もの方々が、「ラシエット」に集ってくださいました。椅子席は40席。詰めて座ってもらっても50。ステージ前や通路の床に座っていただいたりしましたが、それでもぎっしり立ち見が出るほど。前日の朝日新聞さがみ野版に大きな写真入りで紹介されたのが原因か、とも思いましたが、見慣れない顔は少なかったから、これはやっぱり寮美千子の読みが甘かったのが最大の原因です。「寮がやるんなら、雪が降ってもいってやるぜ!」というみんなの友情を甘く見ていたのがいけない。大反省です。
ぎっしりは申しわけなかったけれど、その熱気のなかで朗読させてもらったことは、とてもうれしかった。みなさまに、感謝します。地元のよく知っているレストランということもあって、いままでのなかでいちばん気負わない気持ちでのびのびと読むことができました。
遠くは神戸から、青春18きっぷで各駅でかけつけてくれた友もいました。名古屋に転勤した友人が、ご主人とお母さまと3人で来てくれたのもうれしかった。千葉の中学校の同窓生も4名もかけつけてくれました。久しぶりに会う編集者の方は、かわいらしいお子さんを二人連れてきてくださいました。掲示板でおなじみの大長老や門坂流さん、ムー大陸さん、遅くなってパルステラさんもいらっしゃいました。びっくりするほどシックでおしゃれな花束を抱えて来てくださって、さすがアーティスト。遠くから、近くから、いろんなところから、いろんな人が来てくださって、ほんとうにうれしかったです。いつもなかなかお話しする機会がない方々なので、どの方ともゆっくり話したかったけれど、あんまりいっぱいだったので、ご挨拶程度しかお話しできなかったのが心残りです。すいません。
第一部はJun Junさんの「お人形ポエジィ」。昔、赤ちゃんの玩具だったセルロイドの起きあがりこぼしを大小用意して、それを鳴らしながらの朗読でした。なかなかディープなきかせる詩でした。それが終わって、第二部からがいよいよわたしの出番です。
第二部は本多信介さんとのコラボレ。いつのもように「水」をテーマにした作品をいくつか披露させていただきました。いつもの信介と寮のアバウト・コンビ。アバウトなままに水が流れるように、そして時々滞留したりしながら、ゆるゆる楽しくやらせてもらいました。
第三部は、佐藤美保子さんのピアノと齋藤佐智江さんのフルートのアンサンブルにはじまり、高橋喜治氏のピアノとわたしの詩のコラボレ。途中、高橋氏が新曲「小惑星Ryomichico」を披露してくださいました。美しい旋律! わたしが死んで、人々から忘れ去られても、小惑星の名前とこの美しい曲はずうっと残っていくだろうと思われるような、ほんとうに美しい曲でした。感謝。
わたしも新作「遠くを見たい」を朗読。これは、西はりま天文台に建設中の2メートル望遠鏡のために書いた作品。読み終わって、兵庫県からわざわざいらしてくださった西はりま天文台長の黒田武彦氏に進呈させていただきました。
それに引き続き、黒田氏がわたしに小惑星命名の記念額を贈呈してくださったのです。すばらしい額。小惑星の写った写真と、軌道や命名の由来分などが入った美しい額でした。感動。
そして最後に「星の魚」を朗読。心のこもったピアノの音に包まれて、ほんとうに気持ちよく朗読できました。いっしょにステージに立ってくださったみなさんに感謝! そして、こんな機会を与えてくださった黒田武彦氏に心からの感謝です。
そして打ち上げパーティへ。お客さまと出演者あわせて35名ほどが参加してくれて、和気あいあいとした楽しい時間になりました。お店とは十時まで、という約束が、ラスト・オーダー十時半にしていただいて、みんなで集合写真をとったりと、十一時少し前までお邪魔してしまいました。ごめんなさいね「ラシエット」のみなさん。おかげで、ほんとうに楽しい時間を過ごすことができました。感謝!
その後、近所の飲み屋さんで二次会をして十二時半くらいまで飲んで、さらに我が家へいって三次会。なんとこの時点でも総勢12名もいて、大にぎわい。途中二名が帰ったけれど、結局朝までみんなでお酒をのみまくり、自衛隊のイラク派遣や、芸術と政治の問題など、大討論をしたのでした。
ほんとうにびっしりと充実の一日でした。こんなにたくさんの人に来ていただいて、寮美千子はしあわせ者です。みんな、ありがとう。もっともっといい作品を書いていきたいと思います。よろしく。
りゅー
おつかれさまでした
2004年01月19日(月)14時55分54秒
http://www.bekkoame.ne.jp/i/t_nuki/
先日はライブお疲れ様でした。
素敵な朗読と音楽、楽しませていただきました。
あまりお話もできなかったけれど、二次会、三次会まであったのですね。
行けばよかったかなぁ。またお会いできることを楽しみにしております。
そういえばうちの掲示板にはよく来ていただくのに、自己紹介もして
いませんでしたね。あの時は星野道夫展のチケットありがとうございました。
昨年始めたばかりですが、主に稲城市で整体とヒーリングワークをしています。
あとは時々詩作をしたり、散歩したり。
自宅でお茶を飲みながら、セッションを行っていますので、
お暇がありましたら、是非一度遊びにきてください。
それではまた。今週は寒いらしいのでどうかご自愛ください。
DORONKO
伊福部先生祝賀コンサートが2月1日に!
2004年01月19日(月)15時30分40秒
http://8410.teacup.com/fauve/bbs
▽みんなありがとう! 朗読ライブ「小惑星8304」無事終了 へのコメント
一昨日のライブには、厚木の七沢で作陶をなさっていらっしゃる伊福部玲さんが
お見えになっていましたが、その玲さんのお父君で、昨年、文化功労者として
顕彰された伊福部昭先生をお祝いするコンサートが、2月1日にあります。
概要は以下の通りです。ご都合のつく方はぜひ!
「伊福部昭 文化功労者顕彰 お祝いコンサート」
日時:2004年2月1日(日) 13:30開演
会場:晴海 第一生命ホール(都営地下鉄大江戸線「勝どき」駅より徒歩8分)
演奏予定曲目:
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ(1985)
二十五弦箏曲<琵琶行>(1998)
アイヌの叙事詩に依る対話的牧歌(1956)
九人の門弟が贈る<伊福部昭のモチーフによる讃>(1988)
土俗的三連画(1940)
弦楽オーケストラのための<日本組曲>(1933/1998)
演奏:芥川也寸志メモリアルオーケストラ・ニッポニカ、
小林武史(ヴァイオリン)、野坂恵子(二十五弦箏)、他
*チケット/問い合せ:アルス・ノーヴァ(03-3391-4228)
コンサートイマジン(03-3235-3777)
<チケットぴあ(03-5237-9966)でも扱っています。>
寮美千子
朗読ライブ「小惑星8304」出演者に感謝!
2004年01月19日(月)16時18分17秒
▽みんなありがとう! 朗読ライブ「小惑星8304」無事終了 へのコメント
▼本多信介さま
いつもすてきな音楽をありがとう。信介さんの音楽で読ませてもらうと、天井が抜けて本物の星空がわたしの心に広がります。気持ちのいい風も吹いてきます。ほんとにありがとう。いつものことだけど、もうちょっと打ち合わせをすればよかったかと反省。ごめん。こんど、ラシエットで「本多信介ライブ」をやりましょう! その時はぜひ、ゲスト出演させて!
▼高橋喜治さま
いつ現われるかとスリル満点。ちゃんと出番ぎりぎりに到着するところは、天性のエンターテイナーを感じました。観客も、思わず大拍手でお出迎えでした。演出ばかりでなく、もちろん演奏もすばらしくて、みんなにも大評判。「小惑星Ryomichico」は、現物の寮美千子からかけ離れた?美しさに感激しました。「天使」「Merry Christmas」の2曲もはじめて聴かせていただきましたが、なって愛らしいきれいな曲。特に「Merry Christmas」は、窓の外に雪も降って音楽がクリスマスを呼び戻したようでした。ぜひまたご一緒させてください。
▼齋藤佐智江さま
お忙しい中、遠くからほんとうにありがとうございました。佐智江さんのフルート、はじめて聞かせていただきました。練習時間もなく、お仕事お忙しい中、ぎりぎりのなかでやってくださって、ほんとうに感謝しています。佐智江さんのフルートの音ってほんとにすてきです。(わたしは中学生の時、ブラバンで吹いていました) 憧れです。できれば、高橋さんにVoiceにたくさん曲をつけていただいて、フルートとピアノのための小品集をつくって、演奏会をしたり、CDつくったりしたいなあって、夢が広がってしまいました。これからも、よろしくお願いします。
▼佐藤美保子さま
会ったこともない寮美千子のために、わざわざ足をお運びいただき、すばらしい演奏までしていただいて、ほんとうにありがとうございました。美しい音色に星の世界に漂うような気分でした。ばたばたしていて、ろくなお礼もできずにすいません。これからも、高橋さんとわたしのコラボレ曲の演奏でお世話になることと思います。よろしくお願いします。
▼吉木克美さま
PAのために、わざわざ千葉から呼びつけてすいません。でも、本多信介氏のPAには、どうしても信頼のおける人をお願いしたかったので、わがままいって来ていただきました。ほんとうにありがとう。ゆっくりお話しできなくて残念。またこんど、ゆっくり遊びに来てください。
★♪
ほんとうにほんとうに心からありがとうございました! 寮美千子ひとりではなしえないことを、みんさんの力でできたこと、すばらしい時間を作れたことに、心から感謝しています。こういうコラボレ、楽しいので、これからも時々やってみたいと思っています。ラシエットのオーナーも、みなさんの演奏にいたく感銘、またやってほしいといわれています。よろしくお願いします。
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寮美千子
朗読ライブ「小惑星8304」 黒田武彦氏に感謝! /「遠くを見たい」
2004年01月19日(月)16時34分15秒
▽朗読ライブ「小惑星8304」出演者に感謝! へのコメント
▼黒田武彦さま
兵庫県立西はりま天文台長の黒田武彦氏が、小惑星にRyomichicoの名前を推薦してくださったので、実現した17日のライブでした。ほんとうにありがとございます。「科学と詩の融合」「心に直結した科学」というジャンルで、黒田さんのご期待に添えるよう、がんばりたいと思います。
人はなぜ星を見るのか? というテーマで書き下ろした新作「遠くを見たい」は気に入っていただけたでしょうか。絵本化すべく、最大の努力をしたい思います。
▼「遠くを見たい」
17日に初演発表した「遠くを見たい」の感想を、ぜひみなさんにお伺いしたいと思っています。これから絵本化をもくろんでいるので、形になる前に、いろんな人の意見を聞きたい。
当日のプログラムと小惑星Ryomichicoの軌道図をいれた手製の本「遠くを見たい」を会場で限定10部で販売させてもらいました。本を作るためのちっちゃなミニチュア・ダミーです。ページをめくってはじめて気づくこともあります。ご意見、ありましたら、どしどしお寄せください。よろしく!
いとうゆりこ
夢いっぱいになりました。
2004年01月19日(月)18時49分58秒
▽朗読ライブ「小惑星8304」 黒田武彦氏に感謝! /「遠くを見たい」 へのコメント
小雪舞う窓辺の夜空見上げながらお聞きし、透通ったたくさんの景色が目にふんわりふんわり浮かびました。こんな素敵な詩に絵をつけさせてもらえればどんなに嬉しいだろうって、夢いっぱいでした。勝手にごめんなさい。本当に特別な日でした。いつもにも増して、夢ごこちで、ドラマチックに拍車がかかり、心うるうるしました。有り難うございました。もう一度ききたいです
寮美千子
朗読ライブ「小惑星8304」感想をよろしく!
2004年01月19日(月)18時57分23秒
▽夢いっぱいになりました。 へのコメント
▼いとうゆりこさま
さっそくご感想、ありがとう。いとうゆりこさんは、山梨県立科学館のプラネタリウム番組制作で、学芸員の高橋真理子さんといっしょにお仕事をなさった方とお伺いしてます。ライブの日はゆっくりお話しできなくて、残念。かわいらしい絵はがきをいただきました。動物がいきいきしていてすてき。いつか絵本でごいっしょできるといいですね。ご近所みたいなので、またゆっくりお目にかかりましょう。
ラシエットで「(子どもはもちろん)おとなにも絵本を読み聞かせる会」なんか、開けたら楽しいかな、なんて夢が広がります。
▼みなさま
みなさんも、ぜひご感想を! 忌憚なきご意見、お待ちしています。ほんとに。
乃木りか
奇跡のようなひととき
2004年01月19日(月)19時39分17秒
▽朗読ライブ「小惑星8304」感想をよろしく! へのコメント
先日はとっても素敵な時間をありがとうございました。
早くこの気持ちを形にしたい、お伝えしたいと思いながら
あのときの感動をうまく言葉にできないまま
今日に至ってしまった気がします。
寮さんの朗読に耳を傾けながら窓の外の美しい雪をながめていると
時空を超え、現実と夢の境のない世界にまぎれこんだような
まるで私たちが夜空に浮かぶ星々になったような、そんな気持ちになりました。
降りしきる雪も、雲の後ろに隠れている星も、隣にいる人も、
何もかもがいとおしく思えるような、幸福感につつまれました。
新作『遠くへ行きたい』もものすごくよかったです。
だから私たちは星の輝きが見られると嬉しくて
お月様がきれいだとほっこりとした気持ちになるんですね。
広い広い宇宙の中、この小さな星の、小さな島の、このラシェットで、
このまたのないときをみなさんとともに過ごせた奇跡に感謝…。
涙が出ました。
寮さんの朗読は始めて聞かせていただきましたが、
ますます寮さんの物語が好きになりました。
寮美千子
「ラヴ・ユー・フォーエバー」!
2004年01月19日(月)21時13分31秒
▽奇跡のようなひととき へのコメント
乃木りかさま。さっそくの書き込みありがとう。
乃木りかさんは絵本
「ラヴ・ユー・フォーエバー」などの翻訳で知られる翻訳家。お近くにお住まいとのことで、PHP出版の編集者の加納さんがお声をかけてくださって、いらっしゃってくださいました。ありがとうございます。
同じ絵本というジャンル。いっしょに何かできたらいいですね。今回のイベントをきっかけに、いとうゆりこさんと乃木りかさんという、近くにお住まいの方に巡り会えてうれしかったです。相模大野は田舎だと思っていたけれど、このエリアにはほんとうにいろんな方がいらっしゃるんですね。「ラシエット」というすてきなお店もあることだし、地元で楽しめること、できやらいいなと思いました。よろしく。
★はじめて書き込みの方、簡単に自己紹介してくださいね!
乃木りか
絵本の会
2004年01月19日(月)22時34分16秒
▽「ラヴ・ユー・フォーエバー」! へのコメント
自己紹介もしないでごめんなさい。子どもに関する本や絵本の翻訳をしているものです。これからも子どもが心豊かになるような、そして大人も楽しめる本を紹介していきたいと思っています。朗読会をきっかけに寮さんのHPにおじゃましています。よろしくお願いします。
絵本の会、いいですね!
寮さんの朗読を聞いてあまりにも幸せな気持ちになり、私も「ラヴ・ユー・フォーエバー」を読んでみたくなったのです。ただ人前で読む経験などなく、まったく自信がなく…。実現には時間はかかるかもしれませんが、また「いい時」をいろいろな方と共有できたら素敵だな、と思っています。
たき
遠くを見たい
2004年01月20日(火)17時10分33秒
▽みんなありがとう! 朗読ライブ「小惑星8304」無事終了 へのコメント
前日までは、行けると思っていなかった多樹@名古屋です。
東京ではあんなに元気だったのに、名古屋に戻るなり体調不良で、
書きこみできなくて、お礼が遅くなりました。
ほんとうに、すてきなライブをありがとうございました!
前日の夜中に夫の出張で東京に来ることになり(何故私もなのかは疑問 笑)
土曜日、実家に寄ってライブのことを話すと、母が行きたいと言うので
連れて行ったところ、思いがけずお仕事を終えた夫もぎりぎりで来て…
という具合で、びっくりさせたりびっくりさせられたり、でも、幸福な日でした。
久しぶりに寮さんに逢えて、ものすごく嬉しすぎて、尻尾ぶんぶん状態でした(笑)
信介さん、黒田さんとひとことも話せなかったのがすごく心残り…
ご挨拶もせずに失礼致しました。またどこかで!(名古屋でも可ですよん♪)
今回、「水の名前」の、「その花びらを食めば わたしは 水」という言葉のとき、
ふっと、何か身体の中にあった塊がとけて、流れがきれいになる感じがしました。
何度かライブで聴いたことがあるし、好きだったのだけれど、今回妙に響きました。
ライブ中、一瞬だけ、あの会場がどんな風になっていたのか、
降りしきる雪にまぎれて、外から見てみたかった。
きっと、一目みたら、もう好きになって眼が離せなくなるような、
そんな空間になっていただろうと想像します。
ぜんぶがそうなればいいのだけれど、そんな場所って、そうはない。
でも、ここから広がるんじゃないか、広がって欲しい、と感じられる場所が
ほんとうにあの時あった、ということが、「そんな場所って、そうはない」
という言葉を突き抜けてゆける、ひとりひとりの力になると思います。
それが「そんな場所」を生み出す原点だということを、
いつもいつも寮さんは目の前で見せてくれている、と感じています。
それを、自分の立っている場所へ持ちかえったとき、
「寮さんのように」ではなくても、とても時間はかかるかもしれないけれど、
自分の生命力を引出しながら「そんな場所」が育っていくような気がします。
それは、別々の形をしているのに、どこか似ている。
たしか寮さんの書いたものにそういう言葉がありましたよね。
浜辺に打ち寄せられる漂流物。まるで、そんな風に。
帰ってから、「遠くを見たい」のことを話していました。
なにがどうなって今こんな風になっているのか知りたい、
もっと歴史を知り、時間を自在に行き来できるようになれたら…、
そんなことを常日頃話していたのだけれど、
その気持ちを、もっと遠くへ(もっと近くへ)と、導いてくれる気がします。
一昔前の人が、どんなことに対してどんな風に感じてその時生きていたのか、
それすらもう「遠くのこと」になってしまっている、ということ。
そして自分も、この身体が消えたとき、そういう「歴史」と同じように、
すぐに「遠くのこと」になってしまうのだろうか。そんな淋しさ。
それでいい、忘れてもらっていい、という人はいるだろうけれど、
そうしなきゃいられない、絶ち切らなきゃいられない、
という苦しさを感じてしまいます。(その感覚は他人事じゃない気がする)
知る、ということがもっとなめらかな行為としてできるようになれば、
息がしやすくなるのかも。『星兎』の、中華街を歩くうさぎみたいに。
知ることって、気にかけ続けるってことだと思います。
人ひとりいなくなることで、「もうこのことは誰も知らない」という状態になり得る。
人ひとりを気にかけ続けることで、どれだけのことを知ることになるだろう。
知ることで、どれだけ自分がつくられていることか。
人は近さだけで繋がるものではなくて、
逢えなかった存在にも愛おしさを感じてしまう生き物ですね。
遠くの星、触れたことのない動物、物語の登場人物、隣の人、
遠く離れているともだちを、繋いで、想いを届ける。
気にかけ続けなければ、いつか固まって、知ることができなくなってしまう。
知りつづける、出会い続ける、流れ続けることをおろそかにしない姿勢こそ、
寮美千子を美しく形作っているのだと改めて思います。
今まで寮さん(それから、寮さんから広がるすべて)を通じて、
自分だけでは知り得ないこと(自分のことも)をたくさん知ってきました。
まだまだ「知ること」に対して不充分で甘くて拙い私だけれど、
これからも寮さんを遠くからも近くからも見続けていきたいです。
またお目にかかる日を楽しみにしています!
そして、「遠くを見たい」の絵本が出版されるのを心待ちにしています。
長くなりましたが、最後に。
私が「気にかけ続けていること」の上位に、「夢見る水の王国」があること、
忘れないでくださいね!(プレッシャーかけているのではなくて…らぶ。)
寮美千子
天の川の透明な水
2004年01月21日(水)01時48分18秒
▽遠くを見たい へのコメント
まさか、名古屋からたきちゃんたちがかけつけてくれるとは思わなかったから、ほんとうにびっくりしたし、うれしかったです。久しぶりに見たたきちゃんの元気な姿、ご夫婦なかよしなところが、なによりものおみやげでした。そのうえ、こんなにすてきな感想まで寄せてくれてありがとう。たきちゃんの言葉は、いつも天の川の透き通った水のように、心をきれいにしてくれます。感想そのものが、すばらしい詩。しばらく触れることのできなかったたきちゃんの言葉に触れることができたのも、朗読会をやった成果ですね。あんまりうれしいから、再録です。
今回、「水の名前」の、「その花びらを食めば わたしは 水」という言葉のとき、
ふっと、何か身体の中にあった塊がとけて、流れがきれいになる感じがしました。
ライブ中、一瞬だけ、あの会場がどんな風になっていたのか、
降りしきる雪にまぎれて、外から見てみたかった。
知ることって、気にかけ続けるってことだと思います。
人ひとりを気にかけ続けることで、どれだけのことを知ることになるだろう。
知ることで、どれだけ自分がつくられていることか。
人は近さだけで繋がるものではなくて、
逢えなかった存在にも愛おしさを感じてしまう生き物ですね。
遠くの星、触れたことのない動物、物語の登場人物、隣の人、
遠く離れているともだちを、繋いで、想いを届ける。
そして、はげましのこの言葉、しっかり胸に受けとめます。
私が「気にかけ続けていること」の上位に、「夢見る水の王国」があること、
忘れないでくださいね!(プレッシャーかけているのではなくて…らぶ。)
わたしが「夢見る水」で書こうとしていることはね“人ひとりいなくなることで、「もうこのことは誰も知らない」という状態になり得る。”けれど、そうじゃない。深い深いところで、世界はすべてを受けとめて忘れずにいてくれる。あたたかく抱いていてくれる。そこから新しい命が生まれてくるっていうイメージを持つことなのです。それは、わたし自身が「生きている」ことへの励ましでもあり、去っていった者たちへの想いでもあります。きっと完成させますね。また、遊びに来てね! 早く元気になってくださいね。
望
やわらかくなった
2004年01月21日(水)02時26分14秒
http://www.h4.dion.ne.jp/~eulalie/top.htm
寮さん、こんばんは。
多樹さんの書き込みに触発されて出てきました。
17日の夜はとてもよい時間を過ごすことができました。
じっと静かにひとつところにとどまりながら、同時に、浮かび上がるイメージを
どこまでも自由に広げることのできる贅沢な時間でした。
「遠くを見たい」
を聴いたとき、人はどうして星を見るのか、というこの掲示板での問いとそれに
呼応したみなさんの書き込みを思い出しました。
それから「ラジオスターレストラン」のプラネタリウムを思い出しました。
寮さんの詩は贈り物のようでした。
遠くのものに思い馳せる力が、「足元をすくわれるよ」と警告される種だったり、
無意味な想像力だと撃ち落されてしまうものとして意識にあって、
「いけないことなんだ」と深く、思っていたより罪悪感を持っていたこと、
寮さんのリーディングを聴いて自由になってみて、気づきました。
(それは別段、自分かわいそうってことではなくて、はらはら、呪いが解けたわ、
という感じです)
遠くはるかなものや、近くても深く見えない淵に立つ人の思いに耳澄ますことの
重要さを、知っているつもりだったのに、いつのまにか「ねばならない」という風に、
心は硬くこごっていました。
だから今は子どもに戻って缶蹴り遊びをできる魔法を知ったおじいちゃんの気分です。
(なにやら)
いちばん近くの銀河といちばん遠くの銀河のおはなしのところで、
心を動かされて、映像が浮かんだのを覚えています。
なんだかほほえましくなったのを思い出します。
以下、多樹さんの書き込みを読んで。
> 一昔前の人が、どんなことに対してどんな風に感じてその時生きていたのか、
> それすらもう「遠くのこと」になってしまっている、ということ。
> そして自分も、この身体が消えたとき、そういう「歴史」と同じように、
> すぐに「遠くのこと」になってしまうのだろうか。そんな淋しさ。
> それでいい、忘れてもらっていい、という人はいるだろうけれど、
> そうしなきゃいられない、絶ち切らなきゃいられない、
> という苦しさを感じてしまいます。(その感覚は他人事じゃない気がする)
最近、日々の中でよく、些細なきっかけで昔のふつうの記憶の一場面を印象的
に、視覚的に、感覚的に強く思い出します。
小さな泡がぽつんとはじけるようです。
そのたびに私は、戻らないようにしていた時間の流れの向こうから、それ以前
の私の感じた世界がひとつずつ戻ってきてくれたようで、安堵し、背中を緩めま
す。(それはこれから長いこと続くことかもしれません。)
記憶の一切を――良い想い出さえ含めて――思い出さないように遠ざけてしま
う働きは、思い出すきっかけになりうる目前の日々のことごとを、深く感じるこ
とができないままただ先へ先へ息を詰めて歩かなくちゃいけないことの辛さとあ
いまってできあがっていくことのように感じます。
それを緩めたら、そういう場所を持てたら、いっときでも、人は感じることに立
ち帰ることができるのでしょう。
そういう場所にやっと、古くからの記憶は息を吹き返すことができるのでしょう。
知るということの中に痛みだけじゃなく愛すること、愛したことの記憶が生きる
なら、人を思うことが痛みばかりではなくなるような気がします。
それを思い出したいと私は思います。
(感覚的に書いてしまって多樹さんの引用と文脈でリンクできないけれど、伝わ
るでしょうか?)
寮さんのリーディングで、お客さんがリラックスして自然にわきあがるように時
に笑っていたのを思い出します。
この記憶は、その時間としての記憶は、私のこれからのなかで生きる、感情の糧です。
大切にします。
音楽のこと、また、書きます。
DORONKO
何て盛り沢山な……。
2004年01月21日(水)15時34分03秒
http://8410.teacup.com/fauve/bbs
▽やわらかくなった へのコメント
ぼくの感想はといえば、ほとんどの人が、あそこであれだけのものが
聴けるとは思ってなかったんじゃないかな――ということに尽きますね。
とにかく内容の濃い、ゴージャスなライブだったなーと思います。
中身がたっぷりすぎて、下手をすると消化不良になるんじゃないかと
思ったほどでした。今後は、もう少しシンプルにすることを考えても
いいのかな、と。
なお、あれだけ大勢の人が集まったことは大いに喜びたいことでは
あるのだけれど、それにしても、もう少しゆったりできたら……と
思ったのも事実ですね。テーブルを少し減らせば、それも可能だった
のでは?という気がします。
――それと、結果はオーライだったけれど、ピアニストにもなって
下さった高橋さんがなかなか姿を見せなかったのには、かなりハラハラ
しましたね。今後はあまり寮さんを心配させないよう、どうぞよろしく
お願いします!
そして、あの夕べの主賓、黒田先生には、今回もまた、大きな元気を
いただきました。西はりまと相模原が、強く美しい絆でつながって
いることが、誰の目にもしっかりと灼きついたことでしょう。
本当に楽しい夕べでしたね!
寮美千子
ほんとうの強さはきっとやわらかい
2004年01月21日(水)17時19分12秒
▽やわらかくなった へのコメント
▼望ちゃん
感想、ありがとう。望ちゃんにはじめてあったのは、もう何年前のことになるでしょう。固い薔薇のつぼみのように緊張していた望ちゃんが、時を経るほどにゆったりふんわりとやわらさを身につけていくの、いいなあと思いながら見ています。望ちゃんは、やわらかくなってもっと強くなった。そんなふうにも感じます。大切なものを、とても大切にしながら、頑なにならずにのびやかに生きていく望みちゃん。その望ちゃんにわたしの方が励まされることも、一度ならず。これからも、よろしくね。
▼DORONKOさま
盟友ドロンコと呼んでもいいほどのなが〜いおつきあい。今回も、本の売り子さんになってもらって、ずいぶん助かりました。電報も読んでもらったしね。「三重の空」っていうの「さんじゅう」って読んだところが、またよかった。とても詩的解釈で、わかしは却って気に入ってしまいました。ありがとう!
寮美千子
朗読ライブ「小惑星8304」写真アップ!
2004年01月21日(水)17時27分29秒
酒寄進一氏が、当日の様子を撮影、HPにアップしてくださいました。感謝!
当日の雰囲気が実によく出ていて感激。
わたしが、全体にやわらかな表情しているのは、水と星の詩ばかり読んだせいですね。
同じ朗読ライブでも
『ノスタルギガンテス』や「楽園の鳥」のときは、全然違う表情だったからなあ。
詩のアトモスフィアまで写しとる酒寄氏の写真の腕前、さすがです!
黒田武彦氏もばっちり写っています。
ぜひ見てください。
http://www.wako.ac.jp/~michael/photoss/20040117ryomichiko/index.html
silica
寮さんのしあわせ感が伝わって
2004年01月22日(木)14時28分24秒
▽朗読ライブ「小惑星8304」写真アップ! へのコメント
寮さんの表情そのままに会場全体がなごやかでリラックスした空気に包まれていました。会が終わった後もこの次がまた楽しみだなあという余韻が残りました。音楽とともにリーディングをなさる寮さんは、水を得た魚そのものだと思います。とても魅力的でいらっしゃるので、これからの定期的な活動をますます期待しております。
(感想)・・・長いです。すみません。2回に分けます。
第一部 JunJunさん
赤ちゃん玩具の起き上がりこぼし(ローリィポーリィ)を揺らしながら、詩の朗読をされました。ゆっくりと絶えず鳴り続ける音をききながら、次第に羊水の中で揺られているような気分になってまいりました。JunJunさんは、自分の中の混沌を吐き出す欲求よりも羊水の中から聞こえる外の音、あるいは自分の中の小宇宙を感じていたいのかな、と思いました。まだ自らは動き出さないけれど、耳を澄ましている、という状態は感じられました。会場にはきっと和光の学生さんもいらしたことでしょう。年齢の近いかたの詩のリーディングはどのように映ったことでしょうか。JunJunさんは途中、仕事のために第三部の前にお帰りになられたのが残念でしたね。
第二部 水の時
水をテーマにした作品をいくつか本多さんの音楽とともに聴かせてくださいました。本多さんのギターの調べは寮さんにとって、潤い、安らぎの水、波、大気の流れのようで、大きく包みこむその中へ安心して受けとめてもらうように言葉を解放されていらしたように感じました。本多さんの音色も寮さんの声も揺らいでいて、とっても気持ちがよいのです。
水〜大気〜流れ・・・の感覚を味わっているうちに私はふと門坂さんの絵も思い出しました。門坂さんの絵は私にとって、緊張感を解きほぐすものではないのですが、不思議ですね。
寮さんが「楽園の鳥」のミチカさんに海を見せたい、とおっしゃっておられたので、リーディングを聴きながらミチカさんの姿も思い出しておりました。寮さんのサイトの中のReview Lunatique 「名古屋国際水中映像フェスティバル2002/ポエトリーリーディング原稿」の中に聴かせてくださった詩があります。おなじみのいるかの詩は大変好きですが、「オルカへの讃歌」「水の色」「遠い言葉」「水の名前」・・・など、オルカと水そのものの詩がこの日の私には響きました。
silica
「父は空 母は大地」 「星の時」
2004年01月22日(木)14時34分43秒
▽朗読ライブ「小惑星8304」写真アップ! へのコメント
寮さんの初めてのクラシック音楽曲、語り手と2管のフルートとヴァイオリンとヴィオラとチェロを伴う混声合唱のための「父は空 母は大地」をリーディングの会以前に私は聴かせていただきました。言うのがちょっとてれくさいですが、私は学生の頃、女声合唱の指揮を経験したことがあります。寮さんの作品が合唱曲になると聞いて、ああ、そうだ、寮さんの詩はクラシックの響きにのるはずだ、と嬉しくなり、ものすごく聴いてみたくなりました。
「あまりにも気難しい音が鳴ったらどうしよう。」そんなおずおずとした気持ちでかけてみたCDは、一瞬にして寮さんの詩が高橋さんの音楽と幸福な出会いをしたことがわかりました。高橋さんは、寮さんの言葉が持つ透明感、清涼感、誠実さ、神聖さ、生命力、大きな大きな安らぎ・・・(まだまだ形容)それらを言葉に出会った喜びそのままに対等に音楽で表現してくださっていました。どのフレーズも言葉のひとつひとつに注意深く耳を傾けてくださり、そこへ新しく音楽の生命を吹き込んでくださっていたと思います。
寮さんの心の資質が音楽の力でまたひとつ見える形になったような思いがいたしました。わかりやすく大変に美しい響きの音楽です。ただの混声合唱ではなく、「語り」にも重きが置かれていることは、寮さんの作品第一作としてとてもふさわしいと思いました。そこにいくつかのソロ楽器が加わることで色彩は数倍豊かになり、単なる合唱曲を超えて願いが広がっていくような自由感のある作品が誕生したと思っています。曲を多くの方々に知っていただいて、たびたび演奏会でとりあげられる歌い継がれる作品となっていくことを願っています。上演するかたにとっても大変おもしろい曲だと思うのです。
第三部 星の時「小惑星8304」
そんなわけで、高橋さんのピアノと寮さんのリーディングは大変期待してまいりました。
はじめのピアノとフルートのみの演奏は、窓の外の小雪と木にまたたいていた電飾の気配を感じながら音楽は天使ーパウル・クレーにーとMerry Christmasです。皆さんと集うあたたかさを感じながら、しばし12月の季節へタイムトリップいたしました。
高橋さんの音楽には少年が親友を得た喜びでいっぱい!というきらきらした輝きの眼を感じます。寮さんの感じるときめき、寮さんの中の子供の心を音で聴かせてくださるベストパートナーでいらっしゃると思いました。(「女性」の寮さんはまた別かも・・・?)
寮さんの手作り冊子「遠くを見たい」をおみやげにさせていただきました。上演中、気持ちよく感動し、家でもページをめくりながら何度も味わっています。黒田さんがこの1冊で今の宇宙世界が網羅できてしまう、とおっしゃっておられたとおり、ほんとにすごいです。
最近の寮さんが紡ぐ言葉の深さ、大きさには圧倒され続けています。アイヌの熊送りのお話も、かわいらしい絵本のお話でも。人間の頭の中の宇宙が一番、時間も距離も越えて果てしないのだということをまざまざと感じさせてくださいます。
初めて寮さんの小説を読んだときはなかなか読み進まず、昼間に夢を見る、という感覚もわからない私でしたが、数年たって、寮さんの言葉に呼応できるようになってまいりましたら、日常生活の中で心が旅をしたり、夢をみたりすることで、さらに平凡な毎日が愛しくなってまいりました。(うまく言えませんが、たきさんや望さんの言葉の中にあるものと共通のものだろうと感じています。)
どれがシリウス?とつぶやいていた私もいろいろな星に気がつくようになりました。寮さんや寮さんのサイトに訪れる方々も今日のこの夜空を眺めていらっしゃるかしら、と思える嬉しさがあることは幸せのひとつです。私はずいぶん遠いところから寮さんの場所へ来たなあ、と出会いの不思議さを思いながら、しみじみ星を見つめています。
寮美千子
真実のコラボレーションの醍醐味
2004年01月25日(日)02時03分07秒
▽「父は空 母は大地」 「星の時」 へのコメント
▼音と言葉
silicaさん、丁寧なご感想、ありがとう。
本多さんのギターの調べは寮さんにとって、潤い、安らぎの水、波、大気の流れのよう
高橋さんの音楽には少年が親友を得た喜びでいっぱい!というきらきらした輝きの眼を感じます。
と書いてくださったように、わたしは類い希な共演者を得て、ほんとうにしあわせです。違うジャンルの人とひとつのものをつくりあげていくのは、ほんとうにすばらしい。言葉も、みんなのおかげで何倍もの輝きを得ることができます。
▼絵と言葉
絵本の仕事でも、そうやって真実のコラボレーションをできたときは、最高の気分です。けれど、普通の仕事はそうではなくて、間に編集者が入り、間接的にやりとりするだけ。最後まで画家さんの顔を知らないことの方が多いのが現実。仕事としてはある意味、楽だし、それでまっとうな原稿料はいただけるのはうれしいけれど、そういう仕事はやっぱりちょっとつまらない。醍醐味にかけてしまいます。
苦労が多くても、真実のコラボレーションにチャレンジしたいと願っています。朗読ライブ「小惑星8304」で発表した「遠くを見たい」を、なんとか絵本にしたいと奮闘中。売り込みは精神的にキツイ。でも、がんばります。コラボレしたい画家さんもわたしの心のなかで決まっています。版元が決まったら、ここでいちばんに発表しましょう。がんばるぞ。
寮美千子
楽曲「小惑星Ryomichico」に埋めこまれた暗号
2004年01月25日(日)02時12分02秒
高橋喜治氏作曲の「小惑星Ryomichico」。あまりにきれいな曲で「Better than reality」と照れ隠していったら、作曲の高橋さんからこんなお返事いただきました。こんな秘密が隠されていたんですね。推理作家なら、すぐに使いたくなるだろうなあ、物語に。ファンタジーでつかってもすてきかも。
「小惑星Ryomichico」について寮さんは「現物の寮美千子からかけ離れた?」とおっしゃいましたが、曲の中には寮さんを探るためのヒントはちゃんと(?)あるのです。お気づきになられた方もいらっしゃったかもしれないのですが、出だしのメロディーの音「do, mi, 八分休符, fa」は「8,3,0,4」。途中で4回ほど強調的に繰り返される完全5度の音形は、寮さんのお名前 michico から連想されるイタリー音名「mi」と「si←(chi)」の様々な転調形でした(ちょっと苦しいかな)。 by 高橋喜治氏
寮美千子
朗読ライブ「小惑星8304」記事 明日の産経新聞に!
2004年01月25日(日)02時16分10秒
▽楽曲「小惑星Ryomichico」に埋めこまれた暗号 へのコメント
明日、日曜日の産経新聞(たぶん神奈川版)に、17日にラシエットで開いた朗読ライブの様子や小惑星に命名されたことに関する記事が載る予定だそうです。よろしく!
寮美千子
佐智江さんからのメール
2004年01月25日(日)15時08分05秒
朗読ライブ「小惑星8304」でフルートを吹いてくださった佐智江さんは、昨年11月の合唱曲「父は空 母は大地」の初演でもフルートを演奏してくださった方。というより何より先に
絵本『父は空 母は大地』を作曲家・高橋喜治氏にご紹介くださった方です。佐智江さんなしには、「父は空 母は大地」の合唱曲も、そして先日のライブも実現しなかったというわけ。人から人へ広がる輪が生みだすものって、すなばらしい。「憎しみの連鎖」ではなくて、こんな「しあわせの連鎖」を広がられたら、世界はもっと住みやすくて楽しい場所になるだろうなあと思います。その佐智江さんから、こんなメールをいただきました。ご本人の了解を得て、一部転載させていただきます。
私に昨日、天使たちが微笑をくれました。
私は近くの県立高校の音楽コースで3時間だけ非常勤をしており、昨日が今年度最後の授業で、今年度の生徒たちは17人もいて多かったので、クラスを受け持ったような感じで、いつもとは違う年だったのです。人数が多いので、グループごとに研究をさせたり、発表させたり、有意義なことができて、いい経験になったのですが、その最後の授業ということで、私のメッセージとして、「父は空、母は大地」を聞てもらうことにしたのです。
この話をするだけで私はもう、生徒と別れる寂しさといろいろ複雑な気持ちで一杯になってしまい、涙ながらに授業が始まってしまったのですが、気をとりなおして、全文を読みました。途中何度か涙が込み上げてきてしまったけど、生徒たちはじっと聞き入ってくれ、最後のどうかいつまでも・・を読み終えると、思いがけず普段はほとんど感情表現をしない子が最初に拍手をくれ、音楽室は拍手で一杯になりました。それから、CDをみんなで聴き、また大きな拍手・・・。私は一人で感動に浸ってそれでは、と挨拶をし終わると、「先生、こっちに座ってください」と3人の生徒たちがヴァイオリンとチェロとピアノを用意し、残り全員が楽譜を持って並んだのです。ヴァイオリンのソロで星に願いをが始まると、先生、1年間ありがとうございました・・、と言って花束をくれたのです。私は感激して、涙があふれ、思わずその子を抱きしめました。すると、生徒たちはみな、泣いているのです。一人一人を抱きしめ終わると、合唱が始まりました・・・。
高校生たちの胸に届いたシアトル首長の言葉。そこからまた、未来へと、よろこびとしあわせの輪が広がっていくかもしれません。遠い過去のシアトル首長の思いが、こうやって未来へと受け継がれていく。ありがとう、佐智江さん。
おむすびの祈り
ちょっと嬉しかったこと
2004年01月27日(火)07時07分21秒
寮さんこんにちは
最近西荻窪の古本屋によく行くのですが
いつも店頭にある100円均一の本ばかり見ていて
店内はほとんど支払いのときしか入らない日が続いていたのですが
(100均でも星野道夫とか池澤夏樹とかサン・デグジュペリとか時々有るんですよ、お買い得!)
たまたま昨日惹かれるように店内に入り何気なく見ていると
知里幸恵さんの小さな写真がCDプレーヤーに貼ってあり
良く見ると「アイヌ神謡集」のCDでした。
お店の人に尋ねてみると試聴できるとの事で早速聞かせてもらいました。
(試聴している間店主さんはお店のBGMを切って下さり細かい配慮がとても嬉しかったです)
とても気に入ったのでCDを購入しましたがこのCDを作られた人は
吉祥寺に住んでおられこのお店によく来られる事、
また、このCDの表紙の絵はこの店主さんの奥さんが画かれた事、
原画が店主さんの背後の壁に飾られていた事を教えて頂き田舎者の僕はただただ感動の嵐でした。
CDを作られた方は片山龍峯さんといいアイヌを熱心に研究されているとの事。
「よかったら紹介致しましょうか?」といわれたので思わず名刺交換をして帰ってきました。
嬉しかった気持ちを寮さんに伝えたいと思い投稿する事にしました。
そうそう部屋にはCDプレーヤーが無いから早速買わなければ・・・・・。
寮美千子
片山龍峯氏/田村すず子氏最終講義
2004年01月29日(木)01時25分21秒
▽ちょっと嬉しかったこと へのコメント
片山龍峯氏は、実はフリーのテレビ・プロデューサー。海外ドキュメント番組などを制作、そこで得た資金をアイヌ文化の研究と啓蒙につぎこんでいるという奇特な市井の研究者です。わたしも、一昨年のクリスマスの頃(ノイちゃんが死にそうだったころ)代々木上原で開かれた東京音楽大学主催のアイヌ音楽のコンサートでお目にかかり、ご挨拶させてもらいました。
アイヌのすてきなフチ(おばあさん)中本ムツ子さんの幼い頃の思い出話をまとめた
『アイヌの知恵・ウパシクマ』や、熊撃ちの姉崎等さんのロング・インタビュー
『クマにあったらどうするか―アイヌ民族最後の狩人姉崎等』も、片山さんのお仕事。その緻密なお仕事ぶりにには、頭が下がります。片山さんの本を読んで、わたしはどうしても姉崎さんにお目にかかりたくなって、北海道にも行きました。イオマンテに関する熊撃ちと子熊を育てるお話をお伺いしてきました。姉崎さんは、すばらしいエカシだった。
アイヌのフチやエカシに会っていつも思うのは、こちらが、自然と尊敬したくなってしまうということです。言葉の端にも、その物腰にも、そんな雰囲気を漂わせている。たっぷりとした知恵の深さを感じさせられてしまう。「お年寄りを尊敬しよう」「大事にしよう」なんていわれなくても、ほんとうに心からそうしたくなってしまう。
かつては日本でもお年寄りというのは、そういう存在だったはずだと思うのです。
人生の知恵を生かせない都市生活は、人間の心を荒ませ、貧しくする。そんななかで、片山さんは、もう一度見直したい大切なものを、一生懸命伝えようとしているのだと思います。おむすびの祈りさんと片山さんの小さな偶然の出会いに、わたしもうれしくなりました。
31日には、早稲田大学で、
『アイヌ語沙流方言辞典』をつくられた田村すず子先生の最終講義があるとのこと。行ってこようと思います。きっと片山さんもいらしていることでしょう。
管理者:Ryo Michico <mail@ryomichico.net>
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