「物語の作法」課題提出板 (0030)

■物語の作法ホームページへ　▼「物語の作法」雑談板へ　▼課題と連絡へ　▼うさぎアンテナへ

外島理香　課題１９/圓山絵美奈さんの鋭い詩　2003年11月23日(日)01時23分42秒
▼課題と連絡：課題１９／圓山絵美奈さんの詩の批評への応答

作品７
水たまりに映し出された世界にいってみたかった
でも飛び込んでみれば　待っていたのは泥だらけの現実
違う世界がそこにはある　夢みたいな扉だと思ってたんだ

　・「水たまり」を希望に満ちた夢の比喩にして、飛び込んだら泥だらけになるという真実で、夢見から現実への目覚め/絶望をうまく表現していると思います。

作品８
もしも今　私がすべての糸をたち切ってしまえば
何もつながらない　そこには誰もいない
フタを開けてみればそんなもの　私は一人でしかないもの
でも私がちゃんとこの手を離さずに糸をたどれば
君がいる　あの人がいる
普段そんなことは見えていないから
時々痛い目にあって　これを知るのもいいかもしれない

　・「糸」という言葉が良いと思いました。私は、糸電話で電話しあう友達同士を連想しました。糸電話でなければ、携帯電話/携帯電話の電波とか、電話線とか。そういうもので繋がっていて、それが普段は厄介でもあるけれど、ふと友達との繋がりに助けられた、そういう状態でしょうか。ただ「糸」って切れやすいですよね。切れやすいものを、切らずに保っているという曖昧な関係性を見抜いた上で書かれているのかなと解釈しました。

作品６
ありふれた言葉　ありふれた人間
最近では壊れてしまったほうが強いように見える
いらないもの　不愉快なもの
すべて捨ててしまえば満足かい？
君がごみ箱に捨てたものにも感情はあるのにね
いつもパパはパパであって欲しい
男の顔なんて知りたくない
いつもママはママであって欲しい
女の顔なんて見たくない
君はそういうのと同時に僕は王子様でいて欲しいんだろう？
君が君でしかないように僕は僕でしかないんだ
君が壊れているのか僕が壊れているのか
結果なんてだした所で君はそれをゴミ箱へ

　・「君がゴミ箱に捨てたものにも感情はあるのにね」というところが好きです。本当の気持ちと、それに反するが認めなければならない思いで葛藤している一人の人物が、それぞれの思いを代表して乖離して対話している状態なのかなと思いました。或いは、大人ぶっている自分と、子どものぶっている自分の対話というか。
　この詩は、最初から最後まで読んで、また最初に戻るというような、グルグルまわる構成になっている気がします。「結果なんてだしたところで君はそれをゴミ箱へ」となっているからでしょう。

　--全体の感想--
　圓山さんの詩には、疑問符が多く見られます。その問い掛けは、作者自身に言っている印象を受けます。しかし、共感できる詩が多いです。圓山さんの詩は、圓山さんが経験した上で感じたことを書かれているのではないでしょうか。圓山さんの詩からは、感受性の鋭さが窺えます。圓山さんは、他者の言葉の真偽とか、見せ掛けの優しさとか、きっと見抜けるのではないでしょうか。それができるゆえに、自分自身の言葉の真偽や、見せ掛けの優しさにシビア。物事の真偽を冷静に見ている感じがします。そして、見せ掛けと本質の中間に立って詩を書いている、そんな感じを受けました。

　それと、すべての詩に題名をつけていないのはなぜですか？？
　私も以前は、書いた詩に題名をつけていませんでした。題名は詩全体の意味解釈のようで、詩の内容が題名に依拠されるような気がしていて…。でもつけてみると意外に題名は詩の内側に向かうものではなく、外側（受け手）に向かうものだと分かり、おもしろかったです。外側に向かうと同時に、自分がなぜ詩を書いているのか、それで表したかったことはなにだったのかが、自分自身も明確になりました。
　圓山さんの詩は、作者自身の経験をしっかりと表しているものが多く、それが良さでありますが、少し内側を向いている気がします。題名があると、もっと詩が外側に向かうように感じます。

　鋭くこれからも詩を書き続けてください。新作、楽しみにしています。＾＾

島本　和規　課題１８／杉井武作作品３Ａ「素材集」批評 　2003年11月19日(水)17時09分57秒
▼課題と連絡：課題１８／杉井武作作品３Ａ「素材集」批評への応答

＜大切な　心開きたい　人にほど　誤解をされて　離れてくのか＞　
そうでもない人には、普通に接することができても、大切に想っている人には、それができない。最後の語句の「離れてくのか」の「てくのか」が、わかっていてもどうにもできない切なさを上手く表現していると思いました。
「離れてくのか」というのが、この短歌にうまく効いていると思いました。

＜誰からも　嫌われたくない　ぜったいに　ホントの俺が　路頭に迷う＞
「ホントの俺が　路頭に迷う」実体をもたない感情を擬人化して、路頭に迷わせるということが、この短歌をおもしろくしていると思います。
前半の句と後半の句がお互いに引き立てあう、おもしろい短歌だと思います。

＜妄想は　実世界さえ　超えるから　本番のとき　力でねえよ＞　
この短歌は並びからしてエロ短歌だろうけど、この短歌はエロを超えて他の解釈の余地が残されていて、他のエロ短歌よりはおもしろいと思った。
妄想が現実を超えるか、僕はそう思わないけど、それは置いておくことにして、エロを題材に使うときには、他の解釈ができるようにした方がおもしろいんじゃないかなと思います。
短歌を読んでいると、ただのシモネタで終わってしまっているようなのが目について、なんだかもったいない気がしました。エロの表現はおもしろいと思うし、自分は好きなので、もっとひねりが効いたのを読んでみたいです。
話は少しズレますが、谷川俊太郎の「なんでもおまんこ」っての、カッコイイです。webでも見れたので、読んでみてもいいかと思います。
http://www1.e-hon.ne.jp/content/sp_0031_tanigawa.html

瓜屋　香織　課題18／「素材集」批評　2003年11月19日(水)13時31分24秒
▼課題と連絡：課題１８／杉井武作作品３Ａ「素材集」批評への応答

何気ない　世間話の　そのあとで　一語一句を　ぜんぶ確認

自分が好きな人の前では結構こうするなあ、と。
夜、おふとんのなかで考えるんですよね。
相手は何にも考えてないことなのに自分の中では気になってしょうがない。
ぐるぐると。
なにやってるんだろう、と思いながらやっぱり私はしてしまいます。

孤独って　癒すならなお　一人がいい　今改めて　思い知ったよ

私は一人でいるときの孤独より、誰かといる時に感じる孤独のほうが怖いです。
傍に誰かいるのに、「なんだかひとり」はすごく怖い。
孤独ってどこに行ってもつきまとうものだから、だからこそ向き合っていかなきゃだめなんですよね。

あの人に　メールを出した　返事きた　なにもしないと　永久にきません

結局自分からアピールしてかないと。欲しいものなら。
何にもせずに手に入ればいいけど、それじゃあ生きていけないし。
そんなに都合よくないし。
「自分からなんかしないと、なにも起こらないんだよ」と言われてる気がしました。

圓山絵美奈　作品２４Ａ／詩　2003年11月17日(月)16時18分50秒

犬は苦手です　いつでも何していても好きだって言ってくるから
ネコは好きです　お互い自分が一番大事だから
ウサギとはうまくやっていけます
寂しがりやでも言葉がいらないから
人間は嫌いです　いろいろめんどくさいから

圓山絵美奈　作品２３Ａ／詩　2003年11月17日(月)16時12分59秒

それは優しさですか？
笑顔を見せたり　優しい言葉をかけたり
うけとめてはくれないくせに
知っているくせに
「いい人」でいようとするそれは優しさですか？
だったら私は嫌なやつがいい
私をさけたり　嫌な言葉をかける
私から嫌われることをひきうけてくれる
嫌なやつがいい

圓山絵美奈　作品２２Ａ／詩　2003年11月17日(月)16時07分38秒

何言っても　何やっても
かならず少し誰かとかぶるわ
どうやら人の悩みって似ているみたい
でもそんなのつまらない
一緒なんてつまらない
私じゃなくてもいいなんてつまらない

圓山絵美奈　作品２１Ａ／詩　2003年11月17日(月)16時05分16秒

私はあの子よりお金をもっていてはいけません
私はあの子よりかわいくてはいけません
私はあの子より先に彼氏ができてはいけません
どうやらここでは私は幸せになったらいけないようです
でもなぜか私はここから動けません
それもここから動いちゃいけないという静かな命令を
私は無意識のうちに守っているからでしょうか？

圓山絵美奈　作品２０Ａ／詩　2003年11月17日(月)16時01分34秒

あなたを好きすぎてライバルみたいに思うのは
自分をいつまでたっても嫌いな私の中の私が
あなたに近つければ好きになれそうな気がするからです

圓山絵美奈　作品１９Ａ／詩　2003年11月17日(月)15時57分58秒

募金をお願いする姿が恐喝に見えます
無視して通りすぎれば冷たい人間なのよって
言っているようで
こんな事思ってしまう私は人間失格ですか？

圓山絵美奈　作品１８Ａ／詩　2003年11月17日(月)15時55分44秒

涙は自分の為に流します
笑顔は他人をあざむく為に使います
無言は自分を守る時に使います
ちなみににらめつけるのは
あなたが好きだからです

圓山絵美奈　作品１７Ａ／詩　　2003年11月17日(月)15時53分06秒

手に入らないものが好きです
手に入るものはつまらないです
私はそうやって人も物も未来も選んできました
これは不幸ですか？

圓山絵美奈　作品１６Ａ／詩　2003年11月17日(月)15時51分20秒

今日もパンツ見せて嫌な感じ
だってそのスカート意味がないじゃない
かわいそうに　役目をはたせなくて泣いているわ
毎日毎日そろそろちょっと目障り
だったらいっそ頭にパンツかぶれば？
あんたの主張はなんなのよ？

圓山絵美奈　作品１５Ａ／詩　2003年11月17日(月)15時47分42秒

ガマンできないらしい
私のこんな所　あんな所
「それ」は私も同じように感じ許してきたのに
「あなたはガマンしてね」
そういう事らしい
許すからさ　何度でもどんな事でも
だからやめようよ　そういうの
ぶつかりあいだとか　すべてを見せるとか
傷ついてまでする事なのか？
青春ドラマじゃ私は正しくない

圓山絵美奈　作品１４Ａ／詩　2003年11月17日(月)15時43分08秒

「いらない、別に」
「欲しいものなんてないの」

口癖になったらいつのまにやら悪役に
けんきょでいいじゃない
優しさじゃない
普通はヒーローじゃないのか？
あらあら勘違いなのね
ウソつきは悪役なんだって

圓山絵美奈　課題１８／［素材集」批評　2003年11月17日(月)15時30分03秒
▼課題と連絡：課題１８／杉井武作作品３Ａ「素材集」批評への応答

孤独って癒すならなお一人がいい今改めて思い知ったよ

孤独を埋めたいから誰かとつきあうとか、友達にすがるとか
私は怖くてしょうがないです。そんな事で埋めたら今度は
その人でいっぱいいっぱいになっちゃうだろし、根本的なこと
は結局埋まってない気がするから。だから共感できるという意味で
これを選びました。

本当は関心ないの？教科書を暗記するよううまくやりすぎ

うまくいかなければ不安になるのに、うまくいけばそれはそれで
不安になったりしますよね。そこに感情があればもっと落ち度が
あるはず、とか探さなくていいような事まで探しちゃったり。

誰からも嫌われたくない絶対にホントのオレが路頭に迷う

これは結構ストレートだなあと思いました。ホントの自分を
だした時に嫌われたら・・って自分を守っているのかなあと。
結構こういう人多いんじゃないかと思います。

作品の前半は特に、女の人の作品みたいに女心について書いてる気がしました。
それは意識してですか？それとも男の人もこういう気持ちになったり
するんですかね？

五十嵐　舞　課題１８／３首選びました。　2003年11月17日(月)11時51分21秒
▼課題と連絡：課題１８／杉井武作作品３Ａ「素材集」批評への応答

杉作君の短歌？を３首選びました。↓

「あの人に　メールを出した　返事きた　なにもしないと　永久にきません」
　これには共感、というのはこの【あの人】が自分に近いから・・・ホント私の携帯は受信onlyですから・・・・たぶん友人らはそう思っているに違いありませんが、私は受信onlyでもいいから持ってっと言われた口なので。友人曰く捕まらないとか、今どこにいるか把握できないからと言う理由みたいですが、基本的に私は携帯の持つ利便性は評価いたしますが、その弊害のほうが多く占めて持っている今も嫌です、だって家の電話さえ必要事項しかはなしたくないのに・・・メールって返事出すの面倒なんでよね、遅いから、パソコンならいいいんですけど。だから出さないくなるんですよね、私的には。

「悔しいな　今またひとつ　あの人と　分かり合えない　記憶が増えた」
　これも共感する部分もあるけど別に分かり合えなくてもいいじゃんって感じのすんですがね・・・矛盾していますがね。何で記憶なんでしょうか？これがひっかかるんです・意味あるのかな？これって別れる直前っぽいシチュエーションが浮かびますが・・違うのかな

「大切な　心開きたい　人にほど　誤解をされて　離れてくのか」
ザ☆矛盾で選びました。これに似たような短歌がありましたが、一番ストレートに描かれていたので選んだのですが・・・これって寂しいです。でもそれはどっかか合わない、相性ってのも理由なのですかね・・・私としては深く関係を持つ前にそれがわかって逆に良かったのではという前向きな考えになりますが。関係をもってから、合わないというのは一番傷つくでしょうから。という深読みをしましたが、どうでしょう？

こんな感じの感想を覚えました。比較的に作者の素顔がのぞいている感じかな。
個人的にあまり自分を脚色しすぎるなといいたいですが・・・なんか言葉で本心を塗り隠している感じをしてしまうのでよね。もっと自分をさらけ出さなければ（すべてとはいいませんよ）、読み手には言いたいことは伝わりませんよと私は言いたいです。ちょっと辛口になりましたが、そのことで不愉快になったらすみません。では来週は出れないと思いますので宜しくお願いします。

島本　和規　課題１７／俳句批評　2003年11月12日(水)18時07分07秒
▼課題と連絡：課題１７／俳句批評への応答

「天の川　私の心　垂れ流し」
　天の川というロマンチックな言葉を使った、そのあとに垂れ流しというだらしないような言葉を付ける。これは俳句で言う滑稽さが、良く出ているのではないかと思います。
　きっと七夕の日に、願い事の短冊をたくさん書いて、天の川を見上げている時までも個人的な願い事をお願いしている少女が浮かんできました。
　

「お面つけ　先祖と一緒に　盆踊り」
　これもまた、滑稽な感じがしておもしろいと思いました。
　でも盆踊りをしている時に先祖のことを考えている人って、どれだけいるのだろうか？　　　　　　　先祖と盆踊りを踊っているところを想像すると、なぜか笑えてくるのはなぜなのだろう。　　　　　　楽しそうで良い句だなと思いました。

　

杉井武作　課題１７／俳句批評　2003年11月12日(水)17時23分52秒
▼課題と連絡：課題１７／俳句批評への応答

　俳句特有の優美で繊細な情趣が描けるのは羨ましく思います。僕にはそういった句がそれ程わからないので、シンプルな２句を選びました。

　浴衣からうなじが見える　どうしよう？

　「どうもしねーよ」というツッコミを入れてもらいたくて作った句と思われます。お祭りで浮かれてる感がよくでてて可愛らしいです。

　シャボン玉　想いとともに飛んで行け

　園児にもわかるほどストレートなところが好きです。リズムもいいしで綺麗な句ですね。

瓜屋香織　課題17／俳句批評　2003年11月12日(水)14時22分02秒
▼課題と連絡：課題１７／俳句批評への応答

天の川　私の心　垂れ流し

垂れ流しってところが、笑っちゃいました。
言葉的に垂れ流すもののイメージってあん
まりいいものではないような気がします。
綺麗な天の川と私の心という、ちょっと
どろっとしたものがひとつの俳句の中に
あるのが面白いです。

霧雨に濡れた額に　口づけを

場面が鮮やかに目に浮かびました。
鎌倉あたりなどの背景を、勝手に想像してしまいました。
なんかいいよなあ！この場面。
ロマンがあふれているなあって感じました。

圓山絵美奈　課題１７/俳句批評　2003年11月11日(火)14時21分17秒
▼課題と連絡：課題１７／俳句批評への応答

鮮やかに私を糧に薔薇よ咲け！

なんかかっこいいなあと思いました。
テンポもいいし、好きです。数ある花の中から
バラを選んだのはやっぱり一番美しくて誇り高い花だから
ですか？

天の川私の心垂れ流し

天の川をそんな風に考えれるんだとちょっと
発見でした。垂れ流しっていうのもおもしろいし。

数ある俳句の中で、言葉の美しいものとか、ちよっと難しいもの
とかきっと俳句をいっぱい読んでいる人から好印象なんだろうなあと
いうものとは、違ったものを私は選びました。

杉井武作　作品3A/素材集　2003年11月11日(火)11時01分00秒

何気ない　世間話の　そのあとで　一語一句を　ぜんぶ確認

自意識が　過剰だなんて　そんなこと　一体誰が　否定できるの

潔く　ごめんなさいと　言えアタシ　卑屈な笑顔　悲しく浮かべ

本当は　関心ないの？　教科書を　暗記するよう　うまくやりすぎ

悔しいな　今またひとつ　あの人と　分かり合えない　記憶が増えた

あの人に　メールを出した　返事きた　なにもしないと　永久にきません

音楽が　聞こえない日は　いつだって　時が経つのが　ひどく長くて

便利だよ　メールが来れば　思い出す　透明すぎる　キミの存在

無防備に　喜ぶ術を　知らんから　引いた目持って　商品にする

孤独って　癒すならなお　一人がいい　今改めて　思い知ったよ

キミが言う　“孤独と付き合うのが好きだ”　じゃ僕もキミと　さよならするね

五分前　あんなはしゃいで　いたキミが　アノ一言で　うつむき弱る

本当は　好きなあの子に　見せたいよ　何故このブタに　素直なんだろ

接すれば　誤解を招く　テンションで　距離置いてみりゃ　なおさら誤解

おれのこと　どうしてすきに　ならないの？　おれはこんなに　いいやつなのに

“女はね　いつも男が　怖いのよ”　鏡を見なよ！　ホラ！大丈夫

友達の　俺への評価　頭いい→ちょっとバカだね→大馬鹿野郎

良いところ　見せる気持ちに　比例して　目立っていくね　悪いところが

障害者　見たとき混ざる　この違和感　同情心と　優越感か

しがらみが　ないしがらみが　できちまい　いまは自由が　つくづく苦痛
　　　　　　　　　　　
常日頃　感じてるのは　メタ意識　整理がつかず　不安が募る

常識が　疑われれるよな　ことしてる　オレ常識を　疑っている

平和だね　いい身分だよ　気の毒を　易く買っては　死にたいとかさ

神様は　僕にハンデを　背負わせた　変わりに冷めた　視点をくれた

他の痛み　確かに今は　よくわかる　癒えぬかさぶた　代償にして　　

しなくても　いい経験も　あるんだよ　いずれ気付くね　輝いてるキミ

お決まりの　パンチラよりも　ジーンズの　マタの縦線　興奮度「優」

くやしいわ　あなたのチ○ポ　あたしのさ　栗より少し　おおきいみたい

グチョグチョグ　痛っ痛っちょっと　指止めて　うるせー俺は　おめーがスキだ

僕ドラえ悶絶！

　　　↓↓↓過去の作品も併せて御覧下さい↓↓↓

オナニーは　女を守る　思いやり

手を添えて　発射させよう　法隆寺

憧れの　輝くスターの　ポスターも　このひとときは　ただの目障り

流行服　ヘソ出しアリで　乳出しと　ドテ出しナシは　誰の尺度か

想像は　目に映るもの　超えるから　ＡＶよりも　アイドルビデオ

妄想は　実世界さえ　超えるから　本番のとき　力でねえよ

美意識に　反する行為　その恥が　性的興奮　パラドックス

乱れてる　助兵衛顔が　普段から　読み取れぬ子が　理想なりけり

連続で　溜めずに放つ　をもしろき　鈍い快感　いと風流なり！

精巣を　酷使するよな　趣は　社（やしろ）を崩す　白蟻に似つ

女子高生　みんながオレを　見てるのさ　クール気取って　チャック全開

チンコをね　桃の香りの　石鹸で　洗うやらしい　願いをこめて

この女　顔は女神の　輝きで　口の匂いは　サタンの毒ガス

全力で　合わすことだけ　うまくやる　嫌われるのが　こわいからなの

誰からも　嫌われたくない　ぜったいに　ホントの俺が　路頭に迷う

あの人と　同じ価値観　なれたらな　どんどん自分　嫌いになるよ

テンションを　あげずに電話　するなんて　もう絶対に　きらわれちゃったよ

メールでさ　同情誘って　返事なし　やっぱり俺が　嫌いだからだ

わからない　こともわかった　ふりしてさ！無理みえてるよ　ああ嫌われた

なにもかも　すべて順風万歩だが　いつ歯車は　狂い出すのか？

南国の　ウォールナッツの　かほりする　スカッと爽やか　俺のワキガ　

どのくらい　心の汚れ　積もっても　目には見えない　ずるいよ俺は

もう俺に　心許すの　やめようよ　そのぶん傷が　増えるのに馬鹿

いい才能　持ってるのにね　気付かない？　ガラスケースに　入れるよ俺が

ボコボコに　殴られてでも　すがってた　見返りだけを　追い回してた

“あなたなら　あたしを変えて　くれるよね？”あ、オレこいつと　縁きらなくちゃ

“みてみてみて　やーんこの猫　超かわいい～”　オメーのほうが　かわいいっての

“杉作の　好みのタイプ　当てたげる”　いやつーかそれ　オメーだってば

カミソリ負け　ばれないことを　願いつつ　デート出陣！　いきなり指摘！！

おしゃべりな　空気を急に　静めちゃう　魔法の呪文　「付き合ってくれ！」

きまぐれな　そのカオ紅く　染めてみる？　ならこの魔法！　「うん、愛してる。」　

電話では　愛の言葉を　たっぷりと　会うといつでも　“あっかんべぇー”

もし俺が　和田勉みたいな　顔ならば　オマエは俺を　好きになってた？

“じゃあもしも　あたしがゴマキ　ならもっと…”　言いかけた口　キスでふさいだ

求めてる　君の眼差し　熱いけど　ごめんね今日は　でこちゅうまでね

恋愛に　なれない馴れ合い　刺激ナイ　そんな関係　続かナイ！　

泣きつくな　あんな女に　ほだされた　オメーが悪りーよ・・・チンコをもむな！

関係が　終わりゃなんでも　話せると　思っているの？　やめて、恋バナ

恋人に　決してならない　いつだって　恋の駆け引き　そんな二人さ

意気地なし！　こんなに近い　キミにさえ　拒否をされると　不安が襲う　　

ふとすると　気を使われる　きたるのは　距離が広がる　少しの不安

嫌な顔　見せないキミも　無意識に　俺への評価　さげてるのかな？

無神経！　無視ができない　この痛み　ホントはココロ　許せぬ証？

好き同士　なんでも話して　欲しいけど　自由を塞ぐ　嫉妬という壁

消すべきは　女のほうに　俺の壁　壊せと望む　女々しい俺か

目的は　エッチすること　だったのに　打ち解けすぎて　ただの親友

わからない　もてあましてる　変態性　隠す境界　さとしておくれ

あー暴走　おもしろいのと　引かれるの　分けるアンテナ　今消えてゆく

緊張で　口が勝手に　でまかせを　こんなときだけ　でしゃばる道化

ぼくキミと　そんなに親しかったっけ？　勝手に心　許すな重い

本当は　人と話すの　好きじゃない　人を知るのが　好きなだけだよ

大切な　心開きたい　人にほど　誤解をされて　離れてくのか

出会いとか　機会増えれば　だれからも　愛されたくなり　自分消えてく

怠けてる　時間と共に　増えてゆく　一目置かれる　虚勢のオーラ

裏切りが　救いになるよな　こともある　されど恨みは　消えないままで

生活の　リズムをつくる　ためだけの　生活始め　はや幾年か

さっきから　そのことばかり　気にしてる　知らなきゃよかった　ヒゲ剃り残し

あなたって　安心できる　大人な子　わかってないね　欲しいのはキミ

マフラーの　上にちょこんと　小さな顔　こんな季節じゃ　吸い込まれるね

ぼろ猫が　いつのまにやら　なついてる　また捨てなきゃな　めんどくさいな

ほろ酔いで　頬擦りしてみる　撫でられる　すると遠のく　イヌになってく

自意識と　距離のとりかた　知らぬまま　突っ走るキミ　恥ずいが憎めん

前よりも　ごく冷静に　この関係　位置付けられる　いいことだよね？

あのときの　しょうがない子は　別れれば　見習うところ　いくつもあった

わが道に　早く正しく　導かす　そんな女を　ばか値市しろ

あたしたち　そんなヘンタイ？　深い傷　埋め合う儀式　しているだけよ

長い夜　ホテルで独り　問い掛ける　キミは幾日　この夜超えたの？

貴方へと　溺れる深み　この刃　押し込めてゆく　殺して気付く

指先に　触れては痛む　あの人の　死顔白く　染まって消えた

君埋める　雪さえ溶けて　逝くけれど　絶えた笑顔は　ココロを滑る

ムード上げ　囁き合った　愛の言葉　気付けば全部　ドラマのパクリ

弄ぶ　人の心と　レトリック　とんだカリスマ！　なかみスカスカ！

夜にのみ　「信号赤だぞ」　事務の声　法の番人　心が事故死

数多もの　灯りの先に　命の火　のわりにここは　静かすぎるな

ヘソ出して　セクシー系が　キマッてる　よく見りゃヘソの　ゴマはみでとる

ヘソ出して　セクシー系が　キマッてる　よく見りゃヘソに　カサブタできとる　（がんばりすぎたんだね・・・）

タメなけりゃ　明日本番　それなのに　借りてたＡＶ　大当たりドピュッ

本日の　女（タレ）とのプレイ　なんかより　昨日のビデオの　ほうがいいじゃん！

西方から　ノスタルジアを　運ぶ風　　京都のかほり　俺のワキガ

パンパンパ（ハモリ）　ドピュドピュドピュド（男）　ゴクゴクゴ（女）　あースッキリした（男）　あーにがかった（女）

◎作品解説

くやしいわ　あなたのチ○ポ　あたしのさ　栗より少し　おおきいみたい

　男性器と女性器の質量を比較すると、圧倒的に男性器が勝っており、男性の勃起に比べ、女性のク○ト○ス肥大はどうも迫力に欠ける。「あたしもできることならこの興奮を視覚的に思い知らせてやりたい」といういじらしくも切ないメッセージだ。男性器と女性器はもとは同じ染色体が変形したものに過ぎないため、表層部の迫力だけで安易に差別することはできないという教訓をも含まれていることは想像に難くない。

パンパンパ（ハモリ）　ドピュドピュドピュド（男）　ゴクゴクゴ（女）　あースッキリした（男）　あーにがかった（女）

　男女のマンネリに鋭く切り込んだ意欲作。古来より飲精は女性にとって熱烈な愛の表現であったはずだ、それが今や単に儀礼的なものになってしまった。「あーにかかった」から読み取れるのはそんな情景。絶頂の興奮さめやらぬ男性を地獄に突き落とす一言だ。

グチョグチョグ　痛っ痛っちょっと　指止めて　うるせー俺は　おめーがスキだ

　究極のラブソングである。

外島理香　課題１７/俳句批評　2003年11月07日(金)17時41分25秒
▼課題と連絡：課題１７／俳句批評への応答

・舞い落ちる　花の衣を　まとう河

　お花見の光景が目に浮かびます。「花」はピンク色で、桜といったイメージです。河が薄い水色で、その上に淡いピンク色の桜の花びらが衣となっているような・・・素敵ですね。「花の衣を　まとう河」という表現にはやられました。
　この俳句は読み手の目線を上から下へと誘えるものだと思います。「舞い落ちる」という言葉でまず、読み手の目線を上から徐々に下へと動かせ、後半に「花の衣を　まとう河」ときて、思い切り下を向かせる。読み手の視野が広がる感じを受けます。

・紫陽花の　涙がキラリ　こぼれ落ち

　雨に濡れた紫陽花は綺麗ですよね。それを「涙」と喩えたところが良いですね。
　「キラリ」という、その瞬間の輝きと、「こぼれ落ちる」という対照的な言葉がとなりに並ぶことで、紫陽花などの花が美しく咲いていられる期間の短さ、その悲哀を読み取ることができます。
　しかし、「キラリ」という効果音を使ったことで、かわいさも感じられ、悲哀が漂うのみの俳句になっていないところが好きです。

島本　和規　課題１６／短歌批評　2003年11月06日(木)00時42分10秒
▼課題と連絡：課題１６／短歌批評への応答

「タイミング　いつも悪くて　フライング　未だ走れず　君までの距離」
　焦燥感を上手く描いた短歌だと思いました。目標に向かって走り出したいのに距離を縮めることができない感じを、フライングという言葉で表現したのがおもしろいと思いました。

「夕立で　濡れた路面の　灰色に　シグナルレッドの　花咲き乱れ」
　景色が浮かんでくるかっこいい短歌だと思います。でも実際は夕立ちの時よりも雨降りの真夜中のほうが、信号の反射がくっきりと鮮やかなんですよね。夕立ちだと薄明るい感じがするから、「雨降り」とかに言い換えてみてもいいかなあと思ったり。　

「十六夜に浮びあがる摩天楼　人の闇さえ飲み込む都」
　これもまた、景色が浮かんでくる短歌だと思いました。十六夜という言葉からは８月という意味以外にもなにかぼんやりとした夜の闇が目に浮かびます。人の闇さえ飲み込む都という表現も、都会の喧噪を上手く表した言葉だと思います。

「「好きだよ」と口の中で転がしてガリッと噛んだ　今日はやめとこ」
「ガリッと噛んだ」のインパクトにやられて選びました。そういや高村光太郎の智恵子抄だったかで、「あなたのきれいな歯がガリリと噛んだ」って表現がありましたね。
書いていることは似ているのに、イメージがこうも違うのかと思いました。こっちはとてもカラっとした明るい感じがします。

「女にはなりきれないでカフェテラス　膝小僧とルージュのおしゃべり」
　正直、意味がよくわからないのですが、言葉のふわふわとした感じに惹かれて選びました。ファンタジー短歌とでも言いましょうか、この短歌については深く考えたりしないでほっておきたい感じがします。広告のコピーっぽい感じもします。

菊池佳奈子　課題１６／短歌批評　2003年11月05日(水)23時33分51秒
▼課題と連絡：課題１６／短歌批評への応答

私が選んだのは

＊頷いてそうだと言って慰めて　反論批判　キミには不要
＊キミのこと　あとで嫌いになる前に忘れちゃうから　ちょっと待ってて
＊ねえ君さ　誘蛾灯だね　意味もなく　群れる奴らが　邪魔なんだけど
＊嗚呼夏が終わってしまう　まだスイカ食べてないの　もうちょっと待ってて
＊こぼれ落ち流れに乗れぬ生き方を恥じる気持ちは全然なくって

の五首です。
課題と連絡に載っていた一覧から選んだので、作者とか関係ないです。

＊頷いてそうだと言って慰めて　反論批判　キミには不要
最初の部分が気になりました。
頷いてそうだと言って慰めて…て気持よくわかります。
別に解決して欲しいとかそんな気持じゃなく。ただ頷いて慰めて欲しいだけ。
時に必要だし欲しくなっちゃう。
でもキミって限定しちゃうと相手の人格とか無視しちゃうかなぁと。
少し思いました。

＊キミのこと　あとで嫌いになる前に忘れちゃうから　ちょっと待ってて
嫌いになる前に忘れちゃうって良い手ですよね。
私はよく使います。
嫌いになっちゃうとキツイから。自分もつらくなっちゃうから。
その前に嫌いになる要素とか忘れちゃう。見ないふりしちゃう。
世間を生きていくために必要ですよね。

＊ねえ君さ　誘蛾灯だね　意味もなく　群れる奴らが　邪魔なんだけど
『誘蛾灯』って表現がとても好き。
群れるのは人とかじゃなくてなんでもない…むしろ邪魔とかきもち悪い扱いされる『蛾』。
好きな人に群れる人間ってそう見えますよね。
別に群れているわけじゃないのにそう見えたり。
好きだから余計ですよね。
あと個人的に誘蛾灯ってとても好きな言葉だったり。

＊嗚呼夏が終わってしまう　まだスイカ食べてないの　もうちょっと待ってて
四季折々の風物詩が何かと好まれる日本ですが、この頃あやふやな年が続きますね。
そんなことを思わせた一首。
なんだか残暑の風景が脳裏にぱっと浮かびました。

＊こぼれ落ち流れに乗れぬ生き方を恥じる気持ちは全然なくって
格好いいな。って思います。
潔くて気持良い。
流れに乗れないって人いっぱいいて。
でもそんな自分を受け入れて、恥じない。
凄い格好良い。

久我真紗子　課題１６／短歌感想　2003年11月05日(水)00時23分43秒
▼課題と連絡：課題１６／短歌批評への応答

・夕立で　濡れた路面の　灰色に　シグナルレッドの　花咲き乱れ

綺麗な短歌だなと思いました。水溜りに赤信号が映ってる光景って夜の道路に血だまりができたみたいで、少し怖いけど狂気っぽさがいいですよね。最近観た『座頭市』の血の出方も綺麗でしたがそんな感じ。ぱっと浮かんだイメージが、雨上がりの夜道で武士に斬られた女郎が真っ赤な血しぶきを上げながらくるくる回っていてその血がいつの間にか夜空をバックに赤い花の乱れ咲きになっているっていう。でも設定は夕立後だから、まだ明るい時間なのかな。

・頷いてそうだと言って慰めて　反論批判　キミには不要

なんて自分勝手なんだ(笑)！相手の人も本当は言いたいことあるでしょうに。ただ気持ちすごーく分かります。別に助言とかほしいわけじゃなくただグチりたい時に「でもさぁ～」とか言われるとムカっときちゃうんですよね。そんなこと言われなくても分かってよ！っていう。後で、
あぁ自分未熟だーとか思って逆に落ち込むんですけど、彼(ｏｒ彼女)みたいな聞き役のみの人が回りにいたら便利だなと思いました。

・儚いと思うのは勝手　蛍の灯　命を賭けたバトル始まる

言葉の選びに意外性があって好きです。蛍が光っているのを、ただ風流だねって眺る人を挑発するような精神が感じられます。蛍の気持ち、もしくは蛍みたいに儚いと思われてる子の気持ちを代弁しているのでしょうか。気になったのが、漢字が多くて短歌の主題が見えにくいことです。一番いいたいことが目立つように自己主張の強い漢字をへらしてもいいかなと思います。「蛍」も「ほたる」とか「ホタル」とか変えられるし、「始まる」を「はじまる」に変えると戦闘前の緊張感が和らぐ感じがします。私の印象では「命を賭けたバトル」がメインになっている短歌って気がします。

・こぼれ落ち流れに乗れぬ生き方を恥じる気持ちは全然なくって

短歌っぽい詠みやすさが良いと思います。古風な言い回しを残しつつ言ってることは現代的な感じが、ひねりが効いてます。

・ああ止めて　野太い悲鳴　状況見てから騒げ　蹴り倒したい！

これは、笑えるほど字余り。でもよっぽどむかついたんだって想いがひしひしと伝わってきて胸を打ちました。もうちょっと字数を工夫すれば爽快な短歌になると思いました。

圓山絵美奈　課題１６/短歌批評　2003年11月04日(火)14時36分13秒
▼課題と連絡：課題１６／短歌批評への応答

こぼれ落ち流れに乗れぬ生き方を恥じる気持ちは全然なくて

これは共感できるなあと思って選びました。
いろんな人が「こぼれ落ち流れに乗れぬ」想いを１回は
抱えた事があるんじゃないかと。またそれは人によって
違う事なんだろうと思います。

蝕まれ干渉されているんだよ携帯にねえ自分の時間

なんか現代の子の問題点と言うか、今っぽさのある短歌だなあと。
でもそういう風に感じる子と、それに気がついていない子と
それ無しではいられない子と、いろんな人がいますよね。
個人的に「携帯にねえ」の「ねえ」が読んでてひっかかるような
気もします。もっと別ないいまわしの方がいいのでは？

「好きだよ」と口の中で転がしてガリっとかんだ今日はやめとこ

なんかかわいい女心って印象があります。がりっとかんで
自分の中にその想いをまた戻すって受け止めました。
「今日はやめとこ」もかわいいし、すごく分かる気がします。

諦めの悪さはきっと宇宙一時には仇に時には武器に

これはストレートなかんじでいいなと。仇になったり
武器になったりする事ってあんまりないですよね。
これも共感できると言うことで選びました。

肌見せて誘ってないよと言うけれどそんな風にはミエネエ絶対

ミエネエが男言葉だから、男の人が言っているのか、口の悪い女の人
が言ってるのか一見分からないところがおもしろかったです。
これもストレートなかんじだなと思いました。」

外島理香　課題１６/短歌批評　2003年11月02日(日)16時48分50秒
▼課題と連絡：課題１６／短歌批評への応答

・可愛いね　角を突き出し膨れてる　甘さひかえめコンペイトウ

　この短歌が可愛いと思います。さまざまな短歌を詠む中で、個人的な印象でしょうが、時々幼い頃を思い返す、懐かしいと思う単語（風船とか飴とか）があります。コンペイトウもまた懐かしいなぁー。コンペイトウの形も色も可愛いですよね。
　ちなみに少し前にテレビで、日本で唯一のコンペイトウを手作りしているお店が紹介されていました。それで知ったのですが、コンペイトウって出来上がるまで２週間くらいかかるらしいです。あんな可愛い顔して面倒な奴だ！って思いませんか？そこもまた可愛いのかもしれませんが（笑）。

　
・十六夜に浮びあがる摩天楼　人の闇さえ飲み込む都

　こういった内容の短歌は好きです。闇に浮かぶ摩天楼の輝かしさと、人の心の暗さの対比。そして、その摩天楼の機械的な輝かしさに、人の暗い心まで惑わされていく、という状態がキレイに表現されていると思います。季節は夏ですか？

・「好きだよ」と口の中で転がしてガリッと噛んだ　今日はやめとこ

　「ガリッ」という効果音がとても印象に残ります。口の中で転がす、ガリッと噛む、「好きだよ」という言葉の甘い要素も含むもの、と想像すると、ぱっと飴が思い浮かびました。その甘い飴を、溶かす時間は幸福だった。でもふいに何かあって、その飴をガリッと噛む、そしてそれを飲み込む…。「好きだよ」という言葉＝甘い飴という勝手な想像ですが。
とても深みを感じる短歌です。どういったことを想像して詠われたものか知りたいです。

・露骨にさあ　男の前で　媚びうるの　そこまでしてさ　欲しいモンなの？

　とりあえず、笑いました。キツイ内容ですが、爽快な気分になります。「露骨にさあ」の「さあ」、「そこまでしてさ」の「さ」、字数を合わせる為かと思いきや、ないとこの短歌の爽快な雰囲気がでないのですよね。その語尾の使い方がミソだと思いました。

・女にはなりきれないでカフェテラス　膝小僧とルージュのおしゃべり

　「膝小僧」とは何の比喩でしょうか？いろいろ想像したのですが…気になります！

久我真紗子　課題１５/「ミナミ」への感想　2003年10月28日(火)22時39分02秒
▼課題と連絡：課題１５／外島理香作品１８Ａ「ミナミ」批評への応答

ミナミという女の子は人間味を感じさせない、良く言えば妖精あるいは陶磁器の人形のような印象を受けました。読んでいて思い出したのが、映画「ロード・オブ・ザ・リング」のフロド役をやっているイライジャ・ウッドの目です。あの大きくて瞳孔の開いたような目が、なにか落ち着かない感じがしてソワソワしてしまうのですが、ミナミの目も人形に生きたビー玉をはめたような感じでますますこの子は何者なんだーと思いました。作家である男はなにかに疲れている。男は初めてミナミと目が合った瞬間に自分の必要のなさを感じている。なのに、ミナミには男が必要だったらしく懐いてしまう。男の何がミナミの気にいったのか？それとも通りかかった人なら誰でもよかったのか？ミナミって、どこか遠い国から日本に売られてきた子で、歌舞伎町かどっかのお店で無理やり働かされていたのを見張り番の目を盗んで渋谷まで逃げてきたのかもとか思いました。それともいつも誰かに拾われては捨てられる自分の貞操に全く興味ない女の子なのか、自分の居場所を都会の中で探していた純粋すぎる女の子なのか。何かに疲れた男の空っぽの心がミナミの中に内在する風景に引かれて、それをどんどん吸収している気がします。
冒頭のミナミの人間っぽいセリフから予測すると、二人の生活がミナミの人間らしさを引き出したのかもしれないし、それは意気消沈していた男も同じかもしれません。そもそもシャワーを浴びた後のミナミに対する神々しいまでの想いも、男の勝手な妄想でミナミ自身がどれほど神秘的かは謎なのです。ミナミを謎の女のまま話を進めるか、ミナミの過去のエピソードを肉付けして人間味を出すか、でもミナミの目は力強いわけだし過去は必要ないかもしれないです。人が癒されることをスマートに文章化しているなと思いました。

島本　和規　課題１５／外島理香作品１８Ａ「ミナミ」批評 　2003年10月28日(火)19時00分04秒
▼課題と連絡：課題１５／外島理香作品１８Ａ「ミナミ」批評への応答

　作品を読んでというよりも読みながら思ったのが、おや？と感じるような表現が多かったこと。
例えば最初のほうでは「僕の他いないようだった。数える位しか人はいなかった。」とか「真っ白なものに輝くものが」とか。
こういうのがところどころにあるのが読んでいる時引っ掛かって読みづらく感じました。
　あとは、句読点の置き方も気になりました。国語に強いわけではないので、こうしなよ！とかは言えないけど、句読点をもう少し減らしてもいい気がします。

　そして物語のことで思ったのことは、登場人物やエピソードをもっと描き込んでみてもいいのではと思いました。例えば主人公がどうしてミナミをつれてこうと思ったのかとか。主人公がミナミの服を買いに行って苦労したり、薄着で裸足のミナミを連れて歩いてるせいで、人に変な目でみられたりとか。
　もう少し文字数ではなく、文章の内容ににボリューム感があってもいいのではないかと思いました。読んでてもったいない気がします。
　

菊池佳奈子　課題１５／外島理香さん作品１８A「ミナミ」批評　2003年10月28日(火)14時09分41秒
▼課題と連絡：課題１５／外島理香作品１８Ａ「ミナミ」批評への応答

描写がとてもキレイ。というのがまず感じました。
細かい描写とかすると読みづらい文章になってしまったりするのに、この作品は全然そんなことなくとてもキレイにすーっと入ってくるのです。
これはたぶん外島さんの文章力とか、センスとか、そういうものなのでしょうけれど
とても感動しました。
文章が流れるように、キレイでとても読みやすい。
例えば「この世界から、人が消えてしまったような妙な快感を感じた。神様か巨人かが、人をみんなほうきで掃いて、ごみ箱に捨てるという光景が、ふと僕の頭に浮かんだ。いや、神様か空を越えられるような巨人が天国から人を掃いて、地球というごみ箱に、捨てたのかもしれないと考えた。それなら納得がいく。」この部分。凄く好きです。
なのに物語の展開にすごくアクがあって、それがとても魅力的。
「ミナミ」の描写する部分とか、とても印象に残る。
脳裏に印象強く存在が浮かぶ。とても魅力的なことだと思います。
そしてそれは主人公である「僕」のどこか不思議な無頓着さも手伝っていると思います。
だけれど「僕」の設定がはっきりしていないので、その分「ミナミ」ばかり立ってしまっている気がします。
この作品はまだ途中…ですよね？
この先に「僕」の具体的な背景だとか…「僕は小説で稼いだ金があるし、それを早く使ってしまいたかった。」と文中にあるし、でもホテル…しかもラブホ暮らしをしているし…かなり謎で、背景が書かれていないのにいきなり「小説で稼いだ金が」とくるとどこか「あれ？」ってひっかかってしまう気がします。
あと、「ミナミ」はこれから徐々にその性格だとかをあらわしていくのかもしれないけれど、
冒頭部分と現在描かれている部分の「ミナミ」の印象があまりにもギャップがあって…。それが良いのかもしれないけれど、私は少しひっかかっちゃいました。冒頭部分の「ミナミ」とそれ以後の「ミナミ」の印象が全然繋がらないんです。それはこの後の物語の展開にも左右されると思うのですが。

とにかく早く先を読みたくて仕方ないです。
とても魅力的な作品だと思います。

http://www3.ocn.ne.jp/~knyako/hakoniwa/

瓜屋香織　課題15／外島理香さんの作品について　2003年10月28日(火)13時34分22秒
▼課題と連絡：課題１５／外島理香作品１８Ａ「ミナミ」批評への応答

まず、話を全部読み終えたとき、続きが読みたいと思いました。
「ミナミ」の謎が明かされていなくて、色々想像するのも面白い
のだけれど、もっとミナミが知りたいです。
だってゴミ捨て場にいる女の子なんて、「なにがあったの？」
と思わずにいられません。
場所は渋谷なのに、渋谷ではないどこが別の具体的ではない景色
が情景として浮かんでくるのはなぜなんでしょうか？
現実にあるどこか、よりも想像の中にあるどこかが浮かぶ
のです。疲れているっぽい小説家が、捨て猫のようにゴミ捨て場
にいる薄着の女を拾う、なんかいやらしくていいですよね。

外島さんの作品は、ふわっとした色気があって好きです。

五十嵐　舞　課題１５／外島理香さんの作品「ミナミ」について　2003年10月27日(月)12時12分44秒
▼課題と連絡：課題１５／外島理香作品１８Ａ「ミナミ」批評への応答

　まず現実であるようで現実じゃない世界と現実世界をこの主人公が彷徨っている感じをまず読み終わった後受けました。現実じゃないような世界と現実世界は行き来している感じというか彷徨っている感じを受けるのは終始からいるもうひとりの登場人物であるミナミの存在が起因しているように私は思えるのですが、どうなのでしょう？また彼の職業が小説家というからなのか・・・そこまで判りませんが、でも彼は一応現実世界では小説家という社会的な立場を持っていることに半ば以降になって描かれてそれまでの夢の世界的な現実から一気に現実めいてきたように思えてならないなと感じましたが、しかし一方でやはり小説家という設定がこの世界を非現実世界にさせているようにも思えて・・・結局どっちの要素も含まれているの可能性のほうが高いのかなと思えました。
　またこのミナミ自身の「僕」の言動から推測というか過大解釈するとどう見ても人間っぽくないのですよね、姿・形、言動は人間にしか見えませんが。彼（僕）も作品の中で言っていますが、捨て猫、それも白い子猫って表現しているし、彼女とホテルに入っても最後の部分にミナミがシャワールームから出てくる時初めて少し女と認識したぐらいなのだから、なんていうか彼がミナミを捨て猫とか人間以外なものように評したのが何となく解ります、個人的には。だから、ミナミを連れていくことが違和感なく？または後ろめたさなどがないのは、たぶん彼はほんとに捨て猫を拾った、行き場のない動物を拾った気分にしか感じられないのだなと読んでいて感じたことです。
　そのうえ、私はこの作品の舞台となっている「渋谷」という場所自体にも現実味を感じないというか何処か夢の世界的な部分を感じさせる部分があるのかもしれないなとも思いました。
　個人的にすごく気になったのは、何故ミナミの顔立ちを「僕」にボリビア人と表現させた部分あるのですが、それには何か理由があるのでしょうか？（くだらないことでスイマセン！）
なんか、結局冒頭のあのミナミの曰くありげな言葉の意味・謎がとけてないように思えるのですが、というよりここで終わりなのでしょうか。まだまだ、冒頭のシーンまでにまだ物語があるように思えてなりませんが・・・というより私個人的にはこの作品の第一章とさえ思います。
　外島さんの作品はテンポよく読めてとても面白かったです。これからも頑張って書いてください。この続きがあれば期待しています。

越智美帆子　課題１５／続きが読みたい作品　2003年10月26日(日)19時56分15秒
▼課題と連絡：課題１５／外島理香作品１８Ａ「ミナミ」批評への応答

　おそらく作家である「僕」とミナミの物語は、ミナミの「私、よく解らないのよ」という言葉で始まる。いったい何が解らないのだろうか、と思いながら読んでいくと、僕とミナミが出会った場面の回想で物語は進行する。
　渋谷で出会い、ホテルに行き、次の朝シャワーを浴びて出てきたミナミに欲情する「僕」。「僕」は疲れている。なぜ？作家だから、書くことに、表現することに疲れていたのだろうか。それとも人間関係で？
　二月のクソ寒い時期に、サテンのワンピース一枚で寒空の下うずくまっていたミナミはいったい何者なんだろうか。現実にいても、どこか夢の中にいるような、ぼんやりとした「僕」には欲が感じられない。しかしその「僕」が性欲を表すほど美しいと感じさせるミナミ。ミナミのほうは人間味がない。しかし、最初の一行では結構人間味がある。つまり、「僕」と過ごす過程において次第に人間味を取り戻したのだろうか。それとも、ただ単に人見知りが激しいだけか。いや、それならば見ず知らずの人間に「置いていかないで」と言うはずがない。彼女にいったい何があったのだろう。
　「置いていかないで」という台詞、ここでは「連れていって」を使うのが一般的だと言えるが、敢えて「置いていかないで」という台詞にしたのには重大な意味が隠されているものと思われる。つまり、ミナミは「僕」と出会う直前、もしくはそう遠くない過去に誰かに置いていかれた苦い経験があるのだ。その辛い過去のために、言葉をあまり発することもしない言わば軽い心神喪失状態にあるのではないか。そのため、誰かに置いていかれるということに、過剰な反応を見せる。少しでも関わった（この場合は目を合わせるだが）人間が去ってゆく様を見るのは、彼女の中では傷に触れるということであり、それは過去の再現となる。自分が置いていかれた過去がフラッシュバックし、彼女はそれを紛らわすために「僕」に助けを求める。
　　
　以上、私が勝手に予測してみたことと感じたことです。この話、続きがありますよね？是非読んでみたいと思いました。

菊池佳奈子　課題１４/越智美帆子作品２A「サイケデリック」批評。　2003年10月23日(木)01時41分51秒
▼課題と連絡：課題１４／越智美帆子作品２Ａ「サイケデリック」批評への応答

まず、すごくテンポ感が良いって感じました。
一文一文のテンポ感ももちろん、文章全体が前のめりに読める…むしろ冒頭を読み始めたら終わりまで読まないといけないような。
最後までの全体のテンポ感がすごく良くて。
その中に色鮮やかでポップな場面がせわしなく詰み込められていて、非常に読み応えのある作品だと思います。
あと、作品の中でうまく『時』を扱っていて、「一歩歩くごとに俺は記憶の欠片を落としてしまう。慌てて拾うと、あっと言う間に子供たちが群がってきて、それらを持っていってしまった。」とか「ああ、アレは一昨日から来てるのよ。今日は、基本的にルイスしか大人がいないの」とか。他にもたくさんありますが。なんだか作品の中の『時』に騙されている気がします。その騙された感が気持いい。すごく好きです。
ただ、伏線とか貼ったらもっと楽しいだろうなと思います。
こういう作品ってたぶん書くのにはすごく力が必要で、才能とかも必要なんだけれども、色んなこと勉強してさりげなくとりこめたらもっと良い作品になると思うのです。
例えば、アリスオタク（笑）かぶれな私からしてみれば、この作品は世に出したらすぐに批判を浴びるだろうということは安易に予想できます。ルイス・キャロル著「不思議の国のアリス」は研究者がかなりの数いるとてもオタクの多い作品です。だから、簡単に引用することは決して得策ではないと思います。だから勉強しなくちゃいけないんです。この文章はルイス・キャロルも「不思議の国のアリス」もすぐ頭にうかびます。ならばもっと「不思議の国のアリス」とリンクさせた方がもっと物語が活きるし、そうしなくちゃアリスを使う意味が半減してしまう。ただ面白半分にアリスを使ったみたいに見えちゃいます。
まぁこんなのはたぶん、ただのアリスオタクの愚痴なのかもしれませんが。

提出遅くなって申し訳ありません。
掲示板の提出は遅れましたが、授業には参加したいと思っています。
頑張ります。よろしくお願いします。

久我真紗子　課題１４／アリスの調教術　2003年10月22日(水)19時15分03秒
▼課題と連絡：課題１４／越智美帆子作品２Ａ「サイケデリック」批評への応答

思いっきり水曜日の夜です。。。瓜屋さん、ごめんなさい！ほとんど先に投稿された方の繰り返しですので、最後の所だけちょろっと目を通してもらえれば。いっつも締め切り守れないんですよね、申し訳ないです！

キャロルも不思議もこうゆう話も大好きです。題名通りのサイケデリックな原色世界に浮遊する心地良さを味わいました。越智さんの作品に共通していると思うのですが、無駄な文章を削ぎ落とすセンスの良さが分かりにくい作品世界を分かりやすくしつつ、読者が頭の中で色とか匂いとか文字世界を立体に組み立てる作業を必要以上に干渉しないで自由にさせてくれる、読者の想像力を喚起させる所の多さが今作品にもあると思います。決して言葉が足りないのではなく、言葉の選び方に無駄がないと言いますか、最初の３行でアリスがどんな女の子か、アイスクリームの味はどんなかがだいたい分かる。もちろん自分なりのですが。読者によってこのサイケな世界が違う色調でつくられてるかと思うと面白いですね。頭の中をテレビに映す機械があればねぇ。「不思議の国のアリス」と黄ばんだフランス映画を合体させた独特の世界が、非論理的で現実の感覚と奇妙にズレた越智さんアレンジのＬＳＤ「アリス・イン・ザ・ワンダーランド」になっているようです。
ルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」ではヴィクトリア朝のこども観を持ち続けたアリスが、その物差しでワンダーランドの住人たちに素直で無垢な反応をすることから真のナンセンスが成立していたのに対し、越智さん流ではルイス自身が幻想世界に迷い込み、おかしな時間軸は存在するらしいが意味理屈の通用しないワンダーランドで自我を保とうと無駄なあがきをする所がナンセンス的と言えます。チェシャネコ案内役のアリスも、だだっ子で興味本位で女の子の武器をたっぷり使う子供そのものであり、「不思議の国～」のアリスより現実のキャロルが愛したアリスに近いようです。末尾、サイケデリックな夢はよりどぎつい現実へと続いている所がこの作品の可能性だと思うのですが、ルイスとアリスのロリータプラトニック(？)な関係を現実に還元すればより深みが増すかと思います。最も「不思議の国～」的なものを取り入れているなと思ったのが擬人化で、左ポケットに入っていた星や立ち止まったルイスにひっかかった流れ行く時間などは、バツの悪い顔をしたり行く手を邪魔されればきっと睨む意思があり、どうやらそれぞれ決まった場所・役目にむかって行動しているらしい一つの人物になっています。同じように、「記憶」の意味合いを壊した「一昨日の記憶を兎が食う」という表現も、本来形のない「記憶」を分解し一つの固体、固有のものにしています。意味ありげな「昨日」「一昨日」は、私達の世界の昨日の次に今日があって今日の次に明日がある連続した時間をブツっと切断し孤立させた別々の時間、というか歩いて行ける場所のようなものです。時間の連続性がないということはルイスだけではなくピエロも曲芸女も巨人も子供たちにも、そもそもこの世界にはまだ誰も生きた事のない「明日」は存在しないことになります。この幻想世界では住人の子供たち(と兎)がルイスの昨日を無理やり取ってしまって、わざと何も思い出せないように行動できないようにしているようですが、ルイスのいる「今日」の世界は「基本的に大人のいない」ルイス以外は「子供しかいない」世界で、「昨日」を奪われたルイスは「昨日」という場所へ移動することも出来ず当然「明日」は存在しない。永遠に「今日」から動けない、ネバーランドのピーター・パンのようにずっとアリスとワンダーランドで暮らすしかないのです。もし作者ルイス・キャロル本人ならば、成長しない少女との永遠の生活に歓喜するでしょうが、如何せん「サイケデリック」のアリスは現実で「俺」を監禁している口の大きな女なのですから、ルイス自身が望んだ現実逃避の表れではなさそうです。ちょっとそこの所は置いといて話を戻すと、「昨日」「一昨日」が何なのかやはり気になります。読んでいると全く別の論理で成り立っている世界のようであり、関係しているようでもある。星や時間、ワンダーランドの子供達はそれぞれ固有の理屈・論理で生きているのでしょうか。それとも、ルイスを引き止める為の共通した行動原理なのでしょうか。そこの所をもっと突き詰めれば、たぶん常識を越智さんワールドの「新しい論理」でズラしてしまえる面白さがこの作品にあると思います。記憶のないルイスは状況判断もままならない受身な立場ですが、現実はそれより悪い監禁３日目で男は感覚が麻痺し始めている。状況から察するに口の大きな女は「俺」を監禁して、絶対服従のペットに調教中だったのでしょう。免疫力が落ちかけた男は既に、監禁前の自分とその延長にあるはずだった普通の人間の生活を忘れ始めていて、夢の中で動けないでいる(動けない事に疑問を持た� 鹿粡� 寂蝟竚癈鷭Å纉竟銖紜� 惹闥� 竚癈鷭Å纉竟銖紜辣�閼就佻嘖� 痺�闔就詑哺竍蘂昭蜴頤� �鞳就蓍粐緕� 釶辣就硼癇籖蜆� �跿綵��陟昭蜴頤� �鞳就齦硴蜚� 釶辣就齦硴蜚� �跿綵△海竜Ⅶ�鳳��">

■一つ前の過去ログ：「物語の作法」課題提出板 (0029)

[室橋あや] 課題１４／越智美帆子作品２Ａ「サイケデリック」 (2003/10/21 23:56:43)
[滝　夏海] 課題14/「サイケデリック」を考える (2003/10/21 22:40:26)
[高橋阿里紗] 課題１４・越知美帆子作品２A「サイケデリック」批評 (2003/10/21 20:38:30)
[東條慎生] 課題１４／「脱出を夢見すぎた者は、いずれ夢の中へと脱出して行くしかないのである」 (2003/10/21 10:28:10)
[圓山絵美奈] 課題１４/越智美帆子さんの作品を読んで (2003/10/20 15:43:01)
[五十嵐　舞] 課題１４／越智さんの作品「サイケデリック」を読んで (2003/10/20 11:00:18)
[五十嵐　舞] 作品３A／短歌？『コンペイトウ』 (2003/10/14 14:12:46)
[幸福の王子] 感想 (2003/10/13 01:41:39)
[滝　夏海] 作品3A「キャンディ・カラー」 (2003/10/13 01:40:10)
[菊池佳奈子] 課題１３/新風舎・村井光男氏への質問 (2003/10/09 01:04:56)
[越智美帆子] 課題１３／村井さんへの質問 (2003/10/08 19:46:20)
[島本　和規] 課題１３／村井光男さんへの質問です。 (2003/10/08 16:27:06)
[五十嵐　舞] 課題１３／新風舎・村井さんへの素朴な質問 (2003/10/08 15:07:19)
[圓山絵美奈] 課題１３/村井光男氏への質問 (2003/10/08 12:23:45)
[圓山絵美奈] 課題１２/菊池佳奈子さんの短歌 (2003/10/08 12:10:31)
[久我真紗子] 課題１１/夢の標本箱・改稿 (2003/10/06 08:08:03)
[久我真紗子] 課題１１/「夢の標本箱」 (2003/10/04 11:03:14)
[外島理香] 夢の標本箱２００３/訂正 (2003/10/03 16:37:13)
[奥野美和] 課題１１／夢の標本箱２００３最終改訂 (2003/10/03 08:17:02)
[島本　和規] 課題１１／夢の標本箱２００３改訂版 (2003/10/03 05:41:35)
[東條慎生] 課題１１／夢の標本箱２００３（改訂） (2003/10/03 00:51:03)
[菊池佳奈子] 課題１１/夢の標本箱２００３ (2003/10/03 00:41:40)
[室橋あや] 課題１１／夢の標本箱２００３　訂正２ (2003/10/02 18:27:24)
[横田裕子] 課題１１／夢の標本箱２００３・改訂版 (2003/10/02 15:37:02)
[杉井武作] 課題１２／菊池佳奈子作品５Ａ「トリカゴノウタ」の選歌と批評 (2003/10/02 05:05:09)
[古内旭] 課題11B/夢の標本箱2003 (2003/10/02 02:56:59)
[杉井武作] 課題11/夢の標本箱２００３ (2003/10/02 01:20:16)
[奥野美和] 鋭く遠くを見ている (2003/10/02 01:06:04)
[高橋阿里紗] 課題１１／夢の標本箱２００３（改） (2003/10/02 00:48:17)
[高橋阿里紗] 課題１２／菊池佳奈子作品５Ａ「トリカゴノウタ」の選歌と批評 (2003/10/02 00:43:16)
[室橋あや] 課題１２／「トリカゴウタ」選歌と批評。 (2003/10/02 00:20:12)
[島本　和規] 課題１２／菊池佳奈子さんの短歌を読んで (2003/10/01 17:32:09)
[越智美帆子] 課題１２／感想 (2003/10/01 16:41:34)
[瓜屋香織] 課題12／菊池さんの短歌について (2003/10/01 14:30:13)
[五十嵐　舞] 課題12/「トリカゴノウタ」の選歌、感想 (2003/10/01 13:07:24)

管理者：Ryo Michico <mail@ryomichico.net>
Powered by CGI_Board 0.70