「物語の作法」課題提出板の検索

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bloody fish|ある阿呆の生涯 の検索結果(ログ16-18)


杉井武作 8A「bloody fish」 2002年11月12日(火)10時17分23秒

柔らかく惑わせる
壊れた瞳に迷い込む
貴女の水は澄み渡り
溺れる「私」は解けて逝く
初めて覚えた愛し方
虚無を全身着付け合い
終幕を奪い合うFunction
血塗られた身体
何度も見せつけ微笑んだね
子供みたい無垢な唇は
ふいに背中を擦り抜けた
違う玩具を釣上げて
今は何処で踊る
死魚になったココロを
せめてあざ笑ってくれれば

取り残された血液は
嵩を増し続けるけれど
途切れることを願う私
どこまで沈みゆくのだろう?

杉井武作 8B「『endless weave』ある阿呆の生涯 第二楽章」 2002年11月27日(水)09時27分54秒

柔らかく惑わせる壊れた瞳に
いつの間に迷い込んだのだろう
貴女の水は澄み渡り
溺れる僕の謎が解けた
終幕を奪い合った二人は
血塗られた身体
何度も見せつけ微笑んだ
子供みたい無垢な唇は
ふいに背中を擦り抜けて
違う玩具を釣上げて
今は何処で踊る
死魚になった僕は
空へと続くはずだった
崩れ堕ちてゆく螺旋階段
その幻覚に目が塞がれて
真実の扉に届かないよ
つかの間の虚ろな夢は
ときおり独り歩きして広がるほどに
醜さだけが目に焼き付く結末
されど僕を縛る
釣り糸の快楽はその痛み
嵩を増し続ける血液で
自分の存在を確かめるだけ 
あのときからほつれたままの赤い糸
ここではない空へと
はばたいてゆく羽根を
いつまで編み続けるだろう
艶やかに染められた
空白の底に沈みゆくけど
今でも僕を操る
その糸を捨てられないのは何故?

杉井武作 8C「ある阿呆の生涯」 2002年12月11日(水)03時44分10秒

moonjoker

薄汚れたこの部屋の
小さな窓から差込む月の光
その向こうの貴女へと 願いを込めて
あてのない手紙を書き続けて
あれから幾年経ったのでしょう?
今夜 あらたまの月に照らされて
溶けてゆく 仮面の元
花のように 舞い降りてきた
羽根を広げる貴方は
まさか私の移し身なの?
優しく手を惹かれて
踊る 静かなワルツ
緩やかなリズムに身を委ねて 身体を絡めたら
なにもかもが引き裂かれれば
なにもかもが満たされれば

気がつけば貴女はいない
薄汚れた影を落として
月に帰ったんだね

轟きわたるjokerの笑い声は
既に振り切れなくなっている
空は遠過ぎて
貴方が見えない

endless weave

柔らかく惑わせる壊れた瞳に
いつの間に迷い込んだのだろう
貴女の水は澄み渡り
溺れる僕の謎が解けた
終幕を奪い合った二人は
血塗られた身体
何度も見せつけ微笑んだ
子供みたい無垢な唇は
ふいに背中を擦り抜けて
違う玩具を釣上げて
今は何処で踊る
死魚になった僕は
「空」へと続くはずだった
崩れ堕ちてゆく螺旋階段
その幻覚に目が塞がれて
真実の扉に届かないよ
つかの間の虚ろな夢は
ときおり独り歩きして広がるほどに
醜さだけが目に焼き付く結末
されど僕を縛る
釣り糸の快楽はその痛み
嵩を増し続ける血液に溺れ
自分の存在を確かめるだけ 
あのときからほつれたままの赤い糸
ここではない「空」へと
はばたいてゆく羽根を
いつまで編み続けるだろう
艶やかに染められた
空白の底に沈みゆくけど
今でも僕を操る糸を
捨てられないのは何故?

UNCROSSED FLOW

叶わぬ夢を 見させてよ
何時までも 乙女のように
甘ったるい その瞳に溶けて
あなたをずっと 知りたくなる
悲しくさせる 止まらない
ねぇ
言葉だけじゃ 足りないでしょ?
ねぇ
カラダだけじゃ 曖昧でしょ?
もっと深く
もっと深く
体内の水 全てで
あなたを 洗い流すまで
優しく包む 海になるの
淀んだあたしの全て
あなたに委ねたい
死ぬまであたしを
騙してほしい
あなたの瞳の奥には
脆くて今にも崩れそうな
清らかな流れが一筋 見えてしまう
その眼でときどき寂しげに
空を眺めて 溜息をつくクセが
あたしの心に 防げない穴を開ける
血塗られた羽根で
まだはばたこうとしているの?
あたしを置いて行かないで・・・
あぁ せめて
あなたの流れをせき止めて
あたしの海で
沈めたい
共に堕ちてくことさえ
叶わぬというの?
泥海と清流
交われない流れのなかで
あたしの半身は既に
貴方へと流れてしまったというのに

tears'Ring

また誰かが扉をたたく音
静かに眠らせてほしいのに
雨の日に限って押し入ってくる
殺風景なこの部屋で
決まって凍え死ぬつもり
一糸纏わぬ客人は
わたしの腕に身をあずけ
混ざり合おうと誘いかけ
その美しさでみちづれを示す
けれどこの部屋は寒すぎて
曇った瞳を持つわたし
伝わるのは胸を濡らす涙
その生ぬるい感触だけ
触れるほどに冷たく崩れ
朽ち果てていくのがわかる
わたしのなかでまた一人
命の花が散って往く

死顔をつたう
指ですくった糸の輝きは
わたしの心を優しく縛る
環になる
だからもういくことにする
柔らかく編み込まれた
光の海のかなた迄
あの音で目覚めなくなる迄
二度と目覚めなくなる迄

NEVERGREEN

猛々しい光放つ無限の命に包まれているんだけどー
朝露で照らされた緑の光を浴びているんだけどー
湧水の甘すぎる味で身体を清めているんだけどー
小雨の切れ間から放たれる
穏やかな太陽光線に貫かれているんだけどー
ちっとも優しい気持ちになれないんだよ
ぬぐいとれない血で
前が見えない
登っても登っても息ができないなんて
なんて不幸なことでしょう
なにもかもが乱れてるのさ
わかるだろ?わかってくれよ!!!!!!!
天使はいない
あの暖かな羽根はどこにもない
空は遠過ぎて 二度と届かないんだ
ちょっとそこの
偉大なる生命の長 ガジュマル君
その気根で私の罪を
魂ごと吸い上げてくれないか
頼むよ
だめ?
それじゃあ俺にも 考えがあるぞ

屋久島新観光名所「月光ガジュマル」

宮之浦の焼け跡には、殺風景ななかに巨大なガジュマルが力強く立っている
一人の男がいた。彼は屋久島の宮之浦岳を、登山中にガソリンを撒いて、燃やし尽くしてしまった。しかし奇妙なことに、彼は生きていた。ガジュマルの木の中に避難していたのだ。.何故だかその木だけは、どうしても燃えなかったのである。彼は犯行直後に絞首刑になり、亡くなった。死顔は笑っていた。
宮之浦岳の大火事があった1月30日の夜。月がとっても綺麗だったので、この名前がついた。

管理者:Ryo Michico <mail@ryomichico.net>
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