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寮美千子　 「遠くを見たい」明日ナレーション録音！ 2004年02月18日(水)22時23分07秒

▼「遠くを見たい」がメガスター番組に！
１月１７日の朗読ライブ「小惑星8304」で発表した新作「遠くを見たい」。３月に川崎市青少年科学館で特別公開される「メガスター」の番組として放映されることが決まりました。番組制作は、サウンドデザイン／野川和夫氏、ナレーション／青木菜な、詩／寮美千子、というセント・ギガ時代のゴールデントリオ（自分でいってる！）。

同じスタッフで「メガスター誕生物語」も制作します。４１０万個の星空（従来は１万個前後）という驚異的なプランタリウム「メガスター」を個人制作した大平貴之氏は、川崎の出身。子どもの頃、この科学館のプラネタリウムにきて、当時学芸員だった若宮崇令氏にコンソールにいれてもらったのが、今日のメガスター誕生のきっかけのひとつでした。この実話を元にしたシナリオです。現在、若宮さんはこの科学館の館長さん。大平さんにも、若宮さんにも取材をし、その録音テープから、一部声の出演もしていただいています。

というわけで、明日はスタジオでナレーション録り。わたしも、久しぶりのスタジオ入りです。青木菜なさんのあの透明感ある声で読んでいただけるのかと思うと、わくわくするなあ。

世の中には、心をすり減らしてしまうような仕事もあるけれど、そうじゃなくて、逆に心に力を与えてくれる仕事もあります。仕事をすることが、世間の汚濁にまみれることではなく、その仕事をすればするほど、心が澄みわたっていくような仕事。今回の仕事は、まさにそんな仕事。すばらしいチームで、そんな仕事をさせてもらえるわたしは、しあわせ者です。

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▼仕事の極意？
先日、ＴＶを見ていたら、ハリウッドで活躍する日本人メークアップ・アーティスト　カオリ・ナラ・ターナーの半生をやっていました。アカデミー賞のメイクアップ賞まで受賞した彼女はダンサー出身。ラスベガスで踊っていた頃、足を痛めて転身するのですが、踊っていたころのことを、こう語っていました。

お金もらうの、悪いみたいな気がしちゃって。踊っているだけでこんなに楽しいのに、その上、こんなにお金いただいていいのかしらって。

それを見て思いました。それって仕事の極意だなって。そうやって、気がついたらお金がついてきていたら、最高。まずは、仕事を存分に楽しむこと。その楽しい気持ちが、きっと見る人に伝わるような気がします。さあ、がんばるぞ！　じゃない、思いっきり楽しもう！

寮美千子　 メガスター鑑賞上の重大な注意 2004年02月18日(水)22時50分49秒
▽「遠くを見たい」明日ナレーション録音！へのコメント

４１０万個の降るような星空。そして、寮美千子の詩。青木菜なさんの透明な声に、野川和夫氏の自然音。そして美しい音楽。絶対に超ロマンチックです。いっしょに行った人と、恋に落ちるかもしれません。気をつけてください。

メガスター制作者の大平さん、表参道のスパイラルで公開したとき、観客の人に「隣りに座っていた恋人に、思わず結婚を申し込みたくなりました」っていわれたのが、一番感動だったんだって。ほんとだよ。

http://www.keins.city.kawasaki.jp/9/ke9320/pra/megastar1.htm

silica　 「メガスター誕生物語」　「遠くを見たい」 2004年03月21日(日)14時16分39秒

昨日（春分の日）は東京でもみぞれまじりの雨で、大変寒くなりました。
川崎市青少年科学館での寮さんのシナリオによるメガスターⅡの上映を見てまいりました。

「メガスター誕生物語」は従来のプラネタリウム投影が前半の大部分で、おしまいのほうでメガスターⅡの星空になります。製作者の大平さんの子供の頃のお話にちなんで、絵や写真などが紹介されますので、大平さんが子供の頃に親しんでいたプラネタリウムはこれなのだなあ、と思いながら天上を見上げていました。製作者の大平貴之さんにプラネタリウムの動かし方を教える解説員若宮さん役の声は若宮さんご自身が吹き込まれていたのだと思います。とても印象に残っています。あそこに行ったら、お父さんお母さんじゃない人で、自分を暖かい眼差しで見てくれる大人がいる、という環境はどんなに胸がときめくことでしょう。
プラネタリウムの投影機そのものに興味がいきそうなこの番組は、ぜひ多くのお子さんたちに見せてあげてほしいと思いました。メガスターが常設されるようですので、この番組も時々上映され続けるといいと思います。

「遠くを見たい」はメガスターⅡの星空を贅沢に味わうことのできるプログラムです。今回は用意していった双眼鏡で天の川を見ました。白く薄いベールがかかって見えた星空が・・・「あ！」星の粒々でいっぱい！　これは大変感激いたしました。あの粒々を・・・と大平さんが製作されている姿を想像して、さらに感動いたしました。一等星の光の輝きは研ぎ澄まされたシリウスの光に近づこうとしているようです。大変美しい光の色でした。赤い星といわれている星もよくわかりました。たくさんの星に陰影があって、評判の奥行き感が感じられます。
このプラグラムはメロディのあるような音楽はかからず、ずっと宇宙的なサウンドの中で寮さんの詩の言葉がときおり響きます。美しいスライド映像で様々な星の姿も見せてくれます。私はとても贅沢な時間を提供してくださった番組だと思いました。おしまいのほうでは波の音がずっと流れます。ただただ、聴きながら星を見つめる・・・。
インドへ海を見にいらした寮さんの姿を思いました。

寮美千子　 明日２８日、川崎市青少年科学館でメガスター最終投影！ 2004年03月27日(土)13時19分12秒
▽「メガスター誕生物語」　「遠くを見たい」へのコメント

元気でインドより帰国の寮美千子。緊張の糸が緩んだのか、昨夜からお腹を壊して大変。用心棒としていっしょにいってくれた相棒も、昨日は３９度もの熱を出しててんやわんやでした。しかし、今朝にはふたりともなんとか回復。楽しみにしていた明日のメガスター投影にも行かれそうです。

あす２８日は、驚異の４１０万個の星空「メガスター」の投影の最終回。向ヶ丘遊園の生田緑地内にある川崎市青少年科学館です。最終投影の後、メガスターの制作者である大平貴之氏と、彼の育ての親ともいえる科学館館長の若宮さんのトークショーもあります。メガスター番組は、わたしがシナリオを書いたもので、わたし自身もはじめて完成品を見ることになります。

寮美千子作品は、「メガスター誕生物語」（午前１０時半～と午後１時半～の２回投影）「メガスター"星の詩"　遠くを見たい」（正午～と午後３時～の２回投影）の２本。ナレーションはセント・ギガ時代からわたしの作品を数多く読んでくれている青木菜なさん、サウンドデザインはやはりセント・ギガ時代からお世話になっていて、山梨県立科学館でのプラネタリウム番組「ラジオスターレストランへようこそ」の音も担当してくださった野川和夫氏です。
http://www.keins.city.kawasaki.jp/9/ke9320/pra/megastar1.htm

トークショーは午後５時から。こちらは入場整理券が必要。
http://www.keins.city.kawasaki.jp/9/ke9320/pra/megastar3.htm

わたしは、１時半から見に行きます。メガスターを堪能するには午後３時からの番組が最適かと思います。

さて、どんな番組にできあがっているのか。楽しみです。みなさんも、ぜひ！

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