寮美千子詩集『水の時 Voice of St.GIGA』『星の時 Voice of St.GIGA』 2025年3月 2冊同時発売
世界初の衛星放送ラジオとして1991年3月30日に開局したセント・ギガは、自然と同調した画期的な放送局でした。
番組はたった2つ。日の出から日の入りまでの「水の時」と、日の入りから日の出までの「星の時」です。
時報もコマーシャルもDJのおしゃべりもありません。人の声が流れるのは、日の出と日の入り・月の満ち欠け・潮の満ち引きの告知と、「ヴォイス」と呼ばれる「詩の言葉」のみでした。「水の時」では「Water Odyssey=地球の自然に関する言葉」が、「星の時」では「Star Odyssey=星や心の宇宙についての言葉」が語られました。
セント・ギガは、赤道上空3万6千キロの放送衛星から、24時間途切れなく音楽と自然音を発信する「音の潮流」だったのです。
寮美千子は、開局当初からの「ヴォイス」の書き手の一人として600篇余の詩作品を書きおろしました。放送では作者名の読み上げはなく、加入者に送られたプログラムガイドにも掲載はありませんでした。今回の2冊の詩集は、初のまとまった活字化です。
寮美千子詩集『水の時 Voice of St.GIGA』 124篇の詩を収録。
ロクリン社/刊 2025年3月30日/発行 A5判 200ページ 本体2500円+税
寮美千子詩集『星の時 Voice of St.GIGA』 117篇の詩を収録。
ロクリン社/刊 2025年3月30日/発行 A5判 200ページ 本体2500円+税