馬場こずえさんと言っても、いまや知らない人が多いでしょうね。
かつて、TBSラジオの毎土曜の深夜放送「馬場こずえの深夜営業」のDJで、「土曜の夜の恋人」と言われた人。大滝詠一なんかがよくゲストで出ていました。テーマソングも大滝でした。「ばーばーばー、ばばこずえーの、しんしんしん、しんやえいぎょう」。長いこと会っていませんが、小生にとっては古い、古い友人であります。
そのこずえさんの息子山本海太郎君が、ピアノ弾き語りの歌い手としてデビューしました。東京・四谷にある小さなライブハウス「コタン」で月に1度のライブを開いていくそうです。今回は、第1回。
海太郎君の歌は、彼がまだ小学校5年生のときにTBSのスタジオでプライベート録音したカセット以来、聴いたことはありません。でも、そのカセットに入っていた「無断スターレットしっこじいちゃん」(駐車場のスターレットに立ちションをする爺さんを描写した歌)はなかなかのものだった記憶があります。わが家では人気ソングでありました。
平日なので、当方、行けるかどうかわかりませんが、お暇な方はぜひ。
「物語」をテーマにしたワークショップを、
当方の関わる「ケアする人のケア」研究会の主催により、
東京・名古屋・兵庫の3カ所で開催する運びとなりました。
名古屋は劇作家の平田オリザ氏による「対話のレッスン」、
兵庫は植物研究家の銅金裕司氏による「ガーデンシアター(箱庭園芸)」、
東京は寮美千子氏による「ポエトリー・リーディング」。
今回、東京会場のみご案内させていただきます。
詳細についてのお問い合わせは、上記事務局もしくは鳥海までお願いします。
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「ケアする人のケア」ワークショップ〜内なる宇宙の物語を紡ぐ〜
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人間はたった一人で生まれ、たった一人で死んでいきます。
それでも生きていくために、
私たちは人と人との深い交流「ケア」を必要としているのではないでしょうか。
「ケアする人のケア」は、この交流を育むことで、
一人ひとりが自らの生をより深く生きていくためのひとつの試みです。
文学や詩、演劇といった創造的な活動は、私たちが他者との関係を結び直したり、
自分の存在と関わり直すための手がかりを与えてくれます。
このワークショップは、このような関係のなかで、
自分自身の内側から新しい物語を紡いでいくためのレッスンです。
「人間の心というものはそんなに狭量じゃない。
矛盾したまま受けとめることができるし、
矛盾したことで深く考えることもできる。
さらに止揚して、より豊かな世界を築くこともできる。
そういうやり方が、世界をもっと豊かなものにしていくと思う。」(寮美千子)
宇宙、地球、生物、人間、個人……
詩を読むことで他者の世界を感じとり、
詩に託して私たちの内なる宇宙を語り合うサロンです。
呪術的な神事・ダイナミックな鬼たち・華麗な舞の数々。晩秋から厳冬にかけて、夜を徹して繰り広げられる奥三河(愛知県設楽郡東栄町・豊根村)の花祭は、宗教芸能として尽きせぬ魅力を今に伝えています。というわけで、いまから楽しみです。展示には酒寄さんの写真も出ます。
イメージ文化学科では、「イメージと民俗」という授業のフィールドワークとして3年前から花祭の見学・調査を展開してきました。今度はその鬼や舞を大学に呼んでしまおうというのです。さて、どのような和光大学の花祭が実現するでしょうか。
最近は「ネシャン・サーガ」の翻訳でも有名な和光大学の酒寄進一氏。
実は写真の腕前がすごい。
春に渋谷のワインバー「よしはし」で明石隼汰氏&ホロプラと共演した
「AFTER911」の写真(さうすウェーブ掲載)も酒寄さんに撮ってもらったものでした。
その酒寄氏の写真展&パーティが、明日和光大学であります。
わたしは、もちろん行きます! みなさまも、ぜひ!
寺山修司の劇団「天井桟敷」の残党?の方が今年9月に開いたPoster Hari's Gallery 。ギャラリーの名前の由来は、かつての芝居のポスター貼りに汗と涙を流した日々から来ているとか(未確認情報)。今回は、イラストレーター界の重鎮、宇野亞喜良氏をキュレーターに迎えての企画。アーティストたちが、それぞれの「箱」のなかに繰り広げる不思議世界です。招待作家は、Cafe Lunatiqueでもおなじみの東逸子氏をはじめ、合田佐和子、合田ノブヨ、林恭三、伊藤桂司、北見隆、小淵もも、下谷二助、唐仁原教久、和田誠、山下勇三、そして宇野亞喜良氏ご本人。錚々たる顔ぶれ。
わたしは初日のパーティに行きましたが、これだけのアーティストの友人知人が結集したため、会場は満員電車のごとき混雑ぶり。出品者のみならず、お客さんにも著名な方々が目白押しで、異様に重力が強くなって?いました。
そのなかで、東逸子さんの「ルル」を題材にした作品は、気品と愛らしさを兼ね備えて、あくまでも高潔なたたずまいをみせていました。さすがです。合田ノブヨさんのマッチ箱のなかの華麗なきらきら世界も一見の価値あり。お母様の合田佐和子さんの標本箱には、ガラスやら石ころやら結晶やらのキラキラものがいっぱい。誰かのひきだしに似てる? 異彩を放っていたのは、下谷二助さんの作品。プラスチックのゴミ箱のなかに永久に降り続ける雨の中、ハードボイルドな男たちが……。雨の水が、見ている人に引っかかっちゃうところもいい(一日200CCの水の補給が必要)。骨太な作品でした。
ともかく、贅沢で楽しい展覧会。ぜひ!
國學院大學では2度目の講演です。NHK-FMラジオで昨年2月〜3月に放送された『小惑星美術館』を聴き、興味を持って原作を読んで「寮美千子を呼ぼう!」ということになったとか。NHKに感謝であります。「いま、子どもたちに伝えたいこと」というタイトルで、とのお話しでしたが「伝えたい」というスタンスとはちょっと違うところで書いているので、「物語の力/文学は世界に何ができるか」という演題にさせてもらいました。
思えば、前回、國學院に呼んでもらった時(あれは何年だったか? 前世紀のことでした)わたしは演題と無関係に、インドで現実と幻想がごっちゃになってゆく旅の話を「どうにも止まらない」状態で、勝手にしまくったのでした。それから、ずっとさぼっていて書かなかったその物語。いまになってようやく、新聞連載小説「楽園の鳥」として日の目を見ています。なにかこう、勝手に感慨深いものがあります。
12月6日午後6時より、会場でアート・パフォ−マンスとパーティが開かれる。
アナ・マリア・クリスティーナは、ドイツ生まれのダンサー。ニューヨークのジュリアード音楽院でダンスを学び、日本では版画家・門坂流に絵画を師事したというユニークな経歴の持ち主。心と体を解放する独自のアートヒーリングの世界を構築した。現在は、ダンサーとして活躍すると同時に、独自に開発したヒーリングのための絵画教室も開いている。今回の展覧会は、アナ・マリアの多面的な世界を一望できるものだ。彼女の経歴などの詳細は、こちらをご参照下さい。
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追記:アナ・マリアは、はじめて門坂流氏の版画を見たとき、滂沱の涙を流したという。「これはわたしの故郷の風景」「あなたはデューラーの再来だ」といって。そんなアナ・マリアの心に広がる世界はどんなものだろう。期待が高まる。
Cafe Lunatiqueでおなじみの小長老こと本多信介氏と寮美千子のギター&リーデイングのライブです。会場の「フルハウス」は、寮美千子が少女時代に遊びに行った稲毛の伝説のロック喫茶「ドノヴァン」が50メートルほど移転して改名したもの。高校生の時に遊びに行ったら、中学の美術の先生にばったり遭っちゃって、バイオレット・フィズなんかおごってもらったりしたなあ!
その「フルハウス」のマスター高山真一氏と、元はちみつぱいのギタリスト本多信介氏が、昔からの音楽つながりの仲間だったとは! 当然といえば当然だけど、奇遇といえば奇遇。四半世紀の年月を経て、信介と寮が、ここでコラボレすることになったという因縁に、感慨深いものがあります。
当時たむろしていた悪ガキどもが、いまは大人になってまだたむろしているという噂もあり。久しぶりに千葉の友だちに会えるかもしれません。来いよ! カドオカ! クドケン! そして、みなさん、ぜひいっしょに2001年のプレ・クリスマスを過ごしましょう。演目はいまのところ未定、信介と寮の気分次第です。
ゾロアスター教の基本的な知識から、現代日本におけるその意義まで、対談よもやま話しの形で解説します。どなたでもお気楽にご参加ください。
講師:香月法子 (中央大学大学院博士課程)
松井不二夫(美術・サブカル評論)
河出書房新社の稲垣足穂の文庫本の表紙の絵、といえば、ああ! と思い当たるあの絵。少年、機械、歯車、試験管、月、うさぎ、星空、森、鉱物、廃墟、など精密に描かれたアイテムが、あきれるほど力強い構成力で並べられた画面。その高度なテクニックゆえ、幻想世界であるはずのものたちが、あたかも現実のようにそこに現出せしめられている。幻想という危うさなしにそこに実在する幻想。その絶対矛盾が見るものをさらに危うい場所へと誘う絵だ。こちら側とあちら側、蝶番で結ばれたふたつの世界、という構成も、画家の世界観をよく表している。油絵とテンペラの混合技法による硬質でいて古風な感触も魅力。ともかく、快感。ぜひ見るべし。
追記:初日会場には、門坂流氏、四谷シモン氏、勝本みつる氏、七戸憂氏、そして矢川澄子氏など、錚々たるアーティストが集まり、強い重力のなかにいるのに、それでいて人々が浮いているような、不思議な空間をかもしだしていました。
出演:ホロニック・プラチナムズ+寮美千子
明石隼汰さんのユニット「ホロニック・プラチナムズ」との初共演によるリーディング・コンサートです。タイトルは「AFTER911」(仮)。あの日以来、世界に流れた言葉とわたしの言葉とをコラージュし、ホロプラとともに声にしてみたいと思っています。「言葉のコラージュ」は、わたしにとっても初の試み。と同時に、このような時代において、言葉と音楽に何ができるか、自分自身への挑戦であるとも考えています。
24日には『夢の解放区展』会場にて、小長老ことギターの本多信介氏とコラボレでリーディング・パフォーマンスを予定していますが、こちらは「夢」をテーマにしたものにしたいと思っています。17日とは、まったく趣の違ったものになりそうです。寮美千子初のオブジェ作品も出品しておりますので、こちらにもぜひ足をお運びください。
僕が入っているヴォーカルグループSMOOTH ACEのワンマンライブです。
男2人女2人という編成で、当然全員がヴォーカル。
生のハーモニーの迫力を是非感じてほしいです。
今回のライブのコンセプトは「DANCE DANCE DANCE」。
会場全体が一つになって楽しめるようなライブにしたいと思っています。
時間ある方、是非どうぞ。
宇宙と人間、人と自然とのかかわりについて考える連続企画の一回目。(二回目は11月23日開催)
【日程】
▼スピカホール会場
13:10〜 マリンバコンサート 出演:DAYA CIPTA MARINBA(中谷孝哉&幸子)
14:30〜 トークショー
森本雅樹(西はりま天文台公園・園長)vs.先山徹、三枝春男、小館誓治、田原直樹(人と自然の博物館)
※森本おじさんと河合雅雄氏(人と自然の博物館・館長)の“園長・館長対談”が予定されていましたが、河合氏緊急入院のため、人と自然の博物館の精鋭4人が登場。
▼西はりま天文台公園会場
19:30〜 観望会
21:00〜 懇親会
観望会、懇親会、宿泊等希望のかたは事前に連絡を。
西はりま天文台 電話0790−82−3886
⇒イベント案内、プレス・リリース(人と自然の博物館)
⇒イベント案内(西はりま天文台)
寮さんも参加されているメーリングリスト「夢の解放区」のアーティストたちによる
夢と、夢から発想されたアートの展覧会です。
24日(土)午後3時〜4時30分 寮美千子さんのリーディングパフォーマンス
(ギター・本多信介氏)と、ワークショップ「夢を語る」があります。
こちらも参加無料。事前の申し込みは不要ですが、大変手狭な会場ですので
お早めにお越しください。
なお、出品者は以下の通りですが、このメンバー以外の「夢の解放区」参加者の
夢も展示されます。
COCO、MARIKO、tama3rou
一色真理、小原ミチル、伊藤ジェンカ
水滴のひろ、鈴木茂夫、ナオコ、花岡安佐枝
みさきたまゑ、宮津静、捩摺、寮美千子、ルチル
知人の映像作家 鎌仲ひとみさんが、2年前に制作した「エンデの遺言」に引き続き「続エンデの遺言」を制作、NHKのBS1で、二回にわたって放映されます。
坂本龍一 地域通貨の希望 10/19
坂本龍一 銀行の未来 10/20
前回の「エンデの遺言」は、童話作家ミヒャエル・エンデの遺言ともいえる録音テープを元に、資本主義経済の根本をなしている「通貨」について考え直すという画期的番組。今回は、続編として「地域通貨運動」の現場で、世界中のオルタティブバンクの取り組みを紹介しながら金融システムの根本的な問題を考えます。二〇世紀的な資本主義がこのまま暴走し続けると、地球規模での大破綻は目前。新しい経済のあり方を模索する方法として、「地域通貨」は非常に興味深い実験です。なんていうとむずかしそうだけれど、地域通貨っていうのは、「肩たたき券」をちょっと拡大したようなもの。身近なところから、面白く考えられるはず。みなさま、ぜひお見逃しなく!
日本天文学会の2001年秋期年会は、黒田武彦さんの西はりま天文台がホスト役。
一般向けの公開講演会が企画されています。Cafe Lunatiqueでは「おじさんでぇ〜酢」の森本おじさんの講演と、宇宙科学研究所の平林さん、黒谷さんの対談です。
お近くのかたは、ぜひ。
内容
I部 講演「『地球人』はいつまで『人間』していられるか」森本雅樹(西はりま天文台)
II部 対談「宇宙と生き物たち」平林 久(宇宙科学研究所)、黒谷明美
(西はりま天文台のサイトから転載)
Cafe Lunatiqueでおなじみのスムースエース、のプロデューサーでもある清水靖晃さんのライブ。
ぼくは実家が丸亀なので猪熊美術館へは何度も行ったことがあるのですが、ここの展示室は大きくて、とても感じのいい空間です。どういう響きで聞こえてくるか考えると、かなり魅力的な企画です。
この美術館に行かれるかたは、建物自体も見てみてください。明るいうちに、建物の脇の大きな階段をいちばん上まで行ってみるとか。
階段二階の奥の美術図書室(利用者が少なくてもったいない)もぜひのぞいてみてください。
偶然ではありますが、この日はなんと、2001年3月1日より公明新聞で連載を開始した小説「楽園の鳥」の最終回。全336回、枚数にして1000枚を越える作品が完結する、わたしにとっての記念すべき日です。
そこで、今回は「楽園の鳥」より、リーディングのための特別テキストを書き下ろし、初演したいと考えています。
フリージャズにはじまった坂田明氏は、アイヌの人々との共演、馬頭琴をはじめとするモンゴル音楽との共演など、アジアの音楽へとその活動を広げ、最近は「貝殻節」「音戸の舟唄」「斉太郎節」「別れの一本杉」など日本の民謡を歌い、サックスを吹きまくるダイナミックなステージを展開していらっしゃいます。
「楽園の鳥」のバンコク・カルカッタ・カトゥマンドゥ・ポカラ・ヒマラヤを巡る物語の断片が、そんな坂田明氏の音楽と、どんなコラボレーションになるのか。緊張も期待も大きく膨れあがるわたしです。
ああ、楽しみ! マラカイさん、ありがとう! 坂田さん、よろしく!
みなさん、ぜひいらしてください。
予約をメールで受付け中。ラ・リューは、椅子席34席しかない小さなバーですので、ぜひ、ご予約下さい。申込みは、青木マラカイ氏まで。