「物語の作法」課題提出板の検索

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鏡の果実 の検索結果(ログ14-16)


杉井武作 鏡の果実 2002年08月18日(日)19時40分53秒

鏡に映る自分を眺めていたら
いつの間にか鏡の迷宮に迷い込んだ
どこを見回しても鏡ばかり
そこで女を見つけた
一目で恋におちた
女は鏡の中だけで見ることができた
私はそれで満足だった
あるとき男が現れて女を汚した
男が去りまた別の男が汚した
その柔らかい素肌が幾度となく
醜い血で染めあげられているのが見えた
何人も何人も
何度も何度も
女は笑っていた
「この女は自分が見えていないのか・・・?」
女の無垢な笑みの大切さは
どうしようもなく私を苦悩させる
その重みに耐えきれなくなったときに女が私のまえに現れた
鏡ではなく触れることができた
私は募る想いを打ち明けた
女は他の男に見せるおなじ笑みを浮かべた
その瞬間私の中にざわざわと狂おしい感情が生まれた
嫉妬ではなく羞恥心
女を支配せずにはいられなかった
「若さを無駄に振り撒く
しでかしてきたことの卑しさを思い知るがいい」
私はありとあらゆる手を使って女を執拗に虐待した
女は私の子供を身ごもったがそれでも罰を与えつづけた
だが女は動じない
変わらぬ笑みを浮かべて私を見つめる
その瞳はいつまでも澄み切っていた
いつしか女は子供を残して消えていった
まるで幻だったように
醜く血まみれた奇形児は
私とうりふたつだった
私は鏡の迷宮から一生抜け出せないことだろう。

杉井武作 6B「鏡の果実」 2002年11月06日(水)07時22分06秒

ぼく かがみをみるのがだいすきなんです
きょうも いちにちじゅうみています
ぼく とってもかわいいんだ
かおも からだも さこつも かわいい
あれ ここはどこでしょう
みぎも ひだりも ぼくだらけ
ぼく いつのまにか かがみのなかにすいこまれちゃったみたいです
じかんをわすれて ぼくをながめていました
うん とってもすてきなせかいです

ぼく くまのぬいぐるみをみつけちゃいました
かわいいかわいい くまちゃん
ぼく ひとめぼれしちゃいました
ぶーさんって なまえをつけました
ぼく ぶーさんがほしいなぁ
でも ぶーさんはかがみのなかだけでみえるのです
だから みてるだけのひびでした

しらないおとなのひとがやってきて
ぶーさんのことを たたいたりちぎったりしました
つぎつぎと しらないおとなのひとがやってきて
ぶーさんをいぢめたのです
ぶーさん ぼくのぶーさんがよごされていく
ぶーさんは ひょうじょうひとつかえませんでした

ぶーさんが めのまえにいます
かがみのなかじゃないです
さわることできます
ぶーさんだ わあい
ぼく ちからいっぱいだきしめました
つよく つよく だきしめて だきしめて

ぶーさん こうしていると キモチいいね
ぼく ぶーさんのおちんちんをいぢくりまわします
どうぶつはこうするとキモチいいってならいました
ぶーさんは ひょうじょうひとつかえませんでした
ぶーさん なんかしゃべってごらん
ぼくのぶーさん
ぶーさんのおめめをもいであげました
おくちをひきさいてあげました
おててとおあしをちぎりました
おちんちんをかみちぎりました
おしりにさけめをいれます
ぼくのおちんちんをぶちこみます
ぜんごうんどうさせます
はなちます

ぶーさんは ひょうじょうひとつかえませんでした
がんきゅうのないめで ぼくをみてます
どこまでもひややかなぶーさんなのです

ぶーさんは いなくなっちゃいました
こどもたちをうんで いなくなっちゃったよ
かわいいかわいい こどものぬいぐるみ
それは ぼくでした
さこつのきれいな ぼくのぬいぐるみでした

ぶーさんは ひょうじょうひとつかえませんでした

ぼくのぬいぐるみが やまのようにつらなって ぼくのゆくてをさえぎります
いま おめめをもがれたところです。

管理者:Ryo Michico <mail@ryomichico.net>
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