物語の作法 連句「水草生うの巻」第六句


■作品一覧

連句「水草生うの巻」第五句まで

水草生う水の深きを悲しまず   四方田犬彦
  ただひたすらに昇りゆく泡 寮美千子
碧い空街角ノイズ耳塞ぐ 高橋阿里紗
  光に溶けるバーガーの紙 小川美彩
私から差しだす右手つなぐ恋 竹野陽子

第六句候補

1. 理不尽な熱染まる夕焼け 杉本茅
2. 朝陽と共に忘れゆく君 根本紗弥花
3. 噂話はひとがするもの 松永洋介
4. 言葉の意味はただの気まぐれ 鈴木一業
5. 急にバッハを好きになる秋 寮美千子
6. 庭の真ん中沈むしあわせ 杉山千絵
7. 窓辺の君は明け方の夢 西浦多樹
8. 冷めたコーヒー夕暮れのまち 根本紗弥花
9. 白いしっぽの夢のきずあと 二上貴夫
10. 転がる加速度動悸と想い 杉本茅
11. 白黒なりゆく君の去り際 仲田純
12. 飛んでみたいのいけるとこまで 二上貴夫
13. 重ねた望みは箱庭に咲く 西浦多樹
14. 触れる肉球震える尻尾 杉山千絵
15. 王子じゃないとわかっても好き 寮美千子
16. ひとの言葉はあてにならない 松永洋介
17. 隣の君と季節を越えて 竹野陽子
18. 電話はきらい話したいから 奥野美和
18'. 電話はきらいさわりたいから 奥野美和
19. うしろだけしか見てない君へ 仲田純
20. 理解できないフランス映画 奥野美和
21. 急行電車かすむ呼び声 鈴木一業
22. 気づけば染みてる君の香水 竹野陽子
23. いっしょうぶんの涙をつかう 奥野美和
24. とても幸せすごく幸せ 松永洋介

■選句結果

第六句決定

水草生う水の深きを悲しまず   四方田犬彦
  ただひたすらに昇りゆく泡 寮美千子
碧い空街角ノイズ耳塞ぐ 高橋阿里紗
  光に溶けるバーガーの紙 小川美彩
私から差しだす右手つなぐ恋 竹野陽子
  フランス映画は理解できない 奥野美和

投票結果

参加者がそれぞれ3句を選んだ結果の集計です(選句評は省略)。
選句の際には、作者名は伏せられていました。

5点句

▼18. 電話はきらい話したいから  奥野美和
(選:西浦、杉山、鈴木、二上、寮)

4点句

▼12. 飛んでみたいのいけるとこまで  二上貴夫
(選:西浦、杉山、杉本、鈴木)

3点句

▼ 5. 急にバッハを好きになる秋  寮美千子
(選:奥野、松永、二上)
▼ 9. 白いしっぽの夢のきずあと  二上貴夫
(選:杉山、松永、尾山)
▼23. いっしょうぶんの涙をつかう  奥野美和
(選:杉本、竹野、鈴木)

2点句

▼ 2. 朝陽と共に忘れゆく君  根本紗弥花
(選:二上、仲田)
▼ 4. 言葉の意味はただの気まぐれ  鈴木一業
(選:杉本、竹野)
▼24. とても幸せすごく幸せ  松永洋介
(選:寮、仲田)

1点句

▼ 1. 理不尽な熱染まる夕焼け  杉本茅
(選:奥野)
▼10. 転がる加速度動悸と想い  杉本茅
(選:尾山)
▼13. 重ねた望みは箱庭に咲く  西浦多樹
(選:竹野)
▼15. 王子じゃないとわかっても好き  寮美千子
(選:奥野)
▼17. 隣の君と季節を越えて  竹野陽子
(選:寮)
▼18'. 電話はきらいさわりたいから  奥野美和
(選:仲田)
▼20. 理解できないフランス映画  奥野美和
(選:松永)
▼21. 急行電車かすむ呼び声  鈴木一業
(選:尾山)
▼22. 気づけば染みてる君の香水  竹野陽子
(選:西浦)