●ドップラー効果(Doppler effect)
オーストリアの物理学者C.J.ドップラー(1803−1853年)によって見出された音や光など波動における現象をいう。 動く物体から発する電波や音波の周波数はその速度によって異なる。音や光を測定する際に応用される。
例えば、列車が近づく際にはその汽笛の音が高く聞こえたり、遠ざかる時は低く聞こえたり、 恒星からのその波長が地球では若干ずれて観測されるのはこのため。
ドップラーは、1841年に音源に対してこの効果を発表し、45年までにはすべての波動 現象において、その効果が存在するとし、同年にオランダの気象学者が立証した。

















































 
●ハッブル(Edwin Powell Hubble) 1889−1953年
アメリカの天文学者。
シカゴ大学法科を卒業後、英オックスフォード大学に留学し、 弁護士になったが、天文への興味から1914年にヤーキス天文台で研究を始め、銀河系外星雲を観測し、 1920年代に入って渦巻き星雲中にケフェウス型変光星を発見。25年に銀河系星雲の総括的研究を開始し、 形状による分類が進化の系列によることを指摘、29年には銀河系外の星雲がその距離に比例した大きさの 速度で遠ざかるというハッブルの法則を発見し、宇宙膨張説のもとになるデータを提供した。
この功績にちなんで1990年4月24日にスペースシャトルを使って打ち上げた"空飛ぶ天文台"がハッブル望遠鏡と名づけられた。