▲2013年02月の時の破片へ


■27 Jan 2013 明日香村「古代ガラス制作体験」


明日香村「古代ガラス制作体験」 

明日香「古代ガラス制作体験」より帰宅し、父をデイサービスに迎えに行って戻ってきたところ。奈良から明日香までなら、朝10時に車で出発し、向こうでたっぷり過ごして夕方には戻ってこられる。明日香の風景だけで癒される。車に乗せてくれた @juno_afghan さんに感謝!

明日香役場前の「珈琲さんぽ」で昼食。知人のガラス作家。狩野智宏さん( @oopenman )のご友人のお店で、東京からの移住組。古民家に、アンティークな家具がよく似合う。カレーも、マレーシア名物という鶏ご飯もとてもおいしかった! 本格焙煎機もあり、次はゆっくりコーヒーを飲みたい。

明日香「古代ガラス制作体験」、古代と同じ形の炉に手動のフイゴで風を送り、炭を燃やしてるつぼの中のガラス材料を融かす。ボランティアの方々は朝10時から炉を炊き続けていた。ところが、炉の蓋を開けると、るつぼにひびが入って、ガラスがすっかり流れ落ちていたではないか!残念。

材料が炉の下に落ちてしまったので、きょうの「古代ガラス制作体験」は中止。管玉の元になるガラスの管を作るのは無理なので、すでにできた管から1玉分割りとり、それをご極小のタコヤキ器のような素焼きの板に乗せ、炉で過熱して、角を丸める作業だけをやらせてもらった。

明日香「古代ガラス制作体験」、るつぼが壊れて実施できなくなり、5人ほどいらしたボランティアの方々はがっくり。作業の難しさを改めて知った。遺跡からも、ひびの入ったるつぼがよく見つかるという。昔も、同じことに、人々はがっくり肩を落としただろう。炭や材料の調達も大変だったからなおさらだ。

ガラスを融かすための「るつぼ」は数回使うとひびが入って使い物にならなくなるという。古代遺跡からも、そのようにして捨てられたるつぼが多く見つかるそうだ。工房の庭にいくつも捨て置かれていた。「もったいないなあ、売ったらいいのに」というと、一つくださった。うれしい!

「古代ガラス制作体験」の後、万葉文化館へ。ここは古代の大工房跡。その遺跡の上に施設を建設した。「万葉を題材にした現代絵画の展示」というコンセプトが「?」。同じ作るなら、この工房を徹底的に知るための施設を作ってほしかった。建設当時大反対があったというが、当然だ。

万葉文化館の庭に残された復原古代遺跡を見学。屋外のスピーカーからシルクロード風の音楽。こんなのいらない。押しつけがましい過剰な親切は大きな迷惑。鳥の声を聞きたい。やたら豪華な文化館の建造物と芝生の丘よりも、野菜畑と農家の庭先の方が、何倍も豊かに見えた

「亀形石像物」は1999年に発掘された。以前来たときには未発掘で、その存在も知られていなかった。50メートルほど離れた「酒船石」とともに、祭祀に使われたと推測される。呪術的な形。興味深い

古代人は「亀形石像物」や「酒船石」で、何を見て何を思い何を祈ったのだろう。

「亀形石像物」は明日香のグランドから掘り出された。いつも水が流れているのは、湧き水があるから。グランド時代は地下水になっていた。多くの水が出るのでポンプ4台でくみ出して捨てている。もったいない。

明日香の祭祀遺跡「亀形石像物」の湧き水、水質検査をしたら「六甲の水」と同じくらい質がいいという。ペットボトルに詰めて、村の名産として売り出せばいい。飛鳥時代の祈りの遺跡からの水なら、きっと霊水の名が高まり、大人気になるはず。「ルルドの水」のように。

明日香村のボランティアの方々、モチベーションが高くて、心地よかった。今回は失敗だったので、ぜひまた次回、チャレンジしたい。やはり、地元の意識の高さとやる気が大切。それを行政が応援してくれれば、いい観光地になる。トップダウンではなく、ボトムアップを!


■ 1 Jan 2013 2012-2013 日本&コロンビア 国際交流的初詣


大晦日の夜、コロンビアから来ているニンフェルさんたちに、きょう書き上げたばかりの絵本古事記「はじまりの物語」を朗読してあげた。大評判。みんなとても楽しんでくれた。イザナミからの逃走劇が、とても面白かったらしい。日本的な「神」の概念に戸惑う子もいた。

夜十一時前に、みんなで二月堂へ向けて出発。新年の観音経を拝聴した後、町に降りて、漢国神社にお参り。宮司さんにとてもよくしてもらった。御神酒をいただき、大黒さまと宝船のお札をいただいて、みんな大満足。

「フェリス・アーニョ!」と行き会う人々に声をかけながら、ニンフェルさんご一行8人と、町を練り歩きながら戻ってきた。コロンビアの言葉で「あけましておめでとう」。びっくりしながらも「おめでとう!」「ハッピーニューイヤー」と返してくれる人、多数。とてもいい初詣だった

ニンフェルさんたちが泊まっているのは、京終の「町屋ゲストハウスならなち」。二年ぶりの再会だ。宿のオーナーの安西パパは、みんなに「日本」を楽しんでもらおうと、いろいろ企画してくれる。ほんとうの草の根交流。こういう人の繋がりが、なにより大切だと思う

いっしょに行った人々の名前、覚え書き。サンチャゴ、フランシスコ、セバスチャン、マリアカリーナ、ラウラ、まゆみ=いざなみ、かおり、ニンフェルさん。そして、安西パパ、洋介、わたし。

2013年、よい年になりますように。いや、みんなでよい年にしよう!


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