「物語の作法」雑談板 (0015)


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古内旭 剣・魔法・魔物・ロマンス!『森乙女と呪い』 & 『姫』改稿版 2003年05月10日(土)02時26分55秒
▼掲示板:古内旭 作品3/『森乙女と呪い』 への応答

新作が書けたのでCMです。

『森乙女と呪い』

前作『るりえの帰還』は長くて、僕なりの文学性を押し出したものだったので非常に疲れました。そこで、もっと肩の力を抜いた気楽な娯楽作品でも1つ書いてみるか、と書き始めたのが本作です。GW明けから書き始めましたが、その軽い気持ちが良かったのか、すぐに書き上げてしまいました。70枚です。

僕にとっては新境地で、剣と魔法の正統ハード・ファンタジーを背景に魔物と戦ってロマンスもあって、という話ですが、結局それなりに色々と詰め込んだ内容となっています。
ぜひ読んでみて下さい。

『姫』

これは新作ではなく改稿です。改稿といっても、話は全然変わっていなくて、細かい技術的な部分を訂正したものです。いくつか言葉が減ったり増えたりしていますが、基本的にはほとんど同じなので、今回『森乙女』と一緒にひそかに出してみました。
これについては東條氏の詳細な「姫」論『収斂するスパイラルに穿たれた穴』が2002年度の過去ログにあります。そちらもぜひ。
………と思ったら、なぜか投稿したはずなのに消えています。不思議です。あまりにも些細な改稿だったので、投稿なんてせずに過去ログで我慢しなさい、という宇宙意思なのかも知れません………。


杉井武作 奥野さんおめでとうございます☆ 2003年05月08日(木)01時55分54秒

奥野さんの短歌はどんどんPOPで楽しくなってますね。これからも楽しませてくださいな。恋する気持ちは男の子もじじいもばばあも共通なわけで、世界中の足取りを軽くしちゃってください。
ここで投稿してるだけではプロにはなれないわけで、応募したり、行動を起こさなきゃ始まりませんね。そして結果を出した奥野さんはホント素晴らしいと思います。僕もこの一年で何か結果を残せたらいいなぁ。ってか、残します!
できれば。

奥野美和 たびたびすみません、すみません 2003年05月08日(木)00時30分31秒
祝☆奥野さん! への応答

外島さんありがとう。テノタンはスタッフなだけで、
すごいのは歌人の天野さんや天道さんほかの方ですよ!
わたしは、なんにも……。本当に。
なんだか恥ずかしくなってしまいひょっこり現れてしまいました。


ちなみに宮田さんの作品ですが、
疑問や混乱などがあって……ユーモアを楽しめずにいる私です。
あした本人に聞いてみたいこと山盛りです。
ジュディーアンドマリーの歌詞を、ああいうかたちで載せるのは、
もったいないです。残念だな。
でも、まいちゃんという名前がついてよかった。
また改めて書きます。



外島理香 祝☆奥野さん! 2003年05月08日(木)00時09分22秒

 おめでとうございます!!本当に嬉しいですね☆

 奥野さんは“テノヒラタンカ”で活動したり、詩をたくさん読んだり、書いたりしていて、自分の進むべき道を明確に見出していっているということ、その姿勢を見習いたいと思っていました。
 がんばっている奥野さんをみていると、私もがんばるぞ〜っ!!と、刺激されますね☆


 あと宮田さんの作品おもしろい!!全体としては、さっぱりまとまっているのだけど、そこにユーモアがあって、なんかちょっと変で、笑えました。

奥野美和 五十嵐さん 久我さん 東条くん ありがとうございます 2003年05月08日(木)00時03分24秒

これからも頑張ります。

五十嵐舞さん
「短歌や俳句などはやっぱ言葉にするともっと味がでていいんですよね・・・」
そうなんですか!たしかにそんな気もします。でも、普段はおしゃべりですけど
自分のを読むときは緊張します。でも、街を歩きながら、心の中で口ずさむことはあります。
五十嵐さんの俳句、とても上品で情緒があってよいですね。わたしも情緒を大切に
頑張ります。

久我さん
「奥野さんの短歌、いつも、ちゃんと生きてるあったかい女の子がいて
すてきだな、と思っていたら、それがたくさんの人に届いたんですね。
へへ、なんだか私も嬉しいです。
奥野さんの、心とか空想とか、そんな豊かな所が素直に出てる
空みたいにおっきな短歌」

だなんて、嬉しくてもう一度引用してしまいました……。でしゃばりな私。
みんな……てか、宮田さん、見て、見て。奥野先輩褒められてるよ……。

いや、本当に「ちゃんと生きてるあったかい女の子」って嬉しいなあ。
ちなみにわたしのこれからのテーマは「勇敢」です。

東条くん
ありがとう。
新作楽しみにしています。
頑張って読みますぜ。
東条くんの文章は私にとっての頭脳パン。
あ、7 5 7 7になってる。







奥野美和 ありがとうございます! 2003年05月07日(水)23時44分56秒
奥野さんおめでとう。 への応答

大長老さん(呼び方がむずかしい)のアドバイスを胸にこれからも
がんばります。ありがとうございます。
これからも読んで下さい。そしてお話聞かせて下さい。

ハーシーのレモン&ライム味のチョコレート!
食べてみます。わたしは学校で売っている杏仁豆腐の
アイスクリームが好きです。

古内旭 『ワンモア〜』比較 2003年05月07日(水)18時55分15秒
▼掲示板:宮田 和美 作品1A/ワンモアタイムワンモアチャンス への応答

今回の『ワンモアタイムワンモアチャンス』は3度目の改稿版となりますか。
推敲を重ねるごとに色々と変化はありますが、今回の1番の変化はタイトルです。以前は『ワンモアタイムワンモアチャンス(笑)』でしたね。この「笑」が外れたというのは大事なことなのかも知れません。

話の内容は基本的には同じです。別れた男ナガオ氏の幻影を見ながら新しい恋人と接する、というもの。別れたナガオ氏は、どうやら主人公のコントロールできるような種類の男ではなかったようです。今の恋人(さくちゃん→直→いずみくん、と名前は変化)は明るくて優しそう。
「笑」の頃には、新しい恋人と何とかうまくやっていってやるというような気持ちと、ナガオへの未練が混ざった切なくとも少し前向きであろうとするほろ苦い感じを受けましたが、今回のバージョンでは、ナガオへの未練がはっきりと描かれていて暗い。
よりシリアスな方向に向かっています。水落さんの作品1とも共通しますが、もしかしたらこれは女性的かつ世代的な重要なモチーフなのかも知れませんね。
その辺はさておき、話の内容に戻りますが、本作での売りは何といっても「サンザキ」の描写にあるのではないかと思っています。
サンザキは、大袈裟に言えば神の視点で主人公の心の中さえも覗いています。
「笑」では、主人公はナガオとの別れを何とか振り切ってやろうという姿をサンザキに見てもらいたがっています。そして、今回はナガオを忘れられない自分をじっとサンザキが見つめているのです。この改稿は別の側面を見せたということで非常に興味深く思いました。

宮田さんのユーモアは磨きがかかった気がします。いずみくんが「大変なことになっていた」というのは可笑しいですね。

それにしても、こうして過去の作品を大事にして改稿を重ねるのはとてもいいことだと思いました。僕も見習いたいと思います。実は昨年の『姫』を改稿したものがあるので、近々出しておきます。宮田さんに指摘された「くす玉の中身」とかちゃんと直しましたよ。





古内旭 感想ありがとうございます 2003年05月07日(水)17時58分33秒
お祝いとか への応答

東條さん、早速の感想ありがとうございます。
あれだけの長さを読んでもらうには責任が伴う気がしますが、読んでもらえてよかったです。
既にいくつかの感想をもらっていますが(賛否あります)、なるほど、東條さんのご指摘を取り込み推敲する必要がありそうです。回収できなかった部分が確かに残っていて気になっているので、その辺は詰めてみようと思います。

ところで、去年の第1作で「村上春樹的」という感想を3つぐらいいただいて、これはいかんとそれ以来村上春樹からは遠ざかっていた気がしていました。本作にしても、私としてはまったく村上春樹を意識しなかったわけです。
ゾウが出てくる辺りは、後で読み返して春樹っぽいかな、なんて思ったりもしましたが。ただし、好きな作家の影響を受けるのは自分でも気付かぬところでしょう。気をつけなければいけませんね。
また、読み手には書き手に見えぬ多くのものが見えています。貴重な意見をありがとうございます。

長編作成のためのプロセスというか、手法(あるいは精神)のようなものを授業で学べたらよいと、僕も思います。



東條慎生 お祝いとか 2003年05月07日(水)16時56分07秒

まずは、奥野さんおめでとうございます。
単純に凄いですね。公募入選というのは。大賞以外でも出版される可能性があるそうで、
もしかしたら奥野さんのが本になるかも知れないのですね。わー。

古内さんの中篇を読みました。
感想を一言で言うと、いつもの古内さんの作品のテイストをもう少しオカルトよりに味付け
してみたというところでしょうか。物語としての完結性もあり、きっちりと終らせています。

ただし、今までの短篇に比べて物語の緊密さが失われていると思います。さまざまに展開
されきっていない素材が多くて、バラバラな部分が見受けられると言うことです。
この作品、もう少し縮めるか、もっと長くするかの作業がいるのではないかと思います。
また、特に気になった部分を挙げます。途中、明らかに村上春樹を意識している部分が
あるのですが、そこだけちぐはぐなように思います。春樹をやることの意義はおくとしても、
全体を春樹でやるならまだしも、ここだけ異様に春樹的(恋人の死、死んだ芸術家、
決めぜりふ)なので、相当な違和感があります。作品そのものの分裂をもたらしかねない
と思うのです。
いまはとりあえず問題点を列挙した形になりましたが、これだけの長さを構成できる力が
あるというのは凄いと思います。問題はおそらく、部分部分のちぐはぐさの方にあると
思うので、それをきちんと整理すればもっといい作品になるのではとも思います。
この作品を元にして、長めの作品を構成するさいの討議ができれば、面白いと思うのですが、
どうでしょうか。

越智さんも文芸誌に投稿しているとのことですし、今年はのっけからエンジン掛かってる人が
多いので、とても面白くなりそうです。
わたしも書かなければ。

久我真紗子 奥野さん受賞おめでとうございます! 2003年05月07日(水)16時45分45秒
ご報告 への応答

すごい。たいしたもんだー!
奥野さんの短歌、いつも、ちゃんと生きてるあったかい女の子がいて
すてきだな、と思っていたら、それがたくさんの人に届いたんですね。
へへ、なんだか私も嬉しいです。
奥野さんの、心とか空想とか、そんな豊かな所が素直に出てる
空みたいにおっきな短歌。
これからも詠ってください。
本当におめでとうございます!



五十嵐 舞  奥野さん!!受賞おめでとうございます。 2003年05月06日(火)11時50分05秒

 心からお祝い申し上げます。
私は俳句や詩を作っていますがまだまだ未熟なので尊敬いたします。
今度どっかの俳壇なのに投稿してみようかと思っています。
短歌や俳句などはやっぱ言葉にするともっと味がでていいんですよね・・・
だから俳句を作るときはなんかつぶやいて作っているので他人から見たら危ない人なんですが。
これからも頑張っていい作品生み出して下さい。期待しております。
では、授業で!!

  

大長老 奥野さんおめでとう。 2003年05月04日(日)02時50分33秒

よかったねー♪。

はなしは違うけど、セブンイレブンで新発売になった
ハーシーのレモン&ライム味のチョコレート。
お試しあれ。不思議な味です。

奥野美和 そしてありがとうございます 2003年05月04日(日)00時29分03秒
奥野美和さん フーコー短歌賞受賞おめでとう! への応答

喜び、そして急に「これで浮かれちゃだめだ」と
30分後には冷静になろうとしていました。

選評は、本当になるほど、なるほどと思うことばかりで
自分の未熟さや、努力不足を感じました。
そしてまたやる気持ちが湧いてきました。
また、わたしの合評会の時にお話できたら、と思います。

リーディング!
緊張します。


本当にわたし、これからも頑張ります!


越智さん、古内くん、
どうもありがとうございます。これからも皆さんを見習って
たくさん書きます。

古内くんの大作ですね!「姫」の感想を
きちんと書こう書こうと思って……すみません。まだです!
ちょっと待ってて下さい。

越智さん、ヘルタースケルターについて今度語りましょう!
ちゃんと授業外でお話したことないので話せたらうれしいです。
ナナナンキリコの短編集、読みました?やっぱり好き!

奥野美和 お詫びと訂正 2003年05月04日(日)00時17分56秒
奥野美和さん フーコー短歌賞受賞おめでとう! への応答

ごめんなさい、寮先生。
わたし再構成したときに106首にしたのでした。
すみません!7首さばをよんでしまいました。
先生には113!と報告してしまいました。
訂正します。そしてごめんなさい。



寮美千子 奥野美和さん フーコー短歌賞受賞おめでとう! 2003年05月03日(土)20時46分58秒
ご報告 への応答

ほんとうにおめでとう。
奥野さんに短歌を勧めたわたしも、鼻高々です!
これはぜひ「物語の作法」でお祝いを兼ねたイベントをしなくちゃいけないな。
「奥野美和フーコー短歌賞受賞記念113首一気リーディング」なんていうの、どう?
学内のどこでやったらいいだろう?
音楽は? 広報は?
みんなも、考えてみてください。

113首も書いて応募したとのこと。
全体のタイトルだけでも、ぜひ教えてくださいね。

審査員のひとり藤原龍一郎氏には、お目にかかったことがあります。
端正かつエネルギッシュな短歌を詠む方です。
選評をいただいたそうですね。
一流の方から選評をいただいたことも、奥野さんの大きな力になると思います。
どんな選評だったか、できたらそれもみんなに知らせてあげてください。

先日の「テノヒラタンカ」の会では、大長老こと馬渕公介氏が奥野さんに
「もう10センチ背伸びをして書きなさい」とおっしゃってましたね。
聞いていて、なるほど、と思いました。
日常の女の子の気持ち、等身大で書けるところが、奥野さんの作品の魅力。
けれども、そこから一歩踏みだしたら、どんな歌になるだろう。
それもまた、楽しみです。

でも、いまの方法論で、もっともっとたくさん書いてみてもいいかも。
「奥野美和流」をどこまでもとぎすませていったら、
一見、いかにも「女の子の等身大の日常」でありながら、
実は余人に到達できないものを書けるようになるかもしれません。

これをきっかけに、もっとがんばろうね。
そして、きっと歌集をつくろう!
奥野美和さんの未来に、期待してます。

http://www.shinpusha.co.jp/event/event_b.html

古内旭 おめでとうございます! 2003年05月03日(土)00時49分45秒
ご報告 への応答

奥野さん、おめでとうございます!
「物語の作法」からこうして一般公募の受賞者が現れるのは、大変嬉しい。
奥野さんのこれからの活躍も期待しています。素晴らしい短歌を作って下さい。
本当におめでとうございました!

越智美帆子 飲み会中止のお知らせ 2003年05月03日(土)00時33分35秒

 残念ながら、飲み会の参加人数がかなり少なかったので、今回は中止させていただきます。また次回、機会があれば是非。

 奥野さん、おめでとうございます!すごいですね。私もがんばらなくちゃ。

奥野美和 ご報告 2003年05月02日(金)22時14分42秒

こんにちは!
今回新風舎で行われている第6回フーコー短歌賞の優秀賞を頂きました。
先生のご指導、みんなの批評、本当にありがたいと改めて感じています。

これからも、満足せず気を引き締めて日々精進!です。

わたしも大好きな岩城伸子さんの「それも気のせいでありますように」
が最優秀賞を取った賞で、憧れもありました。

これからは、もっと広い目で、広い心で
自分と向き合い、他者と向き合い、勇敢に歌っていきたいと思います。

毎日の深刻と向き合う決意をしました。
身を焦がしてゆきます。

新風舎のHPのURLを書きました。
たくさん賞があるので良かったら参考にして下さいね。




http://www.rakuten.ne.jp/gold/net-pu/

古内旭 オカルト初恋小説『るりえの帰還』 2003年04月30日(水)23時39分33秒
▼掲示板:古内旭 作品1/『るりえの帰還』 への応答

新作がようやく書けましたので、CMです。

前作同様、懲りもせずにジュブナイルというか思春期ものを書きましたが、タイトルに出したとおり、これは純然たるオカルトものです(決してホラーではないのですが)。そして同時に、小学生たちの初恋の話でもあります。1人の女の子をめぐる、2人の男の物語。回想し語られる初恋物語が、どのようにして現在に辿り着くのか。そういった話です。
ぜひ読んで下さい。

文量が多くなりましたが、220枚ぐらいでした。短編としては長く、中編としては短いといったところでしょうか。読み返してみると反省点は多々あるし、直すべきところの発見ばかりです。30枚ぐらいの短編が今のところコントールも効いて書きやすいかもしれません。次はまたジュブナイルを離れ、変な話でも書こうかと思います。

本作はクトゥルー神話のモチーフも使っていますが、あまり重く難解な物語を書こうとしたつもりはありません。さくさく読めるかと思いますので、どうかお読みください。パソコンの画面で読むよりは、やはりプリント・アウトしてゆっくりと寝る前にでも読んでもらえればいいなと思います。

となると、またプリント・アウトも大変ですが、私のほうでワードと一太郎のファイル形式で、A4に30枚ぐらいに収めた書式を作りましたので、もしご希望がありましたら、メールにてお知らせください。すぐにお送りします。


水落麻理 五十嵐さん、それが 2003年04月28日(月)20時37分08秒
4月24日(木)欠席します。 への応答

ごめんなさい。私まだ3年生なんです(笑)だから授業ばっちり出席できる身なんですよー。就職活動がんばってくださいね!いい所に決まるといいですね!今バイト中なんで怒られちゃう!ここらへんで。

越智美帆子 飲み会の告知 2003年04月28日(月)19時42分16秒

 ゴールデンウィーク、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。私は一日の半分以上は寝てすごしているような気がします。
 さて、来る5月3日の土曜日、親睦を深めるということを目的に、飲み会を開きたいと思っています。詳細は下記の通りです。

  日時:5月3日(土)
集合時間:5時45分
集合場所:小田急町田駅東口広場
   店:駅からすぐの和民
  時間:6時〜8時
  予算:だいたい2000円〜3000円
 その他:和民は8時までしか予約していないので、その後2次会3次会と続くと思います。

参加できる人は、越智の携帯に参加できるという内容のメールをください。アドレスはchelcy.m@ezweb.ne.jpです。今年から物語の作法を受講している人は特に参加してほしいです。もちろん去年から引き続いて受講している人も、です。では。

奥野美和 お返事など…… 2003年04月26日(土)22時36分15秒
焦ってたらもう朝がきます。 への応答

水落さんの感想が嬉しくてまいっちゃいました。ありがとう。

『すごく前向きな作品があるんですよね。私はそれを読み、女の子の元気!のようなものをもらう気がします。』

『とんがりぐつ〜、のように明日に向けてすっごく前向きになる帰り道ってありますよね。鼻歌にニヤニヤで小走りしたくなるような帰り道。』

そう、そうなんです。その感じを出したくて頑張っています。なんだか、
歩くスピードが速くなってしまう日とか、ありますよね?
月が綺麗だったり、ウォークマンにいれてきた音楽が今日1日に合ってたり、とか。
なんだか、そういう女の子の転換パワーみたいなものが好きなんです。
人目がないのをちょっと確認してハナウタを歌って帰ったりして。

:::::::::::::::::::::::::::::::::

どんな時に言葉をひらめくか、ですが水落さんの「言葉をひろって帰る」
っていいですね。わたしは、気になる言葉はメモしますが、
妄想が多いです。知ってる女の子だったりこれから出会う女の子だったり
わたしだったり、それともいつまでも出会わない女の子だったり。
私の中の女の子の事を書いています。どんな家に住んでいて、とか、
彼氏はいて、とか、片思い中、とか。
スニーカー派、とかとんがり靴とか、その子のことを考えています。
そしてポロリと出たのを直したり、そのままにしたりします。
でもほとんどが頭のモーターをフル回転して作ります。

頑張って書きつづけたいと思います。

やーしかし、
本当に妄想族のヘッドです。
でも、もうわたしも21歳で、今年22歳です。
自分はトシ、だなんて思ってなかったのですが、
最近はちょっと考えるようになりました……。
でも、やっぱり私の中の女の子は消えません。

次回は水落さんですね。感想を雑談板に先に書いてしまったので
改めて掲示板に書きたいと思います。

あっ、わたしも追いかけたい派ですが、あんまり幸せになれなそうです。
最近、ちょっと立ち止まって考えちゃいます。
ハチミツとクローバー(漫画)なら真山です。
幸せになれそうなのは竹本です。
好きなタイプは私の青空(ドラマ)の筒井道隆です。
くるりの岸田繁も好きです。

難あり。

古内旭 『ナチュラル・ボーン・キラーズ』とオリバー・ストーン 2003年04月26日(土)11時39分58秒

早速、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』観ました。
この作品はだいぶヒットしたし以前から知っていたのですが、いわゆる「ポップ・バイオレンス」が僕は苦手だったので敬遠してきました。しかし、授業でのお話を聞くとなかなか面白そう。ビデオ屋に行ってパッケージを見ると、監督はストーンだし脚本はタランティーノ、キャストにジュリエット・ルイス、トミー・リー・ジョーンズ、トム・サイズモア、となかなかのビッグネームが顔を揃えています。
内容に関しては、これは真面目に観ることも、笑い飛ばして観ることもできます。
好きなように観るのがいいでしょうが、ここで描かれる暴力世界は20世紀の文化そのもの(主にメディアを中心とした)の風刺です。ポップ映画では暴力性をある種の「カッコよさ」として扱うこともありますが、この映画では違うでしょう。そういうものは通り越えています。極めて無茶苦茶で出鱈目です。ここまで行くと、風刺映画として成立してしまいます。
ミッキーは劇中ドキュメンタリー番組のインタビューで色々と語りますが(殺人は純粋な行為だ、とか殺人を肯定するようなセリフ)、根本的に矛盾しています。ストーンは殺人や暴力を肯定するつもりはさらさら無い。それは彼の他の映画を観れば分かります。彼の映画は暴力に満ちていますが、それはあくまで否定的立場に立ってのことです。ストーンの映画へのバイタリティにはベトナム体験が大きく貢献していますから、すなわち真の暴力の塊とでもいうものを彼は知っているのです。そこで『ナチュラル〜』では社会の生んだ暴力性をミッキーとマロリーに与えています。彼らの暴力性は連鎖によるもので、彼らの家庭や両親がすでに暴力の塊なのです。「生まれながらにして殺人者」というタイトル通り、彼らは生まれた時からそういった業を背負っている。
映画の背景には、話とは直接関係の無い何かしらの映像が別に流れています。それは20世紀文化の象徴とでもいうべき映像なのです。映画もそうだし、テレビもそう。また、スターリンやヒトラー、戦争の映像まで流れます(あ、ニクソンもいました)。これは彼ら殺人者の意識せざる脳内映像ですね。きっと音楽にも何らかの関係があるのでしょうが、僕はロック音楽(を含むポップス)に関してほとんど無知なのでクラシック音楽しか分かりませんでしたが、オルフの歌曲『カルミナ・ブラーナ』とかムソルグスキーの『禿山の一夜』とか流れていました。映像に関連付けることもできそうですが、きりが無いのでやめておきます。
しかしオリバー・ストーンというのはそういう監督だと思います。
映画をそのまま受け止めて暴力肯定する人はいないでしょうが、あまり真剣に論じるようなものでもないかと思います。あまり無い種類の超実験映画としての側面もあります。面白いのでぜひ。

流行感のある暴力映画には色んなものがありますが(タランティーノが火付け役でしょう)、『カリフォルニア』とか『トゥルー・ロマンス』とかに比べても、本作は遥かに軽い表層を持っていて面白い。『処刑人』とか『ドグマ』なんていうのもこの系譜でしょう。
やりすぎて風刺へと転化する、ということではやはり超バイオレンス監督ポール・バーホーヴェンの存在抜きには語れないところです。彼の『スターシップ・トゥルーパーズ』はハインラインの右翼戦争小説『宇宙の戦士』の映画化ですが、これがまたやりすぎで反戦映画へと転化しています。劇中に突然「君も兵士になって悪いやつをやっつけよう!」というテレビCMが挟まれたり、あまりにも分かりやすすぎる人物造形など、見ていて心地良いほど。それでいて戦地では手足が千切れ首が飛び内蔵出て脳みそえぐられています。

『ナチュラル〜』並に、というかそれ以上に劇中に色んなパロディやら出鱈目無茶苦茶要素が頻出する映画としては、邦画の『血を吸う宇宙』がすごい。これにはほとんどイデオロギーは無いでしょうが、高橋洋・中田秀夫・黒沢清というすごい顔ぶれが趣味で作ったようなしょうもない映画です。突然ミュージカルになったり、女囚脱獄ものになったり、カンフーものになったり、オカルトになったり、と。一見の価値はあるかと思いますが、観終わったあとにあまりのくだらなさに笑うか怒るかは分かりません。





天野 慶 「テノヒラタンカ」イベントおこないます! 2003年04月24日(木)17時03分13秒

こんにちは。
以前こちらのBBSでご紹介していただいた『テノヒラタンカ』の
天野慶と申します。はじめまして。
明日4月25日、テノタンがイベントをおこないます。

当日は、4月の題「キッチン」の投稿短歌の中からテノタン賞の発表を行います。また、歌人・天野慶さんによるテノタン短歌講座など、盛りだくさん。外苑前駅近のカフェ「オフィス」でお待ちしています!
・vol.3 event「ウタノ降ル夜」
・DAY:2003年4月25日(金)
・TIME:19:00〜21:00
・SPACE:OFFICE(営団地下鉄駅「外苑前」徒歩2分)
 東京都港区北青山2-7-18 山崎ビル5F
 TEL:03-5786-1052
・TICKET:1000円(ワンドリンク)

といった内容になっております。
みなさんの創作活動の刺激になれば、と思っています。
ぜひ遊びに来てくださいね!

ちなみに……。以前「女子大生3人組」と紹介されていましたが
天道なおちゃんは大学生ですが、あとのふたりは違うのです。
なんだか詐称してしまったみたいで、ごめんなさい。


http://www3.justnet.ne.jp/~o-kei/

川村彩乃 自己紹介のこと 2003年04月24日(木)02時50分49秒
▼掲示板:寮美千子 講師より/自己紹介に求めるもの への応答

私は一つの言葉でいかにいろんな想像ができるかと言うことを考えていました。そして、今の自分に興味ある言葉をです。それだけを考えていました。他人に自分をわかってもらおうとして自己紹介を書いてはいませんでした。

寮美千子 明日24日の授業 2003年04月23日(水)18時43分51秒

みなさんが快調に作品を提出してくれているため、明日4月24日の授業では、さっそく合評をすることにしました。以下に告知を出しておきましたので、見てください。予め、作品をきちんと読みこんでおくように!

info0000.html#info20030423183735

越智美帆子 破片 2003年04月23日(水)10時24分19秒
ポップでスピード感溢れる暴力系恋愛小説 への応答

 あーお腹痛いなぁ、喉痛いなぁ、と思って雑談板を覗いたら、早速、寮先生からの感想が!!朝からいいことがあるものです。
 
 ナチュラルボーンキラーズは私が上京してきて、初めて借りてきたビデオです。多分友達がお勧めしてくれたんだと思うのですが、かなりおもしろかったです。でも、人によっては嫌悪を感じるかもしれません。
 
 昨年書いた作品の破片なんですが、『公衆電話』はもうすでに治して続編を書いています。けれど、あれも某文芸賞に応募してしまったので、アップすることができません。他の作品では、『ケーキボックス』が放置してあるので、また書いていきたいです。今度はちゃんと最初から、断片としての物語ではなく、長編として。

 某文芸雑誌主催の賞に送った作品なんですが、かなり病んでいて暗くてじめじめもいいとこなんで、私の決心がついたときに皆さんに読んでもらいたいです。(でも決心つかないかも)。ちなみに数えたら108枚でした。
 
 杉作氏と私の視点で書く、という案、おもしろいですね!もし実現したら、どんな作品になるのだろう。かなりやってみたいです。

寮美千子 三人三様恋愛小説 2003年04月22日(火)21時03分31秒
なるほど への応答

▼三人三様
水落さんの短編の主人公の心理をきめ細かく描いていけば、かなりシリアス系のまっとうな小説になる予感がします。そういう、王道恋愛小説、いいよね。

越智さんのは、もっとポップ。すごいスピードでぶっとばしていく暴力と快感の溢れる作品になる可能性を感じました。

さらに、水落さんの作品にコメントしてきた奥野さんの「恵比寿ニューズデリ」。これも面白かった。
わたしは恋の中に溺れる自分を認めることが出来ません。
それは過去とかも関係あるけど、所有するのが怖いです。
執着してしまう自分が。人を好きになると悲しくなる。
もちろんウキウキ通りを行ったり来たりもするけれど、
その後を考えてしまうのですな。
微妙な距離をとろうとする心の有り様。その微妙さ、もどかしさ、手が届きそうで届かず、届きそうになると引っ込めてしまうような、そんな感じが上手に描ければ、奥野さんの一連の作品もまた王道の恋愛小説になる可能性大。

三人が、それぞれのイマジネーションと資質とで、それぞれの恋愛へのスタンスをえがいているところが、とても面白く思います。ここに宮田さんが加われば、さらに強力。横田さんの危ない系は今年はまだか?!

杉作の男の視点と、例えば越智さんの女の視点、二つの視点から交互に描く恋愛小説、なんていうのもありか?

いずれにしても「物語の作法」、授業開始早々みんなすごい勢いでぶっとばしていて、喝采! この勢いで行きましょう。といっても、読む方が追いつかないよ〜。(うれしい悲鳴)

寮美千子 ポップでスピード感溢れる暴力系恋愛小説 2003年04月22日(火)21時01分25秒
▼掲示板:越智美帆子 作品1:ミッキーとマロリー への応答

水落さんが暴力系恋愛小説を書いてきたかと思ったら、越智さんがさらにバイオレントな短編を書いてきてくれました。こちらは、単に暴力を受けるだけじゃなくて、暴力をふるう「相互暴力関係」なところがすごい。イカしています。

作中に登場する「ミッキーとマロリー」が主人公の映画「ナチュラル・ボーン・キラーズ」を、わたしはまだ見ていません。ぜひ見なくては、という気にさせられました。見ようという気にさせる力が、この短編にはありました。

「相互暴力」というシチエーション、ぐっと来ました。陰惨なはずなのに、どこか妙に明るい。この明るさでスピード感あふれる恋愛小説を書けたら面白い。

越智さんが昨年提出してくれた作品、それぞれフラグメントとしての出来はすごくいい。けれど「破片」であることからは逃れようもない。

今年はぜひ、そのような破片をひとつにまとめあげる構成力と忍耐力を持って欲しい。このふたりの主人公なら、それも可能。

とはいえ、越智さん、すでに130枚の小説を書いて、某文芸誌に応募したとのこと。やるじゃん! 楽しみです。「物語の作法」だけのクローズドで読めるようにしようか、その作品。どう?

五十嵐 愛 4月24日(木)欠席します。 2003年04月21日(月)18時37分43秒

 就職活動で、会社の筆記試験が午前・午後と1社ずつ入っているの
で、木曜日は終日大学に来られないです。
今はちょうど山場ということもあって、ほとんど就職活動のみに翻弄
されている状態ですが、なんとか授業についていけるようがんばりた
いと思います。水落さんは同じ4年生で作品をアップしているというの
に・・・・。

水落麻理 焦ってたらもう朝がきます。 2003年04月21日(月)04時09分43秒
恵比寿 ニューズデリ 彼女の痣 恋の痣 への応答

 書き上げて投稿して、いつものようにちょっと恥ずかしいような気持ちになり、ホッと一息ついていたら雑談版のほうに意見を載せてもらっていたみたいなので、私今かなり焦っています。先生も奥野さんも他にも読んでくれた人ありがとうございます。
 
 今まで書いてきたものはけっこう恋愛にさっぱりしてる女の子モノが多かったなあ、と思い、それなら今度はぐるぐるにのめりこんでる女の子を!という趣旨でした。
 
 奥野さんの書いてくれたように、自然がだす色とかにおい、温度、雰囲気、興味があると言うよりも気になってしまう存在です。ふと心が静まったときにサラサラと肌で感じるときがあります。神がかってる?そうゆう趣味はないです。だから駅から家までの帰り道に文章を思いつくことが多いです。言葉を拾って帰ってるようで好きなんです。奥野さんはどんなときにヒラメキますか?
 「ストロベリーショートケイクス」読みましたよ!ホテトル嬢の話、よかったねー。ひょろりが死んじゃったところなんてもう涙、涙。どこにでもいる女の子の誰でも経験する痛みだからマンガなストーリーよりずっと重みがあるよね。彼氏がほしくてほしくてたまらない女の子の話もかわいくてお気に入りです。
 南Q太の「クールパイン」読んでないんだ。おもしろかった?明日あたり本屋さん行ってみますね。ブックオフも行きたくって。
  
 お友達のダメ男の話怖いですね・・・。体験はしてないのですが、私が同じ立場でも同じように何もかも許してしまいながら奥野さんで言う賞味期限へと向かっていくんだろうな。そうゆう恋の仕方をしてしまいます。もう病的なくらい男の人に好かれるのが苦手です。俗に言う、「追いかけるのが好きな人」なようです。溺れてしまうのは私も怖いー。うれしくても、うれしいの裏側はいつもの苦しい×2、だものね。

 横道それまくりですが、本題。
「心臓さかあがり」「恋の痣、ブローチにしてあげる」の話。その中の、
 
「きみと見る水面の光いまここがどこか混乱するほどまたたく」と

「これでいい とんがりぐつで夜を蹴る明日はもっと幸せになる」

いいですね。奥野さんこういった作品の中にはたまにポロっと恋の話だけではなく、もっと他のものに当てはめても共感できる、すごく前向きな作品があるんですよね。私はそれを読み、女の子の元気!のようなものをもらう気がします。前向きな作品は本当に気持ちがいい。
 わたげ、水面、またたく、という言葉だけでなく、巻尺、急行、もっきん、といった小道具を使うところが奥野さんらしい。その言葉がより現実風味になってるんだろうね。タイトルの、さかあがり、ブローチ、も忘れていた言葉です。
 とんがりぐつ〜、のように明日に向けてすっごく前向きになる帰り道ってありますよね。鼻歌にニヤニヤで小走りしたくなるような帰り道。これ読んで自分の帰り道と重ねました。こんなふうに思ったりするのは女の子だけなのかな?男がまたたく!なんて思っていたりするのもちょっとミスマッチだけど、すごく前向きになる帰り道とか、またたく、という感情に似てるものも、性別違えど同じ人間、持ってると思うけどなんだか想像がつなかいや。知りたいところです。なぜかというとグッドモーニングで男性の回想みたいの書いたときにかなりてこずったから。ホーリーホールボーン続き楽しみにしてますね。大変だと思うけどがんばって!それからイベントのほうも!
 
 先生、恋愛文学、ひえ〜!という心境です。やっぱり文章はあやつれないです。最初は思いついた、彼氏中毒女性のうれしくて悲しくて好きがいっぱいの一文がいくつか集まって、その一文をはめれる文章、ストーリーを探していったので、もうパズル状態で頭ん中混み合ってました。パズルが隙間はあってもなんとかはまってできたのが「かっこわるい恋とか愛」だったので化けたのは私でなく、いつのまにか出来上がってた文章のほうみたいです。そして今回お腹がすくと書けなくなることも知りました。
 
 この話の今後について、いい案ありがとうございます。確かにいろいろな場面をつなぎ合わせるように作っていくならなんとかまとめられるかもしれません。飽きやすい性格どうにかこらえて書いてみます。あとはヒラメキを待つのみ!
 明日学校に行けなくなってしまうのでここらへんにしておきます。おやすみなさい。





 
  
 

奥野美和 そしてお知らせです 2003年04月20日(日)20時49分42秒

授業でもお話させて戴きましたがイベントのお知らせがあります。

テノヒラタンカ「ウタノ降ル夜」 4月25日(金)

テノヒラタンカが3回目のイベントを開催します。

当日は、4月の題「キッチン」の投稿短歌の中からテノタン賞の発表を行います。
また、歌人・天野慶さんhttp://www3.justnet.ne.jp/~o-kei/index.html
によるテノタン短歌講座など行います。


vol.3 event「ウタノ降ル夜」
  DAY:2003年4月25日(金)
  TIME:19:00〜21:00
  SPACE:OFFICE(営団地下鉄駅「外苑前」徒歩2分)
  東京都港区北青山2-7-18 山崎ビル5F
  TEL:03-5786-1052
  TICKET:1000円(ワンドリンク)

「テノヒラタンカ」http://www.mainichi.co.jp/women/tanka/200304/18.html
は、短歌とイラストそして音楽のコラボレーションしています。
上に書いたURLで見ることが出来ますので是非チェックしてみて下さい。

本も出ています。
発行:オフィスサンサーラ 発売:太田出版
定価:(本体価格1000円+税)

質問などありましたらメール下さい。
興味がある方は本もお貸ししますね。
よろしくお願い致します!!

奥野美和 なるほど 2003年04月20日(日)20時17分18秒
水落麻理化ける! 恋愛小説の王道に突入か? への応答

なんどもごめんなさい。

わたしはいま「星兎」について感想文を書いているのですが
なかなか溢れる気持ちがうまく言葉に出来なくてむずむずしています。
こころにはあるのにことばにできないです。

水落さんの作品について寮先生の

『自己戯画化することも、ひとつの手だけれど、笑いとばすだけじゃすまないこともある。だからといって、理屈でも割り切れない。そんなダメ男と別れた方がいいに決まっていると、いくら理屈で分かっていても、それができないのが恋。

しかし「恋だからしょうがない」の一言ですませてしまえば、もう語るべき事は何もない。それで終わりです。

けれど、実際はそれじゃあすまない。さまざまな葛藤があり、その男に執着してしまうさまざまな内面があり、その内面をつくりあげた個人の心の歴史があるはず。

それについて語れるのは、もしかしたら「文学」なのかもしれないと、わたしは思っています。だからこそ「恋」について語る文学は、綿々と続いてきたのだと。』

という言葉に「恋だからしょうがない」で逃げきろうとしていた自分を
感じました。こわくてもぞもぞしちゃうから、「恋」についてはなかなか、
なにやら考えられず、水落さんの作品も、もうすこしまた考えてみよう、とか思いました。
寮先生の『楽園の鳥』読んでみたいです。

最近恋愛の話はげらげら笑ってなるたけ深刻にならないようにしていて、
らくちんだったけど、なんだかちょっときちんと自分を見つめなきゃなあ。




月がとても綺麗で友達に借りたホープ サンドヴァル&ザ ウォームインベンションズ
を聴きながら想いを馳せています。杉作君が小沢健二について触れていましたが
わたしも好きです。いつか「LIFE」みたいに短歌をまとめたいなあ。


今年も皆さんに影響を受けて頑張って行こうと思います。
改めてよろしくお願い致します。


寮美千子 水落麻理化ける! 恋愛小説の王道に突入か? 2003年04月20日(日)18時05分53秒
▼掲示板:水落麻理 1A かっこわるい恋とか愛 への応答


驚きました。水落さんの新作。これはまるで『楽園の鳥』のミチカ※ではないか、と思わせる鬼気迫るものがありました。昨年までの、あの前向きで、清潔感溢れるお嬢さま、といった雰囲気の水落さんの作品とは大違いです。「化けた※な!」と思いました。
※『楽園の鳥』のミチカ/寮美千子が一昨年から昨年にかけて新聞連載した作品の主人公。ダメ男にどうしても惹かれ続けて人生をめちゃめちゃにしていく。

※化ける/お岩さんのことではありません。思わぬ成長を見せてびっくりさせることです。
この作品が、水落さんの内面を主人公に託して語るものなのか、それとも想像力を駆使して創作した主人公の内面なのかは、わかりません。けれど、そんなことはどうでもいい。あるリアリティを持って、ダメ男に惹かれていく主人公を描けたこと、賞賛に値します。


「だめんず」という言葉が流行しています。「週刊SPA!」で連載された倉田真由美の恋愛エッセイ「だめんず・うぉ〜か〜」がその語源。「ダメ男を渡り歩く女」というのがその意味です。単行本化もされています。
http://www.fusosha.co.jp/senden/2001/032079.html

これは「ダメ男に惹かれるダメ女」を明るく笑い飛ばす漫画&エッセイ。著者自身も「だめんず」のひとりだとか。そんな自分を「だめんず」として戯画化する心の強さを持つことで、笑って乗り切ろう! という意味もあるようです。

この作品のおかげで、いままで「日陰の女」というか「ダメ女」として人前にさらすことをはばかられた自分を、明るく人前にさらすことができたという人も多いかと思います。


そのように自己戯画化することも、ひとつの手だけれど、笑いとばすだけじゃすまないこともある。だからといって、理屈でも割り切れない。そんなダメ男と別れた方がいいに決まっていると、いくら理屈で分かっていても、それができないのが恋。

しかし「恋だからしょうがない」の一言ですませてしまえば、もう語るべき事は何もない。それで終わりです。

けれど、実際はそれじゃあすまない。さまざまな葛藤があり、その男に執着してしまうさまざまな内面があり、その内面をつくりあげた個人の心の歴史があるはず。

それについて語れるのは、もしかしたら「文学」なのかもしれないと、わたしは思っています。だからこそ「恋」について語る文学は、綿々と続いてきたのだと。

水落さんの短編は、そんな「恋愛文学」の王道に足を踏み入れた作品、という感じがします。


新たな題材に取り組んだ姿勢を、高く評価したいと思います。すばらしい。

そこで、提案です。

ここを出発点にして、主人公をもっと掘り下げてはどうでしょうか。彼らはどこで出会ったのか。どのように恋に落ちたのか。どのようにその男に苦しめられたのか。主人公は、なぜ、その男から離れられないのか。彼女のなかの何が、そうさせるのか。

そのようなことを、物語としてひとつひとつ積み上げていく。そして、その主人公がその挙げ句にどうなるのか。どうするのか。それを考えてみる。

そこまで書けたら、立派な「恋愛小説」です。

水落さん。この主人公のすべてを、心の中でシミュレーションして、大きな物語にしてみませんか。

最初から大きな小説を想定するとむずかしいかもしれない。まずは、ひとつひとつのエピソードを積み上げていってもいい。例えば、最初は出会いのシーン。或いは、はじめてのデートのシーン。そんなふうにして、ひとつひとつ書いていって、まとめてみてはどうでしょうか。一年後には、一冊の本になるような小説を完成させられるかもしれませんよ。

奥野美和 水落さんの 2003年04月20日(日)12時15分45秒
▼掲示板:奥野美和 2A「恋の痣、ブローチにしてあげる」 への応答

「かっこわるい恋とか愛」「さよなら、あの人」
に影響を受けて書かせてもらいました。とても素敵だったのです。
水落さんの作品他にも読みたいなあ。 

奥野美和 恵比寿 ニューズデリ 彼女の痣 恋の痣 2003年04月20日(日)10時30分43秒
▼掲示板:水落麻理 1A かっこわるい恋とか愛 への応答

彼女はわたしより五歳年上の友達だった。
右手の薬指に彼からもらった指輪をして、
いつも彼の話をしていた。
からだ中から好きがぽろぽろこぼれて、
なんだか木琴の音が聞こえそうなくらい。

ああ、こんなにホネヌキにされてしまって、
24時間、彼のことばかり考えていて、
大丈夫かな、わたしみたいに、なったり、しないかな、
なんてちょっと意地悪な事を考えていた矢先の、
「相談したいことがあるんだ」の連絡。



恵比寿のニューズデリ。

どうやら、彼に好きな子がいる、とのことだった。
あ、と自分の昔の恋人が別れて2週間も経たない内に
他の女の子とデートしている場面を目撃したことを思い出す。
電車の中でぽたぽた出る、地味な涙が止まらない。
ヘッドフォンからはケミカルブラザーズ。
過ぎて行くぜ合わさった景色、
白とブルーとグレーをわたしはまだ忘れることが出来ずにいる。

「それで、もう告白したらしいの。でもふられて、やっぱりわたしと続けるって言うの」

彼女に別れを告げずに、他の子に告白して、やっぱり駄目で、
もう一度、ということのよう。

「携帯勝手に見ちゃってさ……、わたしも悪いんだけど、うん。それで発覚した」

携帯を勝手に見るのもどうかと思うけど、全部正直に言う彼も彼で、
戻っちゃうものすごい。戻れちゃうのもすごい。
でも、好きで、どんなかたちでも一緒にいたくて、
「なんか、もう、どうしようもない」って気持ち、わかる。
どうしようもない、どうしようもない、って、不安に絡まりながら、
でも一瞬の優しさを心の中に暖めて歩く、そんな気持ち。


「でもね、その携帯見たとき……彼が怒って……」
とTシャツの袖をめくると、
真っ青に晴れた腕が出てきた。
お尻にも大きい痣があるという。

「ずいぶん前から、暴力があるの。わたしが太ってるとか言って。この前は、
その好きだった女の子は読者モデルとかにも出ちゃうような子らしいんだけど、
そいつを見習えって言われた。」


彼女の痣は、ナスみたいな色をしていた。
ガラスケースに入ったデリが光る。

その後、その彼と会うらしくその時間まで一緒に居ることになったのだが
案の定、彼はいつまでたっても来ない。電話もでない。
寝坊したらしく、もうすこし寝てから会いたい、とのこと。
彼女は待ちぼうけ。慌てて来いよ、とも思ったが黙る。
本当は彼女の足で立って欲しいと思った。
自分の足場を彼で固めたら倒れてしまう、ちゃんと
自分で固めなきゃって思った。
恋に埋もれてしんじゃう。

でも。
好きと決めたら離れられないのもわかった。
駄目だ、無理だ、メールが来ないだけで不安になりつつ、
1週間ぶりの電話で天国へ行けちゃう。
ましてや彼のキスはいっしゅん目の前がゆらぐような魔法。
空気がう、わんと回転する。


そんなの手放せない。


予定もないわたしは彼女と恵比寿から彼の住む学芸大学まで
歩いてみることにした。せめて、彼女が彼を楽しく待てるように。
きっと、この恋は賞味期限がどっかに隠されている。
でも、わたしはただ見てることしか出来ない。
彼からやっと電話が掛かってきた彼女は、とても嬉しそうで
どうしようもない、気持ちになった。

傷つきながらちょっとのご褒美を期待して恋をしている彼女と
傷つくのが怖くて恋から逃げてるわたし。
かっこわるいのがこわくて、所有してしまうのがこわくて、
こぼれおちるのが怖いわたし。完璧な恋なんてないのにな。
わたしはなにをもとめているの。


帰り東横線に乗り込んで窓に映る自分をぼんやりみていた。
ヘッドフォンはしないで電車の音と、車内の話し声をBGMに。
サラリーマン、お母さんと息子、男の子のかたにもたれた女の子。
その子を愛しそうに見る彼。


みんな恋をしている。




水落さんの新作、「かっこわるい恋とか愛」
昨年度のものより長めで、きちんと読み進めることのできる
ストーリー展開が気持ちよかったです。

水落さんは、女の子の気持ちを書くのが上手で、彼女達の生活も
実生活と離れることなく会話など違和感なく読めました。

わたしは恋の中に溺れる自分を認めることが出来ません。
それは過去とかも関係あるけど、所有するのが怖いです。
執着してしまう自分が。人を好きになると悲しくなる。
もちろんウキウキ通りを行ったり来たりもするけれど、
その後を考えてしまうのですな。

だから最後の


『だからやめられないんだ。ダイレクトじゃないこの人の胸の中にいつだって私をひっかけていてほしい。そして私はこの背中を一人いじめしたい。カサブタに触れた手の体温も、まつげもまぶたも、全部。かっこ悪いけどたぶん私は今すごくかっこいい』

と言う部分が、主人公のあけみは自分を「かっこ悪いけどたぶん私は今すごくかっこいい」
と思っているんだ、とびっくりしました。
「かっこわるい、こんなにすきでかっこわるい」って思ってしまいがちなので。
私自身も、私の書くものも。わりと。

あと、「2A さよなら、あの人」もそうだけれど、
朝の色とか、その日のその場所の色が出ていてるのが良いな。
水落さんは空や雲、光の色や月をよく見ているかな、なんて思いました。
やっぱり、これは水落さんの美しさ、
きれいさが出ているのかなあ。



余談だけど南Q太の「クールパイン」と
魚喃キリコの「ストロベリーショートケイクス」は読みましたか?
すきかなあ、なんて思ったよ。魚喃キリコのこの作品は、女の子の
気持ちがぐっとつまった、でも押し付けがましくなく、
たんたんと話が進むとても好きな話。










西村 和(にしむら わたる) 本日はすみません・・・ 2003年04月18日(金)01時08分16秒

少し前から体調が芳しくなく、今日がそのピークで寝込んでいました。知り合いを解して得た情報なんですが、大口を叩いておいて授業に出ないと、かなり顰蹙をかったようで申し訳ありませんでしたm(_ _)m

寮美千子 新しき年度のはじまりのための言祝ぎ 2003年04月03日(木)10時53分41秒

新年度です。みなさん、心機一転新たな気持ちで創作に臨みましょう。

時間なんて去年も今年も変わらずずるずると流れている。と、大晦日から新年にかけて大騒ぎする人々を白い目で見て過ごした若かりしころもありました。しかし、そのように流れゆく時だからこそ、恣意的に区切りをつけ「新しい年」として再生させることが大切だとも思うようになりました。やはり、けじめは大切。ここを出発点にして新たな年を精一杯走りきるのだという心構えが、人生をより豊かにしてくれます。

新年度最初の課題を出しました。感想文と自己紹介です。感想、なんてしろものじゃなくて、バシッとした批評でも歓迎です。ここは「物語の作法」の掲示板。まず、その課題を提出した者でないと、作品の投稿は認めません。昨年度の受講生でも同じです。新年度であるということを無視した投稿がありましたが、削除しました。

作品は、自分を見つめることではありますが、それを発表するということは、他者とのコミュニケーションをしようという意志の表出でもあります。掲示板の流れを読まず、勝手に自分が書きたいことだけを投げ出すような「直流」(=一方通行)の書き込みは困ります。きちんと他者と対話するつもりで使用してください。みんなで「交流」感のある掲示板にしていきましょう。

明日、わたしは山梨岡神社の春の大祭に「太々神楽」を見に行く予定です。田植え前の、豊饒祈願の祭りです。遠い時代の人々は、歌舞音曲を奏でることで大地を祝福しようとしました。わたしたちは「言葉」で我々の新しき一年を祝福しましょう。新しい年度のはじまりにふさわしい、気迫に満ちた作品を待望します。

松永洋介(アシスタント) 今年の授業 2003年04月03日(木)00時56分50秒

みなさま、新年度あけましておめでとうごさいます。
旧年中はたいへんお世話になりました。今年もよろしくお願いします。

物語の作法ホームページを新年度版にしました。

▼課題告知ページ設置
授業の課題と重要な連絡については「課題と連絡」のページでお知らせすることにしました。
課題を提出するときは、必ず、「課題と連絡」のページで確認し、各課題の下にある「この課題を提出」ボタンを使うこと。

▼受講希望者は、事前に感想文を提出すること!
今年度の講義要目を載せたので読んでください。(大学発行の「講義要目2003」に載っているものと同じ)

今回、受講希望者には、参考文献(講師の著作)を読んだ感想文を提出してもらいます。初回の授業までに、自己紹介とともに提出(投稿)してください。出さない人は受講できません。

最初の授業は17日です。買うにせよ借りるにせよ、本の入手はなにかと時間がかかるので、受講希望者はできるだけ早く本を入手してください。

がんばってくださいね。

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管理者:Ryo Michico <mail@ryomichico.net>
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