「物語の作法」雑談板 (0007)


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宮田和美 わんばんこ。 2002年10月15日(火)23時13分25秒

おくのさん、卒業式って。卒業式って。

感想ありがとう。ひとりで書いてるとわからなくなるの。
なにが良くてなにが悪いか。
や、いまでもわかんないんだけど。
だから最近自信なくなったりしてたんだけど、
おくのさんの感想よんで、わーいってなった。
パワーいただき。ありがとう
あの文章、あたしも長いものにしたいと思ってるの。
がんばりマッスル!

たんかのことば選びはむつかしいね。
ダンシとオトコ。男子の勝ち、よねやっぱ。
むっつかしいぃー

そして、新作。
すごいね、その勢い。
パピコのうた、いい。ミルキーもすき。
パピコのひとりごとのような自然さが出すせつないかんじとか
ミルキーのしずかにエロいかんじとか。
なんかもーくやしいくらいだー。
でも、
おくのさんのその毎日の発表がいまのアタシの原動力でやんす
あたしも書こ、っておもう。負けずに書こって。
おたがいがんばりましょう。ね

奥野美和 宮田さん「27A 日々のかけら」感想 2002年10月15日(火)08時15分13秒
▼掲示板:27A 日々のかけら への応答

胸キュンですな。とても女の子らしく素直で素敵。
わたしには書けません。かわいい!って思うけど、
かわいいものって、難しい。
かわいい気持ちじゃ書けないから。


わたしは、去年がかなりの転機だったわけですが、
わたしたちの感じてきたものって本当に財産なんだな
って思います。

わたしたちの身体は素晴らしいね。
お互い頑張ろう。

ただ、やっぱり、ちょっと物足りないかな。
もう少し長いものが読みたいな。

ちなみに、ともだちに宮田さんのこの前の
ブックを見せたら
「ヤマザキ1番」を歌ってくれました。


短歌とは別に他も、また企んでいるので
楽しみにしてて!

奥野美和 宮田さん 感想ありがとう 2002年10月15日(火)08時04分46秒
おくのさんへ感想。 への応答

「男子」!わたしも気になる。あんまり、女子、男子って使いたくないんだけど、
「男の君を」とかじゃ嫌で……。男の子が好き。でも5文字なんだよね。
工夫してみますな。

シャツは。わたしの性格が出ていますね。ね?

きょう、宮田さんが卒業式にボタンを貰っている夢を見ました。

奥野美和 寮せんせいへ 2002年10月15日(火)07時59分53秒
つないだ手思った以上に分厚くて男子の君を見つけた気分 への応答

ありがとうございます。
実感的。そうなんです、たまたま知り合いの
男の子の手を見て、はっとして、
なんだこれ!と思って書きました。
ぜんぜん手とかつないじゃう仲でも無いんですけど。
人と会うと必ず発見があります。
出会いってすばらしいですね。。。
今日も張り切っていこうと思います!おー!

宮田 和美 おくのさんへ感想。 2002年10月14日(月)00時22分02秒
▼掲示板:4C「きみ」 への応答

カタ想いのうた、いいね。
なるほど、この気持ちはそういうことだったのね
ってかんじ。
ぐちゃぐちゃしたまわりくどい思いを
さらっと57577にできるってすごい。

「分厚くて」もいいなー。
大きいでもほねっぽいでもなく「分厚い」。
リアル。
ただ、わたし個人は「男子」って言葉、にがてなのです正直。
なんでだろ。最近よく巷で耳にするからかもしれない。
奥野さんが「あたし」って使ってる文に抵抗あるのと似てるのかも。
個人的な感覚のちがいなんだけど。

シャツのうた。おかしい。かわいい。
変な柄、とかいって。あはは
わたしは許さないけどね。きもちが足りないのでしょうか…
「他の男」っていいねえ。男、かい。他にはそんなに冷たいのかい。
ぞっこんラブやね。そんな感じがすきよ

寮美千子 つないだ手思った以上に分厚くて男子の君を見つけた気分 2002年10月13日(日)15時33分03秒
▼掲示板:4B「図書館で邪魔してごめん」 への応答

▼奥野美和さん

すごい。これ、すてき。実感的で。
「男子の君」というちょっと変則的な言葉遣いも、
初々しい思春期を感じさせて good!

奥野美和 お化粧しないと外に出ません 2002年10月12日(土)07時26分53秒
▼掲示板:25A 日々のかけら への応答

丹念にメイクするのが大すきよマスカラしなきゃ外に出ないわ

マニキュアが上手に塗れたこんな日は吊革の手も力が入る

のぼせちゃうとなりに君がいる時はチークいらずの私のほっぺた

おかしいな まるでグロスを塗ったみたい中華を食べた君のくちびる


メイクシリーズ!即興でごめんなさい!
わたしはメイクが大好きです。
厚化粧バンザイ!すっぴんよりお化粧している女の子が好きだなあ。
なんて、思います。わたしも、日々失敗を重ねているけれど。

この彼の彼女だってメイクしてるよ、きっと。
私の素顔はメイクした顔。なんて!
どうどうと顔を上げられるメイクが出来るといいな、
って思います。

わたしは、顔よりキャラ売りなので、
キャラを磨きたいと思っていますが、ね。

奥野美和 ごめんなさい 2002年10月12日(土)07時04分11秒
▼掲示板:4B「図書館で邪魔してごめん」 への応答

3Cでした。訂正お願い致します。

奥野美和 チェキって下さい… 2002年10月12日(土)09時48分11秒

寮先生、私頑張る!頑張ります!
自然の流れに身を任せるのは苦手みたいです。
流れを作ってダイブしないと駄目みたいです。

宮田さん
ありがとう。たしかみ、電線は、また思い入れが強すぎて、
うまく短歌かしきれてないね。
わたしは、電線が好きなんです。
電線を見ながら歩くのが。
(BGMはフィッシュマンズ!)

きびしくお願いしますな。
宮田さんの感想も、キチンと書くから!
ありがとう。

スギ作くん
ありがとう。毎日チェキって下さい。
今日は朝になっちゃった。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

改めて読んでみると
凹んじゃうけど、毎日毎日努力します。
やっぱりわたし、書くことが好きで
女の子が好きなんだなあ。
才能は無いけどタフに行きたい。
生きたい。

今日はユメミが悪かった。
でも、現実の空はすばらしく青い!

寮美千子 オクノ ガンバレ! ミヤタ イイゾ! 2002年10月11日(金)21時09分24秒
▼掲示板:2C「守れない約束はセンチメンタル」 への応答

▼奥野美和さん

一日一首。
簡単なようでむずかしい。
でも、はじめたね、美和ちゃん。
えらいぞ! がんばって。
ちょーありきたりですが「継続は力なり」はほんとうです。

胸きゅんの短歌、すてきです。
いまの奥野さんだから書ける。
いまの奥野さんしか書けない。

みんなも、いましかでいないことを、どんどんしよう。
いましか書けないことを、どんどん書こう!

▼宮田和美さん
>わたしはいままで
>自分のきもちをさらけ出すことから
>逃げてたような気がします。

さらけ出すことは、怖いこと。
さらけ出すには、まず自分の気持ちを見つめなくちゃいけないから。
それって、恐ろしいことだよね。
気がつかないふりをしていたほうが、楽なこともいっぱいあるし。

でも、それはほんとうの楽じゃない。
自分についた嘘やごまかしが、積もり積もって自分を傷つけ、
いつか自分を見失ってしまう。

自分を見つめようとした宮田さんはエライ!
それを表現にすることは、また別の次元のむずかしさがあるけれど、
それはそれ、次の話だ。
ともかくも、そう気づいた宮田さんに拍手! がんばれ。

宮田和美 またたびふたたび。 2002年10月11日(金)01時58分48秒

今日、みんなの意見をきいて、
ぴっかーん、ってきた。

わたしはいままで
自分のきもちをさらけ出すことから
逃げてたような気がします。
今日の授業で、
わたしの中にある、
みっともなくて見せたくないような
ぐちゃぐちゃ
そういうのを受け入れたうえで
きれいなことばをかいていきたい。そう感じました。

いろんな意見をありがとう。
また来週もあたしの発表かも。みなさん、よろしくね。

宮田和美 そっとくちずさむ。 2002年10月11日(金)00時38分50秒
▼掲示板:2C「守れない約束はセンチメンタル」 への応答

おくのさん。よんだよ。
やっぱりわたしは、おくのさんの短歌が
すきなんだなっておもえる
うたの数々でした。

気になったのは、
「悲しみは」のうたと、
「電線」のうた。
悲しみは、は五七五七七じゃないよね。
なんかむずむずしちゃった。
せっかく短歌って名のるんだから
リズムがあったほうがいいかもって思った。

あー、でもこれはわたしのくせで
たんかっていわれると、
いちにいさんしいごって、指とか折って
リズムに合わせて
読みたくなっちゃうのね。

電線。
うたのことば以上には
伝わってくるものがなくて
「あれ?」ってかんじがした。

でもねえ、ほんとうにすきだなあ。
なんか、こころのなかの
いちばん大切なところにしまっておいて、
こっそりとくちずさみたくなるような
うたです。




杉井武作 楽しみにしてます 2002年10月10日(木)22時38分23秒
ドンマイマインド への応答

あれ?忘れかけてた涙が出そうです。。
俺にもこんな感情が・・・切ないですね。
毎日!?がんばってください!
チェックしまっせー

奥野美和 ドンマイマインド 2002年10月10日(木)22時23分37秒

こんばんは。
今日から毎日、短歌を一首書くことになった
奥野です。よろしくお願いします。

先生が下手でも、なんでも毎日書いてみよう!
とおっしゃってくれたので
なんだか、ドギーアンドマギーな私ですが
書いてみようと思います。

日々トレーニング。

今日は、初日です。

また明日も頑張ります。

寮美千子 夢プラグ 2002年10月09日(水)17時29分09秒
▼掲示板:標本1A「夢プラグ」 への応答

>こんな注意書きがついていた。

ここは「使用説明書」としたらどうかな?
そして、全体を使用説明書にする。
せっかくだから、この「夢プラグ」を製作した電気会社ないしアヤシイ製作所の名前も考えたらいい。
最後に「類似品にご注意ください」とかね。
ともかく、徹底してやってください。ただし30字×10行以内(タイトル別)。改稿求む。

古内旭 突然ですが、書けました 2002年10月08日(火)03時20分40秒
▼掲示板:3A「記憶のゲバルト」 への応答

標本箱どうしよう、と思いつつも別のものが思いついたので、書きました。授業は後期始まって二回とも行けなかったのですが、次回は大丈夫なはずなので参加させていただきます。
3A『記憶のゲバルト』はそれなりにテーマを選んで書いていますが、『世にも奇妙な物語』のようなB級オムニバス的要素もあると思いますので、どうか読んでほしいと思います。

寮美千子 モニュメントヴァレー 2002年10月04日(金)00時30分08秒
▼掲示板:今日という日の今という時間、そして私 への応答

水落さん、夏休みにモニュメントヴァレーに行ったんですね。
わたしも、もう10年も前になるけれど、行ったことがあります。
乾いた砂漠のなかにいると、生命が際立って見える。
砂色の砂漠のなかにいろと、空の色が鮮やかに見える。
詩を読んで、水落さんのなかに、色彩が広がっているの、感じました。
すなおで、とてもいいよ。
わたしも、モニュメントヴァレーのあの感じ、思い出しました。

アリゾナの砂漠を旅したときのエッセイ、ここにあります。
読んでみてね。

review0004.html#review20020622032035

水落麻理 青すぎる空〜 2002年10月03日(木)01時11分08秒
青すぎる空とか食べかけのチーズケーキとか土手に落ちてた線香花火とかクリスタルガイザーのペットボトルとか、決して帰っては来ないそういったものすべて。 への応答

せつない〜!最後のオチでほろりとなっちゃった。うんうん。そんな感じ。まさにそう。

水落麻理 もう一言 2002年10月03日(木)01時07分27秒

調子に乗って、夏休み中に書いた詩をもう一つ投稿しました。これにはビップなエピソードがありまして、私は今年の夏アメリカに旅行に行ってきました!モニメントバレーでみた夕日を見て、車の中で書いた詩です。だから支離滅裂かも。しかもさっきの作品同様、色のことばっかり言ってますね。ワンパターンでやになってしまいます。他に何かなかったのかなあ。書いてから気付いたのでしょうがないですね。飽きずに読んでみてください。自分の作品を人に見せるときは何かと言い訳したくなってしまいます。色のことや、同じような節回しで表現のはば狭いなーあたし、となんだか反省・・
明日の授業に遅刻するので今日はこの辺で。あー、レポートもやらなきゃ。

水落麻理 新規投稿の「成長」と「桜色の猫目石」について 2002年10月03日(木)00時34分55秒

ごぶさたしてます。私にとって10代最後の夏休みは、とっても楽しい夏になりました。みな様どうすごしましたか?
ほんとに久しぶりの投稿になります。課題を見て、まじ幻想的な世界を書いてやる!と意気込んだ結果、「成長」ができました。だけど字数がどうがんばってもオーバーなので泣く泣くけずって、ちょっと意味内容も変えて、「桜色の猫目石」ができました。でもこの二つの作品、「成長」のほうが言いたいこと全然表せている気がします。どうしよう・・・
「桜色の猫目石」を取り下げ、ちゃんと文字数考えた作品をもう一度課題用に書いてみようかなとも思っているのですが、行動の遅い私。しっかりしなきゃ!!

石黒美穂 あらら? 2002年09月30日(月)10時58分51秒

夏休み終了おめでとうございます・・・
と そんなわけない

皆様お久しぶりです
宿題だされましたか?
・・・すいません私まだなんですが(、、;
作品だせよ こらっ と お怒りの声もきこえます

ところで星空朗読コンサート・・・いかれるかたって
どのくらいおられるのでしょう? とか ひそかに思いつつ
一人暮らしに飲み代はありません(*ノノ
いかれたかた ぜひ感想をおきかせくださいマセ


提出までしばらくおまちください・・・

越智美帆子 天殺中です、たぶん。 2002年09月14日(土)08時54分58秒
▼掲示板:6A 彼女は、またいつもの日常を への応答

 夏休みもあとわずか。なのにどうして私はこんなとこにいるのでしょうか。左手は24時間点滴中、右手には患者確認のためのリストバンド。絶食も4日目に突入して、コンビニ弁当が懐かしいです。
 急性の腹痛で盲腸の疑いで入院中なんです、今。しかも、退院したらすぐ学校、もしくは後期が始まるくらいに退院かもしれません。運が悪すぎ、としか言いようないです。

 で、とてもとても暇なので、書いてみました。うーん、今までのものとは全然違う感じですね。どうしたんでしょう??

越智美帆子 切ない日々 2002年08月30日(金)02時17分21秒

 夏休みだからと言って、毎日遊んでくれる人がいないので、9時頃強制入眠したら、さっき起きてしまいました。何て不毛な…。
 
 最近、知人からW・バロウズの『内なる猫』と『裸のランチ』を借りて、今、『内なる猫』を読んでいるのですが、とにかく切ないです。過去の恋人たちを猫に例えた話たち。そのやりとりの一つ一つが、バロウズの愛情と恋人達との賭け引けのようで、でも本当にバロウズは恋人たちのことを愛していたということが伝わってきて、切ないです。

 宿題どうしましょう。。。今のところ、ぎりぎりの大きさのハートだらけのクマのぬいぐるみにしようかと考えてるのですが。文章は引用でもいいのですか?

 虫の鳴き声が涼し気な夜中なんですが、昼間の暑さは一体なんなんでしょう。。。昼夜逆転してる私にはあんまり関係ないのですが(笑)と、いうか家の前の道路、うるさすぎです。誰か、大音響の車で走っていく、今を青春謳歌中の若者をどうにかしてください…。
 

横田裕子 ご無沙汰です。 2002年08月29日(木)12時02分49秒

自宅のPCが絶不調でなかなか作品の発表ができませんでした。
直ったと思ったら今度は画像がえらくざらざらで、壁紙が細かなチェックに見えるんです・・・。
とーっても、目に悪いです。

先日の「小惑星美術館」・・・部活の合宿中でしかも親にダビングを頼んだらしっかり忘れてくれたました。まともに聴いたのは1回目と3回目だけ。
そしてユーリの声を演じていらっしゃったのが高山みなみさんと知って「ええーっ!」と思ったのは私です。
コナンにしてもユーリにしても、少年というキャラクターをやるのが上手い方だなぁ、と。

宮田 和美 青すぎる空とか食べかけのチーズケーキとか土手に落ちてた線香花火とかクリスタルガイザーのペットボトルとか、決して帰っては来ないそういったものすべて。 2002年08月21日(水)23時56分24秒

8月19、20日に
玉川学園前にあるファインエステートという喫茶店で
テトラポットシアター企画公演「この世の果てはガールズパラダイス あるいは冷めゆくハーブティー」
というお芝居がありました。
わたしが役者として舞台に立った芝居です。
4月から稽古を始めて、
永久に来ないような気がしてた本番を終えた今の気分は、なんとも変なかんじです。
ただ、はっきりとわかるのは
わたしは舞台がすごく好きだってこと。
どうして舞台じゃなきゃいけないんだろう、絵とか音楽、もっとかっこいいものとか、もっと楽なものだったらどれだけいいだろうって何度も思った。
だってださいじゃん、つうよかださいもんだと思われがちじゃん、舞台って。
それにしんどいし。
今回の舞台を、わたしは何度もやめたくなったし、沢山のものを犠牲にした。
それでも、当分やめられないなって思う。
たぶん、出産を終えた母親ってこんな気分なのでしょう。痛みを忘れて、もう次の子のことを考えてる。

芝居が終わって、登戸で明け方まで飲んで、カラオケ行って、早朝の多摩川でたまちゃんを探した。ねむくて言ってることとかわけわからんくて、たのしかった。
たまちゃんはいなかった。
風がつめたくて、もう夏も終わりなんだなって思った。



寮美千子 読書の夏 2002年08月20日(火)11時20分20秒
「それであなたそのときよかったの」「よかった」「ちきしょう」 への応答


東條君が紹介してくれたスティーヴン・ミルハウザー『イン・ザ・ペニー・アーケード』は、当然?!わたしも持っている本で、読んでもいます。奇妙なテイストの本だなあと思ったことを覚えています。割合に趣味です。この際、ちょっとだけ読み返そうと思って探したところ、ゴミの山に埋もれて見つからない。うむむ。見つかったら、また書くね。


これは「白水Uブックス」という新書版のシリーズにも入っているのだけれど、このシリーズは、かなり打率が高い。興味深い本が多いのです。わたしのおススメは以下の通り。

ポール・オースター『鍵のかかった部屋』
絶品! 彼の作品のなかでもピカイチ。これがいちばんのオススメです。心理的迷宮小説。

ポール・ラドニック『あそぶが勝ちよ』
ニューヨークのクラブシーンを舞台にした都会小説。いかしてる。

ポール・ラドニック『これいただくわ』
同じ作者の「万引き小説」。

アントニオ・タブッキ『インド夜想曲』
消えた友人を探しにインドの奥深くへ。これも、心の迷宮に迷いこむ小説。わたしの長編「楽園の鳥」は、これを下敷きにしたところもあり。映画にもなっていて、これもかなり出来がいい。


同じく東條君ご紹介の島尾敏雄『死の棘』。うーん、これはヤバイ小説だ。息苦しい嫉妬妄想。そこにのめりこむ妻。妻と夫は、出口を見つけられず、ふたりだけの閉じた世界に没入していく。読んでいて、こちらの頭の具合まで悪くなりそうだった、強烈な引力を持った小説。こういうことは実世界でイヤというほど体験しているから、わたしとしてはもう二度と触れたくないっていう気分でした。しかし、作者のこのダメぶりも、やっぱり「楽園の鳥」に通じるかも。


さて、そのような心の迷宮にはまるのもいいものですが、徹底的に事実と向き合った世界、というのも爽快でいいものです。『クマにあったらどうするか――アイヌ最後の狩人姉崎等』はこの夏の必読書です。わたしは北海道の東川で、現代美術とも関連した写真フェスティバルに参加し、その後で狩人の姉崎等さんに会ったのですが、都市的な「心の迷宮」なんてものが、いっぺんに吹き飛んでしまいました。しっかりと現実と向き合うのはすごい。かっこいいおじいさんです。

そのように、徹底的に現実と向き合い、観察し、科学的な考察をしている姉崎さんが、その心の奥で、アイヌの神話世界と矛盾なく結びついているところが感激でした。神話世界は、迷宮ではない。ある意味、理性の神殿。しかし、それをロゴスだけではないもので表現している。そこがすごい。

公明新聞に書いた書評があるので、それを読んでみてください。
review0004.html#review20020803151126


とはいえ、時間が経つにつれて、また都市的な心の迷宮の面白さもじわじわと戻ってくる。
東川で強く印象に残ったのは、森村泰昌氏の作品でした。彼のHPはこちら。キッチュな森村色満載の豪華絢爛百貨店です。
http://www.morimura.gr.jp/


高校1年の夏休み、わたしは宮澤賢治を耽読していた。どこへ行くにも「春と修羅」の載った文庫本を手に、なんどもなんども読み返しました。それが、いまのわたしの礎のひとつになっていると思います。みなさんも、読書の夏を!
とはいえ、現実体験も大切だから、どしどし行動しましょう。では。


夏休みの宿題を「掲示板」のほうに書きましたので、読んでください。

pttp0014.html#pttp20020820111829

東條慎生 「それであなたそのときよかったの」「よかった」「ちきしょう」 2002年08月15日(木)22時19分05秒

というやりとりに大笑い。いや、たぶん笑うところではないのかも知れないけれども。
しかし、そこまでの悲劇であるからこそひとたび間接性を得てしまうとことほど左様に
簡単に笑いに転化するということもやはりまた共感頂ける事であろうとは思うのだ。
タイトルで作品名が分かった人は凄い。島尾敏雄「死の棘」の一節である。
これは、有り体に言えば、不倫がばれた作家がほとんど狂気に陥った妻に延々と責め苛まれ
続ける記録である。初めの場面は家に帰ってきたときに自分の書斎を荒らされているのに
気づいた夫が事情の露見に気づき、その後三日三晩に渡って不眠の追求をされるところから
始まる。すべてを明かせと迫る妻に対して、ばれてもなお嘘をついてしまう夫の泥沼のやりとり
が作中のほとんどをしめる。
収まっても何かある度に狂気のように追求をはじめる妻に対して夫は次第に自ら狂気を演じて
それから逃げ出したりする。それらのやりとりがとても滑稽で笑ってしまう。
しかし、事態は深刻で、半年経っても妻の追求と発作は続き、夫は仕事を続けられなくなり、
生活にも困る。
これは、一つの家族の崩壊の記録でもあるし、十年の裏切りで狂気に陥った妻の記録とも、
妻に対処しきれず哀れな行動を続ける夫の記録とも、崩壊していく家庭の中で荒れてゆく子供
たちの記録とも、狂気を抱えた家族が次第に社会的日常から孤立していく記録とも、様々に
捉える事のできる作品であると思う。

幾つか他の作品が連想された。
小島信夫「抱擁家族」古井由吉「栖」。
「抱擁家族」は妻の不倫に困惑する男が「家庭」を取り戻そうと奔走するのだが、家族の絆は
弛み、妻は死に、その試みがほとんど狂気と呼べるほどになるまでに空回りしていくというもの。
「死の棘」がリアルに家族や家庭の崩壊とあるべき姿をまだ持っているのに対して、「抱擁家族」
の方は、「家庭」そのものが何かとても抽象的なものになっているように思える。
それとも関連するのかも知れないが、この二つの作品から受ける印象の違いに、作者の視点
があると思う。「死の棘」では自らの愚挙をえぐり出すような執拗な描写と記述があるのだが、
「抱擁家族」には奇妙な距離感が感じられる。自分自身の行動を相対化というよりは、滑稽さを
強調し、喜劇化する意思のようなものがあるのではないか。小島信夫の初期作品にはいつも
その感じがつきまとう。ダメな主人公を私小説的にではなく、何かの観念か意思によって
描き出す感じ。塩崎先生が小島信夫の中の批評性と言ったようなものはこれなのか知れない。
言い換えれば島尾には取り戻すべき家庭があり、小島には家庭という存在そのものの崩壊が
あるのかも知れない。…あー、この結論は安易だ。
古井由吉のはほとんど覚えてないので何とも。
というか、男と女の二人暮らしの中で女が狂気に陥っていく話なので、家族というのとは
違う感じ。どちらかというと、土俗性と都市の落差の問題かも知れない。
三部作の二部目だけど、三部目読んだことないし。

東條慎生 スティーヴン・ミルハウザー/イン・ザ・ペニー・アーケード 2002年08月08日(木)23時07分32秒

と言うわけで。面白ブック紹介企画第三弾。
この本は短篇集で、冒頭に100頁ほどの中篇があり、他にはリアリズムの作品が三篇。
幻想的な作風のものが三篇と、なかなかの多様性がある構成になっています。
冒頭の「アウグスト・エッシェンブルク」から傑作。
ドイツの片田舎に住む少年が人形の中に虫を入れてその動かないはずの人形がかたかたと
なまなましく動き出す場面から小説は始まります。そのようにして、時計職人の息子と言う
こともあって、彼のからくりに対する情熱が目を覚まし、ある日のサーカスで手品師が持って
いた手品をする自動人形を見ることで彼の人生が決定します。そして彼はめざましいまで
の才能を発揮し、巧緻を極めた自動人形をいくつも作り出すのですが…。
作中に出てくる自動人形の有り得ないまでに精巧な出来が、幻想的な雰囲気を帯びてくるよう
に思えます。すべてに無駄がない、完璧な中篇だと思う。
女性を主人公にしたリアリズムの作品は些か毛色が異なり、もはや少女でない女性たちの日常
から脱した場所にある素晴らしい景色やパーティがこれまた見事な筆致で描かれています。
また、どれもがちょっとした危機を孕んでもいるのですが。
最後の三つの作品は幻想的です。
一つは雪が降った日、町中に現れる精巧極まりない雪人間たちが時間を追うごとに精巧さを
増していき、それがいつしか奇怪なものまで生み出し始める、ほとんどファンタジックな短篇。
一つは過去に訪れたことのある遊園地のアーケードに再び訪れた少年がそこのさびれ具合に
失望を抱くのだけど、あるきっかけでよみがえっていく話。
最後の「東方の国」は奇妙な作品で、「帝」が君臨する国での事柄をカタログ的に羅列して
描き出した作品。

細部への描写のこだわりと、人々の創り出す芸術作品の面白さ、夢や情熱の抱えるギャップ
など、とても面白い作家だと思います。「雪人間」の冒頭とかは素晴らしい。初めて読んだ
のだけど、他のもすべて読もうと思います。新刊が一冊、復刊が一冊つい最近出たことですし。
寮先生などはとても好きそうだと思うのですが。既に知っているかも。

明日からゼミ合宿で長野行きます。現地集合です。
しかも、連絡が来ないので、松本駅に着いてからの道が分かりません。
なんとかなるかもしれなくもない。

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3ba5962a00e8a0101c68?aid=&bibid=01580229

越智美帆子 もとは詩だったんです。。。 2002年07月31日(水)02時44分15秒
▼掲示板:5A 人形 への応答

 この話、もとは詩だったんです。17歳のとき書いた。今回、話にしてみました。一時流行ったたまごっちとか、パンナコッタとか、そんな感じのブームをちょっと皮肉に書いてみました。

越智美帆子  2002年07月23日(火)18時06分41秒
三つも同時進行なんておれには出来ない。 への応答

 ジュネは直接的なことを書かず、暗喩や直喩が多いなぁという印象を受けました。でもまだ3分の1しか読んでないので、何とも言えないのですが。

 アフリカ・・・私が今まで触れたことのない国です。アパルトヘイトくらいです、思いつくのは。でもその本おもしろそうですね。機会があれば、手にとってみます。

 写真家小林伸一郎氏の写真集『廃虚遊戯』はときどき現実逃避するときに眺めているのですが、いいです。廃虚って、死んでいるのにそこに存在している。廃虚めぐりでもしてみたいです。その他に、内山英明氏の『japan underground』も日本中の地下の世界を色を巧みに使って表現されていて、とても素敵でした。いろんな写真展行きたいです。

 町田はたしかに麻薬汚染率が高いらしいですよ。犯罪率も。2位かどうかは知らないですが、結構いろんなところで囁かれているみたいです。案外穴場なのかも。

宮田和美 後藤真希 2002年07月22日(月)21時09分49秒

色っぽくなっててびっくり。

東條慎生 日記状態でも気にしない。 2002年07月22日(月)20時57分40秒

「アフリカの印象」面白いです。最高。
最初から何の説明もなしにあるアフリカの国王の聖別式とやらが始るんだけど、それがほとんど
延々と訳の分からない奇想の上演大会と化している。子牛の肺臓製のレールの上を走る鯨の髭で
出来た奴隷の彫像、首を切っても血が出ない斧で処刑される男や、カフカの「流刑地にて」
みたいなやり方で足の裏に自分の偽造した死亡証書の文字を焼き鏝される罪人、密閉した中で
温度で圧力が変わる気体を用いて、その気体の容積のバランスだけでオーケストラを奏でる
機械、チターで感傷的な曲を弾く大みみず、などなどそれだけで小説の半分を占める奇怪な
催し物が延々150頁。その後からは種明かし的ないきさつの説明が始まる奇怪な構成。
最も驚くべきはその創作技法だけど、面倒くさいので興味のある人は白水社から出てるこの本
の解説を見てください。
前半奇想天外の極みを行って置いて、後半完全に秩序立ててしまうという執拗な情熱。
著者、レーモン・ルーセルの生涯も興味深い。

http://www.bk1.co.jp/cgi-bin/srch/srch_detail.cgi/3ba5962a00e8a0101c68?aid=&bibid=00960137&volno=0000

東條慎生 三つも同時進行なんておれには出来ない。 2002年07月22日(月)10時37分56秒
昼夜逆転の生活・・・ への応答

最近漫画を読んでないなあ。ずっと本読んでるからそっちの方に頭が向かない。
岡崎京子はほとんど伝説みたいな人みたいで話には聴くけど、読んだことはない。
他も読んだことないなあ。
アゴタ・クリストフは今文庫が出てるので、それででも読もうかなんて思ってるけど。
村上やばななってあんまり興味が向かない。故千野栄一氏は「キッチン」面白いって言ってたけど。
最近の作家(はほとんど読んでない中で)だと笙野頼子とかは好きだけど、近作ちょっとマンネリ気味。
他は松浦理英子とか、小島信夫繋がりで保坂和志に興味があるが、読んでない。
つうか、本を積みすぎているので、圧迫感が。去年もこんなことを言ってた気がする。
石川淳の選集と安部公房の全集除けば、140冊ほど。…増えてる。

ジュネは石川淳も取り上げてたので読もうと思ってるけれど、どうですか?
セリーヌと並んで文学の言語に口語を取り入れた作家らしいけれど。
そうそう、昨日ルイ・フェルディナン・セリーヌ読んだんですよ。セリーヌ。「夜の果ての旅」
翻訳のせいか、破格的な文体と言われても、口語的表現と、通常句点で区切られるところを
読点で繋げてたりするところとか、語順が変だったり(倒置法的)、連体形とかで文を区切ったり
というところ位しか分からなかった。原文なんて参照出来ないし。
本当に文体がおかしくなるのは「なしくずしの死」かららしいけれど。
三点リーダーの多用(カイジの台詞みたいな)とか、ページを開いただけで分かるくらい変。
内容については、ヴォネガットが影響を受けたと言ってるんだけど、この作家って案外
ヒューマニズム的な視点があるんじゃないかと思う。ユダヤ人蔑視で国外追放されたんだけど、
セリーヌがユダヤ人に見ていたのは好戦と金の象徴だったらしい。
医師として治療をしても、貧乏人から金を取ることに対して屈託を持っている様子が描かれて
いたり、ずっと社会の底辺の人々を描いているところとか、ヒューマニスティックかな。
ヴォネガットと通底すると思われるのは、深い現実への絶望。ただヴォネガットはそこから
希望を見出そうとする視点が非常に顕著なのがセリーヌと異なるところじゃないかな。
セリーヌにヴォネガット的ユーモアやアイロニーを感じたところもいくつかある。
ただ、やはり基本は非常に露悪的な作家なので、読むには覚悟がいるか。
物語的な面白さに富むというものでもないし。

と言うわけで最近読んだ面白い本の話でした。
あ、ちなみに「夜の果ての旅」は現在入手困難。中公文庫のが最近まであったらしいけど。
で、これからレーモン・ルーセルの「アフリカの印象」読みます。仏文フィーバー。

ところで町田って何年か前に麻薬汚染率全国一位という話を聞いたんだけど。
犯罪発生率が全国二位とか。本当なのかな。いくらなんでもそこまでは行かない気がする。
情報がどこから出たのかよく分からない話なんだよなあ。

越智美帆子 昼夜逆転の生活・・・ 2002年07月21日(日)03時59分33秒
町田のドンキホーテ、入り口の一番目立つところにセーラー服が何着も色とりどりでそろえてあるのは何故か。 への応答

 様々なお勧めありがとうございます。と、いうわけで私も幾つかお勧めを上げることにします。漫画だと、岡崎京子『リバースエッジ』『pink』『エンドオブザワールド』『へルタースケルター』、木葉功一『キリコ』、やまだないと『ビューティフルワールド』、松本大洋『GOGOモンスター』、とりあえず漫画はこんなとこです。書籍は、伊藤たかみ『卒業式はマリファナの花束を抱いて』、吉本ばなな『N.P』、村上龍『コインロッカーベイビーズ』、アゴタ・クリストフ『悪道日記』、長尾軫『子供の遊び』あたりです。なんせ本を読んでいないもので・・・。明日は(と、言うか今日)tsutayaがビデオ旧作100円なので、いっぱい借りてきます。渡辺淳一の『阿寒に果つ』とジャン・ジュネの『泥棒日記』とジャン・コクトーの『恐るべき子供たち』を読み中なので、そっちも読まなければ・・・。明日はバイトなので、朝に用事を済ませたらいいなと思います。と、言うか、一人暮らしは忙しい。。。

 町田、ドンキホーテもできて、109もできて(うちのベランダから見えるんですけど)治安が悪くなりそうですね。実際外国人さんからお声をかけられた始末です。セーラー服・・・一度は着てみたいですね。オヤジの夢のアイテム(笑)

東條慎生 町田のドンキホーテ、入り口の一番目立つところにセーラー服が何着も色とりどりでそろえてあるのは何故か。 2002年07月19日(金)18時01分47秒
感想(?)ありがとうございます。 への応答

私はたまに、夜の部屋のドアの下の隙間の空いてるところから、ゴキブリが絨毯のように
ぞわぞわとはい出してくるような光景であるとか、今までに書いた作品のような光景
などの脳内に浮かんでくる何かアレなものを形にしたい、というようなところがあります。
つまるところ、私の描くものは瞬間的、イメージ的なもので、挿話的物語的でないところ
があるわけですが。まあ、それはどうでもいいのですが。

で、本なら私が推薦するのは、P・K・ディックや、古井由吉とかはどうでしょうか。
狂気と言うことでとりあえず浮かんだのが二人です。
ディックはまあSF畑で有名なカルト作家ですね。この人の作品はそれまで過ごしていた
世界、現実がいきなり崩壊していくという感覚が非常に顕著です。
代表的なものとしては「ユービック」「流れよわが涙、と警官は言った」「暗闇のスキャナー」
とか、他にも映画「ブレードランナー」原作のやつとか、まあ多すぎるのでこの辺にします。
「暗闇のスキャナー」は冒頭部分から薬中ジャンキーの幻覚描写で始まるアレな小説です。
「スキャナー」は創元SF文庫、それ以外はハヤカワSF文庫です。
古井由吉は日本文学の大御所です。たぶん現存作家で一番えらい人です。
この人、近作のものは小説としての極地に行ってしまわれたような、何とも表現しにくい
ものを書くので、私自身も「読んだ」とは言えないようなものなのですが、
芥川賞をとった「杳子」はまだちゃんと小説してるので、良いと思います。
精神を病んだ女性との恋愛小説です。新潮文庫で出てます。

ディックは端的に世界が崩壊するのですが、古井の場合はそれがもっと違った形で狂気
が現れていると思います。初期の幾つかでは狂気は他者、男性にとっての他者である「女性」
に託された形で現れる(「栖」や「槿」など?)ので、「杳子」などでは女性が狂うのですが、
時期が下ってくると、それが書き手側、語り手の側に内在化してしまう様な感じがするのです。
いや、まあ、やめておきます。私個人としては、初期短篇にある、世界がすっとずれてしまう
ような異物感を覚えるものが好きなのですが。

まあ、気になったらどうぞ。

あ、関係ないけど、友達が良いよって言ってた空気公団を聴いて、
これは絶対アレだ、宮田さんとかが好きなんだろうなと思ったら案の定。

越智美帆子 感想(?)ありがとうございます。 2002年07月19日(金)16時27分08秒
狂感覚的撲滅行為(改) への応答

>で、何となく思ったんですけど、越智さんと私との世界に対するスタンスもしくは
抱え込んでいる感情の質において、もしかしたら幾らか似た部分があるんじゃないか。

についてなんですが、どうなんでしょう?私の世界観・・・、私は難しいことは考えられないのですが、感覚的に病んでいるというか、そんな感じを文章にうまく書けたらなぁと思っています。例えば、昔コンビにのバイト中に、レジにいる私の後ろに、人間の日干しが何体かぶら下がっているという妄想にかられて困ったこととか。それを暗に書くことは難しくて、直接的な文になってしまいますね。あまり本を読んでいない、ということがネックになっているのかもしれません。本を読まなければ・・・。

宮田和美 空気公団っていいよね。 2002年07月19日(金)03時46分34秒

いまラジオでニルヴァーナが流れてます。
なつかしい。

それはさておき、わたしも書いてみました。
白くまくん。
1話完結じゃなくて、
長い話にします。こんどこそ。
展開の流れも、一応考えてみました。
あーもーねみい。
夏だね、世はもう。

旅に出たいなー


東條慎生 狂感覚的撲滅行為(改) 2002年07月18日(木)22時28分57秒
▼掲示板:4B「雨の日」(連作「水」3) への応答

前回のは殴り書きに近かったので、ちゃんと書き直しました。
そうしたらほとんど倍になってびっくり。新ファイルがまた私から始まってまたびっくり。
それで、投稿直前にその時の最新ファイルだった越智さんのをつらつら読んでいたら、
微妙にネタが被っていてびっくり。というか、今私が書いてる他のヤツにもちょっと
被っててびっくり。というわけで、その書き途中のものからちょっと引用。

> 瞬間、こんな妄想が彼女の脳裏をよぎった。自分で自分の腹をはさみで切り開いて
>自分のありとあらゆる内蔵を手づかみで引き出しながら、彼の腹をそのはさみで
>魚のように切り開き、その中に引き出された己の内蔵を突き込んでいくという、
>原色の妄想が。

完成するかどうかは不明。
で、何となく思ったんですけど、越智さんと私との世界に対するスタンスもしくは
抱え込んでいる感情の質において、もしかしたら幾らか似た部分があるんじゃないか。
ただ、越智さんは非常に直接的に書かれますね。
「ケーキボックス」でも、「硫酸銅」でも、その世界に対する噴出する感情を。
「サーカス」なんかはユーモラスだけれども、やはり肉体に対する態度の一端が
明確に現れているように思います。
私においてはそういった世界への感情がまた違うものによって捩られている、
もしくは発話する/書くという時点で立ち現れる暴力性、もしくは自己同一性
が気になるという辺りが結果的な表現の差になって現れているのだと思います。
か、どうかは私には断言出来ませんが。いや、単に私がひねくれているだけか。

宮田和美 おつかれさまでした。 2002年07月12日(金)00時40分11秒

夏休み前の授業もおわりましたね
また9月に会いましょう。

わたしの夏休みは芝居づけです。
見るでない、やるですよ。
「この世の果てはガールズパラダイス あるいは冷めゆくハーブティー」
というお芝居です。
カフェでやるのだ。うふふ

あ、まつながさん。オッケイです。
四露死苦。ぶっ。

古内旭 杉井武作1A「悪食」の批評 2002年07月11日(木)03時07分25秒
▼掲示板:1A「悪食」 への応答

精神科の名医とされる謎の医師が登場しますが、彼は何者なのか。話通りに受け取るならば、彼は主人公に対し超常的な手法(具体的には「箱」に「悪魔」を閉じ込めるというオカルト的な方法)を用いています。閉じ込められたものを「悪魔」と呼んだのは医師ですが、それが(おそらく罪悪そのものも含む)罪悪感を象徴していることは間違いないでしょう。その悪魔を封印された主人公は、それ以来罪の意識を失います。そして同時に心にドーナツのような穴を感じるわけです。だとするならば、これはロボトミーを連想させますが、医師は明らかに神の側ではなく、悪魔の側に属するものです。
「悪魔」という呼ばれ方は医師が命名したものですが、絶対的な視点から見れば良心のようなものです。しかしそこに罪悪そのものも含まれているとすれば(「悪魔」が腹にいなければ少年時代に経験したような悪事を起こさないのだとしたら、それは罪そのものもこの「悪魔」に含まれるということでしょう。しかしそれは処置を受けて後の主人公が罪をおかしたのか、あるいはおかしていないのかが描かれていないので結論付けることはできません)、人間は生まれながらにして罪を背負っているという原罪に通じます。性悪説ともとれます。

ラスト、失った悪魔を再び戻そうと、その死体を食うところは悲劇といえます。
大人になって喪失感に苦しみ、酔った夜道で箱を見つけ、それを空けると黒いゴミクズが入っている。主人公はそれを飲み込み、かつて「悪魔」と呼ばれたものを取り戻そうと涙します。しかし「悪魔(医師)との取引はキャンセルできない」というのが古来よりの法則です。結局、主人公はただ悲観にくれるだけであって、失ったものを取り戻すことは決してできないのです。

「パンドラの箱」は主人公の体内に埋め込まれたとありますが、それはどういうわけか。悪魔を失ったというのではなく、悪魔の死体を内包しているという状態です。そうすると、内在している限り復活の余地もある気がします。

意図的なのかどうなのか分かりませんが、いくつか安っぽさを感じさせる部分があります。ここでいう安っぽさというのはB級テイストのことで、それは作品の質が低いということでは決してありません。B級映画にも優れたものが多くあるように(僕はB級映画大好きです)。どういうところがB級かというと、箱の名前が「パンドラの箱」であったり、酒場でかわされる友人との会話がいかにも安直であったりするところです。『ねればねるほど〜』を読むと、この安っぽさは作者の好みなのかも知れません。

杉井武作 横田裕子2A/エッチで好きです。 2002年07月11日(木)01時12分08秒
▼掲示板:2A 無題 への応答

「乾」と「湿」のコントラストを感じました。
描かれている空間は濡れているのに、描くタッチが乾いている。
小さな箱の無機質な時間の流れと、果実と汗の窮屈な匂い・・・
官能的でエロティックなイメージです。
生活空間溢れる部屋が、闇夜の館に変わる瞬間。日常の部屋に非日常の空気が流れている有り様ってエロいですよね。って感じるのは僕だけかな?

う〜ん、作品と横田さんのキャラクターとのギャップがエグくて最高。

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管理者:Ryo Michico <mail@ryomichico.net>
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