「物語の作法」課題提出板 (0029)


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室橋あや 課題14/越智美帆子作品2A「サイケデリック」 2003年10月21日(火)23時56分43秒
▼課題と連絡:課題14/越智美帆子作品2A「サイケデリック」批評 への応答


楽しんで読ませて頂きました。後頭部に新しい記憶が張り付いては〜から、〜アリスは嬉しそうにガムを口に放り込んだ。までの奪われていく記憶の描写が好きでした。

でも俺が話の途中でしゃべるたびに気分が壊れてしまう気がしました。「おいおい」とか「待てよ」とかなんだか役者が急に素に戻ってしまったような気持ちの悪さを感じました。
最後は衝撃のオチである監禁というものでしたが、なんだか物足りなくて困りました。長くすればいいのか煮詰めればいいのか私にもよく分かりませんが、主人公にちっとも同調も移入もしないまま、キャラと色だけが突っ走って放置された気分です。監禁されていることのスリルとお洒落な感じはあっても、恐怖はなくて、安全地帯から遠巻きに見ているのかな、とも感じました。
なんだかまとまらなくてすみません。

滝 夏海 課題14/「サイケデリック」を考える 2003年10月21日(火)22時40分26秒
▼課題と連絡:課題14/越智美帆子作品2A「サイケデリック」批評 への応答

 次の授業に出られないので、感想だけでも提出します。

 私は幻想小説が好きなので、先がどうなるんだろうかとちょっとどきどきしながら読み始めました。文章の表現方法でひっかかる部分はありましたが、世界やおおまかな流れでは楽しめました。が、最後まで読んだ時「あぁ」と妙に納得してしまいました。何が「あぁ」なのかと言うと、監禁というネタが「あぁ」なんです。これ、意外性があるようでいて、一部の人間には意外性が無いネタなんです。一部の人間というのは、ネット小説を読んでる人間やネットでイラストを見て回ってる人間なんですが。幻想の世界と手錠、監禁。医療系写真素材を使うようなサイトで最近溢れてるモチーフですよね。おかげで食傷気味。どうせ監禁にするならもっと捻っても良かったのでは。

 表現でひっかかったのは色の扱い方です。
 サイケデリックの通り原色を中心に色々な色がでてくるんですが、どうしても浮き上がってきません。色は見えるんです。でも、わっと目にはいるような色にならないんです。だからどうしても小説の印象が淡い水彩画。色を意味する単語が物の名前と一緒に出てきて、その説明使われる事が多いせいかもしれません。
 他に「カラフル」「どぎつい」という単語が出てきます。便利な単語ですがそれに依存してしまうと逆に色はぼやけてしまいます。例えば風船のシーン。「カラフルな風船」だけではなく「赤や黄色や青やとにかく俺には表せないほど沢山あるカラフルな風船」のようにちょっと付け加えるだけで変わりませんか?アイスクリームも「どぎつい」だけではなく、「ワゴンから覗くアイスクリームの自己主張しすぎた赤」とか。

 文体に関しては、自分に関する「思った」「言った」もしくは「俺」を出来るだけ消してしまうやりかたもあります。そこまでやらないにしても、部分部分過剰な感じがしたので、そういったものの整理をするともっと雰囲気がでるのでは。

 この手の小説で重要な事は、やっぱり独特の世界観でしょう。今のままではまだまだ物足りません(個人的に、ですが)。もっと世界を深め、言い回しを作り上げていけば読者を引きずり込む物になるし、そうなったものを読んでみたいと思います。

高橋阿里紗 課題14・越知美帆子作品2A「サイケデリック」批評 2003年10月21日(火)20時38分30秒
▼課題と連絡:課題14/越智美帆子作品2A「サイケデリック」批評 への応答

原色の世界の気持ち悪さを感じました。
絵本のような夢の後、悪夢のような現実が待っている。
ゾっとしました。
写真とかと一緒に見せていくと面白いかもしれませんね。
ただ、気になったのが、「フランス映画」というフレーズです。
彼は何人ですか?
あんまり関係ないかもしれないけど、気になりました。
それと、夢と現実に、もう少し共通項を見出しても面白かったかなと思いました。
あ、あの記憶を奪うハトはこれのことだったんだ。みたいな?
目が覚めてからが急展開すぎて、少し繋がりにくい気がします。
夢の中での「俺」に目立つ感情は、「諦め」ですかね。
それは、監禁生活三日目の僕が諦めかけてるってことのように思えました。
三日で諦めちゃうのは早くないですかね…?
「俺」は現実でも自分の生活に対する未練が希薄なのでしょうか?
夢の中の「記憶」に対するように;;
もう少し抗ってみる感情を夢の中で抽象的に現してみても良いかな?と思いました。

すっごい独特のカラーがあって、時がたっても思い出すような作品な気がします。
皆の意見を参考に、第2稿、あげてみてください。
個人的にすっごい気になる作品なので、是非読みたいです。

東條慎生 課題14/「脱出を夢見すぎた者は、いずれ夢の中へと脱出して行くしかないのである」 2003年10月21日(火)10時28分10秒
▼課題と連絡:課題14/越智美帆子作品2A「サイケデリック」批評 への応答

とても面白かったです。こういったナンセンスに近い幻想譚というのは結構好きなので、楽しく読めました。安部公房あたりとの親近性もあると思います。そういえば安部公房がルイス・キャロルに言及した文章があったので、その文章の末尾を長くなりますが引用してみます。ルイス・キャロルが少女の写真をたくさん撮っていたというまあ、有名な話に触れたあとで、こういっています。

「現実の女性のかわりに、存在しない少女を愛してしまったのだ。そして、たぶん、存在しない少女のポートレートのために、カメラ好きになってしまったのだろう。
 シャッターを押しつづけていさえすれば、いつかアリスが写っているかも知れないという幻想。不可能に賭けた、一瞬の緊張。それは、現実の拒絶であり、部分への解体の願望でもあるだろう。だが、アリスと出会えるのは、不思議の国の中でしかない。脱出を夢見すぎた者は、いずれ夢の中へと脱出して行くしかないのである」(『笑う月』新潮文庫76頁)

いかにも、「安部公房」としか言いようのない独特の文章ですね。末尾、なんとなく「サイケデリック」を思わせます。が、少し違ってもいます。それについては後述。
「サイケデリック」が楽しめる人は、安部公房の諸短篇も楽しめると思うのですが、いかがでしょうか。そういえば私は「不思議の国のアリス」を読んでいないので、これがどれくらい「アリス」をふまえて書かれているのかちょっと判りませんでした。主人公の男が「ルイス」だったりと意識的に下敷きにしていると思うのですが。

越智作品に戻ります。幻想的な色彩と、非論理的な不条理さとが、飄々とした語りで包まれていて、独特の空気感を持っていると思います。どぎつさが後景に退いてはいるものの、原色の世界が、口の大きな女が朗読する「アリス」の夢における変換という形になっているところは、気が利いたアレンジでしょう。直截などぎつさではないものの、効果的です。口の大きな女の支配が、夢のなかにまで浸食してきているということでしょうか。夢から覚めても、現実はそれよりさらにサイケデリックなのでした。

記憶を失うと言うことが、自由がないということの暗喩として機能してるとも言えそうです。自由がないとは、行動を起こすことができないと言うこともであって、だからルイスはアリスのいる世界では困るほかない。この、困るという態度は、現実の方でも継続していて、男は「取り残されている」とは思うものの、なにか積極的な脱出の意志や、怒りや悲しみを表明しているわけではない。なぜか? それが私には謎というか、不思議な部分です。

幻想小説というのは、通常使われる言葉から色んなものそぎ落とし、独自のやり方で言葉を再度構築し直す効果があるのではないかとも思っています。記憶や、昨日、大人と子供。様々な言葉が、ここでは通常の意味からずらされ、奇妙なイメージとともに語られ、独特の印象を持ち始めます。しかし、ここはもっとつっこんでほしいとも思いました。記憶と昨日と子供たちというイメージはもっと膨らませられる気がするのです。通常の意味をずらしてはいるのですが、まだ独特の強度を持つまでには行ってない、という感じを受けます。というか、この作品はまだ可能性があると思います。もっと長くても大丈夫な話だと思うのですが、いかがでしょうか。

以上です。

圓山絵美奈 課題14/越智美帆子さんの作品を読んで 2003年10月20日(月)15時43分01秒
▼課題と連絡:課題14/越智美帆子作品2A「サイケデリック」批評 への応答

なんか独特の世界をもった作品だなあと思いました。最初はなんの話なのか分からなかったけれど、ああ主人公も分かってないんだ、そういう話なんだと、一緒になって知ろうとしていた自分がいました。そういう作品は読者をひきつけやすいと思います。一見アリスとか「大人が一人だけの世界」とかでてくるから、年齢層が低い人でも楽しく読めるかなという印象を受けますが、読んでいくと、話が深いから年齢層が低いと分からないだろうなと思います。あと言葉の使い方に個性をとても感じるし、それがよりこの作品の世界をうまく引き立てていると思います。この後の展開がどうなるかとても気になりました。なんか一番これからって所で終わってしまったので。

五十嵐 舞 課題14/越智さんの作品「サイケデリック」を読んで 2003年10月20日(月)11時00分18秒
▼課題と連絡:課題14/越智美帆子作品2A「サイケデリック」批評 への応答

 まず読んでみて第一印象は今までの作品とはまた違う独特の世界、それはたぶん越智さんらしさなのでしょう。全体を通していうと、この作品は越智さんの世界(現実)の見方または心理状態を表しているのかなと思いました。(深読みなのかもしれませんが)何故そう思ったかは勘というか直感覚的なものなので説明できませんが、作品を読んで思いました。また作品上で出てくる不思議の国アリスがこの作品の中で大きい位置を占めているように感じました。出てくるキャラや名前にしろ、最後には本という形でまた表れていて・・・不思議の国のアリスはマザーグースのネタ(寓話、風刺的な?)が多く散りばめられているのですが、それも意識してやっているのでしょうか。≪頭の片隅に引っかかっているのですが・・・不思議の国のアリスって心理学で使われている云々・・・≫←はっきりしませんが。
 作品の内容自体は割りとスピーディーな物語展開とドラッグ的な浮遊感(酩酊?)やどぎつい色彩(原色)が溢れる感じのお伽の世界というかパラレルワールドがとても良く表現しているなと思います。また、表面上語られているルイスの話より作品の世界に流れる雰囲気のほうがとても気になったからこそ上のようなことを感じたのかもしれません。たぶん、それよりも私の理解力のなさなのでしょうか、ルイスを通して越智さんが表現したいことがぼんやりとしたイメージでしか捉えられないからかもしれませんから上記に書いた感じを受けるのかもしれません。
後、好きな言葉の表現は昨日や一昨日の記憶の欠片が【食われてしまった(食べられてしまった)】ていうところで、何故かというとなんか[子供しかいない世界]であることやお伽の世界=夢、仮想世界(バーチャル)という感じとまた奇妙な明るさを持つ悲惨さや悲しさが私の中では巧く表現しているなと感じたからでしょう。
  私はこういう捉え方をしましたが、この作品は読み手によって(皆さんが)どういう風に捉えるのかまた違うのか楽しみです。
また、越智さんの作品、楽しみにしています。あまり参考になるというか感想でない感じになってスイマセン・・・

五十嵐 舞 作品3A/短歌?『コンペイトウ』 2003年10月14日(火)14時12分46秒


十六夜に浮びあがる摩天楼 人の闇さえ飲み込む都
蛾のように夜のネオンに群れる人 何に誘われ集まるのかな
夕焼けに照らし出された黒板に 僕と君のさ 影が重なって
漆黒の音が響き渡る子の刻に 梟の嘆きが満ち溢れる
可愛いね 角を突き出し膨れてる 甘さひかえめコンペイトウ
ねえ君さ 誘蛾灯だね 意味もなく 群れる奴らが 邪魔なんだけど
肌見せて誘ってないよと言うけれど そんな風にはミエネェ絶対!
蝕まれ干渉されているんだよ 携帯にねえ自分の時間
露骨にさあ 男の前で 媚びうるの そこまでしてさ 欲しいモンなの?
我が血潮 咲き乱れし赤い花 朽ち果てていく草木のごとく
無機質の大地の裂け目からのぞく 小さき息吹の逞しさよ
ああ止めて 野太い悲鳴 状況見てから騒げ 蹴り倒したい!
あの春に好き、嫌いと毟っていた 恋しい人は 青空に散った
海原に 嘆きの風が吹き荒れる 若き命は戻ってこない
儚いと思うのは勝手 蛍の灯 命を賭けたバトル始まる
ヒグラシの声がこだます樹海には 紫紺の闇の帳が開く
木陰にさ腹ばいになって涼み中  犬は人より辛いんだよね
可愛いと いいながらよく捨てるよね ホント人間って残酷だわ
嗚呼夏が終わってしまう まだスイカ食べてないの もうちょっと待ってて
蜘蛛の糸 朝露がまるで真珠だわ このネックレスは幾らかしら?
栗に柿 マツタケに梨 もう秋ね 頭の中は花より団子
携帯に映し出された人模様 数だけそこにドラマがあるの
振り返るまた振り返るあの人と帰った小道の痕ももうない
こぼれ落ち流れに乗れぬ生き方を恥じる気持ちは全然なくって

幸福の王子 感想 2003年10月13日(月)01時41分39秒
pttp0003.html#pttp20010601234432 への応答

正直、分かりにくかったのですが竹野さんの心が綺麗なのがわかりました。すきま君は、人の心の寂しさにもかかっているんですか?ロマンッチクで素敵ですね。

滝 夏海 作品3A「キャンディ・カラー」 2003年10月13日(月)01時40分10秒

忍耐や努力・根性嫌いです 負けず嫌いが呟く本音

女にはなりきれないでカフェテラス 膝小僧とルージュのおしゃべり
騒がしい口に突っ込むロリポップ 今度は話ちゃんと聞くよね
カレのため キミが選んだそのマフラー あたしの方がもっと似合うよ
「好きだよ」と口の中で転がしてガリッと噛んだ 今日はやめとこ

頷いてそうだと言って慰めて 反論批判 キミには不要

キミのこと あとで嫌いになる前に忘れちゃうから ちょっと待ってて

手を伸ばし握りつぶした青い鳥 もう逃がさない もう追いかけない

菊池佳奈子 課題13/新風舎・村井光男氏への質問 2003年10月09日(木)01時04分56秒
▼課題と連絡:課題13/新風舎・村井光男氏への質問 への応答

村井光男さんへの質問です。

(1)出版社側として、賞に当選したりだとか、出版にいたる人と自費出版どまりの人との違いの決定打みたいなものはあるんですか?またそれはどんなものなのですか?
(2)自費出版という形をとって出版することの、著者のメリットデメリット、出版社側のメリットデメリットはどういったものですか?

この前搬入の時に寮先生がおっしゃっていたことと大分かぶってしまいます。
ごめんなさい。
私が興味あるラインはやはり出版社側は利益と作品の完成度との間のつりあいをどうとっているか。みたいなことです。
具体案でなくてごめんなさい。

提出遅くなってごめんなさい。

越智美帆子 課題13/村井さんへの質問 2003年10月08日(水)19時46分20秒
▼課題と連絡:課題13/新風舎・村井光男氏への質問 への応答

1、賞に応募してきた作品を読んだとき、どういうものに興味をひかれますか?
2、賞を意識した作品とそうでない作品の違いは何だと思われますか?

いろいろ考えたのですが、文学賞にとても興味があるので、この2点をお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。

島本 和規 課題13/村井光男さんへの質問です。  2003年10月08日(水)16時27分06秒
▼課題と連絡:課題13/新風舎・村井光男氏への質問 への応答

1.雑談板の文章を読んで聞いてみたいと思ったのですが、人に取材をしてそこから文章を書くというときには、どのようなことを心がけて、どんな準備をして行くものなんですか?今、雑誌の編集を学校で勉強しているのでぜひ参考にしたいです。
2.出版社では庶務課の人が企画を考えたりできるものなんですか?基本的に会社の業務は分業という勝手なイメージがあるもので気になっています。新風社が例外なのでしょうか?それとも業界全体がそうなのですか?気になります。

質問したいことが他の人と被っていたので、少ないですが僕の聞きたいことはとりあえずこの二つです。明日はどんな話が聞けるのか今から楽しみです!こういうのがあるからインターネットってのはおもしろいですねー。

五十嵐 舞 課題13/新風舎・村井さんへの素朴な質問 2003年10月08日(水)15時07分19秒
▼課題と連絡:課題13/新風舎・村井光男氏への質問 への応答

 
 私は就職するなら出版業界にいきたいなと思っています。ヒドク個人的なのですが、日頃疑問に思っていることなどを下記に挙げてみました。

1)どうしたら出版業界の仕事に就けるのか。(コツ、気をつける事、あったら有利なものetc)

2)本はどういう工程経て出来上がるのか(本作りなど)

3)出版社の仕事にはどんな仕事があるのか(編集、営業とかそういうことなど)

4)村井さん自身はどうやって今の職についたのか。
(給料はどのぐらい、残業あるかないかまで細かい所まで教えてくれるといいな)

5)ハードカバーや文庫、新書を作るには1冊あたり原価どのくらい掛かっているのか。

などです。めったにこういう機会はないと思いますので、思い切って濃いう質問・疑問を投げかけてみました。村井さんどう答えてくれるか楽しみです。それでは!!

圓山絵美奈 課題13/村井光男氏への質問 2003年10月08日(水)12時23分45秒
▼課題と連絡:課題13/新風舎・村井光男氏への質問 への応答

1、どうしてたけしさんと会ってインタビューしたいと思ったのですか?
2、出版という仕事で一番辛い事はなんですか?
3、出版社の方から見ていい作品と売れる作品は違いますか?
  また、どちらを優先させますか?

というのが質問です。表現学部にいながら出版という仕事について詳しい事まで知らないので、気のきいた質問が浮かびませんでした。村井さんと言う方がどういった方かも
詳しく分からないので、授業中にいろいろお話を聞いていろいろ整理させてから
また新たに質問を考えたいです。


圓山絵美奈 課題12/菊池佳奈子さんの短歌 2003年10月08日(水)12時10分31秒
▼課題と連絡:課題12/菊池佳奈子作品5A「トリカゴノウタ」の選歌と批評 への応答

遅くなってすみません。私はこの3首を選びました。

「疲れたね ここらでひとつ 休もうか 困ったことに 居場所がなくて」

疲れてるのに居場所がないから、休むことすらできないことってありますよね。
そういう想いをうまく短歌にしているなあと思いました。

「僕の罪 直視できない ごめんなさい 生きるためにね 盲目でいる」

「盲目」っていう言葉が出てきたのがすごいなあと。普通生きるためには
盲目って不自由なことですよね。でも誰もが自分と向き合ってすべてのことを
受け止めるなんてきっとできない。罪に対して盲目でいるくらいじゃないと
人間って壊れてしまうのかもしれませんね。

「いつだって どんな作品 作っても 所詮どこかは 他人の猿真似」

これは本当に共感できます。なんか人の根本的な所って似ている気がする。
しかもそれを表現したがる人が多い。だからなにかしらかぶってしまうんじゃ
ないかなあと。だからもう早い者勝ちですよね。いくら私が先にこういう事
考えていたのにって言っても、先に発表されちゃえばそれはもう真似になってしまう。
私は実際にそういう事多いです。

久我真紗子 課題11/夢の標本箱・改稿 2003年10月06日(月)08時08分03秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答



昔、すべての生き物は花から産まれた。
アリもトカゲも九官鳥も虎も金魚も、もちろん「ヒト」も。
一輪のふっくらした蕾に頭までくるまれると、茎が吸い上げる
紹興酒にも似たアルコール度35%地球酒に胎児は酔う。
冬が過ぎ、春が十分に熟す頃、蕾はしっとりと花びらを開き
育った子らはそれぞれの地に散っていった。とさ。
まだ、「ヒト」が死に絶える前の話。

ミカン

複雑な線が放射状に伸びている。なにかの情報保存品ではと言われ
ている。また、眼球の造りと似ているため「ヒト」のミイラ化した
(大人と子どもの)片目だという意見も。
もしそうなら、この子達は何を見てきたのだろう。
お湯をかければ元に戻るかもしれない。

偶像

神さま お願い ちょっとだけ
よそみをしてて

あなたの優しいまなざしで
あたしの最期を汚さないでね

試験管

貝殻でできた銀色の都には酸の川が流れておりました。私はそこで
城の番兵と抱き合い、キスをして、彼を感じ、感じられ、最後に川
に突き落としました。彼は音を立てて消えました。私は溶け残った
骨を拾って、もうどこにもいない彼のからっぽさと彼の残した満杯
の余韻に、ただ幸せすぎて泣きました。そんな夢を見た時、目が覚
めても彼の溶けた骨を持って帰ってきたような気がして、ずっと動
けませんでした。起きたらすぐに全部忘れてしまうと解っていたか
らです。試験管に眠るあなたは忘れない夢を見続けているのですね
。「ヒト」はどんな夢を見るのでしょう。科学者に起こされるのは
もうすぐですよ。


ゆびわ

東大陸側沿いのある島で発見されたもの。年代は6千年前。
コナシカビの繁殖経路に当たったらしく、島はカビと細菌以外住め
ない場所になっている。発見物の状態は非常に良い。今回の調査の
最大の収穫は、発見物付近の土から「ヒト」の細胞らしきものを収
集。ただちに検査、復元を開始した。成功すれば、謎とされていた
古代生物の実態が急速に明らかになるだろう。発見物に記された文
字らしき記号を取り、我々はこのプロジェクトを“M”と名づける。

久我真紗子 課題11/「夢の標本箱」 2003年10月04日(土)11時03分14秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答

母体
ユングビット地帯で発見された古代生物。
細長い棒状のものに丸い房をつけて、1つの組み合わせとなる。古
代生物学者によれば、先端を土にさして地球の養分を飲むというこ
と。大きさ・色・形状は多々。大きなものではムシゴナシの頭ほど
もある。展示物は、くすんだ乳色。比較的小さな種類の生物。
房部分の役目は、まだまだ謎が多いが、取り込んだ星の栄養を溜め
て、新しい生命を創り出すといわれている。6千年前の菌類大量発
生時に絶滅したとされる古代生物達は、このような繁殖システムを
つかって数を増やしていた。創世記23章15節に登場する「ヒト」
なる神話上の生物も同じように誕生していたと考えられる。

外島理香 夢の標本箱2003/訂正 2003年10月03日(金)16時37分13秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答

「砦への鍵穴」

お好きなところに
「あなたの鍵」をさして下さい
7つの鍵穴は
7色の世界に
あなたを誘います
さあ、どうぞご自由に!
開くドアを選ぶのは
あなた自身ですよ


「水面に映る僕の姿」

遠くから聞こえる
川のせせらぎと
はしゃぐ声
遊ぶ子どもの中に僕の姿はない
真夏なのに真っ黒な服を着ている
覗き込んだ水面には僕の顔が映る
僕は僕にお辞儀をしているのか?
緑色に輝く道を
どれほど先へ進んでも
遊ぶ子どもの中に僕の姿はない


「powder stone」

恋をしてひとつになりたいと願うのは
人間に限ったことじゃない
地球で流星雨が美しかった日
宇宙の彼方まで雪が降り注いでいた
それは最初で最後の恋をした惑星同士の悲しい欠片


「蓄音機」

夜明けの透明な色と
蜃気楼に映るもの
耳を澄ませば
聞こえてきます


「1989号室」

あなたに会うために私が選んだ姿
風に乗ってあなたのもとへ
久しぶりの再会で話がたえない幸福の時



奥野美和 課題11/夢の標本箱2003最終改訂 2003年10月03日(金)08時17分02秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答

ドレミレド

歩くおと心臓のおと転ぶおと
いいおとのするおとこのこです


行き止まりうれしい

痛くなるほど首まげて電線を
目的もなくふたりで追った


みれないかおみたい

つまらないからだまってるわけじゃない
これはなついた証拠なんです


レター

わたしには失うものがもうなにも
ないから君をうばってあげる


口角上昇

もっていく荷物がいがいと少なくて
おどろきつつも空に家出を



島本 和規 課題11/夢の標本箱2003改訂版 2003年10月03日(金)05時41分35秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答

貸し夢屋 「ゴールドラッシュ」
夢の標本箱2003臨時支店


子象のボン太

サイズは少々小さめですが
持ち運びには便利なサイズなので
お出かけのさいに最適です。
お子さまとの行楽にいかがでしょうか?

展示の商品はサンプルです。
実際の商品とは多少異なる場合がございます。


月のチケット

こちらの商品は4時間のあいだ
月の移動を利用者の思うがままに
動かすことができるチケットとなります。
三日月、満月あなたが思うがまま。

なお、もしも他の星にぶつかるなどの
トラブルが起こった場合は
お客さまの責任となりますので
操作にはくれぐれもご注意ください。


つちのこ

我が社の特捜班が発見した正真正銘のつちのこです
いびきや跳んだりといった特徴的な動きが
愛らしいとご好評をいただいております。
昔、つちのこを見つけることのできなかった方などに
ぜひお勧めの商品でございます。
この機会に触れあってみるのはいかがでしょうか?

こちらの商品は特別公開という形をとっており
また商品の性質上、写真などの撮影は禁止とさせていただきます。


夢のきんちゃくぶくろ

このきんちゃく握るとあなたの
欲しいと思う物が袋の中に現れます。
参考までに経営者である私が握ってみました。
あくまで夢でありますので
袋から取り出すことはできません。あしからず





東條慎生 課題11/夢の標本箱2003(改訂) 2003年10月03日(金)00時51分03秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答

円盤
透明な板の間に挟まれた鏡は太陽光をさまざまな色に変換して反射
する。見る方向を変えるごとに反射の仕方も変化し、多彩な模様が
見て取れる。鏡面の色は基本的に銀だが、緑色のものや青色のもの、
向こう側が透けて見える半透明など。かなり巨大なものまである。
先史文明人の遺跡に残されたこの物体は至る所で発見された。
仮説1 食糧。本体の一部と同質のもので構成されている本物体は、
先史文明人の機械的身体を構成する一種の栄養源。
仮説2 美術的嗜好品。ものによってかなり多彩な模様が認められ
るため、体内に取り込み特定の光を当てて、視覚的な娯楽とする。
どちらにしろ、嗜好品の一種であるとする説が今は有力。

繋ぎ目
先史文明人の身体から大量に発見される物質の一つ。小さいものか
らかなり巨大なもの、また細かな形状の違いもあり、種類には膨大
な数がある。腱や筋肉が骨と骨をつなぎ合わせているように、この
物体も機械的身体を構築し、維持するために不可欠のものであると
推測される。しかし、この物体はかなり自由に取り外しが可能であ
るように見えることから、機械的身体とはいくつかの決まった種類
のパーツをこの物体を使用し、適宜組み合わせて構築されているの
ではないか、という説が昨年提出された。現在の我々から見ればか
なり実感しにくい話だが、身体の一部と同じものが単独で大量に発
掘されている現在の状況はその新説を裏書きしている。

緑の体
薄い板であることが多く原則的に緑色。ものによって黒や赤などの
色であることもあるが数は非常に少ない。先史文明人の身体を構成
している基本素材で、細かな線や銀色の結節点が多彩な模様を描き
出す。線と線、点と点の繋ぎ目には内臓の一種と思われる大小様々
な物体がつながれている。きわめて直線的な先史文明人の身体の特
徴は基本素材が平板であることから来ている。
先史文明人の機械的身体の特徴の一つは、平面を組み合わせて立体
的な身体を作りあげているところにある。外からみれば立体に見え
る彼らの身体は、細かく見ていけばすべて平面や方形に分解できる
のである。「身体パーツ説」の論拠もこれである。

血管
先史文明人の外形的な特徴のもっとも目立つ点は、至る所から出て
いる長いひも状のものである。これによってつながれた物体はそれ
相応の役割を果たし、外部に露出した臓器であるかに見える。議論
が分かれるのは臓器と臓器をつなぐ血管にも見えるこのひもがつな
ぐものである。つながれている外部の臓器らしきものは、個体によ
っては単に内蔵されているというものも多く、個体差が激しい。個
体差が激しいとはいっても、特定の群を作るような傾向はあり、そ
れをして先史文明人の「性差」であるとする者もいるが、「身体パ
ーツ説」以来、そのようなわれわれの生態をむやみに対象に当ては
めようとする説が説得力を持つことはないだろう。

不明物体
先史文明人の身体において中心的な役割を果たすと思われる部位。
という説が有力ではあるが、数多の仮説のうちある程度説得的、と
いうにすぎない。先史文明人の研究については結局のところ、遅々
として進んでいないというのが現状の妥当な把握だろう。そもそも、
われわれのような有機生命がなぜ過去の地層から発見されないのか、
その点についての究明がまったくなされていないことこそ問題であ
る。それを待たずして、なぜこのような機械的身体が多く現在にま
で残ることになったのか、そして先史文明人の生態とは何であった
のか、そのような問いに答えることはできまい。そもそも、われわ
れが「先史文明人」と呼ぶものは、ほんとうに「文明」なのか?

菊池佳奈子 課題11/夢の標本箱2003 2003年10月03日(金)00時41分40秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答

●天使の卵

うまれてくるのは
どんなものでも
かならず天使です。

●夢見る機械人間の腕

アタシはいったい誰で
なんのために存在するのか
神様でない
アタシの存在理由が
此処にあって欲しい

●青い鳥

幸せの青い鳥は
およそ64億羽いるそうです。
気が付いたらそばにいるものですが
待っているだけでは見つかりません。
閉じ込めてもいずれ
何処かへ消えてしまいます。
くれぐれもお気をつけ下さい。

●Your Own Crown

僕は王様
自分という小さな国の
たったヒトリの王様
他の誰にも
なれない王様

●サプリメント

ビタミン
ミネラル
食物繊維
そんなのサプリメントでとれるけど
元気だけは
自分のココロの力は
頑張らなくちゃ
手に入らない


○異形の者

見世物小屋の中で
捕まえられた妖精
ピエロにぼやく
空は赤く汚されて
海は灰色濁っているし
左耳は悲鳴をあげて
右腕はすでに逃げてしまったけれど
何故かアタシは此処にいるんだ。

室橋あや 課題11/夢の標本箱2003 訂正2  2003年10月02日(木)18時27分24秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答

『2月18日の旅』
まず心配していたのは後ろから拳銃をつきつけられて、
「freeze!」なんてことにならないかだ。着いた途端に空港
が占拠され、ジョン・トラボルタみたいな顎の割れた東洋系の男に
人質にされて94年型のレンジローバーに押し込まれる。そして
興奮する犯人に両手をあげて発音良く、「f**k you」。
パリに着いたころには予想外なことに大立ち回りができないほどに
疲れ果てていた。ややメガネのずれた日本人は誰にも相手にされる
ことはなく、構ってくれたのは「こんにちわ」といらぬ日本語で話
しかけてきたフライトアテンダントくらいだった。
もちろん空港だって占拠されてなんかいない。

『2月19日の昼』
年齢不詳のイギリスのウェイトレスの英語は、これっぽっちも聞き
取れなかった。ナイフとフォーク。
友人三人と顔を合わせて慣れない食事に精を出す。
何事にもリズムが大切だ。
パン、野菜、かうひい、談笑。パン、野菜、かうひい、談笑。
だんだん口数が減っていく。隣に目をやると黒いコートに身を
包んだ女の人が音も立てず5本の巨大ソーセージを平らげていた。
店のガラス戸には英字新聞が張り付いてまた風に飛ばされていく。
しばらく静かだった友人達と顔を見合わせて思う。
ここは日本じゃない。

『2月21日の下』
チューブだ。階段をずっと下った先にかまぼこ型の地下鉄が待って
いる。テルミニからチプロミュゼイヴァティカンまで狭い車内でポ
ケットに手を突っ込んだまま正面に座った女の子と無言でお互いを
探っている。黒髪と小さな耳には銀のピアスがある。彼女は目を泳
がせて、物珍しそうにアジアの四人組を眺めている。その視線が腰
に来る。私が手を暖めている場所だ。また視線が動く。隣の子の鞄
でとまる。視線の意味に気付いて鞄を押さえると再び彼女の視線が
動く。やせ細った足首をぶらりと投げ出して、唇から少し間の空い
た歯が覗いて奇妙な笑みを浮かべたまま表情は変わることはない。
瞬きすらしない。

『2月24日の夜』
コロッセオ、ドゥオモ、サグラダファミリア、ヴァチカン、エリゼ
モンマルトル、メトロ、トラム、ミカドポッキー、オペラ、アクア
ナチュラーレ、ピースレインボーフラッグ!
一週間もすればブロックの街も歩きやすい。
夕食を買いに外へ出ると、
車を停めてたむろしている若い男女がいる。
目は青くて鼻は高い。いつか映画で見た風景。
私達が彼らを見るように、彼らも私達に目を向ける。
高い男の声が叫んだ。
「ィイエロゥーーーーーー!!!」

『3月4日の国』
私の髪は黒い。
鼻は低くて目も黒い。
人間だが日本語を話す。
東京に住んでいて、一回引っ越した。
今は大学に通っている。
母と父と妹がいる。
別に自分で選んだわけじゃないが、
日本人だ。

横田裕子 課題11/夢の標本箱2003・改訂版 2003年10月02日(木)15時37分02秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答

「手錠」
 あなたの指にはめられるはずもないのに
 ぴかぴかに磨いて 願をかける

「どこかの軍隊のタッグ」
 走れ 走れ
 逃げろ 逃げろ
 アイツが敵になるか 味方になるか
 人生は でたとこ勝負

「井の中の・・・」
 水底の貝殻は外界を知らず
 自分が誰よりも海の美しさを知ってると
 言い張ってる
 
 
 「ピン」
 交わされることのない約束と一緒に
 ココロも一緒に留めておく
 君のココロと
 私のカケラ
 
 

 「夜に垂らしたひとしずく」
 いつもと違う化粧をしたら
 性格変わるかも と思って
 ひいたルージュは赤いワインと同じ色
 重ねた唇は糖度70%のいちごジャムの味
 そんな夜はルージュと同じ色のワインのにおい
 

杉井武作 課題12/菊池佳奈子作品5A「トリカゴノウタ」の選歌と批評 2003年10月02日(木)05時05分09秒
▼課題と連絡:課題12/菊池佳奈子作品5A「トリカゴノウタ」の選歌と批評 への応答

僕の罪 直視できない ごめんなさい 生きるためにね 盲目でいる

鍵のない 出口を探すの もうやめて そろりそろりと 片足だした

最後まで 強気な姿勢 崩さない 弱気になれない 弱い証拠ね

感じたことを自分のなかで封じ込めようという気迫が感じられるが、受け止めたものの深みまですくいあげられず、表層をなぞるのみという句も見受けられる。しかしながら上の三句は、生きるための教訓として僕にも伝わる言葉へと昇華された作品だった。少しだけ励まされた。

古内旭 課題11B/夢の標本箱2003 2003年10月02日(木)02時56分59秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答

■電池

いいかい、よく聞くんだ。
もし、仮にだ、君の頭を電ノコか何かでがりがりっと空けてみたと
する。そしたら、本当にそこに脳みそが入っていると思うかい?
もしかしたら、脳みそのかわりに小さなチップと乾電池が入ってる
かも知れないんだぜ。
証明できるかい?君の頭に本当に脳みそが入ってるって。

■ボルト

かつて、巨大な国家を支えていたのは、たった1本のネジだったん
だ。誰かが抜いちまったんだよ、それを。そんなものさ。

■計算用紙

むこうの世界ではさ、常に計算が行われているんだよ。毎日毎日、
それは膨大な量の計算さ。俺たちの世界は、その計算の産物なんだ
からな。これだけのことを計算するのは、それは気が遠くなるぐら
い骨の折れる作業だろうぜ。

■消しゴム

過去も未来もクソ食らえだぜ。ちょっと消してみればいいんだ。最
初はわずかな差異だが、計算を進めるうちに決定的差へと変わる。
過去を消そうぜ。未来を変えるんだ。

■鍵

世界を繋ぐ扉がないんだとしたら、それは不公平な話だ。むこうか
らはアクセスできて、こっちからはできないなんてさ。

どこかに扉があるはずだ。

杉井武作 課題11/夢の標本箱2003 2003年10月02日(木)01時20分16秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答

切符

行きはヨイヨイ
帰りは怖い。

付箋

今日はここまで
続きは明日。

赤い糸

離さないでね。

煙草

あの子の唇。

ヘアピン

刺しても死ねない。

奥野美和 鋭く遠くを見ている 2003年10月02日(木)01時06分04秒
▼課題と連絡:課題12/菊池佳奈子作品5A「トリカゴノウタ」の選歌と批評 への応答

籠の中 聞こえてくるよ 君の唄 だけれど鍵は どこにもなくて
手のひらを 絡ませてみる 君の腕 不安定なの どこかに逝った
明日には 何かが変わってますように 叶わなくても 願ってしまう

佳奈子さんの短歌は、どこかぼんやりと遠くをみているようです。
でも、そのまなざしは鋭く、どこか冷静。遠くは、未来であり、過去。
「トリカゴノウタ」は書く必然性にあふれたこころのあるものです。
まだまだ読みたいです。



わたしが選んだのはこの3首。

籠の中に入った君の声。でも、鍵がないから出させてあげられない。
もしも、この「君」が、自分だったら、と考えてみたりしました。
こころの中にいる、わたしの「唄」が聞こえる、けれども
解き放つことができない、とか。もし、「君」が他者なら、
またちがう解釈になりますね!

つぎの短歌は、ああ、わかるなあと思いました。この、「わかるなあ」
というのは、すごく大切なことだと思います。そして、
なによりポイントなのが「逝った」と表記しているところ。

最後は、「なんかいいことないかなあ」とかぼんやり思ってしまったときの
感じが出てて良いと思いました。わたしは、何かが毎日変わっているような、
なんだか、よくわからないけどそんな気がして日々を過ごしています。

今日、お母さんに抱っこされた赤ちゃん(8ヶ月だそう)に、電車の中で
きゅうに掴まれて、ちょっとドキッとしたけど可愛くて、わたしもこんな風に
素直に掴むことが出来たらなあと思いました。手を伸ばすことの大切さを
かわいい赤ちゃんに教えてもらいました。何かがかわる、というのは、
毎日を見る、自分の目線を変えることなのかなあと思います。
きょろきょろ、おちつきはないけどはしゃいでいたいものです。






高橋阿里紗 課題11/夢の標本箱2003(改) 2003年10月02日(木)00時48分17秒
▼課題と連絡:課題11/夢の標本箱2003 への応答

『化石の歌』

○セミの欠片
夏休み、おばあちゃんちの裏の川まで、僕は旅にでる。
勇者の武器は、虫かごと虫とりあみ。
かごの中には、琥珀色に輝くセミの抜け殻。
たった今、一瞬の生を、絞るように歌っているモノの、抜け殻。

○大木の欠片
おばあちゃんが言ってた。
裏の川は、土砂崩れのせいで、化石が取れるんだって。
ジャブジャブ川に入って、化石を探す。
気付いたら一時間。
僕の手にしたものといったら、綺麗な流木のカケラ。
それと、年輪がきっかり刻まれた木の化石。
彼等は、昔、一つの大きな大木だったんだ。
母なる大木からはぐれ、一方は流木、もう一方は化石になった。
なんという運命の皮肉。
彼等は全く別のモノになってしまった!

○水晶玉の欠片
とっても綺麗な石を見つけたんだ。
これは、きっと昔水晶だったに違いない。
ただの水晶なんかじゃない。
神秘的な太古の占い師。彼の相棒の水晶玉。その、カケラ。
彼の告げる未来、喜びも悲しみも、呪いのように当たりすぎた。
そして、ある日、占い師は悪魔として処刑されてしまう。
死体は川に。祈りは空に。
彼の腕には、相棒の水晶玉。
僕の手の中には、そのカケラ。

○指輪の欠片
指輪を落としませんでしたか?
十字の模様のついた、壊れた指輪を拾ったんです。
これを落としたのは、真っ白くて、髪の綺麗な天使。
いつだってはばたくことに夢中な君の瞳は、天と神しか映さない。
落とした指輪に気付くことなく、大きな翼で去ってしまった。

○宇宙の欠片
夜、遊びつかれた僕は夢の中。
昼間、川で拾った化石たちが歌を囁きはじめる。
自分の歴史を、過ぎた時のカケラを。
その歌は、僕の夢を電光石火で駆け抜け、いつしか宇宙に辿り着く。
そして、僕の惑星を中心に、ゆっくりと廻りはじめる。
僕もいつか、そこに還る日がくる。
それまで、化石の歌は響くよ。
僕の、深い深い、真夏の夜の夢の中。





(改)というか、無理くり文字を合わせただけって感じです;ごめんなさい;;

高橋阿里紗 課題12/菊池佳奈子作品5A「トリカゴノウタ」の選歌と批評  2003年10月02日(木)00時43分16秒
▼課題と連絡:課題12/菊池佳奈子作品5A「トリカゴノウタ」の選歌と批評 への応答

全体的に、痛みとか、弱さとか、それに繋がる罪とかばかり感じました。
でも、そこだけにとどまっていると、そこから抜け出せなくなってしまう。
自分の中で、自分についてしか考えていないと、後々辛くなって動けなくなってしまいそうで不安になります。
でも、そこでもがくことも、人生の上では大切なのでしょう。
ほとんどの人がうっかりと見逃してしまいがちな繊細な瞬間を、菊池さんは敏感に感じ取ってちゃんと考えているのだなと思いました。
早く、その混迷から抜け出せると良いですね。
そうすると、また何か失うんだろうがな…;;
う〜ん、思春期の甘酸っぱい空気、ひしひしと…!(笑)
何か、言ってることが我ながらババくさ〜…!





○疲れたね ここらでひとつ 休もうか 困ったことに 居場所がなくて

走ってる時は周りが見えなくて気が付かないが、いざ休もうとすると居場所がみつからない。
忙しさにかまけて友人との連絡を怠り、気づくとメールが来なくなった。
最近の私のことです。(泣笑)
私にとって、「居場所」とは、人の中に見つけるものなので…。
あ〜、連絡はマメにとらんと駄目だな。とか感じました。



○天の川 かきわけていく 流れ星 祈るだけなら 誰でもできる

「祈るだけなら 誰にでもできる」確かにそうなんだけど、その行為が必要な人も確かに居る訳で…。
むしろ、そう思っている人こそ、「祈り」とか必要としてるんじゃないかな〜とか思います。



○明日には 何かが変わってますように 叶わなくても 願ってしまう

基本的に、人間って諦め悪いですよね〜。(笑)
変わりたい変わりたいって思っているうちは、変われてないことなんですよね;;
気付いたら変わっていたってのが一番理想なんだろうな〜。
難しいですね;
余談なんですが、これを見た時、いくえみ綾の「朝がくる度」という漫画の中のフレーズが頭に浮かびました。
「朝がくる度 また1日が始まると思って また今日も同じ自分なんだと軽く絶望して なんにもどこにも行けないまんま また眠るんだ 毎日」(集英社/いくえみ綾/「朝がくる度」より)



短歌というより、詩のような印象を受けました。
ふわっと、飛べそう!とか思った瞬間、堕とされる。
短歌で表すには、あまりにも劇的な展開な気がします。
この急展開、ここまで大量に続けられたら、正直、精神的に結構キました;;
菊地さんなら、この短歌一個一個を詩にできるんじゃないですか??
詩として、展開していくのも良いな〜と思いました。


室橋あや 課題12/「トリカゴウタ」選歌と批評。 2003年10月02日(木)00時20分12秒
▼課題と連絡:課題12/菊池佳奈子作品5A「トリカゴノウタ」の選歌と批評 への応答


「言葉さえ 0と1との 信号の 電子の波を 漂う海月」
内容はよく分からなかったんですが、と、と、の、の、と続いているところが読んでいて面白かったです。

「町田から 何処まで行ける? 僕の足 愛と勇気が 友達だっけ」
町田で始まるところとアンパンマンを鼻で笑った感じがツボでした。

「いつだって どんな作品 作っても 所詮どこかは 他人の猿真似」
みんなそう分かっていて創作をしてるんだろうなぁ、じゃあなんのためにやってるのか、とふと考えました。

島本 和規 課題12/菊池佳奈子さんの短歌を読んで 2003年10月01日(水)17時32分09秒
▼課題と連絡:課題12/菊池佳奈子作品5A「トリカゴノウタ」の選歌と批評 への応答

1、ごめんなさい アタシひとりで 盲目で 幸せ掴んで 喜んでいて

2、不幸にね なるべきだったの アタシはさ だけれど今は 幸せなんだ

3、独占欲 ここまでいけば 所有欲 君のクローン 僕にください 
 
 ぼくがこの三つの短歌を選んだ理由は、1の短歌は<盲目で幸せ掴んで>という部分にひっかかったからで、幸せを盲目にならなければ感じられないということと、またそれを自覚してしまっているというのが空しくておもしろい表現だと思ったので選びました。
 それから2を選んだのは作品が気に入ったというよりも、1に選んだ短歌の次にこの短歌をならべるというのが不条理というかなんだか納得できない変な感じがしておもしろいと思ったからです。短歌に現れる「アタシ」が同一人物だとしたら、アタシの幸せってのはどんなものなのか興味をそそられます。
 3は独占欲か所有欲ということばへの転換がおもしろいと思って選びました。しかもその所有欲の行き先が本物の相手ではなくクローンというのが諦めちゃっている感じや、想いを通り越して妄想に入ってる感じががしておもしろくて選びました。
 
 批評になってないですね。菊池さんの短歌は少女的な視点で書かれているなと思いました。恋についての歌や心の迷いみたいなことについての歌が目立つからそう感じたのでしょう。
 センチメントな短歌の間に現れる少しひねくれた言葉がおもしろいです。

 


越智美帆子 課題12/感想 2003年10月01日(水)16時41分34秒
▼課題と連絡:課題12/菊池佳奈子作品5A「トリカゴノウタ」の選歌と批評 への応答

私はこの3首を選びました。
*言葉さえ 0と1との 信号の 電子の波を 漂う海月
「言葉さえ」も0と1のように無機質で、そのものが持つ意味を持たない人と人の関係の薄さがより伝わってきました。「電子の波」という表現も、無機質であるのにどこか原子的な雰囲気が漂ってきていて好きです。
* 朝帰り 視線感じる 午前5時 パパとママには ばれませんよう
本来、朝の5時発の電車に乗っている人って、大抵朝帰りで疲れて寝てる人ばかりなのに、それでも視線を感じてしまうというところで、それほどびくついている様が目に浮かびます。
* いつだって どんな作品 作っても 所詮どこかは 他人の猿真似
ずきっとくる作品です。でも、こう言われたら反論できない自分がいます。思っていても誰も口にはしないタブーを、あえて歌にしているところが好きです。

全体的に「ごめんなさい」といういろいろなものに対しての申し訳なさと、自分への罪を詠っているものが多いです。それをただの自虐ではなく、菊池さん流の可愛らしさとかっこよさがにじみ出ている言葉を駆使しているところに素晴らしいセンスを感じました。


瓜屋香織 課題12/菊池さんの短歌について 2003年10月01日(水)14時30分13秒
▼課題と連絡:課題12/菊池佳奈子作品5A「トリカゴノウタ」の選歌と批評 への応答

最後まで 強気な姿勢 崩さない 弱気になれない 弱い証拠ね

ホントウに悲しいからこそ、悲しくないふりを他人の前でしてしまうことってあるな、と思います。他人の目にうつる自分が悲しくみえていなければ、いい。それって強がってるだけなんだけれど、そうしてしまう自分がいる、みたいな。本当に強い人間は、弱みを見せることも、恥ずかしいことなんて思わないかもしれない。そんな場面が浮かびました。

疲れたね ここらでひとつ 休もうか 困ったことに 居場所がなくて

自分の居場所とかって特に意識せずに、毎日の生活を送っている人がほとんどだと思う。けど、自分の居場所とか考えてしまう人ってすごく色々なことが痛いんじゃないかなあ、と思います。人との絆が一日なんかで築けないように、居場所も急には築けない。なくしてしまうこともあるかもしれない。でも、居場所を見つけてゆくことが生きてゆくことかなあ、って思ったりもさせる短歌でした。

明日には 何かが変わってますように 叶わなくても 願ってしまう

毎日毎日何かが足りないような気がして、昨日とは違う何かがあればいいなあ、変わっていて欲しいなあ、と思うことがあります。願ってしまうんだよね、叶わなくても。やっぱり。
そうだよね、と思う短歌でした。


五十嵐 舞 課題12/「トリカゴノウタ」の選歌、感想 2003年10月01日(水)13時07分24秒
▼課題と連絡:課題12/菊池佳奈子作品5A「トリカゴノウタ」の選歌と批評 への応答


    ☆私が気に入った3首☆

  独占欲 ここまでいけば 所有欲 君のクローン 僕にください

  こんな世に 産んでしまって ごめんなさい 誤って済む 問題じゃない

  19才 子供か大人 あやふやで 今もわからぬ 境界線


 私は菊池さんの短歌の中で、この3首が一番、判るなといういか共感したものを選びました。
まず、 一番上の首はこの3首の中で一番ツボにはまったものです。「独占欲が所有欲に変わる」というような部分がある上の句は人に対する恋愛感情の変化をよく見抜いたとうか上手く表現していて、また急に下の句になるとクローンというちょっと怖い言葉でこの
「僕」という人間の心理状態がだいぶストーカーぽっくなっているところがちょっと気味悪い感じになって少しブラックな雰囲気を醸し出しているなと思いました。ていうか、真理ですよね・・これは、誰だって少しはありますよね??こういう気持ちになることって。(独占欲が所有欲になること)
2首めは、この発言を言っている人とこの母親ですか、両方とも身勝手〜と思いました。
どんな人間も生れる環境を選べないのです、確かにそんな問題じゃないです・・・それは。
あと、[謝って]では[誤って]にしたのは理由があるのでしょか、確かにそうするとこの母親の身勝手さというか責任逃れというか倍増しますね、発言する人が怒るようなしゃべり口になるわな〜とも思いました。ていうか、選べたら選んでますって(喘息持ちの身体になんか選びませんよ)、すっごく子供に対してというか世の中の子供の生めない人たちに失礼ですよね・・・ていうか、どうなひどい世の中(社会)、時代でも環境といううものは結局は自分でどう思うか、感じるかしだいですよね、お金持ちに生れたからって幸せかというと違うしね・・・個人の努力次第だと私はおもうのですが・・・、なんか考えさせられる一文ですよね・・・「こんな世に生んでしまってごめんなさい」って。
3首めは上の2首ともちょっとブラックなものでしたので違う感じのものを選んできました。これはこの危いお年頃(青春時代?)心理状態がよく表れている作品だと思いました。というか、自分も同じようなことを考えのでとても共感しました。そうです、21になった今でも自分が精神的にも大人なのか子供なのか未だに私の中ではっきりしていないものですよね、これは。法律上では私は立派な大人ですが、今でも正月になるとお年玉もらいますからね・・・就職するまで我が家では子供とみなしているのでしょう。19歳って法律上では未成年ですが、実際大学生とかになると酒もタバコもやってしまうし、確かにはっきりと線引きができませんし、これは個人個人の問題になるからな〜というところまでこの首を詠んだ時に考えてしまいました。
 あまり、批評という感じになってなくてすいません、私が感じたことと菊池さんがイメージして書いた感覚とはとてもズレが生じていると思いますが、それはご勘弁を。
では、授業で・・・


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管理者:Ryo Michico <mail@ryomichico.net>
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