Cafe Lumiere (No.0015)

寮美千子／軽い掲示板

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マミ　 自己紹介 2002年08月18日(日)06時26分56秒

ご存知ように、マミと申します。
それが一番短くて、発音も難しくありません。私のミドル.ネームです。
日本人にはマミという名前を聞くと、すぐ女の人を考えますが私は男の人で若者です。
マダガスカルにはマミという名前が両名です。
赤ちゃんが生まれた時に両親が好きな名前をあげます。そのあげた名前は意味があります。
しかし、子供は性格によってウイーク.ネームを付けます。
マダガスカル語でのマミというのは甘いという意味です。
普通はマダガスカル人の名前はファミリ.ネーム　+　自分の名前です。
時々ミドル.ネームも付けます。
マダガスカルではフランス植民地中に生まれた人はフランス人の名前を付けなければならなかったそうです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（次号へ続く）

目玉おやじ　 ムーミンの登場人物 2002年08月17日(土)23時09分53秒
▽ラジオ、聴いてます～へのコメント

＞ときどき頭の中で、ユーリがムーミンに、ラグがスニフの顔になって、登場してしまうのが、問題ですが、

あははは、解るような気がします。う～ん、そうするとスナフキンは船長だったりして…
そして、ミーやミムラ姉さんやノンノン。

左近充　円　 肉眼で白鳥座の網状星雲 2002年08月17日(土)19時45分51秒 http://www3.synapse.ne.jp/kouko/

　先日、ルミコン社製ＯⅢフィルタなるものを入手しました。
　人間の目に見える「光」の、ある波長域だけを通過させるものです。このフィルタを
望遠鏡の接眼レンズにくっつけると、今まで「写真でしか見えなかった」星雲が見えるの
です。
　早速、白鳥座の網状星雲を見てみました。僕の望遠鏡は、焦点距離が長い方なので、拡大率
が大きく、網状星雲の全体を見渡すのに、望遠鏡の微動装置を使って、何度も移動しなくては
なりませんでしたが、網状星雲の細かい構造がよく見えました。
　Ｍ２７（亜鈴星雲）は、宇宙にぽっかり浮いたぼんぼりみたいで、気のせいか球体に見えま
す。拡大率をうんと落として、北アメリカ星雲も覗いてみました。カリフォルニア半島がよく
みえましたよ。
　鹿児島に来られることがありましたら、ぜひマコマケナにお寄りくださいね。
　なんにもないけれど、晴れてさえいれば星空散歩におつれします。

http://www3.synapse.ne.jp/kouko/

グレン横田　 ホラも吹くけど笛も吹く男 2002年08月17日(土)13時55分08秒
▽ラジオ、聴いてます～へのコメント

寮さんが「リコーダーの本」まで作っておられたとは驚き！
何を隠そう小生も、しがないアマチュアリコーダー奏者なんであります。
今年の夏休みも、奈良や大阪や岡山の訪問先で合奏や独奏に奮闘し、みなさんのご機嫌をうかがってきたところなのですよ。その本は、曲集か何かですか？　それとも、リコーダーに関する物語？　詳しい情報をお知らせいただければ幸甚です。

silica　 ラジオ、聴いてます～ 2002年08月17日(土)07時03分27秒
▽ペルセウス座流星群の夜「小惑星美術館」放送開始。今夜１０時４５分より！へのコメント

「小惑星美術館」毎日、聴いていますよ～。

ときどき頭の中で、ユーリがムーミンに、ラグがスニフの顔になって、登場してしまうのが、問題ですが、
（注・高山さん、中尾さんは「楽しいムーミン一家」の声優さんでした。子どもが小さい頃、毎日見ていた時期がありまして・・・。）「寮　美千子原作」とナレーターのかたがおっしゃると、体の奥底からニマ～としてしまいます。
２年半前は、寮さんを寮さんと知らなかったことが不思議に思えるほどです。

他のかたの掲示板で見たのですが、寮さんがお作りになったヤマハの「リコーダーの本」て、
見てみたいなあ・・・と思いました。　「ピアノの本」は、お店に置いてあったものを若い頃、よく眺めていましたが、「リコーダーの本」は置いてなかったのでしょうか・・・？残念なことにあまり、覚えていません・・・。

「おひさま」より前にも寮さんと出会っていたのなら、ちょっと、ときめきます***

大長老　 余計なことですが 2002年08月17日(土)02時09分38秒 http://6100.teacup.com/burabura/bbs
▽昔、近所で出会えた北原コレクションへのコメント

わたしの曾爺さんはブリキの玩具製造してたんだー。
キップ切るハサミとか…
爺さんはそこの小僧。婆さんはひとり娘だったのだー。

ところで、中学生に、キップ切る鋏を説明しなけりゃならない時代になってきましたねー。
ああめんどうくさい。

寮美千子　 どこまでも深く解説できるけれど解説のいらないすてきなモノたちのこと 2002年08月17日(土)01時36分48秒 http://ryomichico.net
▽昔、近所で出会えた北原コレクションへのコメント

▼早くも中毒症状

「ブリキのおもちゃ館」一日一個までと決めたのに、守れないわたし。
我が家には、現在ロケット一台、オートバイ２台、ロボット２台があります。
オートバイはシークレット・アイテム。
教えちゃおう。聞きたくない人は、目を閉じて。

それは、ワン！　犬が乗ってるんだよ。
お友だちの絵描きのマキちゃんは、シークレットのバスを当てたそうです。
これは、アニマル・バスだったんだって。

▼アイワールドのおもちゃ博物館

残念、行ったことないのです。
いつか行こうと思っていたんだけれど、なくなっちゃったんですね。
横浜のは行きました。大きな犬、いたよね。本物の。

▼解説抜き

＞解説の必要なたぐいの「ある種の芸術」と違って、
＞名も出さぬ人達が作ったすぐれた物達が、時にはうんと心をとらえるものですね。

賛成！　パルステラさんは有名だけど、その絵は説明なんか必要ない。
背後に、さまざまな深い意味が織りこまれていながらも、
そのまま心で感じられる絵だと思います。
装丁のお仕事も多いから、パルステラさんの絵を、
パルステラさんと知らないままに、好きでいる人も多いだろうな。

▼ぞうさん

歌も同じ。歌の作者冥利というのは、作者の名前なんか忘れても、
みんながずっとその歌を歌ってくれることなんだって。

山梨科学館のMARIKOさんちの２歳半の坊やの蒼太くん、
先日いっしょうけんめい「ぞうさん」を歌っていました。
作詞の　まど・みちお　はすごいよね。

長らく欲しかった理論社の『まど・みちお全詩集』、古書店で手に入れました。
７００ページもある本の、どこをぱらんと開いても、すてきな詩にめぐりあえる。
しあわせです。
こんな先輩がいるんだから、がんばらなくちゃね。

川島由紀代　 ブリキのおもちゃ館、見つけました♪ 2002年08月16日(金)21時14分59秒
▽ブリキのおもちゃ館／北原照久アートコレクション展／マンロー展／知里幸恵展へのコメント

今日、早速、近所のコンビニに探しに行って見つけました！
ひとつだけ買いました。モーターバイクが入っていました。
赤いクルマ（プリントカー？）か、ボンネットバスがいいなぁと
思っていたのですが、残念でした。でも、バイクも机に置いて
みるとなかなかカッコイイと思います♪
コンビニからの帰り道、その箱をあけて、おもちゃを見て、
その後、マーブルチョコを空けて歩きながら少し食べちゃいました（笑）

横浜のブリキのおもちゃ博物館には何度か行きました！
大きな犬がお出迎えしてくれたような気がします・・・。

パルステラ　 昔、近所で出会えた北原コレクション 2002年08月16日(金)01時51分22秒
▽ブリキのおもちゃ館／北原照久アートコレクション展／マンロー展／知里幸恵展へのコメント

TVのお宝鑑定番組が始まって人気が出て来た頃だったと思いますが、
JR相模原駅近くの大型ディスカウントショップ「アイワールド」の一角に
「北原コレクションミュージアム」というのが出来ていました。
私もおもちゃが大好きなので、自転車で30～40分かけて何度か足を運びました。

ブリキのおもちゃはむろんの事、古き良き時代の欧米のおもちゃから
ムットーニ氏のからくり劇場まで、ディスカウントショップとはかけ離れた世界が
広がっていました。かなり膨大な量でしたが、あれでもごく一部でしょう。
残念ながら、それは数年後に無くなってしまいました。
「夢屋」さんって、見つけた！と思ったらすぐ無くなるんですよね。
寮さんは行った事あるかな。

子供の頃の昔のおもちゃもある程度は型取り量産されていたのでしょうが、
そのひとつひとつには職人技がまだ活き活きしていて、それに加えて
作る側の愛情が感じられます。また素朴であってもセンスがある。
北原氏の願いがとても良く分かる気がします。

明治のおまけ、近所の「トイザらス」で見かけましたよ。
お、良く出来てるなあと眼を引きました。やっぱりね～。

そごう美術館のコレクション展、面白そうですね。早速行かねば。

解説の必要なたぐいの「ある種の芸術」と違って、
名も出さぬ人達が作ったすぐれた物達が、時にはうんと心をとらえるものですね。

川島由紀代　 ブリキのおもちゃ 2002年08月15日(木)23時22分24秒
▽ブリキのおもちゃ館／北原照久アートコレクション展／マンロー展／知里幸恵展へのコメント

＞明治製菓の「ブリキのおもちゃ館」￥２５０というおまけつきお菓子。っていうか、
＞ブリキの玩具のミニチュアにマーブルチョコがいくつかついている食玩。
＞ミニチュアは、ブリキの玩具収集家で有名な
＞北原照久氏のコレクションを原形にしたものです。
＞パーツに一部プラスチックが使用されているというものの、ちゃんとしたブリキ製。
＞スタルジックな質感がなんともいえない。すごくかわいい！

あ！それ、いいですねぇ～
私も、そのおもちゃ欲しいなぁ
ウチの近くのお店にも売っているのかなぁ？
明日、探しに行ってみようかしら

寮美千子　 ブリキのおもちゃ館／北原照久アートコレクション展／マンロー展／知里幸恵展 2002年08月15日(木)13時25分39秒 http://ryomichico.net

▼感涙！　ラグに再会

ペルセウス座流星群は、曇っていてひとつも見えませんでした。残念。
昨年のしし座流星群といい、すてきな流星群のたびに曇る相模原です。

天がそんなわたしをなぐさめてくれたのか、
きのうお店ですてきなものを見つけました。
明治製菓の「ブリキのおもちゃ館」￥２５０というおまけつきお菓子。
っていうか、ブリキの玩具のミニチュアにマーブルチョコがいくつかついている食玩。
ミニチュアは、ブリキの玩具収集家で有名な
北原照久氏のコレクションを原形にしたものです。
パーツに一部プラスチックが使用されているというものの、ちゃんとしたブリキ製。
ノスタルジックな質感がなんともいえない。すごくかわいい！

「ラグが当たりますように！」と念じてひとつ選び、開けてみると
当たった！　ラグだ！　やった！
流星群の軌道に乗って去っていってしまったラジオスター・レストランのロボット
「ラグ」との再会を果たしました。

ほかにも、ボンネット・バスや、ロケットや、楽しいアイテムがいっぱい。
それぞれ５色ずつ揃っていて、色も可愛い。

わたしは昭和３０年生まれ。
リアルタイムでブリキの玩具で遊んだ世代です。
グリコのおまけは、木製だったし。
ブリキの玩具って、今の子どもや若い人は、どう思うのかな。

http://net.meiji.co.jp/buriki/index.html

▼北原照久アートコレクション展

その北原照久氏が集めた現代作家の美術展が、横浜そごうデパートの美術館で開催中。９月１日まで。『星兎』でわたしたちを泣かせて？くれた鴨沢祐仁氏の作品も見られます。鴨沢さんの原画は、一見の価値あり。人間は手でこんな線が引けるのかと、驚かされます。ほかにも、鉱石ラジオの小林健二氏や、からくり玩具のムットーニ氏をはじめとして、全部で１５名の作家の作品が一堂に。　

http://www.sogo-gogo.com/museum/index.html　そごう美術館
http://www.kamosawa.com/news.html　鴨沢祐仁サイト

▼「海を渡ったアイヌの工芸展」

いっしょに見たいのが、山下公園そばの神奈川県立歴史博物館で開催中の「海を渡ったアイヌの工芸展」。これは、二風谷に住んでいたマンロー博士のコレクションで、博士の故郷であるスコットランドのエジンバラ博物館に収蔵されていたものを借りだしての展覧会。図録も抜群。現役のアイヌ工芸家が、この展覧会開催前にエジンバラを訪れ、複製品を制作したことでも話題になりました。

複製品をつくる人々は、広く募集されたのですが、聞くところによると、現地で実際にブツを見てから制作するまでの期間が２カ月と極端に短く、しかも、製品納入まで、制作費や原材料費は自分で立て替えなければならないシステムだったとか。つまり、２カ月びっちりと制作できる時間の余裕があり、しかも原材料費を立て替えられる金銭的余裕のある人しか応募できないシステムだったそうです。アイヌの服をつくるには、古い布が必要。骨董品だから、すごく高い。若くて、お金がなくて、でもこれからがんばってアイヌの伝統を学び守っていきたいと思う人々は参加したくても、参加できなかった。

わたしは、これをドキュメントしたＮＨＫの番組を見て、アイヌ工芸の製作者の層の薄さに涙したんだけれど、それは伝統が途絶えたっていうことだけじゃなくて、裏にこんな事情があったんだなあ。アイヌ刺繍を始めてまだ２年なんていう専業主婦に人が参加していたのは、夫の稼ぎという生活の保障があったからなんだって、はじめて知りました。

単に展示をするんじゃなくて、次世代の工芸家を育て、失われた伝統を取り戻す努力はすばらしい。けれど、もうちょっと現実に即した運営方法を考えてほしいなあと思います。

▼北海道文学館「知里幸恵　アイヌ神謡集の世界へ」展

札幌の北海道文学館でも、いま「知里幸恵　アイヌ神謡集の世界へ」という特別展示を開催中。９月２３日まで。行けなくて残念。こちらは、電話で図録を注文しました。北海道方面の人、行くべし！

▼砂沢クラ著『ク　スクップ　オルシペ　わたしの一代記』

知里幸恵は若くして亡くなった悲劇の天才文学者として語り継がれている。金田一京助博士と親交を持ち、博士のすすめでアイヌのユーカラを文字に残すために上京し金田一博士宅に寄宿、『アイヌ神謡集』の校正中に心臓病で１９歳の若き命を散らした。

先日、砂沢クラ著『ク　スクップ　オルシペ　わたしの一代記』（北海道出版社／福武文庫　共に絶版）を読んで知里幸恵のことがでてきた。アイヌの青年と恋に落ちたが、結婚話が進む前に金田一京助博士の強いすすめで上京、本人は泣いて嫌がっていたという。砂沢クラは彫刻家砂沢ビッキの親類筋のアイヌのおばあさんです。

アイヌ文学のために命を散らした若き天才知里幸恵。美化されて語られるその影に、実は和人研究者の横暴があったのでは？　真実はわからない。けれども、アイヌ、という少数民族の視点に立つと、世界は急に色合いを変える。最近、そのことに急速に気づきつつあるわたしです。

寮美千子　 ペルセウス座流星群の夜「小惑星美術館」放送開始。今夜１０時４５分より！ 2002年08月12日(月)18時05分53秒 http://ryomichico.net
▽聴かねばへのコメント

２年半前、ヴァレンタインの日にはじまったラジオ・ドラマ『小惑星美術館』、
再放送は、きょう、ペルセウス座流星群の夜にはじまります。

そのころはまだ、互いに顔も知らなかった人々が、
友だちになったり、恋人になったり、結婚して家庭をつくったりして、
いま『小惑星美術館』に耳を傾けてくれる。

つらい別れもあったけれど、新しい出会いがあり、新しい命も生まれた。
難病でたいへんな赤ちゃんは、今も命の火を燃やしているし、
そのおかあさんはきっと、赤ちゃんの傍らでラジオに耳を傾けてくれるでしょう。
今年出会って婚約した恋人たちは、
ご両親に挨拶にいく故郷で、ラジオを聴いてくれるそうです。
うさおさんは、どこで聴いてくれるんだろう。

確実に流れていった２年半という年月。
さまざまなものを失いながらも、新しいものを生みだして、流れてゆく時間。
ほんとうは、一秒一秒死へと近づいているはずの時間が、
そんなにも豊に流れていくことに、じんとしてしまいます。

そして「ラジオ」という古典的な通信器具に、みんなが耳を澄まし、
離ればなれの人々が、ひとつの物語に耳を澄ましてくれるのだと思うと、
ほんとうにうれしいし、胸が熱くなる。

きょうは１０月に山梨県立科学館のプラネタリウムでかかる
『ラジオスターレストラン』の脚本を書いていました。
『ラジオスターレストラン』は、ペルセウス座流星群の夜の物語。
物語と現実とが、不思議なシンクロをしています。
音楽は、本多信介氏。
サウンド・デザインは、元St.Gigaでいっしょだった野川和夫氏。
ユーリの声は、念願の青木菜なさんにお願いする予定です。

相模大野、残念ながら、きょうの空は曇り。
でも、夜には晴れるかもしれない。

ＮＨＫ－ＦＭラジオ・ドラマ『小惑星美術館』は今晩１０時４５分から。
ペルセウス座流星群の極大は、深夜２時。月齢は４.７。
晴れていれば、最高の観測状況です。

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うさお　 聴かねば 2002年08月12日(月)15時30分40秒

すっかりご無沙汰していた「うさお」です。
『星兎』好きはいまも変わらず、周囲にまだまだ宣伝中です。

HHK-FMの青春アドベンチャーで『小惑星美術館』再放送ですよね。
楽しみだなー。今回はちゃんと1回目から聞き逃さないようにしたいです。

あれの　 ううう……(T-T) 2002年08月11日(日)23時02分06秒
▽mekkeさんのパリの個展／井上荒野さん新刊『ひどい感じ　父・井上光晴』へのコメント

寮さん、いっぱい紹介してくれてありがとう。(T-T)
ほんとに近々一緒に飲もうねえ。
そして二人で、いっそう成熟しましょう。

寮美千子　 マダガスカルのタクシー 2002年08月10日(土)15時52分07秒 http://ryomichico.net
▽待てば海路の日和ありへのコメント

マミさん、マダガスカルの様子を知らせてくれて、ありがとう。だんだん、いつもの暮らしが戻ってきているのですね。東京は、真夏。異常気象で、とんでもない暑さが続いています。日中の気温は３０～３６℃。夜になっても３０℃を下らないこともあります。暑くて、みんながエアコンを使うから、その廃熱で街はさらに暑くなります。だから、またエアコンをかける。悪循環でエネルギーの無駄づかいです。

そういえば、マダガスカルに行って驚いたことのひとつにこんなことがありました。

ホテルにタクシーを呼ぶと、運転手がすぐに「先にお金を払ってくれないか」ということ。お金を渡すと、すぐにガソリン・スタンドに直行。小さめのポリタンクのようなもので、２リットルほどガソリンを買い、そのガソリンを入れて走り出すのです。つまり、ガソリン・タンクはいつもほとんどからっぽ状態で、お客さんが乗ると、その度に必要なだけ買っているという「自転車操業状態」だったことです。ああ、みんなぎりぎりのところで生きているんだなあと思いました。

自転車操業＝自転車は、走るのをやめると倒れてしまうところから、資金の借入れと返済を繰り返してかろうじて倒産をしないで営業しているさまのこと。

ぎりぎりのガソリンで走っているから、みんな必死。少しでもガソリンを節約しようと、坂道ではエンジンを切って、重力に任せて降りていきます。わたしの泊まっていたパノラマ・ホテルは、坂の途中にあり、門から玄関も下り坂になっていました。運転手さんのなかには「悪いけど、門までで勘弁してくれ」という人もいました。玄関まで降りると、ホテルの敷地からでるために、エンジンをかけて坂を上らなくてはならないからです。門のところでお客を降ろせば、そのままエンジンをかけずに下まで行ける。不親切なのではなくて、ガソリンを倹約したいという意味だったのです。納得。

マダガスカルの首都アンタナナリボは、いたるところに坂のある町。よく見れば、エンジンをかけないで、音もなく下っていく自動車が多いことに気づきました。

必要に迫られてのガソリン節約だけれど、無駄なエネルギーは消費しないっていうのはいいことだなあと思いました。最近では、日本でも長い長い坂道が続くと「エンジン切ればいいのに」と思ってしまうわたしです。

でも、やっぱり、エアコンかけちゃうなあ。暑くて。

下はよそんちのサイト。一番上左の写真が首都のアンタナナリボ。遠目には美しい丘の街。フランスの植民地だったため、どこかヨーロッパの香りのする坂の街です。

http://www.hk.airnet.ne.jp/keizo/MADAGA/AN_MA/FRAME/photo.html

マミ　 待てば海路の日和あり 2002年08月10日(土)05時23分16秒
▽マダガスカルにはすべては少しずつ元の秩序に戻ったへのコメント

マダガスカルには冬中です。
タナには温度が9～20℃の間で変わっています。
普通は空が曇っていて、時々霧雨も降っています。昼間は少し晴れてきて、暖かくなりますが
冷たい風が吹いています。

市場には何がいっぱいありますか。
果物を例としてビワ、パイナップル、オレンジ、ミカン、パパヤ、アボカド、イチゴです。
野菜はにんじん、きゃべつ、コリフラワー、トマト、ねぎ、玉ねぎ、ジャガイモです。
その他、カマロンといった芝えびもあります。そのカマロンは普通の芝えびより
サイズは5倍ぐらいです。1キログラムは500円です。

次はガソリンについてです。
マダガスカルにはガソリンの問題はなくなりました。
ガソリンスタンドでガソリンを買うのに並ぶ車はありません。しかし値段が変わりました。
安くのも高くのもあります。石油は1％、ディーゼル油は3％に安くなりました。ただ、
ガソリンは3％、スーパーは8％に高くなりました。
そのガソリンの値段は日常品に結果はありません。
ラッシュ―アワー時に渋滞が大変になりました。

先週から、マダガスカルの銀行での両替が始まりました。
レートは1USDが6678Mgfで、1Euroが6569Mgfです。それは毎日変わってきます。

最後に、これから、マダガスカルに来る観光客が増えてきます。

寮美千子　 mekkeさんのパリの個展／井上荒野さん新刊『ひどい感じ　父・井上光晴』 2002年08月09日(金)01時45分10秒 http://ryomichico.net
▽星空の下いいですね。へのコメント

▼mekkeさん情報

mekkeさんは１０月９日から２６日まで、パリでイラストの個展！　すごい！
彼女のＨＰには「お近くの方はぜひ足をお運びください」なんて書いてあるんだよ。
インターネットは場所は関係ないから、パリで見ている人もきっといるね。
しかし、相模大野のわたしとしては、うらやましいような気持ちで眺めています。
個展終了まで、ずっとパリなのかな。いいなあ。
個展の成功、お祈りします。気をつけていってらっしゃい！

http://www5d.biglobe.ne.jp/‾mekke/04.html

▼井上荒野さん情報

荒野さんの新刊『ひどい感じ　父・井上光晴』（講談社2002）が出ました。
帯には「大嘘吐きだった父へ、愛をこめて」とあります。
わたしは映画「全身小説家」を見たけれど、お父上の著作は全然読んでいないという
友だち甲斐のない奴ですが、それでもこの本はもの凄く面白い。
身内を、突き放しつつも愛情溢れる眼差しで描く荒野さんに、
人間としての成熟と大きさを感じてしまいました。
さらっとしながらも、いろんな思いがきめ細かに密度高く詰まったエッセイです。
お父上の著作も読みたくなりました。

タイトルの「ひどい感じ」というのも、お父上の若き頃の詩のタイトルからとったもの。
先日出た荒野さんの小説『もう切るわ』（恒文社21　2001）は、
お父上の手帳に書かれていた言葉だそうです。
深い愛情とともに、微妙な諧謔も含まれたその選択は、
荒野さんならではとうならされました。

ページ数の関係だとかで、井上光晴氏の年譜や著作一覧が載っていないのは痛恨。
いまどきの編集者は何を考えているんだ！　ほんと、残念です。
井上光晴ファンを増やす、いい機会でもあるのになあ。

というわけで、みなさん、ぜひご一読ください。

ｍｅｋｋｅ　 星空の下いいですね。 2002年08月07日(水)19時45分13秒 http://www5d.biglobe.ne.jp/‾mekke/

　寮さん、こんにちは。
　星空の下の朗読コンサートですか。いいですねえ。私も行きたいけど４日には日本を発ってしまいます。残念！
　１０月って気候もいいけど夏の疲れが出やすい時期ですから、気をつけて。
　がんばってくださいね。
　

MARIKO　 星空の下で寮さんのリーディングを 2002年08月06日(火)06時35分18秒

私がはじめて寮さんのリーディングを生で聞いたのは、ちょうど１年前。
相模原の博物館でのことでした。それ以来、なんとしてでも（？）これをプラネタリウムでやらねば！という使命感を感じてきました（笑）。
それがやっと実現します。　みなさん今日から申込受付を開始しますので、どうぞふるってご応募ください。
これはしかも、その日からはじまるプラネタリウム番組「ラジオスターレストランへようこそ」（寮さんのラジオスターレストランを番組化します）のオープニング記念です。

★★★山梨県立科学館プラネタリウム関連企画★★★
星空朗読コンサート「寮美千子のリーディングライブ」

日時：　10月5日（土）18時30分～20時40分（受付　18時から）
場所：　山梨県立科学館　スペースシアター
　　　　　甲府市愛宕町358-1
ゲスト：　リーディング　寮美千子さん（作家）
　　　　　ミュージシャンは未定です

内容：　プラネタリウム投影「ラジオスターレストランへようこそ」
　　　　リーディングライブ「父は空　母は大地」（変更になることもあります）
　　　　　　　　　　　　　「星の魚」など詩を数編
参加費：　無料

申込方法：
　往復ハガキに参加希望者全員の氏名、代表者の氏名、住所、電話番号、返信用ハガキの
宛名を明記して下記住所までお送りください。
　e-mailによるお申込もできます。
　starmail@kagakukan.pref.yamanashi.jp
上記内容と件名に「星空朗読コンサート申込」を明記してください。

申し込み先：
　山梨県立科学館「星空朗読コンサート」係
　　〒400-0023　甲府市愛宕町358-1
　　　tel: 055-254-8151 fax: 055-240-0168

*URLは下記ですが、まだこの情報はアップされてません・・・ごめんなさい。

http://www.kagakukan.pref.yamanashi.jp

MARIKO　 「流」ってすごい名前！ 2002年08月06日(火)06時19分22秒
▽線の迷宮／門坂流作品についてへのコメント

寮さんが書いてくださったように、先日、東京で会議があったのと、ちょうどお誘いいただいたのとで、目黒美術館へ行きました。絶妙なタイミングで最高です。寮さんありがとう。
門坂さんの絵について、パルステラさんと寮さんの文章があまりに言い当てていて、私も頷くばかり。これ以上なにも言えないです。ほんとうに「流れている」。見ている自分の中にも、水が流れるような感覚を与えてくれます。門坂さんの絵は。そういえば門坂さんの名前そのものだ。

初めて門坂さんの絵を見せていただいて、お話も少し聞いた翌日、なんだか見える世界が変わってきた、と感じました。そのときのお話は「この絵は人生みたいなものなんだ。それぞれの線は書いてしまうと消せない。失敗したと思っても、結局はそれがそのまま作品になっていく。」といったようなことでした。（門坂さん、ちゃんと表現できてなくてごめんなさい。）
すべてを受け入れているその姿勢がまた、パルステラさんが言うような「開放感」にもつながっていくのかしら、と思います。
最初、影絵のような手法で展示してあるのかと思うような光の使われかた、展示の仕方も門坂さんの作品にとてもマッチしてました。

寮さんにお会いしたのは、また別の用件もあったからです。それはまた次の書き込みで。

silica　 寮さんのお庭（掲示板）が好きな理由（わけ） 2002年08月05日(月)16時11分12秒
▽線の迷宮／門坂流作品についてへのコメント

＞ああ、パルステラさんがたった数行で言い当てたことを、
＞わたしはこんな長々書いてしまった！情けない。

寮さん。これは、私が寮さんのホームページに通う最大の魅力だと思っています。
とっても気持ちが伝わりますし、わかりやすく、その内容に近づきやすいのです。
本当におがんじゃうくらい、ありがたいことなのです。
Review Lunatiqueを拝見していてもそう思います。
若い年齢で寮さんにめぐりあえた学生さんたちが本当にうらやましいな * * *

目黒美術館 * * * とっても楽しみになりました☆

寮美千子　 線の迷宮／門坂流作品について 2002年08月05日(月)13時08分36秒 http://ryomichico.net
▽モアレはなく、良い画面でしたね。／原画にはかないませんが。へのコメント

目黒美術館の「線の迷宮展」、実はわたしも昨日行ってきました。残念、パルステラさんと一日違いだった！　わたしはオープニングの時にも一度行ったのですが、きのうはちょうど目黒に用があって、山梨科学館のMARIKOさんといっしょに見てきました。

パルステラさんの言葉、あまりにも的確で驚いてしまいました。わたしが感じていて、いまひとつ言葉にならなかったことを、見事の言葉に結晶させていて「そうそう、そういうことなんだよ！」って膝を打ってしまいました。パルステラさんは絵描きさんだけれど、批評眼も批評する言葉も超一流だと、改めて感心。すごい人です。

細密表現は、とかく心の内面に作家が入り込み過ぎるあまりに、内宇宙の閉塞感の強い作品になってしまい、その表現テーマとは別にむしろ技術的な驚きのほうに鑑賞者は眼が行ってしまいがちなのですが、流さんの作品には開放感（抜け）があるんですね。

他の作家の作品を見て、わたしも息詰まるようなものを感じました。「閉塞感の強い作品」というのが、わたしの実感にぴったりの表現。それは「作家が自分の心の内面に入り込み過ぎるあまり」だったのだといわれて、なるほどと腑に落ちました。美術展のタイトル通り、心の「迷宮」に入り込んでしまったのですね。

「線の迷宮」というのが正式のタイトルだけれど、版画における「線」という手法は、もしかしたら迷宮に誘われやすい手法なのかもしれない、とも思いました。細密な線に誘われて、どんどん「これでもか」と細密な方向に向かい、そこに何が描かれているのか、ではなくて、作者自身も細密な線を描くことそれ自体にのめりこんでしまう。そののめりこみが、プラス方向に働かなくて「線に淫する」といった自己満足的方向に入りこんでしまう。「何を描くか」という客観性が希薄になるにつれて、心の暗部にある妄想的なものが噴出してきてしまう。まさに迷路です。

迷路と戯れているうちはまだいいけれど、ほんとうに迷路の虜になってしまうこともあるのかもしれない。１０人の作家の中で、もっとも迷路的で悪夢的な世界を描いていた女性作家は、自ら死を選んだと聞きました。生きる意欲さえ食い尽くしてしまうような圧倒的な悪夢的力を、その作品から感じないではいられませんでした。

門坂作品には、確かにそのような閉塞感がない。緻密さ細密さでは他者に負けないというか、凌駕するのに、そこに息苦しさがない。むしろ、見ていることで自分の心のなかのわだかまりがすうっと解けていくような快感がある。自己という存在がほどけて、水の流れや風や世界のきらめきや、そういったものに一体化していく感じがする。滝のそばの、清涼な空気を呼吸しているような気持ちになるのです。

それは、門坂流という画家が、圧倒的な線の技術を持ちながらも、それに淫しないで、強靱な客観性を持ち続けてきたからかもしれない。彼は、自分の心の細部に入りこんでいったのではなく、世界という存在の細部に入りこむことで、より普遍的な存在そのものに触れようとしているのかもしれない。

わたくしという個が、個でありながらも、実は世界と通底し、世界という大きな流れの一部であるということ。でありながら、やはりあくまでも個でもあるということ。

「輪郭」という境界線を持たず、すべてが流れるような線で描かれていながら、そこにやはり輪郭が浮かんでくる。その描き方そのものが、世界の有り様を示しているようにも感じました。

わたくしという存在は、地球生態系の巨大な流れの一部でありながらも、この宇宙でたったひとつしかない、一回だけの存在である。輪廻転生する星の死によって、いまここに地球という存在がある。わたしという存在を可能にしている。地球生態学や天文学が行きついたそんな結論はまた、アイヌやインディアンたち先住民が持っていた世界観とも重なります。

わたしが強く惹かれるそんな世界観と、門坂流作品とは、相通じるところがあるのかもしれない。わたしは門坂さんの「水晶」を一目見ただけで理由もわからず惚れてしまったのだけれど、その直感は、実はそんなところと結びついていたのかもしれないと、いまになって思います。

わたしは、多くの美術作品を見てきたわけではありません。門坂作品を好きなのは、もしかしたら他の作品を知らないからか？　なんて怪しんでいたけれど、目黒美術館の展覧会を見て、自分の眼に自信を持ちました。やっぱり、門坂流はいい！　わたしは間違ってない！

自然が、ただそこにあるように、門坂作品も、ただそこにあります。無闇に自己主張はしないけれど、そこに何かを見ようとする者には、無限に何かを与えてくれる。門坂作品は、そんな作品です。

展覧会の「濃い」自己主張大会の中で見ると、門坂作品は妙に「希薄な」感じがする。一目でわかる、向こうから強引に迫ってくるようなものを「芸術」だと思っている人々には、門坂作品は印象が薄いのかもしれない。けれど、時間がたてばわかるはず。いつまでもいつまでも見ていられるのは、きっと門坂作品であると、わたしは思うのです。波や、せせらぎや、森や、草むら。そんな自然の姿に、人は飽きることがないように、門坂作品はいつまでも新鮮にそこにあるのだと、わたしは確信します。

ああ、パルステラさんがたった数行で言い当てたことを、わたしはこんな長々書いてしまった！　情けない。画家の眼の鋭さに、改めて敬服するわたしです。パルステラさん、ありがとう。

目黒美術館「線の迷宮」の案内は、こちら。

planets0001.html#planets20020629054748

黒田武彦　 見損なってすみません 2002年08月05日(月)12時32分16秒
▽モアレはなく、良い画面でしたね。／原画にはかないませんが。へのコメント

門坂流さんのＮＨＫ番組を前日まで見るつもりでいたのに、深夜まで
労働（寮さんほどじゃないけど、締切を過ぎた原稿をいっぱい抱えて
いる：注「寮さん」と「締切を過ぎた原稿」は一切関係ありません）
していたせいで、寝過ごしてしまいました！　流さん、ごめんなさい。
「流の会」何とか成功させたいですよー。

でも目黒美術館には閉幕ギリギリに伺う予定です。８月３１日は金沢
で日本ローエル協会の総会、研究発表会があり、９月１日に富山経由
で東京入り。２日午後に国立天文台で会議があり、その日のうちに帰
る予定なので、１日午後に美術館に何としても駆け込みたいと思って
います。だれか場所教えてください!!!!

パルステラさんは番組も本物もご覧になったのですね。
それはそうとパルステラさんのあの素晴らしい原画も見たい。展覧会が
あればまたお知らせくださいね。

それにしても寮さんのお陰でいろんな人に出会えて幸せ！　モンゴルの
方にも会いたいな。アイヌの人にも・・・

あっ、こんどのサイエンスツアー、「酒どころ灘五郷めぐりと神戸の町
並み」見学です。９月７，８日。宿泊は繁華街・三ノ宮にあって閑静な
ホテルで全員シングル宿泊、飲み放題付ディナー、貸切バス代、朝・昼
食、見学料等すべてを含め、ナ・なんと１６，０００円（多分足が出ま
すが請求することはありません）。寮さんともども皆さん、ご参加くだ
さい。

リト　 遅れましたがありがとうございました 2002年08月05日(月)00時24分38秒 http://rito.2.hotspace.jp/

寮さん、松永さん、ドロンコさん。北海道では本当に御世話になりました。こちらこそ感謝申し上げます。「地元」というものにとらわれていては見つけられない、足下のものを寮さんたちは私に教えていただきました。こちらこそ、感謝いたします。ありがとうございました。

カーステレオで流した音楽の一覧を記憶している範囲で。
東川～帯広間・マイク・オールドフィールド『呪文』　伊福部昭『リトミカ・オスティナータ』
帯広～千歳間・フェアポート・コンヴェンション『ライヴ・ビフォア・ムーン』
支笏湖・『伊福部昭映画音楽全集９』
千歳空港まで・マイクオールド・フィールド『アマロック』

ではまた！

パルステラ　 モアレはなく、良い画面でしたね。／原画にはかないませんが。 2002年08月04日(日)18時45分10秒
▽モアレ。へのコメント

門坂さん、
昨日、目黒区美術館行って来ました。NHKの放映後だと混む可能性もあると思って。
早い時間だったせいか、幸い人も少なく、実にゆっくりと鑑賞させて頂きました。
流さんの、「水晶」にまた会えて幸せでした。
寮さん宅に行けば観られるんですけどね。

細密表現は、とかく心の内面に作家が入り込み過ぎるあまりに、内宇宙の閉塞感の強い作品になってしまい、その表現テーマとは別にむしろ技術的な驚きのほうに鑑賞者は眼が行ってしまいがちなのですが、流さんの作品には開放感（抜け）があるんですね。
他の版画家の方々もそれぞれの作品は知っているつもりでしたが、今回館内の展示作品をじっくり観ていて、伸びやかな気の流れや光のありかが画面に存在していて、それらが絶妙な構図と共に観るものをふっと解放してくれるのが、唯一門坂さんの作品だと気がつきました。そして美しい！すぐれた絵は観るたびに新鮮な驚きを与えてくれます。

「新日曜美術館」での紹介は、限られた時間内なので、じっくりとはいきませんでしたが、「モアレ」は出ませんでしたね。（午前中鑑賞）

寮美千子　 クマにあったらどうするか／フチとエカシはみんなの宝 2002年08月03日(土)15時51分16秒 http://ryomichico.net
▽北海道グランドツアーより帰還　大収穫！へのコメント

今回の北海道旅行に関連して、以下の２つ、レビューにアップしました。読んでね。

▼書評／クマにあったらどうするか　アイヌ最後の狩人
review0004.html#review20020803151126

▼断片北海道／フチとエカシはみんなの宝
review0004.html#review20020803145936

寮美千子　 ボルドーさんはなぜ日本に帰化したのだろう？ 2002年08月03日(土)13時36分02秒 http://ryomichico.net
▽ボルドーさん　ラジオたんぱに出演！へのコメント

モンゴル生まれのバー・ボルドーさん、下の記事でおわかりのように「富川力道」という日本名をお持ちです。ボルドーさんは、２０００年８月に、日本国籍を取得なさっています。先日、巣鴨のモンゴル料理店でバー・ボルドーさんとお話しした折りに、どうして日本に帰化されたのか、不思議に思ってお伺いしてみました。

「モンゴルにいても国籍は中国です。モンゴルではありません。国籍を中国から日本に変えても、わたしには大きな変化はありません」とボルドーさんはおっしゃいました。

ボルドーさんは内モンゴルのご出身。内モンゴルの歴史は、さまざまな王朝や国家に支配された歴史でした。日本による満州国の成立とともに、日本の支配下に置かれていたこともあります。人間の歴史がめまぐるしく移り変わるなか、モンゴルの草原は、ずっとモンゴルの草原でありつづけたのでしょう。シアトル首長のこんな言葉を思い出しました。

どうしたら　空が買えるというのだろう？
そして　大地を。
風の匂いや　水のきらめきを
あなたはいったい　どうやって買おうというのだろう？
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　『父は空　母は大地』より

一続きのモンゴルの大草原に、国境という線を引いたのは人間の勝手な都合に過ぎません。国籍は紙の上の出来事。日本をベースに活動するなら、日本国籍を取得するのが合理的。住民票を移すように、ボルドーさんは国籍を移したのかもしれない。魂は、いつまでの生まれ故郷の大草原に属したまま。ボルドーさんに話をお伺いしていて、そんなふうに感じました。

こんどの北海道旅行で訪ね歩いたアイヌの人々にとっても「国」というのは、大きな問題。民族の文化とは無関係に、支配者の都合で勝手に分断されてしまった人々です。「国」というものについて、深く考えさせられました。

ボルドーさんは「わたしはなぜ日本国籍を取得したか」というエッセイを、和光大学の「東西南北」に執筆されるご予定だそうです。日本に生まれ育ち、国籍ということに鈍感なまま生きてきたわたしにとっては、学ぶこと、考えるべきことがたくさんあると思います。エッセイ、楽しみにしています。

寮美千子　 ボルドーさん　ラジオたんぱに出演！ 2002年08月03日(土)01時33分51秒 http://ryomichico.net

「青いナムジル」でお世話になっているバー・ボルドーさんよりラジオ出演の案内が来ましたので、転載します。北海道に行く前、打ち合わせの後でみんなでモンゴル料理店にいったんだけど、ボルドーさん自ら、羊の茹で肉をきれいにさばいて分けてくれて、感激でした。まるで、ゲルでもてなしをうけているような気分でした。夏にはモンゴルに帰省なさるとのこと。夏のモンゴル、いいだろうなあ！

お世話になっております、ボルドーです．
　今日、ラジオたんぱ「チャンネル・アジア」の「アジアの社会情勢」番組に出演し
ました。大関に昇進した朝青龍フィーバーに載った形ですが、モンゴルの一般的な
話、相撲やモンゴル相撲の話などをしました。聞き手はジャーナリストの辺真一さん
です。打ち合わせは無く、いきなり本番でしたので、ちょっとびっくりしました。４
０分近く話したが、１０分ぐらいに編集されるそうです。
　　放送日は、８月１０日午前９：００－９：３０です。でも、もっとも話したかっ
たこと、たとえば、日本とモンゴルの横綱や大関の違いなどは聞き出してもらえず、
ちょっと物足りなさを感じておりますが、少しでも日本とモンゴルの相撲が一般の
方々にお分かりいただければ幸です。
　ぼくは９日に帰省しますので、聞けませんが、皆様ご感想をおよせください。

B.ボルドー（富川力道）
bold-hai@pf.highway.ne.jp
モンゴル民族文化基金HP
http://www2.neweb.ne.jp/wd/sergelen/mcf/
モンゴル・ブフ・クラブＨＰ
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/2609/

流　 モアレ。 2002年08月02日(金)17時15分15秒 http://www.pci.co.jp/‾moriwaki/ryu/
▽必見！「線の迷宮〈ラビリンス〉―細密版画の魅力」展へのコメント

松永君、広報ありがとう。
僕の絵はもともとメディア泣かせなのですが、中でもテレビは絶望的と思っていまし
たので、この比較的気楽なチャンスに僕の絵がどのようにテレビに映るのか検証出来る
のは楽しみです。
もう随分昔に、高品位画質テレビの初期にサンプルとして試され、僕の絵だけがモアレ
の嵐になり再現不能だったという経験があるからです。
その時はペン画だったのですが、もしかしたら銅版画の線はペン画よりも少し調子の幅
が広いのでモアレにならないかも、と期待しています。
皆さんよかったら見て下さいね。

■一つ前のログ(No.0014)

[松永洋介] 必見！「線の迷宮〈ラビリンス〉―細密版画の魅力」展 (2002/08/02 15:17:56)
[Yan] Yanの自己紹介 (2002/08/02 14:51:12)
[DORONKO] 奇跡のような旅だった…。 (2002/08/02 11:36:00)
[寮美千子] 北海道グランドツアーより帰還　大収穫！ (2002/08/02 01:55:50)
[寮美千子] 日蝕歌謡！？の思い出 (2002/08/02 01:41:42)
[Yan] オクスフォード世界の民話と伝説 (2002/07/30 21:08:48)
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[パルステラ] 星のかけらを胸に、行ってらっしゃい (2002/07/25 17:51:04)
[寮美千子] ぼくたちはみんな星のかけら (2002/07/25 02:20:06)
[寮美千子] ラジオドラマ「小惑星美術館」再放送！ (2002/07/23 23:07:55)
[小長老] 「あした吹く風」 (2002/07/23 19:55:15)
[寮美千子] 初参加者の方々へのお願い／自己紹介をしてください (2002/07/23 02:37:17)
[G] アポロ (2002/07/22 19:38:20)
[silica] 月のひつじ (2002/07/21 11:47:36)
[空桃] 和光大学に行ってきました☆ (2002/07/20 23:03:11)
[川島由紀代] 佐治先生の講演会 (2002/07/18 15:19:45)
[おじさん] Remember Ojisan? (2002/07/18 04:06:35)
[川島由紀代] あ♪ (2002/07/17 12:55:35)
[マミ] マダガスカルにはすべては少しずつ元の秩序に戻った (2002/07/17 05:43:19)
[寮美千子] メッセージ広告『父は空　母は大地』を読んでくださった方々へ (2002/07/16 20:57:17)
[DORONKO] いいもんだなあ！ (2002/07/16 02:38:48)
[寮美千子] 島原の湧水とかんざらし (2002/07/15 17:25:20)
[松永洋介] 九州自転車ツアー (2002/07/15 16:02:10)
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[ぶろん] パルステラさま (2002/07/14 19:40:34)
[寮美千子] 佐治晴夫講演会「星のかけら」／鴨沢祐仁サイト「XIE'S CLUB」 (2002/07/12 17:15:48)
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